Fate/ Dream Battle 〜unlimited weapon works〜   作:ふり〜だむ

7 / 10
割と早めに書けたのではないかと思います

まぁ、内容は保証できませんが

好きなss作家さん達が音信不通になってきて悲しいですね

本編どうぞ


第7夜 バトル

「ねぇ、キャスター…一つ聞いてもいいかな?」

 

 

私たち一行はランサーとランサーのマスターとの決戦の場に向かっている

 

「ん?どうした?セイバー?」

 

 

「いやさ、何で…鎧つけてるの?」

 

セイバーの気持ちはよくわかる、私も不思議に思っていた

なぜ、キャスター(弟)はなぜ西洋の鎧を着ているのか…と

 

「安心しろ、これはレプリカだ何の防御性も何もない」

 

 

「レプリカなの!?これから戦争しに行くのにレプリカなの!?まだ防御性があるならともかく防御性能が何もないならただのコスプレだよ!?」

 

 

「ああ、()()そうだな」

 

 

「…それって泉君に付けた方がいいんじゃないの?」

 

 

「ハハッ、セイバーのマスターよ安心しろ、コイツ(京介)は多分ギャグ補正がついている、銃で撃たれても次の日にはピンピンしてると思うぞ、ここ日本の言葉で言うならアレだ、バカは風邪引かないと同じだ」

 

 

「てめぇ!キャスターこの野郎!!」

 

 

泉がキャスターに飛びつき取っ組み合いの喧嘩が始まった

そこに兄の方のキャスターが参戦し大乱闘に

 

 

前もこんな光景を見た気がする、飽きないなぁ…この人達は…

 

 

「コラコラ!まだランサーのところに着いてもいないのに傷作ってどうするの!喧嘩はやめなさい!!」

 

 

セイバーと鉄拳が3人に頭に炸裂する

 

 

「ハハハ!よぉし!行こうかマスター!」

 

「おう!行こうぜ!キャスター!」

 

「レッツゴー!」

 

 

「え、あれ大丈夫?おかしくなってない?」

 

 

「そう?元々あんな感じじゃなかった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この街にある唯一の大型病院、その屋上にランサーと1人の少女がいた

少女は明るくも暗くもない、そんな空を見て、色が抜けた白黒の街を見てキャッキャはしゃいでいる

 

それに対し、ランサーは屋上の柵に腰をかけ手を組んでいる

 

「…来たか」

 

 

ランサーがそう呟くと同時に屋上に行くための階段のドアがガチャと開く

 

「やぁ!ランサー!昼間ぶり!喧嘩してた?」

 

 

「ちょっ…セイバー!?」

 

 

「あれがランサーか?仮面ラ●ダーじゃねぇか!?」

 

 

「成る程、あれがランサーか、ライダーにもジョブチェンジできそうだな」

 

 

「変身してよ!変身!」

 

 

 

酷い言われ様である、この悲壮感(?)な空気が漂う中で現れた者たち

 

 

「…」

 

 

ランサーは仮面の下で悲しみと怒りとめんどくさい、的な色々な感情が混じり合った複雑な顔をしていた

 

 

「(私はコイツらの相手をしなてはいけないのか…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上のドアを開けた先にいたのは仮面をつけ、槍を持った背の高い男性と

白いヒラヒラのドレスの様な服を着た少女であった

おそらく私よりも年下で、体が心配になるぐらい細い

 

 

「ふーん、そゆことね」

 

 

何かを察したかの様に言うセイバー

 

「?セイバー?」

 

 

「いや、なんでもないよ…マスター、覚悟は大丈夫?」

 

 

「え?あ、うん!大丈夫!やるよ!私!」

 

 

セイバーはにっこりと笑い私の頭を撫でた

 

「うん、その意気だよ、頑張ってね!」

 

 

「う、うん…」

 

 

 

 

 

「セイバー!時間は無限ではない!やるぞ…」

 

 

「あらやだランサーってばせっかちなんだね、こう言うのは余裕を持って、のんびーりと…」

 

 

「チッ…!」

 

 

「あー!舌打ちしたー!酷いよ!ランサー!僕たちズッ友だろ!」

 

 

「お前と友になった記憶はない!!」

 

 

ランサーは勢いよく踏み込みそのままランサーはセイバーに突っ込み(物理)ランサーとセイバーは病院の屋上から飛んでいく様に消えていった

 

 

 

 

屋上には私と泉京介とキャスター2人とランサーのマスターだけになった

 

だが、無言だ

 

 

ランサーのマスターはずっと屋上から見える空や景色をずっと見ている

私達など眼中にないかの様に

 

 

「…えっと…ランサーのマスターさん…?」

 

 

返事は返ってこない、私達に背を向けずっと景色を見ている

 

 

「何だあれ?簡単にやれるんじゃねえの?」

 

 

確かに、私達に隙を見せまくりだ、戦う気があるんだろうか?

 

 

「やめておけ、あの少女は後数秒後に振り向く、セイバーのマスター、彼女をもう一度読んでみてくれ」

 

 

「え?あ、うん」

 

 

「あ、あの…君…」

 

 

「?」

 

 

少女がこっちを見た

 

 

「貴女たち…誰?」

 

 

「え…」

 

 

「おいおい、アイツ大丈夫か?」

 

 

「マスターに言われるのは心外だろう」

 

 

「マスターの方がバカでしょ!」

 

 

おいおい、この場で喧嘩するのはやめておくれよ

 

 

「あー!貴女達ランサーが言ってた人たちね!」

 

 

「あ、うん、そうだよー」

 

 

うーん、可愛らしい少女だ、その笑顔が眩しい!

私の様な陰陰陰には眩しすぎる!

 

この子と仲良くできないかな…、純粋な子そうだからワンチャンいけそう…

 

 

「ランサーから言われてるの!貴女達が来たらこれを使えって!」

 

 

「え、あ、そうなの?」

 

 

少女は足元にある結構な大きさの袋をガサガサと漁り

 

 

とある物を出した

 

 

 

 

 

ロケットランチャーだ

 

 

「は?」 「え」

 

 

私とキャスターのマスターの口からこんな声が溢れた

 

 

「セイバーのマスター!避けろ!!」

 

私はすぐ横に緊急回避をした

 

避けたと同時にランチャーが発射され私の背後にあった扉が爆発した

 

 

「え…えぇぇぇぇぇ!!?」

 

「おいおい!?何であの女の子があんなもん持ってんだよ!?」

 

 

「銃刀法違反!銃刀法違反!おまわりさーん!!」

 

 

混乱して変な事ばかりが口に出る

 

 

「気を付けろ、まだ来るぞ」

 

 

キャスター(弟)は冷静に答えた

 

 

ランサーのマスターはロケットランチャーを捨て、また足元の袋を漁る

 

そして次に出したのはライフルであった

 

 

「階段の方に隠れろ!」

 

 

私達は階段の方にダッシュで向かい隠れた

 

壁に銃弾が当たる音が聞こえる

 

 

「無理無理無理!!銃に勝てるわけない!おうちかえる!!」

 

 

「…よっしゃ、俺に任せ…」

 

 

「よしマスター、ステイ」

 

 

「あ、ハイ…」

 

 

「大体、何で銃何であるの!?日本の警察は!日本のポリスメンは何をしているぅ!!」

 

 

「いや、正確にはあれは銃ではないぞ」

 

 

キャスターが冷静にそう言った

 

 

「え?」「ドユコト?」

 

 

「あれは、モデルガンだな」

 

 

「も、モデルガン?え、でも爆発したし、銃弾も本物だよ?」

 

 

「モデルガンって何だ?」

 

 

「簡単に言えば、発射できない銃だ」

 

 

「ほーん…ってじゃあ何で撃てるんだよ!?」

 

 

「だから今その話をしているんだろうが」

 

 

「セイバーのマスター、()()()()()()()?()

 

 

「え…?あ、()()()()じゃないの?」

 

 

「そうだ、それだ」

 

 

?夢の世界?

夢の世界?

夢…思考の中の世界?

 

 

「?…!まさか!?」

 

 

「分かった様だな」

 

 

「?ドユコト?」

 

 

「…この世界は夢の世界だから、例え偽物でも本物になる…って事でしょ?」

 

 

「そうだ、この世界はあくまで夢の中、自分の思う通りにいく、だからモデルガンでも本物の銃になったんだな」

 

 

「ほぇ〜、夢の世界ってすごいな」

 

 

「それじゃぁどうするの?私達は生憎武器になる物持ってきてないよ」

 

 

「俺の武装を使うか?」

 

 

「そのまま撃ち抜かれそうなので却下」

 

 

「ふん、ならこれを使うがいい」

 

 

キャスターは胸元に掛けてあったペンダントを取り私に差し出した

 

そのペンダントは青いサファイヤの様に綺麗な物であった

 

「これは?」

 

 

「セイバーから言われてないか?」

 

 

「…あぁ、例のやつ?」

 

 

「これが、この戦いに勝利する為の鍵だ」

 

 

「これが…?」

 

 

私は差し出されたペンダントを受け取った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランサーのタックルによって吹き飛んだ僕とランサー

途中でランサーから離れ港の近くに着地した

 

 

「…マスターから随分離れちゃったな…大丈夫かな?」

 

 

と心配していると目の前から槍が飛んできた

 

 

「うおっ!?」

 

 

槍が飛んできた方を見ると、仮面を付けた男がこっちに向かって歩いて来ている

 

 

「…危ないなぁ、ランサー武器といえどもっと優しく使わなきゃいけないよ?」

 

 

「お前を殺すためなら本望だと槍も言っているさ」

 

 

「ははっ怖」

 

 

うーん、普通に戦うしかなさそうだなぁ

やるしかないのか…

 

「やる気になったか?」

 

 

「戦わないと君僕を殺すだろ?」

 

 

「そうだな」

 

 

「平和的に行こうよー、ほらスマイルスマイル!」

 

 

 

「…そういうところだ…」

 

 

「え?」

 

 

「私は貴様のそういう所が嫌いなのだ!!」

 

 

「え?うん?」

 

 

「私を圧倒できる程の実力を持っていながらもヘラヘラとしているッ!!そういうところが私は気に入らんのだ!!」

 

 

「え、えぇ…(困惑)」

 

 

「何故だ!何故それほどの力を持っていながらそうヘラヘラとしている!?お前なら私達など最も容易く潰すことができるだろうに!!」

 

 

「…何故だろうね」

 

 

目から何かか零れ落ちる感覚がある

 

涙だ、僕は今泣いているんだ

 

 

「!?」

 

 

流石にランサーも驚いた様でこっちに近づいていた足が止まる

 

 

「僕も、よくわからないんだよ、何故ヘラヘラしているのか、何で今泣いてしまったのかも…僕はね…記憶喪失らしいんだよ」

 

 

「記憶喪失だと…?」

 

 

「だから、僕もどういたら分からない、本来の僕はもっと真面目な奴だったのかもしれないし、逆かもしれない…」

 

 

分からない、何故泣いているのか、でも涙が流れてくる

 

 

「自分の在り方がわからないよ…僕は…」

 

 

「…」

 

 

「でも…、これだけは本心で言えるんだ…」

 

 

僕は刀をゆっくりと引き抜いた

 

「僕は、いや…僕達は君達に絶対に負けない」

 

 

「…ああ、私達もだ」

 

ランサーが手を前に出すと、壁に刺さっていた槍がランサーの手元に戻った

 

 

「いくぞ…セイバー、私が出せる最大の力でお前を討つ!!」

 

 

ランサーが槍を構えると、今まで槍を覆う様になっていた水の様な物が弾け飛んだ

 

その槍は三叉槍であった、純白の白 所々に模様の様なものが彫刻されている

 

 

ランサーは己の真名を晒したのだ

 

つまり、()()なのだ

 

なら僕も…今の僕はどこまでやれるのか分からないけど…やるしかないんだ

 

 

「ああ、僕も全力で君の相手になるよ!」

 

 

 

 

僕とランサーは同時に動いた

 

目に纏まらぬ速さで駆け出し

 

お互いの武器をぶつけ合った

 

 

ただ武器と武器がぶつかり合う、金属を叩きつけるかの様な音が、何度も何度も聞こえる

 

何度か武器をぶつけ合った後、僕とランサーはお互いの武器を鍔迫り合いの様に擦り付けながら睨み合いをしていた

 

 

「ッ!」

 

「ッ!」

 

 

そして僕はランサーを押し、隙ができたランサーに蹴りを入れようとしたが、防がれた

 

 

「もう蹴りは効かんぞッ!!」

 

ランサーは槍の棒の部分を僕の腹に向かって飛んでくるボールを打つバットの様に振った

 

 

なんとか刀で防ぐ事に成功したが、ある程度の衝撃が僕の腹に入る

 

 

「ぐッ!?」

 

 

僕はそのまま吹っ飛ぶが足を地面に付け、何とか飛んでいく体を押さえつけた

 

 

「これでどうだッ!!」

 

ランサーが槍を槍をクルクルと回し、最後に横に振る

 

 

すると、ザザザ…と言う音がした

 

 

「まさか…!?」

 

 

僕は海の方を見た

 

大きな波がこっちに向かって来ているではないか

 

 

僕は急いで置いてあるコンテナの上に逃げるが

 

ランサーは逃すかと追ってくる

 

波がそこら辺一帯を飲み込みコンテナも流されそうになる

 

 

「コンテナの上じゃダメか!」

僕は流れゆくコンテナを飛び移り船からコンテナを下ろすための大きなクレーンの場所に急いだ

 

 

「行かせるかッ!!」

 

ランサーが槍を振ると

 

波が変な動きをして僕を襲って来た

 

 

「うあッ!?」

 

 

波が明らかにおかしい軌道で僕を襲った

 

「なるほど…海を操れるとは聞いていたけど、波すらも自分の意のままって事ね」

 

 

また波が僕を襲って来た

 

なんとか波を避けコンテナを移っているがしかし

 

次の瞬間、大きな波が僕の目の前に現れ僕を飲み込もうとしていた

 

 

「まだだ!!」

 

僕は足元にあった、波によって運ばれて来た丸太を蹴り上げ、目の前の波に向かって蹴った

 

波は波を貫通し、大きな穴ができた

 

僕はその小さつなりつつある穴に飛び込み、何とかクレーンの脚を掴んだ

 

 

少し濡れながらも、波を抜けることができ内心ホッとする

 

 

「次は上でやろうよ?ランサー」

 

 

「…望むところだ」

 

 

僕は階段を急いで登り、クレーンの上に登った

 

 

 

先程の波で濡れた為、少し冷える

 

 

ランサーも上がってきた様だ

 

 

そして僕達は再び戦いを始めた

 

 

ランサーが僕に向かって槍を突き刺そうとするが

僕はランサーの大きく空いた脚をスライディングしながらすり抜け、ランサーの左足を切ろうとしたが

ランサーは急いで回避したため、大きなダメージにはならなかっだ様だ

 

 

再び僕とランサーはぶつかり合い

そして離れ、再びぶつかり合う

 

この繰り返しだ

 

 

するとランサーは槍を投げつけ、僕に向かって走り出した

 

僕は槍を刀で弾くと、その隙にランサーが僕の目の前に来て僕に殴り掛かろうとしてきた

 

 

僕はその拳を掴み刀の頭でランサーの頭を殴りつけた

 

 

「ゴフッ!?」

 

 

ランサーの仮面の一部が割れ、ランサーの左目が見える様になる

 

その目は青く、美しいものであった

 

 

ランサーは少しヨロヨロと後ろに下がり、体勢を立て直す

 

そして投げた槍を手に戻し再び構える

 

 

「…一発で決めてやる」

 

 

「…うん、望むところさ」

 

 

僕も刀を一度鞘に入れる

 

 

この狭い中で西部の決闘の様なものが始まるのだ

 

海の波の音意外聞こえずただ静寂が僕達を包み、冷たい風が濡れた体を冷やす

 

 

 

波が大きな音を立てた

 

僕達は同時に動き、止まった

 

 

「…ガハッ!?」

 

 

ランサーの胸に大きい切り傷ができた

 

そこからは大量の血が出て、ランサーは膝をつく

 

 

「…致命傷レベルだよ、降参するなら今のうちだよ?」

 

 

「誰がッ…降参など…」

 

 

「でも君はもう無理だ!動けない程の致命数だよ!?」

 

 

「まだだッ…!まだ私は…戦えるッ!!」

 

 

 

君は、そこまであの女の子を救いたいんだね…ランサー…

 

 

 

「…原初の海…全てはここから始まり…、ここで終わる…」

 

 

ランサーが震えるその声で何かを言い始めた

 

 

「まさか…君…宝具を…!?」

 

 

僕は止めようと動こうとするが

 

 

「我は…その全てを司る神なり…」

 

 

遅かった様だ

 

 

この高さからは絶対にありえない筈なのに

 

ランサーの周りから波が出て、僕を飲み込んだ

 

 

 

 

 

 

目を開けると…そこは

 

 

 

海だった

 

 

見渡す全ては海、何もない

 

僕はその海の上に立っている

 

 

「これは…固有結界」

 

固有結界、それは

術者の心象風景をカタチにし、現実に侵食させて形成する結界。

世界と繋がり自然を変貌させる「空想具現化(マーブル・ファンタズム)」の亜種であり、

展開すると、結界内の世界法則を、結界独自のモノに書き替えたり、捻じ曲げたり、塗り潰すことができる

自分の世界なのだ

 

 

よく見ると、奥にランサーがいた

 

 

ランサーは何かに乗って立っている

 

 

イルカだ、ランサーはイルカに乗り僕と同じ目線にいる

 

 

「…私は…私の全てを使い、貴様を倒す…行くぞ…セイバー…」

 

 

ランサーは再び槍を構えた

 




実はこの作品、僕が聞いている音楽の歌詞がキャラクターの性格や個性、話の構成になっております

ちょっと古めの曲を聞いたり
最近の曲を聞いたり、様々です


次回、ランサーの正体と宝具が分かります

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