正面モニターに表示された
〘CRITICAL HIT!!〙
の文字を見たマディは
「ヘッヘッヘッェ〜☆
煙幕で視界を奪って、妨害電波で10秒間、レーダーを使用不能にしてやったぜ☆
さらに、そこに本物のミサイルをブチ込んだんだ☆
回避できるわけねぇだろ☆」
と笑う。
「オラァッ!!
とどめだァッ!!」
と、ミサイルを乱射する
しかし…
〈残念だったね☆》
という、ヒロからの通信が入った。
「何だと…ッ!?」
と、正面モニターを見るマディ。
煙幕が晴れると…
そこには…
GNフィールドを展開した
「ななななな…
何だとォォォ…ッ!?」
と驚くマディ。
〈煙幕で視界を奪って、さらに、妨害電波で10秒間、レーダーを使用不能にしての攻撃…
なかなか、見事だったけど…★》
と、GNソードⅡブラスター・ソードモードをかまえる
〈地上ステージで機動性が低下してしまう宇宙用の
ボクに勝てるかな…!?》
と、斬りかかってくる
「ヒィッ!!」
と、岩から降りて、一目散に逃げ出す
ザクハッカーのベース機・ザクフリッパーは、本来、偵察用の機体なので、戦闘には不向きなのだ。
それでいて、基本的に宇宙用の機体なので、地上戦は非常に不利である。
さらに、マディ自身、ガンプラバトルは、それほど強くない…。
そうなると、もはや、勝敗の行方はあきらかで…。
「くらえェッ!!」
と、追いかけてくる
ガン《[ヒロ]》ダムウリエルの反撃を回避できず、被弾してしまう
逃げ続けるうちに、とうとう、ステージ端の崖の前に追いつめられてしまった…。
〈まだやるかい?》
と、GNソードⅡブラスターの銃口を
「いえ…
まいりました…★」
と、マディは降参した…。
◇
一方、タツヤは―。
「ぐわっ!!」
と、
無改造の
コーデリア自身が強い
からだ。
というのも
コーデリアは銃剣術を学んでいる
のだ。
自身が学んだ武術を駆使してガンプラバトルをしているから強いのだ。
(けどよ…☆)
と、にわかに微笑むタツヤ―。
正突してくる
そして…
右手で銃剣の刀身をつかむ
「お前の銃剣術は見事だ…。
けどよ…
これは銃剣術の試合じゃなくて
ガンプラバトル
なんだぜ☆」
と
「こういうことができるのが、ガンプラバトルなんだぜ!!」
と、
蹴飛ばされた
「やっぱりな☆
射撃はヘタだと思ったよ☆」
と、JEE-201 ライフルカノンを撃つ
「そこだッ☆」
と、
正面モニターにも
〘CRITICAL HIT!!〙
と表示された。
仰向けに倒れた
〈まいったわ…。》
と、コーデリアは降参した…。
◇
砲撃中のスキをつかれ、
〈うおおおおおッ!!
ボクを見ろぉぉぉ…ッ!!》
という、アンカの雄叫びとともに、自作の錨をふりかざして突進してくる
しかし…
「うるせぇッ★
見せるんだったら、テメェの
と、両肩の3連装ミサイルランチャーと、両足の5連装ロケットランチャーを発射する
だが、しかし!!
「何だとォォォ…ッ!?」
錨で
したのだ…!!
「なら…これならどうだァァァ…ッ!?」
と、両腕の90ミリガトリング砲を撃つ
さすがに銃弾は防げなかったようで、被弾する
「とどめだァァァ…ッ!!」
と、キャノン砲を水平射撃する
キャノン砲の直撃をくらった
「こんなボクを見ないでぇぇぇ…ッ!!」
という、アンカの絶叫とともに…
耐久値がゼロになった
『BATTLE ENDED.』
と、試合終了がアナウンスされると、観客席からは盛大な歓声が起こった―。
◇
意気揚々と
胸のすくような完全勝利に、【ブルーノア】の
まもなく
『続きまして、第2試合を行います。
出場する選手は、準備をお願いします。』
とアナウンスが流れた。
「シン君…。」
と、シンに声をかけるクレア。
「何だよ?」
と訊くシンに
「期待してるっさ…。」
と言うクレア。
「あぁ…。」
と答えるシン。
『撫子に刺された』とはいえ、力が覚醒したのかどうか、わからないのだが…。
「よぉ〜し☆
頼んだぞ、クレア、ショウ、シン!!」
とチュージに送り出されたクレア、ショウ、シンの3人が、バトルステージに向かった―。
◆
一方、昨日同様、初戦でつまずいた【サメ軍】の
「ま…まさか…
と、うなるフーカ。
「ごめん…。」
と謝るコーデリアに
「引っ込んでいなさい…ッ!!」
と言い放つフーカ…。
まもなく
『続きまして、第2試合を行います。
出場する選手は、準備をお願いします。』
とアナウンスが流れた。
「頼んだわよ、レベッカ!!」
と、レベッカに声をかけるフーカだったが
「言われるまでもない。
だが、勘違いするな。
私は、お前のために戦うのではない。」
と、フーカを一蹴するレベッカ。
「べ…べつにいいわ…★
とりあえず…
勝ってちょうだい…★」
と、顔を引きつらせるフーカ…。
「行くぞ、ベアトリス。」
「えぇ、姉さん。」
レベッカとベアトリスの姉妹、そして、セレストの3人が、バトルステージに向かった―。