せかへい 外伝ストーリー   作:ピラフドリア

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 第1話  【反転世界】

 せかへい 外伝5

 

 

 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria

 

 

 第1話

 【反転世界】

 

 

 

 

 王国から離れた地には反転した世界がある。そんな噂を聞いたことがある。

 

 

 

「エリス先輩ー!」

 

 

 

 シーヴ・レーベル。エリスを慕う王立魔法学園の後輩であり、エリスと同じく魔法の知識はかなり高い。

 

 

 

 シーヴは校内でエリスを見つけて、声をかける。

 

 

 

「ん、シーヴ。何か用?」

 

 

 

「用っていう用はないんですけど」

 

 

 

「じゃあ、また……」

 

 

 

「いや、ちょちょ待ってください!!」

 

 

 

「何よ」

 

 

 

 シーヴは立ち去ろうとするエリスを止める。

 

 

 

 しかし、止めたは良いが何を話せば良いのかわからない。迷って考えていると、

 

 

 

「用がないなら」

 

 

 

 再びエリスは立ち去ろうとする。

 

 

 

「ちょ、待ってくださいよぉ〜!! なんでそんな急いでるんですか!!」

 

 

 

「急いでないよ」

 

 

 

「じゃあなんで!」

 

 

 

「用がないから」

 

 

 

「あーもう!! あります!! ありますよ!!」

 

 

 

 シーヴはムキになってそう答えた。

 

 

 

 

 王立魔法学園には多くの設備が整っており、その中の一つに校内で学生や先生が休める場として、喫茶店が整備されている。

 

 

 

 授業の合間に友達と話す学生や課題を進める学生など多くの人たちがいる。

 

 

 

 そんな中、窓際の席で二人の生徒が座っていた。

 

 

 

 店内に入る時に注文は済ませているため、完成次第テーブルに注文した品が持って来られる。

 

 

 

 しかし、エリスは注文した品が届くよりも早く、話を始めた。

 

 

 

「それでなんなの?」

 

 

 

 ゆっくり話す機会が得られたかもと機会したシーヴであったが、エリスの態度にちょっとがっかりしながらも答えた。

 

 

 

「最近噂の反転村って知ってますか?」

 

 

 

 エリスは腕を組む。

 

 

 

「全てが反転してるって噂の?」

 

 

 

「さすがはエリス先輩情報が早い。そうです。その村です」

 

 

 

 最近生徒達の間で噂になっている都市伝説的な村の噂だ。

 

 

 

 村の敷地だけ重力が逆さになっていて、村が逆さに作られているという。住む住民も逆さになっていて、その敷地だけおかしな空間になっているという。

 

 

 

「少しだけ話を聞いたことがあるだけよ。でも、それがどうしたの?」

 

 

 

 シーヴはエリスの真似をして腕を組む。

 

 

 

「いえ、先程面白い話を聞きまして、本当にこの村があるかもしれない可能性が増したんです」

 

 

 

 エリスはシーヴが真似したのに気づいて、腕を組むのをやめる。

 

 

 

「それはどういうこと?」

 

 

 

 シーヴもエリスが腕を組むのをやめたので、真似をしてやめる。

 

 

 

「その反転村に行ったことがあるという人物が現れたんです!」

 

 

 

 

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 今回は反転している村についてのお話です。

 

 シーヴは本編にも登場するキャラです。

 

 

 

 

 

 


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