Ironman Retrograde (アイアンマン 逆行)   作:マッキーガイア

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そもそも何故アーク・リアクターを胸に入れ込む前提で考えていたのだろう。

 

アーク・リアクターが完成したその日、ふと、冷静に考えて出来上がったばかりのリアクターを細目に、自分のアホさ加減にため息を吐いた。

コレは昔、アベンジャーズ開設当初に使っていた物とほぼ同じ物だ。

少し効率化を図る為に内部構造を少し変えてはいるが、発電量はあまり変わらない。といっても今まで作ったアークリアクターの大体は同じくらいの発電量しか発電しなかったのだが、それは良いだろう。

つまりだ。このリアクターは僕の胸をわざわざ切開して嵌め込む前提で作られている物だ。

 

馬鹿だろ?

 

僕の中では9年も前に薄型のリアクターを開発しているのに態々原点回帰してこんな前時代的なモノを作るだなんて…

今はあの時よりも数十年前だったとしても部品さえ揃えばサノス襲来前よりは良いものができる筈なのだ。なんだ、逆行のせいで頭が少しショートしたのか…?正直ありそうな可能性なだけ現在、本気で検討中だ。もし違ったらボケたとしか良い様がないな、まぁ、このリアクターはテストベッドとして、その内サポート用AIが出来たらそのコピーをアイアンスーツに乗せて飛ばせよう。

 

さてと、このリアクターの使い道は後々にして実は少し気になる事がある。

 

君たちは散歩は好きだろうか、ああ、あれだ。本来の意味は薬をキメて歩く事なのに何故か良い意味に捉えられて(日本ではデス。アメリカでは知らん)一般的に推奨されている行動の事だ。

ん?僕が散歩が嫌いなのかって?好きにきまってるだろ、何言っているんだ?

まぁ、そんな事はどうでも良い。実は先週なんとなしに息抜きで歩いていた公園で子供たちがこんな事を言っていたのだ。

 

「僕がアイアンマンだ」って…

 

二度見したね。

後々、書店に行ったらコミックコーナーにアイアンマンのコミックが有ってまたまた驚いた。

 

さて、わかったとは思うがこの世界では、僕の活躍がコミックやカートゥーンになっているのだ。

 

一応僕サブカルチャーとかに敏感だと思っていたつもりなんだけどな、やはり、テレビか雑誌くらいしか情報網がないからそう言った情報が入りにくいのかもしれない。

 

仕方ない、権利云々が大変になる前にその内コミック会社買い取って置こう。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

ただ今、僕はスタークインダストリーズ本部に出向いている。理由はといえば今回の世界、どうやら前の世界とはずいぶんと変わっているらしい。現に、親父の友人にオバディア・ステインという男は居らず、代わりにライバル会社、ステインインターナショナルの社長、オバディア・ステインというのが居るという事になっている。

そんな事だから僕は少しこの世界について調べる事にしたのだ。僕はもうすぐ留学することになっている。だから、アメリカで今のうちに調べられる所まで調べておきたい。

 

じゃあ図書館にでも行けと思うだろう。しかし、図書館では今現在の世界の情報までもあると言う訳では無い。せいぜい近年までのあれこれくらいしか分からないだろうな、

だからこそのスタークインダストリーズだ。企業としてはトップクラス、アメリカの経済を回している本場とも言える此処では様々な情報が行き来する、時には国の機密事項もだ。

本来の僕はただの所長の息子というだけの子供にそんなもの見せる訳には行かないだろう。だから出向くと言っても秘密裏にだ。

 

準備は完璧な筈だ。アイアンマンマーク15"スニーキー"とマーク16"ナイトクラブ"の際に調べ尽くしたステルス塗料を塗りこんだパーカーを着て、靴も流石に全ての足音を消せるという訳ではないが、少し細工をしている。その他色々なガジェットを用意しているが、今は省こう

一応、自分の親の会社とはいえ大手企業に乗り込んでいるのだ、どれだけ準備をしても足らない。

 

もちろん、この装備のお金は全部僕の貯金から出ている。

 

昔は女遊びなんかやっていたからすぐ無くなっていたんだが、ペッパー以上の女性なんかいないと思っている手前、未だに童貞だ。

 

プレイボーイとは…?

 

まぁ良い、さて、社長室に着いた!

早いって?当たり前だろ尺は短ければ短いほど良いからな、僕はネット小説で短編しか読まない派なんだ。

 

テーブルに置いてあるパソコンにメモリーカードを差し込み、少しずつウィルスを流し込む。このウィルスは以前僕が作成していたサポートAIの原型が入っている。こいつを流し込みさえすれば中のAIが見たい情報だけをネット経由で引き出してくれて家でも機密情報が見放題にしてくれるという代物だ。まぁ、いわばアマゾンプライムみたいなものだと考えてくれたら良い。

この時代からすれば少しオーパーツ的な技術も少し入っているが、基本今の時代の人間にコレを見つけることは困難だろう、っと言うか無理だと断言しても良い。

 

さてさて、一応ダウンロードも済んだし、中身を背景させて頂こうかな、

 

僕はファイルを確認して一通りの情報を眺める。

 

ほうほう、ミュータントが存在するのか……日本に巨人…無許可にロケットを4人の有望な科学者チームが発射して行方不明……何か色々フラグ建て過ぎじゃないか…?

 

事件事故に何かしらの力が籠っているような気がしてならず、ため息を吐く。僕の世界だったらみんなヒーローになってる奴だった。今振り返ると、最後の戦いも最終的に集まったヒーロー結構多かったからな、

 

……やはり、この世界でもS.H.I.E.L.D.は存在するのか、しかも僕の世界とは違って結構面だって行動している事も多いとみえる。

 

……ってあのコミック会社、一度S.H.I.E.L.D.に訴えられてる。

あ、ああ〜、コミックにS.H.I.E.L.D.を勝手に出しちゃったのか…まぁ、その後和解しているな…

 

思わずため息を吐く。もしかしたらヒーローとしての僕が立つ瀬がないかもしれない。現在、資金援助が一切無いためにアイアンスーツもついでにサポートAIすらつけられ無い始末、しかも親父達は助ける予定だ。きっとヒーローになると言ったら大反対されるだろう、命をかける仕事だし現に命を落とした事すらある。もしかしたらヒーローにすらなれないかもしれない。助ける事に一切の後悔は無いがそうなるとヒーローになれないジレンマが存在するのだ。

 

いや、良く考えたらアイアンスーツがなければキャップの親友くんに勝てる見込みがないのだから、どのみち終わりなのでは…?

 

はぁぁ、なんでこんな事忘れてたんだ…クソッ……

あ〜、完全に脳がやられてるな、診察してもらわなきゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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