地上最強の高校生、憧れの青春を謳歌します   作:やってられないんだぜい

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 ヤクルト優勝おめでとうございます。最後の一戦で延長12回は熱過ぎる。山本由伸が9回まで投げるのも痺れた。これがエースだ!って証明だろうな。

 でも、来年は阪神が持ってきます!ネットで阪神上がり目無いとか言ってる人いるけど全然そんな事ないから。若手育ってきてるし中堅もそもそも落ちる歳じゃないから。全然優勝出来るから!!



 失礼、興奮してしまいました。本編どうぞ!


ペンダント

 桐崎の席は結局、刃牙と反対側の楽の隣となった。理由は休み時間に廊下で言い争っている所をキョーコ先生に見つかり、知り合いと勘違いされたかららしい。楽は知り合いではないと必死に弁解していたが、桐崎が教室に入る前に言葉を交わしていたのだから間違いではない。

 

    黒板側

 

  刃牙 楽 千棘  

 

 つまりこう言う並びになった(場所は適当だが)。こんな2人を隣にしていいのだろうかと思う人もいたが、刃牙はそんな2人が隣同士になる事になんの不安も抱いていなかった。

 確かに2人は一見相性最悪そうに見えるが、刃牙はそうと思わなかった。2人は良く似ている。例えば、2人とも思いを伝えるのが究極的に下手だ。なんでもない事は平気な癖に、大切な所に限ってヘタレになったり、思ってる事と逆を言ってしまう。素直じゃないのだ。他にも沸点が低そうな所も同じ。だが確実なのは、2人とも悪い奴等では無いという事だ。悪い奴は独特の匂いを漂わせるが、2人にそれは無い。きっと直ぐに仲良くなる筈だ。

 

 

  

 時間は昼休み、早速事件は起きた。楽が大事そうにしていたペンダントを落としたのだ。無くしたと思しきタイミングは、例の2人がぶつかった時だと言う。昼休みに飯を速攻で平げ、教室を飛び出したのはペンダントを探しに行ってたのだ。しかしペンダントは見つからなかったらしい。他のタイミングって可能性は無いのかと尋ねると『あのタイミングしか考えられない!』と言って話を聞かない。てかあれくらいの大きさで首からかけているペンダントが無くなった事に何故直ぐに気付かなかったんだろう。

 

 そんな楽は原因である桐崎に手伝わせようとするのだが、当然桐崎は首を縦に振らない。

 

 「ハァ⁉︎なんでそんなの手伝わなきゃいけないのよ。1人で探せば良いじゃない」

 「それで見つかんなかったから頼んでんだよ!」

 「そう声を荒げるなって楽。桐崎さんにだって予定はあるだろうし忙しいかも知れないじゃないか」

 「だからってよぉ!」

 「別に暇だけど、てかあんた何?関係ない奴は引っ込んでてくれない?」

 「そうだ刃牙。これは俺達の問題だから」

 「へいへい」

 

 隣にいるから折角口論にならないよう仲介人をしてやったのにこの有り様だ。2人とも頑固だ。特にイラつかせるのは桐崎だ。彼女は故意か無意識か、相手がイラつく言い方をする。自ら敵を作るタイプだ。もっと言葉を選べないものか。もはやあの美貌を持ってしても話し掛けるのすら面倒と思えてくる。『彼女から悪い奴独特の匂いはしなかったのに』と思っていた刃牙はダブルショックだった。戦いから離れて半月ちょっとしか経って無いのに自分の勘が鈍っている事と、もしこのままだと勇次郎に本気で殺されてしまう事に対するショックで刃牙の心はズタボロボンボンだった。

 

 (確かに犯罪的悪さじゃ無いけどさ、あれは駄目だろ。てか俺が腑抜けてるだけ?早速親父に殺されそうなんだけど。週末あそこ行こうかな)

 「どうしたの刃牙君、そんな俯いて。体調悪いの?」

 「んぁ?小野寺か」

 

 そんな刃牙に声を掛けて来たのは小野寺だった。彼女は俯いている刃牙の顔を覗き込んで心配する。ここまで他人を心配する事に感心する。他人を心から心配出来るなんてどんだけ出来た人なんだ彼女は。桐崎の後の小野寺だから余計に優しく感じる。そんな彼女を心配させまいと直ぐに原因を話した。

 

 「別に大した事じゃないよ。あの2人の事」

 「あの2人なんかあったの?」

 「どうやら2人がぶつかった時に楽がペンダントを落としたらしい。このままだとまた喧嘩になると思って仲介人したんだけど関係無い奴は黙ってろって」

 「はは…大変そうだね刃牙君」

 「全くだよ。相性抜群だと思ったんだけどな、あの2人」

 「そう……だよね」

 (……あ?!ヤベェ)

 

 刃牙は自分で言ってから、やらかした事に気付く。楽は小野寺が好きだ。でもそれを本人に伝えれずにいる。小野寺が分かりやすい人物なら反応で対策を考えられるのだが、誰にでも優しいから分からない。彼女に好きな人すらいるか分かっていないのが現状だ。戦闘なら相手の思考を瞬時に察知し、カウンターを叩き込む刃牙だが、それ以外で相手の思考を読む事なんて刃牙には出来ない。集は刃牙や楽が対策を練っている姿を見て微笑ましそうに見てくるがそれだけだ。

 

 だが会話や対応を見てる限り、好意的である事に間違いは無い。友達としてか、異性としてかは分からないが。そんな彼女に楽は桐崎と相性抜群なんて言ったら、楽は小野寺に好意ないと伝えているのと同義。既に小野寺が刃牙を好きで簡単に諦められない性格なら大丈夫だろうが、それ以外の多少気になる程度なら、既に意中の相手がいる人を狙うなんて事はまず無いだろう。その時点で恋心の芽は摘まれてしまうのだ。サポートするどころか、妨害しているだけ。このままでは不味いと思い、刃牙はすかさず先程の失言の帳消しを目論む。

 

 「ああ、あいつらなら良い友好関係作れると思ったんだけどな」 

 「え?友好関係?彼氏彼女とかの恋愛じゃなくて?」

 「俺が言った相性抜群ってのは友好関係だ。あのタイプは恋愛に発展せずに異性友達で終わると思う。例え付き合ってもぎこちなく、直ぐに喧嘩して別れるタイプ。見てる時は面白いけどやってみたらつまらないゲームみたいに。楽みたいな奴は優しくて自分に尽くしてくれる子が好みじゃないか。言い合う仲じゃなくて」

 

 さも恋愛マスターかの様に刃牙は語っているが、彼は紛う事なき恋愛初心者。1度付き合った事はあってもそれは肉欲をぶつけただけだ。

 

 (やべぇ、色々と言ってるけど何言ってんだろう。そんな事分かる訳無いじゃん。楽みたいなタイプが云々って言ってるけど楽みたいなタイプの恋愛どころか、普通の恋愛すら知らないのにタイプとか専門家みたいに格好つけてるし。てか、そのタイプも合ってんの?見当違いな事言ってたら恥ずかし過ぎるんだけど)

 

 刃牙のした事は経験ない癖に専門家の様に自慢げに語ってるひろ◯きと同じ。その手の人が聞いたら適当に言ってるだけと直ぐにバレる。自慢げに語っておきながら間違ってたとか恥ずかし過ぎる

 

 「そ、そうなんだ」

 

 どうやらバレなかった様だ。胸を撫で下ろした小野寺の横で刃牙も胸を撫で下ろす。

 

 「私手伝おうかな」

 「俺も手伝うつもりだよ。放課後予定ないし…ん?」

 「どうしたの?」

 「…いや、大丈夫。小野寺は放課後予定無いのか?」

 「私も大丈夫だよ」

 「そうか」

 

 刃牙は思いついたのだ。楽をサポートする方法を。先程のミスを挽回する方法を。

 

 「なぁ楽。俺らも手伝うよ」

 「みんなで探した方が早く見つかるもんね」

 

 刃牙はそう言って小野寺と声を掛ける。しかし、楽は変に頑固な所があり首を縦に振らない。

 

 「いや、こいつの所為なんだからこいつが探すのが筋ってもんだ。渋々だが探してくれるみたいだしボカッいってェ!!何すんだ!」

 「渋々とか一言余計なのよ!探すって言ったんだから良いじゃない!いつまでもネチネチと!女々しいわねぇ」

 「こんのクソアマ」

 

 桐崎の言葉に手をプルプルさせる楽。そんな楽にとっておき情報を与える刃牙。楽の肩をポンっと叩くと耳元で囁いた。

 

 「そうカリカリすんなよ。ここは素直に小野寺の優しさに甘えた方がいいんじゃねぇか?」

 「だからこれは俺と桐崎の問題だから小野寺を巻き込む必要なんてねぇよ」

 「でも小野寺が参加して俺が途中で消えれば小野寺と2人になれるぞ。桐崎さんもどうせ直ぐ帰るだろうし」

 

 そう言われた楽は妄想の世界にトリップする。妄想の世界は常に理想のシチュエーションなのだ。

 

 『悪いな小野寺、探し物手伝ってもらって。たくっ、桐崎も刃牙も途中で帰っちまうしよ』

 『ううん、大丈夫だよ。それに、私は一条君と2人っきりになれて良かったし』

 『お、小野寺?それはどう言う意味だ?』

 『今は誰もいないし、小咲って呼んで欲しいな。楽君』

 

 小野寺が楽に身体を預けて唇がくっつきそうな所で楽は妄想から現実に戻ってきた。確かに刃牙の案はいい。小野寺と自然に話す事が出来る。そこから今よりも仲良くもなるだろう。同じ時を過ごした2人はより親密になると決まっている。完璧な作戦だ。だからこそ、楽は決断した。

 

 「いや、やっぱり良い」

 「どうしてだ?」

 「俺の都合の為に小野寺を付き合わせたくない」

 

 楽の言葉に刃牙はそういうもんなのかと感心する。以前、地下闘技場の参加者に天内という勇次郎お墨付きのボディーガードがいた。彼は、対戦相手を『愛』していた。『愛』と言っても対戦相手に恋するなんて変態では無い。その真相は『戦いには愛が必要。恋愛と戦いは表裏一体。愛があればその人が望む好意が分かると同時に望まない好意も分かる。戦いは望まない好意を選ぶだけ』と、中々に残酷な発想だった。

 

 (なるほど、確かに恋愛と戦いは似てる。俺も相手に合わせたりするしな)

 

 刃牙の戦いも天内同様、恋愛に通ずるものがあった。刃牙も余裕が生まれると相手の土俵で戦いだす。例えば、プロレスラーにプロレス技で勝負したり、力自慢に力で対抗したりする。たまにそれまで圧倒していてもその所為で負ける事があるが。

 

 「それで、どんなペンダントなのよそれ?」

 「あ、俺らも聞いて良いか?見つけたら拾って置いてやるよ」

 「あ!これくらいのチェーンの先にこんな形の錠がついて」

 「え」

 

 楽がペンダントの形を指で描くと小野寺が反応する。

 

 「それって」

 「え?どこかで見たのか?」

 「あ、ごめん。勘違いかも……多分…」

 

 小野寺は沸切らない返答をする。

 

 5限目の授業。刃牙は上の空になりながら先程楽が言ったペンダントについて思う。

 

 (楽が言ったあのペンダント。見た事ある様な気がするけどどこだったっけ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな上の空な刃牙を見て前回出たモブ女1が思う。

 

 (モブ女言うな!……それにしてもあの2人、放課後の予定聞くとか絶対なんかある。特に範馬君。小咲ちゃんに予定聞いてからの授業はずっと何もない天井見てるし、彼が好意あるのは確実!これはボスに報告ね)

 




 作者「………」
 刃牙「………」
 小咲「………」
 千棘「………」
  楽「見るな!そんな目で俺を見るな!」
 一同「あの妄想を見たら…ねぇ」
  楽「うわぁああああああ!」
 作者「楽のライフが0になった所でみんななんかある?」
 千棘「はい」
 作者「はい千棘さん」
 千棘「私の扱い悪くない?まるで今の所私酷い奴としけ認識されてないし」
 作者「だって今のところ原作でも大差なくね?ツンデレになるのもまだで、今の所見た目可愛いだけの暴力ヒロインだけどi⚪︎みたいに」
 千棘「そうだけどぉ」
 作者「まぁ今後挽回させるから」
 千棘「約束よ。てか刃牙もペンダント持ってるの?」
 刃牙「知らね。漫画とかだとこう言うのって持ってるパターンだけど、現実は勘違いってパターン多いし」
 小咲「でもこれフィクションだよ」
 刃牙「でも所詮二次創作だし、半々ってとこじゃない?」
 作者「まぁどうなるかね。てかモブ女1って前回出てきた刃牙の陰口言ってたモブ女の1人だからね。名前どうするか迷ってる。最後までモブ女で通すか、どっかで名前つけて多少のオリ話考えるか」
 刃牙「まぁそれはこのssが安定してからでいいと思う。てかそれよりボスっめ」
 作者「では次回もお楽しみに!」
 刃牙「かってにしm」
 

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