ありふれない名も無き英雄は世界最強(本編一応完結)   作:紅しげる

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……流石ハジメ、人には出来ないことを平然とやってのける

そんな感じでいると一匹のウサミミが来た

 

「ボス!手ぶらで失礼します!報告と上申したいことがあります!発言の許可を!」

「お、おう?何だ?」

「あれが…ウサミミ……?恐い…ハッ!こ、怖くないのだ!うん、怖くないのだ…」

「よしよし。怖かったら素直に言えよ?」

 

少年の歴戦の軍人もかくやという雰囲気に、今更ながら、シアの言う通り少しやり過ぎたかもしれないと若干どもるハジメ。めっちゃ怯えている雪風。少年はお構いなしに報告を続ける。

 

「はっ!魔物を追跡中、完全武装した熊人族の集団を発見しました。場所は、大樹へのルート。おそらく我々に対する待ち伏せかと愚考します!」

「あ~、やっぱ来たか。即行で来るかと思ったが……なるほど、どうせなら目的を目の前にして叩き潰そうって腹か。」

「その作戦いいな。俺も帝国にギャオスハイパーを送ってくる」

「やめとけ。……で?」

「はっ!宜しければ、奴らの相手は我らハウリアにお任せ願えませんでしょうか!」

「う~ん。カムはどうだ? こいつはこう言ってるけど?」

 

 話を振られたカムは、ニヤリと不敵な笑みを浮かべると願ってもないと言わんばかりに頷いた。

 

「お任せ頂けるのなら是非。我らの力、奴らに何処まで通じるか……試してみたく思います。な~に、そうそう無様は見せやしませんよ」

 

 族長の言葉に周囲のハウリア族が、全員同じように好戦的な表情を浮かべる。自分の武器の名前を呼んで愛でる奴が心なし増えたような気もする。シアの表情は絶望に染まっていく。

 

「……出来るんだな?」

「肯定であります!」

 

 最後の確認をするハジメに元気よく返事をしたのは少年だ。ハジメは、一度、瞑目し深呼吸すると、カッと目を見開いた。

 

「聞け!ハウリア族諸君!勇猛果敢な戦士諸君!「戦士なのか…?」今日を以て、お前達は糞蛆虫を卒業する!「お前、そんな事を言ってたのか」お前達はもう淘汰されるだけの無価値な存在ではない!力を以て理不尽を粉砕し、知恵を以て敵意を捩じ伏せる!最高の戦士だ!私怨に駆られ状況判断も出来ない“ピッー”な熊共にそれを教えてやれ!「おい!ピー音は不味いだろ!!!」奴らはもはや唯の踏み台に過ぎん!唯の“ピッー”野郎どもだ!奴らの屍山血河を築き、その上に証を立ててやれ!生誕の証だ!ハウリア族が生まれ変わった事をこの樹海の全てに証明してやれ!」

「「「「「「「「「「Sir、yes、sir!!」」」」」」」」」」

「答えろ!諸君!最強最高の戦士諸君!お前達の望みはなんだ!」

「「「「「「「「「「殺せ!! 殺せ!! 殺せ!!」」」」」」」」」」

「お前達の特技は何だ!」

「「「「「「「「「「殺せ!!殺せ!!殺せ!!」」」」」」」」」」

「敵はどうする!」

「「「「「「「「「「殺せ!!殺せ!!殺せ!!」」」」」」」」」」

「そうだ!殺せ!お前達にはそれが出来る!自らの手で生存の権利を獲得しろ!」

「「「「「「「「「「Aye、aye、Sir!!」」」」」」」」」

「いい気迫だ!ハウリア族諸君!俺からの命令は唯一つ! サーチ&デストロイ!行け!!」

「「「「「「「「「「YAHAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」」」」」」」」」」

「ちょっと待てぇぇ!!!」

 

ハウリア達が盛り上がってる中。零はそれを止めた

 

「おい。急に何だよ」

「貴様らは馬鹿か?!生態系を壊してどうする!?食物連鎖を壊してどうする!?ここは神として見過ごせない!」

「やっぱり、神様やってるなぁ〜。ここはちゃんとしっかりと注意しないとね」

 

愛優美は零が神として正しい事をやろうとしてると勘違いした

 

「生態系を壊せば貴様らも絶滅するだけだぞ!!」

「しかし!我々は目的を!」

「黙れ!」

 

零の神言によって全員黙った。

 

「なんで貴様ら生物はいつもいつも…!!そう愚かな事しかしないんだ!!」

「……零」

「最も俺を頼れ!!!貴様ら、そんな装備で大丈夫なのか?!あぁ?!」

「……止めるんじゃねぇのかよ」

 

全員コケた。これは夜中にやっていたため。零ですら恐れる事が起きた

 

「貴方達!!今何時だと思ってるのよ!!!」

 

フミアがうるさすぎて来た。

 

「フミアの姉御!安心してお眠りください!脅威は我々が!!」

「黙りなさい!やるなら朝!!いいわね!?」

「「「「「「「(`・ω・´)ゞ」」」」」」」

「次にハジメ!!」

「お、おう」

 

返事をすると頭にグングニルが刺さった。殺傷力は無いが、人を気絶させるほどはある

 

「この元凶は香織の所で反省しなさい!!最後にしげる!!!」

「おう。なんでも受けてやるぜ。覚悟はできてる」

「あら。そうなのね。じゃぁちょっと依姫に頼んでくるわね?」

「え…?」

 

零は依姫のビンタをくらい。放心状態で普段は誰も来ない場所に置き去りにされた。朝日が登ったときに目に光がない状態で見つかった。依姫は何をやったのか覚えていなかったが、フミアに教えられて零の側に一日中いたそうだ。次の日には元通りになったが、前よりも依姫とフミアに弱くなった。

ミレディは?

  • オリ主の恋人に
  • 原作通り

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