地球三倍   作:ライダー イェア

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第37話 死んでいるから生きている

 

 

 

 

 

 

これは、まだ花道兄弟が幻想郷に来る前の話・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dr.ワイリーの第一の基地

 

 

 

ある一つの小綺麗な部屋で、アシッドマンと謎の男が話をしていた。この謎の男は、エレキマンにリブ・フォーエバーを授け、アシッドマンの言っていた「あいつ」である。アシッドマンはワイリーの話を聞いたあと、すぐに男と話をしようとしていた。男は少し硬いソファへと座りながら、机に置かれているチョコレートを一つ手に取る。

 

アシッドマン「・・・スタンド使いたちは、全て裏目に出た。まぁ察しはついていたが・・・。」

 

??「やはり、ですか。まぁスタンドというものは、本体の精神に影響するもの・・・そのため本体の精神が優しかったり、弱かったりするようじゃあ、本体に悪影響を及ぼすだけですからね。そのために、あの矢をワイリーのクソジジイが改造し、「スタンドが本体の精神を強めるために自我を一瞬だけ持つよう設計した」。」

 

男はチョコレートの包を開け、ポイと口に放り込んだ。

 

アシッドマン「・・・だが、スタンドがそのような能力を持てば、私達のように、精神が強くないと、スタンドに操られるということだ。」

 

??「スタンド自体は、元々本体に悪影響を及ぼすようなもの・・。本体の精神以外に、そのようなものをつけてしまえば、スタンドの自我は悪意として動き、本体を悪に染めてしまう。」

 

アシッドマン「なんて言っても手遅れだがな。あのジジィ、どこまでやる気だよ・・・。」

 

??「ま、私達にとってもいろいろ「好都合」ですし、いいんじゃないですか?」

 

アシッドマン「まぁな。悪いわけではないからな。あれば強い衝撃を与えればスタンドの自我が完全に崩壊し、もとに戻る。・・いや、本体が精神に関係なくスタンドを操れるようになるってところかな。」

 

男はまたチョコレートを口に放り込むと、アシッドマンにこういった。

 

??「彼、呼んでくださいよ。」

 

アシッドマン「彼?」

 

??「コロッセオですよ。コロッセオ=ストレリチア。」

 

アシッドマン「ん?あぁ。なるほどな。」

 

アシッドマンは納得するとすぐに、指をぱちんとならした。するとアシッドマンの隣にフッと、コロッセオ=ストレリチアが急に現れたのだ。コロッセオもあたりをキョロキョロ見回して、ここはどこだと困惑している。

 

アシッドマン「いや、いきなり呼んで悪いね。コロッセオ、アイツが君に頼みたいことがあるそうで、少しここに来てもらったのさ。」

 

アシッドマンは自身のスタンドを展開させながら、そういった。コロッセオは慌てていながらも、すぐにアシッドマンがスタンド能力で自分を読んだ。と、状況を飲み込み、「分かった」と一言言うと、男の方を向いた。

 

コロッセオ「一体何ですか?頼みとは。」

 

??「いえ、少し貴方に、情報を提供してほしくてね。あなたの「クリスタル・メモリー」に。」

 

コロッセオ「・・・・」

 

コロッセオは男の頼みを了承した。コロッセオの周りには青色のオーラが発生した。すると間もなく右腕から、ダイヤモンドの斧型のスタンドが現れた。

 

コロッセオ「クリスタル・メモリー!」

 

そう叫びながら、後ろの壁を思いっきりスタンドで破壊した。土煙が立ち、倒壊した壁の隙間一つ一つから、シルシルと音を立て、細長い紙が出てきた。コロッセオはそれをすべて手に取り、見て、男とアシッドマンに告げた。手に取った紙全てに、現在進行系で、他人や、他のいろいろな状況が書かれている。

 

コロッセオ「現在幻想郷へと行っているスタンド使いは、武を抜くと29人、6人がバックヤード、残り出動していない私達含め14人がこの世界といった形です。花道兄弟が後で幻想郷に行くので、幻想郷には31人になります。」

 

男は机に足を掛けて、コロッセオにこういった。

 

??「ありがとうございます。ところで、篠満 刹那(しのみちせつな)、彼のことは?」

 

コロッセオは刹那のことが書いてある紙を探して、見て、ん?と首を傾げた。男がどうしましたかと聞くと、コロッセオはこう返した。

 

コロッセオ「篠満 刹那・・・昨日、午前9時36分58秒、岐阜県の人通りの少ない横断歩道を渡っている際、トラックに轢かれて、刹那はそのまま信号機へと激突し、その際、上半身と下半身が裂けて、肉がボロリと見えていた・・・。そのまま、死亡した。」

 

アシッドマン「なにっ!?」

 

??「ちょ、ちょっとまってください。それでは、数が会いませんよ。だって、スタンドにした数は、50人丁度のハズですよ!?」

 

アシッドマン「そのとおりだ。矢は50人にしか貫いていない!そのはずだ・・・確かに、矢のストックにも、50とそう示されてある!」

 

コロッセオ「っ!?待った!まだ下に続きがあった。」

 

アシッドマンと男は神明な顔をして、早く読んでくれとコロッセオに言った。

 

コロッセオ「その後刹那は、幻想入りした。第156923番目の、幻想郷へと、上半身のみ・・・。つまりだ。」

 

アシッドマン「刹那は、この世界の幻想郷に、新たなる住人として来たのか!」

 

??「なんということでしょう~!となると、死んだのに生きている状況に、幻想郷でなっているということでしょうか?それに、上半身だけってことは・・・。」

 

コロッセオ「不完全なままで幻想郷に行ったということ。これはいい!期待ができるぞ・・・!奴のスタンド、「ザ・デッドマン」なら・・・・・」

 

三人は興奮し、刹那へと輝きの視線を向けるようにお互いを見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスタル・メモリー 

破壊力B スピードC 射程距離C 持続力A 精密動作性E 成長性A

本体 コロッセオ=ストレリチア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迷いの竹林

 

 

妹紅「ったく、アイツも鈍ってたし、アタシも鈍ってたし・・・」

 

妹紅がそう言いながら、迷いの竹林の奥へと入った。ちなみに、

妹紅は永遠亭の蓬莱山輝夜とは殺し合いをするほど中がよく、さっきまで殺し合いをしていたのだ。そのためか、モンペや服に血がこびりついている。妹紅はそんなこと日常茶飯事なのでなんとも思わず、ポケットから煙草を取り出した。煙草の先でパチンと指を鳴らした。するとそこから小さな火がポッと出た。

 

妹紅「っふ〜・・・戦い方、少し立ち直さねぇとな・・。」

 

妹紅は煙草をふかしながら、家に着いた。家は小さく、少しボロっちい。少しガタガタし始めている家の扉を開けるや、妹紅はすぐに部屋へと飛んで行き、大の字になって寝転んだ。

 

妹紅「それよりも、なーんか今日はつかれたなー。アイツとも殺り合いもそこまで激しくなかったのに・・・眠い。寝よ。」

 

妹紅はそのまま大の字で、ぐっすりと眠った。

数時間がたち、妹紅は起きた。眠たい目をこすり、障子を開けて外を見ると、もう夜である。三日月が竹林の間から覗いていた。

 

妹紅「夜、か・・・あ〜・・・ん、よく寝た。」

 

妹紅は少し散歩をしようと、伸びをして、外へとでた。そして一歩を踏んだその時、なにか踏んだ。感触的にはゴツゴツしてて、硬い。何かと思い足を上げて見てみると、妙にリアルな目の形をした骨があった。

 

妹紅「な、なんだこりゃ・・・?」

 

妹紅は骨を手に取り、目を凝らした。ほんとに今にも開きそうなほどにリアルで、気味悪く感じた。

 

妹紅「気持ちわりぃ。こんなもの持ってたら嫌な目に合いそうだ。どっかに捨てるか・・・・・いや、待てよ。」

 

妹紅は少し考えて、骨をポケットに入れてどこかへとでかけ始めた。竹林を出ようとしたところで、もう一度、骨を取り出して見る。

 

妹紅「あそこなら、これを珍しいと思って買ってくれるんじゃないか?それに、もし高い値がついたら、今よりも楽に暮らせるぞ。」

 

ウッキウキで竹林を出ていく妹紅。その後ろ、少し遠くで、誰かがそれをじっと見ていた。全身を包むほどの大きなスーツを着ており、端正な顔立ちをしており、薄茶色のアイタイプをしている。

 

??「取ったか。しかしあの女、あんなウッキウキでどこへ行く気だ?まぁいい。ならばその行く場所にいる者共も、殺してやろう。」

 

男は足音を立てず、妹紅についていく。

少し語弊があった。足音を立てずはおかしく、足音を立てることができない。が正しい。男には、下半身がないのだから。篠満 刹那は、そのようにして幻想郷の住人となったのだから。

 

刹那「俺のスタンド、ザ・デッドマン・・・恐怖に跪け・・・藤原妹紅!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザ・デッドマン 

破壊力E スピードE 射程距離E 持続力A 精密動作性E 成長性E

本体 篠満刹那(しのみちせつな)

 




次回「死んでいるから生きている その2」お楽しみに。

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