転生先がBETAで頭脳級な私   作:一般監視員

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第14話 技術力は世界一

 ー 2001年 横浜基地 副指令室 ー

 

 夕呼は昨日基地へ搬送した白銀の状況について、社の協力を得ながら調査を行っていた。

 

(外傷、内傷ともになし…。完全な植物状態……。社が言うには「中からは何も感じ取れない」と言っていたから…。それに鑑純夏の持つ感情の変化……。)

 

 なんとなくではあるのだが、夕呼の中ではある程度の仮説が出来上がろうとしていた。今ここにある白銀の体は器に相当し、器の中にまだ白銀の魂が入っていないことからこのような状態になっているということだ。

 詳細が不明な以上、そう考えることしかできないといったところなのだが。

 

(それに、今回ループしてくる白銀が前の白銀とも限らない……。)

 

 夕呼は息を吐きながら天井を見上げる。昨晩から起きているため、目の下にはくまができていた。社は既にソファーの上ですやすやと寝ている。

 

 

「香月副指令、伊隅です。神宮寺軍曹をお連れしました。」

 

 扉が開き、伊隅とまりもが入ってくる。夕呼が状況の確認と今後について話すため呼び出したのだ。

 

「悪いわねぇ、伊隅。病み上がりに無理させちゃって」

 

「いえ、ご心配なく。既に訓練にも参加していますから。」

 

 伊隅は基地の事件の際、軽傷を負ってしばらく検査入院の形をとっていた。A-01に復帰したのは2週間前のことだ。訓練へ合流し、開始したのも1週間前である。隊に復帰した際、事の顛末を夕呼から聞かされ苦い顔をしたものの、「任務であればその結果も受け入れます……」と了解したのだ。

 

「とりあえず二人ともそこに座っ……。といっても社が寝てるから…。呼び出したところで申し訳ないんだけど、少し場所を変えましょうか。」

 

 夕呼はそういうと、隣の空いている会議室へ二人を連れていく。

 部屋の扉を権限を使い、一時的にロック、室内のカメラなども切断した。晴海を警戒してのことである。念のため、伊隅とまりもに何か怪しいものがないか、室内を確認させたが特に見つからなかった、

 

「それじゃ、早速要件を伝えるわね。貴方たちはもう知っていることでしょうけど、白銀に関してよ。」

 

 二人は体に少し力が入ったようだ。

 

「白銀は今、植物状態なの。なぜそうなってしまったのか、調査を進めているけど、まぁ、何もわからないでしょうね。晴海が関与した可能性も否定はできないけれど、その確証はないわ。そもそも、白銀がくる日付にしても早すぎて何が原因なのかすら分かっていないのだけれど。」

 

「夕呼、白銀の状態はよくわかったわ。それで、私たちは何をすればいいの。」

 

 夕呼が「これから話そうとしたとこよ」と急がせるまりもを落ち着かせる。

 

「白銀がこの世界で動けるようになる…。つまり白銀の魂がこの世界にくるまで、といっても来るのかすら分からないけれど、それまで白銀の身柄の安全を、特に周辺の確保すること。特に晴海に警戒してこの任務にあたること。それが今後の貴方たちへの任務よ。」

 

 二人は夕呼に「了解」と言いながら敬礼をする。

 

「それから、この世界に白銀が来たことをまだ他の隊員に伝えないこと、この情報は私たち三人の間でのみ共有するようにしなさい。身柄の安全確保が最優先よ。不用意に会わせないようにすること。白銀の部屋の前には特殊作戦部隊の兵士が警備を行っているから、晴海を警戒して近づけさせないようにして。」

 

 外部が白銀の存在や重要性を知っている可能性は低いと見込んでおり、現状もっとも警戒すべきは白銀の存在を初めから知っており、接触する機会を狙っていた晴海である。夕呼は遠まわしに晴海の警戒任務を行えと言っているのだ。とはいえ、目立つ形で兵士を置いていては信頼を得ようとする人類全体の動きを否定することになってしまう可能性があったため、あくまで秘密裏にということだ。

 

「伊隅、あんたには思うことがあるでしょうけど……。」

 

「副指令、任務に私情は挟みません。基本ですから。」

 

 伊隅は部下を晴海に殺されたことは忘れていない。区切りをつけたつもりだが、未だ心の中に恨みや後悔は少なからず残っている。

 

「晴海に何か動きがあればすぐに私に連絡しなさい。まりもは207B分隊の訓練を行いながら任務にあたって頂戴。晴海が白銀に接触するためその周囲から崩していく可能性もあるわ。彼女たちの記憶に関しても引き続き様子を見ておきなさい。」

 

 二人は改めて敬礼をした。夕呼は「以上が今後の方針よ」と言い、部屋のロックを解除する。「それじゃ、解散ー」と夕呼が部屋を出ていくのに続いて、二人も部屋を出た。

 

 

 

 

 ー 横浜基地 特別室 ー

 

「あちゃー、完全に警戒されちゃってますね…。」

 

 晴海は夕呼の動きを監視し、何かないかと監視カメラから見ていたのだが、まりもや伊隅を連れて3人で何かを話そうとしたところで監視カメラを切られてしまった。ロックを無理やり解除することもできるのだが、システム全体に影響が及び、すぐばれてしまうことから使わずにいるのだ。

 

(Mr.白銀がいる部屋の前には警備の兵士……。通気口から会いにいくのもありでしょうが、そもそも、意識が戻っていない状態じゃ話もできないですよね…。)

 

 なぜ、白銀の意識がないのか晴海も原因は分からずにいた。体だけ先に来るなどということがあり得るのか、何か打つ手はないかと考えたが、あまりにも常識はずれな分野であるため、良い考えは何も思い浮かばなかった。

 

(白銀が起きるまで動くことはできないですね……。)

 

 打つ手はなしかと思った晴海であったが、一つだけ試してみるかと思いついた。

 

(純夏さんの脳と脊髄……。彼女が白銀の異常転移と何か関係しているのか…。調べてみましょう…。)

 

 純夏の脳と脊髄を実質的に管理しているのは晴海である。人類の力ではどうやってもその状態で生きさせることはできない、それは原作でも分かりっている通りだ。夕呼も理解している。

 晴海は制服を着ると、部下も連れて反応炉へと向かうことにした。

 

 

「さて、この体の面倒見ておいてくださいね。」

 

 晴海は部下に命じて晴海の体を保護しておくように命令し、意識を頭脳級へと移す。

 

(純夏さんが何を今思っているのか……。調べ始めますか……。)

 

 早速、調査を開始する。ODLを通して何を思っているのか、状態などすべて伝わってくる。以前にも一度調べたことはあるのだが、その際には原作通りBETAを殺

すという憎しみしか感じ取ることはできなかった。

 

(トラウマになりそうなほど、怖いんだよね…。流石にあれは…。)

 

 嫌々ではあるのだが、ODLを通して純夏のリーディングを開始する。しかし、そこに見えたのは、以前のような憎しみだけでなく、新しい反応を確認できた。

 

(これは……。白銀との再会を…。望んでいる……?)

 

 BETAを殺したいという憎しみは純夏の基本原理のようなものなのだろうが、白銀に会いたいという感情からは以前読み取れた記憶以外にも多くの記憶が存在していることが確認できた。

 

(記憶の流入がおきた…?それとも思い出した…のか?)

 

 この状態の彼女であっても前の記憶を持っていることが確認できただけ、晴海にとっては新たな発見であった。この現象が白銀の異常転移に関与しているかは不明だが、必要な情報であることに違いない。

 

(これは…。おそらく香月先生はとっくに知っていたはず…。私も知っていると思われてたんだろうなぁ。)

 

 もしこの情報を得るのが遅れて、純夏に関する話題が出ていたら一歩遅れていたところだっただろう。晴海は頭脳級にきて情報の更新を行おう頻度を増やすことに決めた。

 

(純夏さんが00ユニットとなるためには体が必要…。香月先生も調達には動いているでしょうけど、ここはひとつ……。)

 

 晴海は何か思うことがあったのか、そのまま、別の作業を始めた。新たな手札となるかもしれない、そんなものを作り出せるかもしれないという野望を抱いて。

 

 

 それから数日…。

 

 

「晴海の様子がおかしい?」

 

 夕呼が報告をしに来た伊隅を見ながらそう言う。

 

「はい、白銀に近づく様子などは一切ありません。ここ数日、反応炉にいるのみで……。」

 

「何か言い残していかなかったの?」

 

「上司へ連絡をする、とだけ部屋に書置きがありました。」

 

 伊隅はそういうと、特別室に置いてあった晴海の書置きを夕呼に手渡す。

 

(今までの報告だって1日以内それも数時間程度だったはず……。確認しておく必要があるわね……。)

 

「伊隅、報告ありがとう。戻っていいわよ。」

 

 伊隅は「了解しました」というと部屋を出ていく。

 

「さてと…。」

 

 夕呼はかけていた白衣を着なおし晴海の目的を確かめるべく、反応炉へと向かった。

 

 

 反応炉へ向かう途中、副官のピアティフ中尉と出会う。

 

「副司令、お疲れ様です。お客様(晴海)へのご対応ですか?」

 

「えぇ、それでいまから反応炉へ向かうところよ。」

 

 そういい、その場を離れようとした夕呼をピアティフが呼び止める。

 

「宗谷なら先ほど自室に戻りましたよ。知らない女性が供にいて兵士に呼び止められていたので、私が仲介に入りました。」

 

「知らない女性?」

 

「はい、宗谷の説明によると数日間の成果だとか…。よく分からなかったのですが、その件を副司令にお伝えしようとしていたところです。」

 

 ピアティフの話を聞いた夕呼は首をかしげる。

 

(数日間の成果…。一体どういうことかしら。)

 

 ピアティフに連絡の礼を言うと、夕呼は方向を変え特別室へと向かった。

 特別室の前についた夕呼は扉を開ける。ピアティフの話では晴海がいるはずであったのだが、夕呼の目は晴海ではなく部屋にいるもう一人の女性に向けられた。

 

「え……。?」

 

 夕呼は唖然とした。目の前のソファーに座る女性は夕呼がオルタネイティヴ4の結果として生み出すはずの存在、00ユニットの鑑純夏だったからである。

 

「こんにちは、香月先生。何か御用ですか。」

 

 後ろから不意に晴海の声が聞こえ、夕呼は振り返る。

 

「御用も何も、どうして彼女がいるのよ!?」

 

 声を荒げる夕呼に晴海は「まぁまぁ」といいながら、ソファーに座る彼女の傍に座ると「とりあえず、お座りください」と言う。夕呼は晴海たちと反対のソファーへ座る。

 

「香月先生が驚くのも無理はないでしょう。なんで00ユニットがここにいるのか、気になってしょうがないはずです。」

 

 夕呼はただ無言で晴海の方を見ている。

 

「しかし、彼女は鑑純夏でも00ユニットでもありません。ただの人形なんです。いわゆる、試作品というものです。」

 

「試作品……?」

 

「はい、私が今知りうる人類の体の設計。それを限界まで再現し、人類に近づけたものです。」

 

 夕呼は晴海の説明を受けて疑問に思った。

 

「あんたも既に人型じゃない。あんたは完成品じゃないっていうの。」

 

「私は完成品じゃありませんよ。私は常に更新を続ける旧式みたいなものです。」

 

 夕呼は興味深々と言った様子だ。

 

「彼女……。私はType2と呼んでいますが、彼女の大きな変更点は人間に完全に対応できるという点です。」

 

「人間に完全に対応?」

 

「はい、例えば食事という行為から派生して行われる消化、排泄。髪が伸びる。訓練すれば体も強くなります。言葉も学習すれば話せるようになるんです。つまりこの体の目標としたものは『生命として自身の体を維持し続けることができること』なんです。」

 

 夕呼はがたっとソファーから立ち上がる。

 

「それって……。つまり……。」

 

「彼女は私が生産を続けるODLによる浄化を必要としません。人間の心臓と同様に食事などを通し、自身で生産、循環、そして処理までを行えるのです。ODL浄化のコストを必要とせず、人として生きていくことができます。まぁ、それでも00ユニットの本来の持つ意味である『生物根拠0生体反応0』からは外れてしまうかもしれませんが、完璧な非炭素擬似生命体であるという訳です。」

 

 夕呼は実質的に人を作り上げてしまったBETAの技術力に絶望したのか、あまりの驚きに腰が抜けてしまったのか、ソファーにストンと力なく座った。

 

「我々が作り出したものを生物と認めるかは貴方たちの判断によりますけどね。」

 

 皮肉を込めて晴海はそういった。

 

「あんたがこんなものを作って、その説明まで丁寧にしたからには何か思惑があるんでしょ。」

 

 夕呼はType2を見ながら話す。

 

「話が早くて助かります。このType2を素体として香月先生に提供しましょう。オルタネイティヴ4は00ユニットの作成を辞めたわけではないことは知っています。より上位の素体があれば便利なのでは?」

 

「確かにこの素体があれば便利なことに違いないわね。でも、前の世界でもあんたたちの技術を使った結果、まんまと騙されたわ。そう簡単に受け入れるとでも?」

 

 晴海は「まぁ、それもそうなんですが」と渋々認める。

 

「この体の大きな変更点の中にODLによる維持機能が自己完結型になってることは説明したと思います。私が作ったODLにより管理しなければ、正確に読み取ることは不可能なんですよ。こればかりは信じてもらうしかないですが……。」

 

「そんな未来の結果を信じるために人類の切り札を使うなんて、できないわよ。」

 

 晴海は「ですよね」と、いうと少しうーんと唸りながら考え出した。

 

「オルタネイティヴ4の失敗はオルタネイティヴ5への移行を意味します。我々としても採掘地域がなくなるのは困るんですよ。大きな損害を出すことも。オルタネイティヴ4を続けてもらった方がBETAとしては嬉しいというのが実情です。それなのに、オルタネイティヴ4を自らつぶすような真似はしませんよ。」

 

 夕呼はそれを聞いても、まだ疑いを晴らせずにいた。00ユニットは人類の最後の切り札であることには違いない。

 

「であれば、この体の信頼性が保証されるまで、私の条件は叶えてもらわなくてもいいです。それでどうですか。体に問題があった際も、私がメンテナンスをしましょう。その方法の提供を考えてもいいです。」

 

 夕呼はふーんと言いながら、体が少し前のめりになる。

 

「そこまであんたが私に求めるものは何かしら。」

 

「はい、上司……。上位存在は白銀武との対話を望んでいます。接触を許可していただきたい。」

 

 晴海から飛び出した思わぬ要求に夕呼は「なっ!」と思わず声を出してしまう。

 

「できるわけないでしょ!白銀も人類の希望であることに違いないのは貴方も知っているでしょう!」

 

「えぇ、十分理解しています。もちろん、オリジナルハイヴまで来いと言っているわけではありません。念話の形でもいいんですよ。」

 

「それでもできないわ!どんな目に遭うか分からないもの。」

 

 晴海は口調を少し強めることにする。上司からの命令を遂行するためには致し方ない。

 

「香月先生。私は今や日本政府ともラインを持っています。いざとなれば日本政府が欲しくてしょうがないものを餌に国連へ圧力をかけさせることも可能なんですよ。日本政府は今復興作業で大変なようですからね。私が提供する利益と比べれば、相手が求める一個人を相手に会わせる程度問題にはならないとしか考えないでしょう。」

 

 晴海の話を受け、夕呼は一度落ち着くように息を吐く。

 

「私もそんなことはしたくありませんよ?国連にいられるのは香月先生のおかげですから。」

 

「はぁ……。あんたの話部分的に了承はするわ。ただし、白銀の安全性が最大限確保され、本人の了承も得られた場合にして頂戴。白銀を説得するのは私でも骨の折れる作業だから。」

 

 晴海は「もちろん、それでいいですよ」と言うと、服の内側から紙を取り出す。

 

「一応契約書のようなものを作ったのでサインとか押印とかしてきてもらえますか?」

 

「あんた、元々受けさせる気しかなかったわね……。」

 

 契約書には既に晴海のサインが入っていた。

 

「契約書を受け取ってから、素体の提供を行います。詳細は契約書に記入してある通りです。脳と脊髄の移植に関しても、技術的な面で協力は行います。」

 

 夕呼は疑わしい部分がないか、入念に契約書を読み込んでいる。

 

「とりあえず、一度部屋に戻って読ませてもらうことにするわ。後日、また来ることにするわ。」

 

 夕呼はそういうと、契約書を白衣のポケットへしまい、立ち上がる。

 

「サインもしてきてくれることを祈ってますよ。」

 

 部屋を出ようとする夕呼に向かい、晴海は手を振りながらそう言った。夕呼は特に何の反応も返さずに部屋を出ていく。

 

「さて、Type2のメンテナンスを始めますか。」

 

 自身の体を作る時よりも詳細に、そして精密な作業となったType2の制作には多大なG元素と多くの知識の読み込みが必要だった。各ハイヴから集めた人体解剖の情報も大いに役にたったのは言うまでもない。

 G元素は以前の事件で手に入ったものが余っていたこともあり、ふんだんに使うことができたが、このType2は量産には向かない、ある意味で高級品となった。

 

(今度は量産型も作ってみたいなー。)

 

 晴海はそんなことを思いながら、メンテナンスを続ける。

 数日間かけて作り上げた手札が思った通りの形で交渉を有利に進めさせてくれたことに満足していた。

 

 

 

「副司令、お疲れ様です。」

 

 夕呼は自室に帰る途中でまりもに出会う。

 

「まりも、ちょうどよかったわ。ちょっと来なさい。」

 

 夕呼はそういうとまりもの肩をがっちりつかんだ。

 

「え、ちょっと、どうしたの夕呼。」

 

「今晩は私の文句に付き合ってもらうわよ。」

 

 まりもは夕呼の顔を見てぞっとした。誰かが怒らせたのか……。と思ったが、大体の予想はできていた。

 

(宗谷晴海!またあいつ夕呼に何かを!)

 

「ほら来なさい!」

 

「あっ!ちょっと!」

 

 まりもはそんなことを考えている間にそのまま夕呼に連れていかれる。結局、まりもは夕呼の愚痴に付き合い続けた結果、一睡もできずに夜を越すことになった。

 

(どうして……。私が……。宗谷晴海!覚えていろッ!)

 

 

 

「くしゅん」

 

 晴海はソファーの上で横になりながらくしゃみをした。

 

「流石に長時間労働はやっぱり体に悪いんですかね……。」

 

 誰かに恨まれているとも知らずに、のんきな晴海であった。

 


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