ロクでなし魔術講師と人喰い妖怪   作:路傍

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書き始めた理由

『ロクアカ 東方project』
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なんだと!∑(゚Д゚)


原作前
始まり。あるいは人喰いの跳梁


 宵闇の妖怪ルーミアといえば人里ではよく知られている。

 

「うーん」

 

 夜に自らの闇を操る能力を用いて闇の球体となって人間を捕食する人喰い妖怪として。

 

「…ここはどこなのだー」

 

…まぁより多く知られているのは人里の寺子屋で見られる四馬鹿《バカルテット》の一員として、ではあるが。

 

閑話休題。ルーミアは見たこともないような街の裏路地にいたのだ。

 

「いや、ほんとにどこよ」

 

先程まで寺子屋でいつもの4人《バカルテット》でふざけた挙句にけーねに頭突きを食らって4人とも撃沈していたはず…

 

 少なくとも絶望的にセンスの悪い紅魔館を紅く塗る代わりに貧乏にしたような西洋かぶれの街並みは幻想郷にはない。

 

「うーん…アタイさいきょー」

「…焼鳥はんたーい」

「私はゴキブリじゃなー…グェッ」

 

 チルノやミスティア、リグルも無事そうではある。…チルノがリグルの頭を寝ぼけて蹴り飛ばしたがそれは置いておこう。

 

「…何はともあれ全員起こさないといけないわね」

 

〜少女起床中〜

 

「結局ここは幻想郷じゃなさそうですね…」

「わかんないのだー」

「まぁなんとかなるって!」

「じゃあとりあえず二手に別れて回ってみる?」

 

 ミスティアの意見によってチルノ・リグル組とミスティア・ルーミア組に分かれて幻想郷の管理者たる八雲紫でも探すか、外の世界の博麗神社を探そうということにはなった…

 

 しかし、四人全員がここは幻想郷どころか外の世界ですらないというのは薄々感じ取ってはいた。なにせ幻想が濃すぎるのだ。

 

 自然の象徴、妖精であるチルノや人喰い妖怪として畏れられてきたルーミアに、古くからの畏怖の対象である蟲の妖怪たるリグル。そして、ツケ払いは容赦なく二ツ岩金融送りにして文字通り骨の髄までしゃぶりつくミスティア。神秘の薄れた外の世界へ行ったとしても存在を維持できる4人とはいえ、大幅な弱体化と生命の危機を感じとるはずなのだ。

 

 しかし、現実は己の外に脆弱な人間ですら操れそうな神秘がある。これでは外の世界と言う方がおかしい。

 幻想郷とも外の世界でもない第三の場所といった方が信憑性がある。

 

「ふふっ…どうなることやら」

 月を眺めながら小声で呟くルーミア。

 少なくともルーミアたちは当分幻想郷には帰れなさそうだ。

 

 

 

そして、数ヶ月後

 

 

「…おいおい。こいつも酷いな」

「また、『月夜の食人鬼』ね…」

 

帝国の特務分室に所属するグレンとセラは数ヶ月前から帝都を騒がせている殺人鬼『月夜の食人鬼』を追っていた。

なぜ食人鬼という物騒な名前がついたのかというと、被害者の血と臓物を用いて『ひとぐいようかいさんじょー!』とかいていく、というのもあるが

 

「やっぱり腹を食いちぎった跡がある」

 

腹や腕に食いちぎった跡があるのだ。恐らく獣を使って食わせているのだろうが…

 

(それにしては歯型が…なぁ)

 

歯型は動物よりも人間のものに近いのだ。人間にしては鋭い犬歯が多すぎるのだが…

特務分室では獣を連れた魔術師を探しているが全くと言っていいほど手がかりがない。

さらに問題なのがこの殺人鬼、()()()()()以外喰っていないのだ。そのせいであまりにも凄惨な現場を一般市民には見せられないことも相まって、今では正義の味方である。

 

まぁこの現場を見せれば変わるのだろうが。

 

特務分室が封鎖した路地裏には恐怖に満ちた死に顔の、はらわたをくり抜かれた悍ましい死体が転がっているだけであった。




続けたい
でも、文章力が無いから続かない

(主に)ルーミア視点だけでいい?

  • 人狩行こうぜ!(ルーミア)
  • いや、焼鳥撲滅も見せろ(ミスティア)
  • パーフェクト算数教室を開こう(チルノ)
  • 一番常識持ってるやつで(リグル)

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