異能力には先天性と後天性がある。
先天性のパターンは未だ不明で五歳頃勝手に目覚める。
後天性は幼少期に過度なストレスを持った人間から目覚めると言われている。
この二つの能力としての違いは今のところ特に無い。
通常異能力は『キーワード』と『真名』の二種類の能力で一セットとなる。
・『キーワード』は『強化』『加速』『放出』『創造』『反転』の五つの内どれかを持つことが多い。
それ以外は異能力者の中でもレア扱いされる。
レア能力は五系統に比べて戦いに向かないものか、普通の能力より残虐なものが多い………と言われているがそもそも数が少ないのでハッキリしていない。
『強化』自分や他者の運動能力を増強させる系統
『加速』速度や摩擦力を変化させる系統
『放出』周囲に固有の現象を貼り付ける系統
『創造』創生したエネルギーや物質を操作する系統
『反転』既存のエネルギーを変化増幅させる系統
ただ身体能力の中でも特に速度を増強させる『強化』や既存エネルギーを変化させる『放出』といった他のものと比べるとややこしいものが多々発生する。
(尚、某異能力キメラは『加速に近い強化』『加速に近い放出』『加速』という変態ビルドで音速を超える。)
・各異能力の解説(キーワード)
筑紫青葉『加速』
筋肉に生体電気を与え無理矢理動かすことで通常より速く動くことができる。しかし長時間の使用は出来ない。
筑紫室戸『放出』
直径五メートル程の球形ドーム状の半透明結界を展開する。その壁を『有害』なものは越えられない。しかし範囲攻撃を受けると破壊させる上、一度展開すると再度展開し直すまで不動のものとなる。
有月弥生『反転』
斥力を変化、増幅させる単純な能力。出力は他を圧倒するレベルで同時に暴走の危険もある。
謎の男『放出』
人が不快に思う異形を配置し、敵対目標を定める。自身を守るように命令を下したり、状況に応じて異形を変化させることもあり出力と応用性共に優秀。
謎の女『再生』
自分以外にも希少な治癒をこなせるタイプで欠損も治すことが可能。
主人公な人『強化』
単純に身体能力を全体的に上げる。
無病診春翔『強化』
身体能力を上げる、使うものはだいたい筋力全体が上がることで運動速度と反射速度の両方が上がるタイプ。
無病診春翔『加速』
スライド式で一歩踏み出す度に歩いた以上の距離移動するタイプと摩擦力をゼロにすることで物理攻撃を受け付けないタイプの二種類を使用した。
無病診春翔『放出』
足元の極小規模に空気の電離が発生する空間を作り、反作用で推進力を得るタイプを使用した。
無病診春翔『創造』
風の刃を創り、相手に向けて飛ばすタイプを使用した。真名から分かるように返り血がスゴい。セミオートくらいには連射できる。
無病診春翔『掠奪』
殺した相手から異能力を掠奪する。
・『真名』はそれぞれが千差万別。
先に使ってキーワード能力を補助するもの、キーワード能力を使ってからじゃないと発動できないもの、キーワード能力と全く関係無いものもあるのでキーワード能力以上によく分からない。
とにかく一つの真名につき一つの能力。
・異能力の解説(真名)
筑紫室戸『
手で触れたものから異常と思われるものを排除し正常な形に戻す。異能力全般はこれに該当する。
筑紫青葉『
加速能力を使った時間が長ければ長いほど威力が高くなる一発の電撃。回避はほぼ不可能だが複数に目標できないことと加速能力が長時間使えないという二つの短所がある。
有月弥生『
放射線をレーザーのようにして発射する。物量も多いし当たれば大抵の異能力者もその部位を切り落とすか死ぬかしか無いので戦闘力だけ見たらかなり上位。
謎の男『
用意した空間に相手を閉じ込めてその中の自身のキーワード能力を強化させる、真名を閉じ込めた人間に開示することで更にキーワード能力が強化される。
謎の女『
触れた相手から記憶を取り込み、それを自分の脳を起点にして相手の嫌な記憶を何度も脳内再生させる。この能力で対象を従わせるという方法を見出した。
無病診春翔『
生物の欠損や物理的な病を修復する。自身に使えばいわゆる高速再生になる。
無病診春翔『
傷を付けた相手の痛みを増幅させる。意識が蒸発するほどの刺激を与えることもできる。
無病診春翔『
不可視の刃を操り斬撃を与える。手元から出てくる創造と違い死角から異能力者でも切り刻むことが可能、ただしこちらは使える刃物は一本。
無病診春翔『
三十分間不死状態になれる。更に自身を中心に腐食現象を呼び起こすこともできる。対処しないと徐々に体を侵食するので攻撃力も高め。
無病診春翔『
触れた相手と精神の異常を交換できる。尚、異常正常の区別は所持者の感性に由来するものであり異能の効果も場合によっては反映される。
・異能力の制御
使用している異能力者がいかに冷静であるかによるが基本レア系統と反転系統でしか制御についてさしたる問題はない。
反転系統は精神的に不安定な状態でキーワード能力と真名能力を同時に使うと制御が効かなくなる。
(レア系統の某異能キメラは同じ系統の異能は使えないという縛りを含め、五系統だけでもキーワードと真名で最大十の能力が使える換算となる。しかし能力一つ一つを制御しなければならないので実際はそう簡単にはいかない。)
・猿でも分かる強さ表
英雄目録 戦闘能力ゼロ、今んとこ攻撃を防ぐくらいしかないのでガチで最弱クラスの異能力。
韋駄天 速さは並の異能力よりあるが攻撃力が通常時全然無い。真名能力で補えるけど戦いがある度にピンチになるような酷い異能力。
取扱注意 物量、応用力、威力において優秀な異能力。割とマジで強い方だったりする。
周知の果実 戦闘能力ゼロだが異能力者軍団を作れるので馬鹿にはできない。いざという時の治癒で不死身の怪物集団も不可能ではなかった。
星の磁力 物量、威力、速度でだいたい押し切れる。ただブッパし過ぎるとリスクがある。
(異能キメラもうお前一人でいいんじゃないかな)
この先の展開を話すと本作は心の物語と言ってもバトルものなので最凶が強すぎても何も面白くない、ということで狂敵を揃えていきます。
次章のテーマは、ツンデレです。
ただ誰も読んでくれないのも悲しいので売名目的のタイトルクソ長小説でも書いてやろうかなとも思っています。