転スラ世界でSFな武器を作ったり……したいよね 作:月宮みんみん
リムル達がドワルゴンへ向けて出発してから1週間くらい経ったかな。
やることが無いので、暇潰しにゼオの能力を使って脳内仮想現実空間と、ついでに仮想ホログラムシステムとか色んなものを作ってみた。
拡張現実とは違って仮想現実の空間だから、マジになんでも出来る。
このシステムとマッピング機能を併用して、某マップアプリみたいに立体3Dで村を俯瞰できる。
ゼオの知識を使って超巨大書庫なんかも作ってみたよ。
イメージは仮面ライダーWの地球の本棚。
《主様、間もなくお昼頃となりますが如何なさいますか?》
もう昼の時間か。
うーん、そうだなぁ。
よし、村の様子でも見に行っとこうかな!
とか思ってたらリグルドに呼ばれた。
リグルド君、俺が暇なのを察知するの上手いね。
「エレキ様、少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「いいぜ。何か問題でもあったか?」
「いえ、問題と言うほどでは無いのですが……。ゴブリンの族長たちがリムル様、エレキ様お二人の噂を聞き庇護を求めてきております」
「へぇ……?」
そんな展開あったっけ……?
《漫画版だと四ページほど描写がありましたね》
んー……
「村長はリグルドだろ?お前が決めればいいじゃん」
「我らの主はリムル様、エレキ様でございます。こちらの一存で決めることはできませぬ」
「そっかぁ……」
俺とリムルが同格兄弟であるが故に、こんなめんどくさいことを考えなきゃならんのか……
よーし決めたぜ。
俺が会ってやるよ。
「分かった。案内してくれ」
「はっ!」
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ゴブリンの族長たちが言うには、パパが消えたことによってこの森で覇権争いが始まったらしい。
進化前のこいつらじゃ、抵抗も出来ずに蹂躙される。
そんな時にこの村の噂を聞きつけたらしい。
パパの消失には俺も無関係ではないから思うところはある。
だけどまぁ、受け入れた後に裏切られる可能性もあるよね。
ゴブリンって悪知恵だけは働くイメージあるし。
リムルにも話し合いをするように言われてるし話してみるか。
『威圧』かけて妖気も出せば逆らおうとは思はなくなると思いますよ。とゼオに言われたのでやってみる。
「兄はスライムで、この我は種族不明だ。それでもこの村に一員になりたいか?それでも我等、兄弟に従う事ができるか?」
あ、ちょ、めっちゃ震えてる!
気絶しないよな?ちょっと圧下げとく……?
《問題ありません。返事を待ちましょう》
そ、そうだね!
「も、もちろんでございます。つつ、強き者よ……!下僕と認めてくださったら絶対の忠誠を捧げる所存でございます……!」
「……分かった。その言葉、ゆめゆめ忘れるなよ?裏切ったら躊躇いなくお前らを殺すから。どんな理由があろうとも裏切りは許さない。ま、お前らを受け入れるかどうかの最終判断は我が兄が行うものだ。それまではこの村で休むといい」
少し脅しすぎた気がする。
まぁいいや。
リグルドにはこの村初の客人だから壮大にもてなすよう言っとこう。
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「おかえりなさいませ!リムル様!」
「兄貴、おかえり」
「ただいまエレキ、リグルド。今日は兄貴呼びか?エレキ」
「その時の気分だから気にしないでいいよ」
リムルが帰ってきた。
みんなリムルを出迎えたがって少し人が多い……
「エレキ、俺がいなかった間に敵が攻めてきたりとかはなかったか?」
「敵は来なかったけど、代わりにゴブリンが来たよ」
「ゴブリン?」
俺は他のゴブリン族の長が訪ねてきてることを伝えた。
最初は受け入れを断ろうと思ったみたいだが、パパが関係してる事だから見捨てるようなことはしないらしい。
来たい者は来いって感じでゴブリンたちを受け入れるってさ。
で、後日約500匹のゴブリンが来た。
この人数でも名付けはするんだってさ。
「エレキ、手伝っ「嫌」……だよな」
「抱っこして傍に居てあげるから頑張れ!」
今回も名付けはお断りです。
代わりに抱っこしてあげた俺は優しいと思う。
名付けが終わったあと、この村じゃ狭すぎるということで引越しをすることが決まった。
最初の洞窟付近に引っ越すってさ。
そこで新たな町を築く。
リムルが連れてきたドワーフの三男、ミルドを筆頭とした測量班が帰ってきたら、荷物をまとめていざ新天地へ!
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そして時は経ち!
新たな土地にやってきたリムル一行!
だがしかし!俺は相も変わらず暇なのである!
手伝おうにも俺は道具を作るくらいしかないからね。
木を切って根っこを掘り出す……無理だな!
と、言うことで!子どもと仲良くなってエレキ様優しアピールをしよう。
子どもたちと遊びたいのは本心だし、別にいいよね!
「よぉ、みんな!俺とあそぼーぜ!」
「わぁ!エレキ様だ!」
「エレキ様!何しますか?」
めっちゃすんなり受け入れられたわ。
……おや?一人だけになっている子がいる。
ふむ、あの子は進化前のゴブリンだな。
「あの子はどうしたんだ?」
「あの子は……」
「リムル様からの名付けをしてもらって無いんです。その日、あの子は森で迷子になってたから……」
そんな子がいるの!?
ふむ、どうしたものか……
「リムルを呼ぶのも時間がかかるし……仕方ない。俺が名前を付けよう」
「……!」
「お前らは別のところで遊んでてくれ」
「「分かりました!」」
名前、名前……付けると言ったけどどんなのがいいんだろう?
リムルは適当につけてたけど、この子は俺の初めての子だしちゃんとした名前を付けたいな。
「なぁ、君。付けて欲しい名前とかある?」
「そ、そんな!付けてもらうだけで凄く嬉しいのに、自分で考えるなんてできません!」
「君は進化前で、しかも子供なのに知性がしっかりある。それはすごい事だ。分かった!君の名前は我が名前と我が父、ヴェルドラの名から取って、エルの名を授けよう。特別だぜ……んっ!?」
ほぐ……っ!?
これが名付けによる魔素消費!?
《な、何やってるんですか!そんな名前付けたら魔素がごっそり持ってかれます!あわわ!残り10%に!胃袋に貯めていたヴェルドラさんの魔素を使います!リアクター展開!》
「……はぁ、はぁ」
「エレキ様!大丈夫ですか!?」
「問題は無い……少し張り切りすぎた。なんせ、初めての名付けだからな。お前ももう時期進化が始まる。俺の膝にでも座ってゆっくり眠れ」
ついでに俺も寝たい……なんか疲れた
《本当だったら低位活動状態になってますからね!僕がいなかったらどうなってたか!》
ありがとうゼオ……
「そ、そんなこと出来ません!」
「いいからこいって。性別を気にしてるなら俺は男でも女でもない。地面で寝たら身体痛めんぞ?」
「……わ、分かりました。失礼します」
「いいこだ。よしよし……安心して眠れ〜」
「……」
眠ったな。俺も眠ろう。ゼオ、なんかあったら起こして
《了解です。……ふぅ、変換作業も楽じゃないですね。緊急用ヴェルドラさん魔素を10%消費してしまいました……このエルさんは、主様とヴェルドラさんの名を継いでますから、電嵐鬼族みたいな感じになるのかな?進化が楽しみですねぇ》
ゼオがなんか言ってる……まぁいいや……寝る
仕事が忙しすぎて辛い……出張先では毎日2時間残業、こないだは休日出勤もしました。続きを書く時間が取れない……
今週は夜勤なのでそれも辛い。てか眠い!
11/3(夜勤)に有給を取ったので、その日は原神でもやって気分上げていきましょうかね。
それでは!
次回もお楽しみに……!
あ、誤字脱字の報告よろしくね!