西暦20XX年
第三次世界大戦終結後、世界は復興に注力していた。
復興に向けて世界各国の政府は様々な政策を行われ、世界は順調に復興を迎えていた、だが実際の話これは「表向き」の話でございます。
その実、その政策に反対の声をあげていた民衆を押しのけて政策を強行をしていました。
食糧の規制・物資の制限等の政策に人々は怒りを爆発しました。
ここ闇市はその過程に生まれたのであった。
「
「あいよ・・・」
闇市の中にある飲食店、ここの
「なあ坊主」
「ん?」
「ずいぶんと景気が良いんだな?」
「まあな、最近シノギが良くてね」
「そのシノギは女とヤクが絡んでねえよな?」
「んなわけねぇだろ!、んなことしたら
「ははっ、冗談だよ冗談!あれだろ?最近始めたんだって?」
「ああ、再生業(リサイクル)と廃品回収(サルベージ)でね」
「へえ?そんなに儲かるのかい?」
「ああ、戦時中でぶっ壊れた物や兵器を回収してね」
「それを直して生活用品にするってやつか」
そう、戦時中に壊れた日常用品等を回収してそれを直したり、部品を綺麗にしたりや分解等をする仕事だ。
「まあ最近仕事が忙しくて休む暇なし、あったとしたらここの蕎麦や近くの牛丼や天ぷらやトンカツの定食を食うくらいかな?」
「好きだねぇ、こんな不味い店に来るなんてなあ」
「いやぁ、店が古臭い見た目なだけで最近の人たちは都会で飯屋を愉しんでんのさ」
「はっはっは、坊主のその言葉を言われたとあっちゃあおれもおしまいだな」
「勝手に終わるなよ、気に入ったんだぞ?」
「そいつはありがたいねえ、
「えっ!?」
「俺、この店を畳むことになったのさ」
「なっなんで!?何があったのさ!?」
「
「都市再開発?」
「そう、しかも
「なっ!?マジで!!?」
「そうさ、あんた
「
聞いたことあるだろ?」
「ああ、確か戦争被害にあった都市の復興の話だろ?」
「そうさ、戦争に巻き込まれた日本が被害がデカかったろ?その計画がようやく始まるのさ」
「そうか、ようやくなんだな」
「そう、だから俺たちはここを立ち退く予定さ」
「そう・・・なんか名残惜しいなあ・・・」
「そう言うなよ、でも俺たちの腕なら見せや屋台等やっていけれるから心配んすんなよ」
「そうだね、ごめんね、心配して・・・」
「いいってことよ、もしかしたらどっかで会えるだろうよ、俺は屋台をやるってもう決めてるからな」
「ん?そうなの?」
「ああ、店構えるより屋台引いて歩いた方が体にいいからな」
「さすが・・・(汗)」
「へへっ、まあ牛丼屋は店を構えるって言うし、定食屋の人たちは腕前に惚れてスカウトがあったって話だからな」
「そうなんだ、今度出会えたら食いに行こうかな?」
「よせやい、あんたは大喰らいで有名だから厨房は阿鼻叫喚で潰れちまうよ」
「はははっそりゃそうだ、おっといけねぇ・・・えっと・・・」
「金はいいぜ」
「えっ?でも・・・」
「いいんだよ、商売人金は大事だが、客との笑顔や信頼が大事だからな」
「
そう言って、俺は店を後にした・・・・・
出た後、店の明かりは消えていた
最後は闇市ここを見て回ることにした、
十時交差点のサイレン、川沿いの風呂屋、
公園から聞こえる風俗店・・・正直うるさい
そして賭場場、あそこで喧嘩や裸勝負した日々が懐かしい。
そして闇市ここでしか見れない景色、
都会の夜景、ここは俺みたいな人や浮浪者達や野次馬達の絶景スポットで有名だ。
「この景色を見るの今日で最後かぁ・・・・」
ここに来る人たちも見かけたが、ここを見る人たちはこの夜景をどう見るか、浮浪者は輝きに憧れて、
野次馬はここを目当てに来たりしている、俺の場合はこの景色を「栄枯盛衰」の象徴として見てる。
どれだけ都市が栄えていても時が経てば必ず廃れる
戦後復興の象徴の証と言われたあの都市も、いずれは活気もブームも過ぎ去る。
pull pull……
「おっと・・・」
ピッ
「はい、もしもし・・・・仕事ですか?」
・・・・・・
「マジか・・・・」
・・・・・・
「わかりました、いきます、それでは」
ピッ
「全く・・・・・この仕事は嫌だなぁ」
でも仕方ないか、生きていく為に頑張らないとね
例えそれが
その後・・・彼の消息はどうなったかは、誰一人とも知るものはいなかった・・・・。
これは元々なろう小説の試作品です。
pixivにも載せていますので。