いきなり世界を救ってくださいと頼まれてプリキュアの世界に転生させられたんですけど   作:メガポッポGX

4 / 10
前回のあらすじッ!

無慚「俺、赤羽無慚。で、こっちがヘタレの月闇ヒカリ。」
ヒカリ「おい待て、ヘタレってなんだ!」
無慚「事実だろ。」
ヒカリ「もっとましなのにしろ!」
無慚「じゃあ、ただのドルヲタね。」
ヒカリ「ただのってなんだよ!ダメだよ!」
無慚「前回は、このユーリに拠点探せって頼まれました~。」
ヒカリ「もっとあったろ!!!」
ユーリ「本編始まりまーす。」



キャンディ「あの人たち、なにやってるクル?」
みゆき「さぁ……?」



第四話 探し出せ!俺たち(私たち)の秘密基地!

――――――赤羽無慚side

 

無慚(鳥)「はぁ…なんで俺がこんなことに……。」

 

俺、赤羽無慚。元居た世界で死んでこの世界に転生して来ちゃったんだけど……まぁ、自分でも信じられないことしてますね。え、それはなにかって?

 

無慚(鳥)「俺なんで飛べるんだよ…。」

 

そう、飛んでるのだ。だが、背中に羽が生えて飛んでるとかじゃあない…鳥に変身して飛んでいるのだ。しかも、フェニックスに……。無駄に羽とか、尾の部分が橙色で派手だから目立ちやすいんだよ…しかも今朝だから地味に疲れてんだよ…。

 

無慚(鳥)「つーか、拠点て…あいつらも探してるそうだけどそう簡単に見つからないだろ…。」

無慚(鳥)「ん?あれは…。」

 

中学校だな。流石に此処を拠点にするのは無理があるとして…ちょっと興味あるな。行ってみるか。

 

 

――――――現在降下中…

 

 

無慚(鳥)「ほへぇ…結構広いんだなぁ。」

無慚(鳥)「お、授業してる…。」

 

無慚(鳥)「……あ、あの式は…。」

 

最初位に退屈とか言ってたけどその内の一つ…学校の授業がつまらなすぎる。いやまぁ、勉強が嫌いって訳でなくてな…単純に習うことが簡単すぎるんだよな。一回見ただけで笑っちゃうほど分かるんだよなぁ。

 

 

無慚(鳥)「ん?あ、やべ…!」

 

アブねぇ、今女の子に見られかけたぁ…ギリギリだからセーフだと思うけど…。あっと、こんなことしてないで行くとするかぁ。

 

 

――――――かなり時間が経ちまして…

 

 

 

ここはふしぎ図書館。プリキュアに選ばれた少女が本が並べられたものを一定の方向に動かすと行ける場所だ。そして、ここに現在五人のプリキュアが居る。

 

あかね「なぁ、授業中にどこ見てたんや?」

みゆき「あ、ちょっと外をね…なんか、綺麗な鳥さんに見とれちゃってて…。」

あかね「へぇ~……。」

 

あかね「ところでさ、秘密基地ここでええんちゃうか?便利やん。」

みゆき「そっか!」

やよい「うん!良いかも!」

 

するとやよいは一人どこかへ走り出した。

 

キャンディ「やよい、どこ行くクル?」

やよい「ちょっと探検してくる~♪」

 

気分ルンルンで探検しに行ったやよいだったけれど……。

 

やよい「きゃっ!」

 

そこらに生えていた木の根っこに躓いてしまい、窪地に落っこちてしまったのだ。

 

みゆき「大丈夫やよいちゃnぐわぁっ!」

 

やよいのところへ向かっていたはずが木の枝に覆われてしまった。

 

みゆき「助けて~!」

 

なんやかんやあって、みゆきを助けようとして他の3人がそこらの木の根にコケて泥だらけになったりした。

 

 

あかね「あかん!やっぱ秘密基地ここちゃうわ!」

 

あかねが叫び『ふしぎ図書館秘密基地案』は一瞬の内に撤回された。6人は頭を抱えてとても悩んだ。

 

 

れいか「それならば私、プリキュアに相応しく、とても素晴らしい場所の心当たりがあります!」

 

れいかはそう言い、本の扉を使って何処かの倉庫のような場所へとやってきた。そこにはファイルやら機材が置かれていた。

 

れいか「いえ、ここではありません。皆さん、こちらへ。」

 

そう言い足早にどこかへ向かい、その方向には扉があって外へ出ようとした。のだが、勢いよく吹いてきた突風に押されてしまい建物の外にれいか以外は外に出れなかった。

 

 

みゆき「れいかちゃん!ここどこなの!?」

 

れいか「富士山です!」

 

そう、なんと富士山だったのだ。流石に、富士山を秘密基地にするのは不味いしそもそもクッソ寒いから秒で却下された。

 

 

続いて2番手は黄瀬やよい。普段からアニメを見ているやよいには秘密基地のあてがあるらしく自身満々であった。早速本の扉を使って向かった先にあったのは、SFの軍隊が使ってそうな場所であった。

 

 

 

 

 

だが、そこはテレビの撮影のセットだったのだ。急いでふしぎ図書館に退散する六人。

 

 

――――――逃げるんだよ~!

 

 

 

その後、緑川なおはぬいぐるみショップに出てキャンディが買われしまいそうになったり慌てて店を飛び出したりと散々だった。4番手の日野あかねに関しては動物園のゴリラの居場所に出て思考停止。その後は……うん(笑)。

 

 

 

6人は大きなため息をつき、再び頭を抱えた。

 

あかね「ホントにあんのかなぁ……。」

やよい「でも、これだけ探しても無いなんて……。」

 

あかね、なお、やよいの3人は完全に諦めモードになっていた。だが、そんな時にみゆきが未だに秘密基地探しに意欲を示していた。それを気にしたやよいが尋ねるとバッグの中から『赤毛のアン』を出して話し出した。

 

 

みゆき曰く、子供のころから大好きだった赤毛のアンに出てくるある場面のような素敵な場所が昔住んでいた街の近くの森にありそこが良いのではと言うらしい。早速、本の扉を使ってその素敵な場所へと向かって行った。

 

 

――――――暫くして……

 

 

 

着いたその場所は街からは離れた郊外にあってとてもきれいなところだった。6人はみゆきの後を追って進んで行くと、開けた場所が見えてきたがそれと同時に彼女らとはずいぶん年下の女の子の声が聞こえてきた。内容からして、おままごとでもしているのだろう。

 

 

れいか「残念でしたね。」

みゆき「ううん…別にいいよ。また新しい秘密の場所を探せばそれでいいんだもん。」

れいか「そうですか…。」

 

なお「さあ…帰ろ。」

 

だが、そんな時だった!

 

 

 

ウルフルン「幸せそうなエネルギーがあふれてるなぁ!」

 

ウルフルン「世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!」

 

 

――――――ー方その頃……

 

 

無慚(鳥)「あー、なんでわざわざ別の街にまで…。」

 

無慚(鳥)「ん?この気配は……。」

無慚(鳥)「また、例のわんこが現れたか。」

 

 

無慚(鳥)「とっとと家に帰って、骨で遊んでりゃいいのに…。」

 

 

――――――そして、場面は戻り……

 

 

 

キャンディ「ウルフルンだクル!」

 

あかね「あの子たちが!」

 

 

キャンディ「みんな!変身クル!」

 

5人「「「「「うん!」」」」」

 

  

   『レディー!』

 

5人「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

   『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』

 

ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

ピース「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪キュアピース!」

マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」

 

5人「「「「「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」

 

ウルフルン「現れたなプリキュア!今日という今日は俺様の怖さを思い知らせてやる!」

 

そう叫ぶと、アカンベェを召喚するための赤い玉を取り出した。

 

ウルフルン「出でよ、アカンベェ!」

 

 

 『アカンベェ!』

 

ウルフルンによってあの巨木と合体したアカンベェが現れた。

 

ハッピー「ここはあの子達の素敵な場所なんだから!だから、私達が絶対に守る!!」

 

ウルフルン「はっ!何が素敵な場所だ!ただの森じゃねえかよ!行け、アカンベェ!」

 

 『アカ~~~ン!』

 

 『ベェッ!』

 

アカンベェの拳が5人を襲うが、全員真上にジャンプして躱した。

 

ハッピー「や、やっぱり凄いジャンプだなぁ…。」

 

 『アカンッ!!』

 

空中で身動きが取れない5人にアカンベェの拳が再び襲い掛かる。

 

 

 

『必殺黙読!不死鳥無双撃!』

 

ファルシオン『ハァッ!』

 

火炎を身に纏った仮面ライダーファルシオンがアカンベェに突っ込み吹き飛ばしたのだ。そのおかげで5人は無傷で済んだ。

 

ハッピー「あ、この前の…!」

サ・ピ「「にしても、助かったぁ…。」」

ビューティー「感心してる場合じゃありませんよ。」

マーチ「そ、そうだね。」

 

ウルフルン「出たな、仮面ライダー!アカンベェ、そのオレンジのやつからやれ!!」

 

 『アカンベェッ!』

 

ファルシオン『ファルシオンもつけて欲しかったけどなぁ…。』

 

アカンベェの拳の攻撃を巧みに躱し、胴体へ近づき剣で攻撃を仕掛けようとするが……。

 

 『ベェッ!』

 

ファルシオン『なにっ?!』

 

ハッピー「ファルシオンさん!」

 

アカンベェの足が一気に襲い掛かって来た。咄嗟の事だったのですべては防ぎきれずファルシオンは吹き飛ばされてしまった。

 

ファルシオン『まじか…あの足かなり厄介だな。』

 

ビューティー「大丈夫ですか!」

 

ファルシオン『あ、ああ大丈夫だ…それより気を付けろよ。あいつの足結構厄介だ。」

 

思わず駆け寄るキュアビューティ。なんとか立ち上がり落とした剣を持ち直すファルシオン。

 

ハッピー「今度は私たちで!」

ピース「うん!」

 

今度はプリキュアの5人が一斉に真正面から攻撃を仕掛けてみるも……。

 

 『アカンベェッ!!』

 

5人「「「「「きゃぁぁぁぁっ!!」」」」」

 

ファルシオン『くそ…ダメだったか。』

 

これもファルシオンと同様に足の攻撃によってはじき返されてしまった。

 

ウルフルン「ウルッフッフ!他愛もない奴らだ!大体、こんな森を守って何になる?」

 

ハッピー「確かに、あなたにはただの森かもしれない…けど大好きな友達と遊んだり、おしゃべりしたりする場所は……!」

 

 

「とってもキラキラした素敵な場所なんだから!」

 

ウルフルン「ウダウダうっせえんだよ!だったら、守って見せろ!」

 

ファルシオン『へぇ…じゃあこれ使うかな!』

 

『ジャッ君と土豆の木!』

 

マーチ「ジャッ君?」

ピース「ジャックじゃないの?」

サニー「というか、土豆ってなんやねん…。」

 

『とある少年が、ふと手に入れたお豆が巨大な木となる不思議なお話……。』

 

ファルシオン『細かいことは気にするな。』

 

『永久の土豆!無限一突…!』

 

ファルシオン『ハァァァァァ!』

 

ファルシオンはブックを読み込み、剣を地面に思い切り差し込んだ。すると、周りからツタが伸びてきてアカンベェの体中に巻き付き身動きを取れなくした。

 

 『アカ?!』

 

ウルフルン「なにぃ?!」

 

ピース「やった!」

マーチ「今だよ、ハッピー!」

 

ハッピー「うん!」

 

 

ハッピー「プリキュア!ハッピーシャワー!!」

 

ハッピーシャワーがアカンベェに命中し、無事に浄化された。そして、指輪デコルをキャンディが回収して終わった。

 

ファルシオン『…帰るか。』

 

 

ウルフルン「仮面ライダーめ……。」

 

ファルシオンが去っていく姿をウルフルンはそう呟き、消え去っていった。

 

 

 

 

 

その後、バッドエンド空間が解け元気に遊ぶ少女たちを見届けて去っていった5人。図書館へ戻り、みゆきの考えで『本棚自体に場所を選んでもらおう!』という案が出され、早速試したのだが図書館に逆戻りしてしまったのだ。

どうしたものかと考えているときに、みゆきの言った言葉にみんなは納得しふしぎ図書館が秘密基地となった。

 

だが、周りの地形は悪く不便であったのでどうしようかと悩んでいるとキャンディのアイデアで星デコルを使ってみた。すると、中央にあった巨大な切り株が家となったのだ。これにより、不便なく使えるようになったのでした。

 

 

え?あの3人はどうなったのかって?

 

 

――――――3時間後☆

 

 

無慚「………。」キーボーウーノーハナー

ヒカリ「………。」キーボーウーノーハナー

 

ヒカリ「……大丈夫か?」

 

無慚「こんなので大丈夫だと?」

 

ヒカリ「うん…てか、どうするの……。」

無慚「知らん…。」

 

みんな分かっていたかもしれないけど、一切見つけれてないです☆。え?一人足りないって?それはねー………。

 

 

 

ドン!

 

 

 

無・ヒ「「」」

 

 

いきなり目の前に巨大な本が現れた。本が勢いよく開きそのページの部分からある一人の男が現れた。

 

ユーリ「やぁ、お前たち。」

 

無・ヒ「「」」

 

ユーリ「君たち、何故固まっている?」

 

無慚「はっ!俺は一体何をッ?!」

ヒカリ「ゆ、ユーリ…その後ろのでっかい本は何だ…?」

 

ユーリ「ああ、まぁ来い。」

 

 

ユーリの言われるがままに二人は巨大な本のページの中へとついて行った先にあったのは、洋風な雰囲気を感じ周りに本棚が沢山ある場所であった。そして、二人はまたまた思考停止。考えることを約30秒くらい止めてしまった。

 

 

ユーリ「凄いだろう?名付けて『ノーザンベース』!」

ヒカリ「おい、ノーザンって北極って意味だよな…まさか。」

 

ユーリ「ああ、ここは北極にあるぞ。」

無慚「へぇ…。」

ユーリ「ここには、風呂に鍛冶部屋、料理部屋などなど沢山あるぞ!」

 

無慚「それはいいんだけどよ…。」

ヒカリ「ああ、一つ聞きたい。」

 

 

無・ヒ「「お前ここにどうやって行ったんだ?」」

 

 

 

ユーリ「ん、ああそれか。簡単だ、自身のブックに念じれば行けるぞ。」

 

無慚「はっはっはっはっは!そうかそうか!」

ヒカリ「念じるだけかぁ!」

 

無・ヒ「「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAH!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

無慚「てめぇ、ざけんなよ!!!」

ヒカリ「〇す!!〇す!!56す!!コロす!!ぶち〇す!!」

無慚「俺らがどれだけ苦労したんだろうなァ!」

ヒカリ「俺なんか、犬やら猫やらカラスやらに追いかけまわされたんだぞォ!!」

無・ヒ「「歯ァ食いしばれよなァ!!!」」

 

ユーリ「……ふっ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーリ「イヤァァァァァ!!!」

 

最初に気が付けばよかったとめちゃくちゃ後悔したユーリくんであった(笑)。

 

 

続く……




次回……ユーリくん活躍?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。