〜ツルギ〜
「レン避けて!!」
私は何かを思い出したかのように叫んだ。叫んだ瞬間、レンが炎に飲み込まれた。
「上かッ!!」
ジャグラーがそう言い、全員の視線が上に行く。そこにはおびただしい数の竜と一匹の白竜が飛んでいて、その白竜の上には魔人族が乗っていた。そしてその竜達の口から【火球】のような物が放たれた。私達はバリアなどを張り、ユエ達を守った。
「まさか、私の竜達のブレスを直撃させても殺しきれんとはな……おまけに報告にあった強力な未知の武器に未知の存在……看過できない実力だ。ここで待ち伏せていて正解だ。お前達は危険過ぎる。特に、ブレスを直撃させても死ななかったその男に……貴様等、一体何者だ?いくつ神代魔法を取得している?」
そう言われ、レンがいた場所を見た。すると、空気や熱、マグマ、煙、炎が
「ッ!私が夢で見たマガマガアークザギ!!」
「あれがマガマガアークザギ…魔王獣なんて可愛く見えるな」
マガマガアークザギの口にさっき吸い込まれていった物があった。
「ほぉ…人間をやめたか?」
そう言われて私達はお互いの顔を見る。
「………え、レンって人間なの?」
「レンさん人間だったんですね」
「人間といえば人間だけど…」
「いや、アイツが人間だったら他の人間も同じになるぞ」
「レッくんは人間よ!!」
私達がレンが人間なのか審議をしていると、《マガマガアークザギ》が竜達に向かって集めた炎を一気に放った。口から放たれた炎は周りの竜を一掃した。
「すごい…」
「これが《マガマガアークザギ》の力か…」
魔人族と白竜だけ無傷だった。そして何処からか竜が現れ、また魔人族の周りを飛んだ。
「私の竜を…何たる強さだ。気が変わった。貴様は私の名を骨に刻め。私の名はフリード・バグアー。異教徒共に神罰を下す忠実な『グルワァァァ!!』ッ!?」
魔人族、フリードが名乗っている最中に《マガマガアークザギ》の胸にエネルギーが集められ、体のクリスタルが輝き始めた。
「くっ…私が手に入れた神代の力を見せてやろう!!!」
「神代魔法か!」
フリードが詠唱を始め、竜達がフリードを守るように飛んだ。
「【界穿】!!」
詠唱が終わり、フリードと白竜が輝いて消えた。消えてすぐに《マガマガアークザギ》の後ろにフリードが表れた。
「くらっ?!」
《マガマガアークザギ》が出現した白竜の羽を尻尾で叩き、体勢を崩した。
「まさか、私が後ろに来るのを詠んでいたのか?!」
「ダークザギの未来予知か…」
「くっ…なら!」
フリードがそう言うと、《グリューエン大火山》全体が震え、凄まじい轟音と共にマグマが荒れ狂い始めた。
「何をした?」
「要石を破壊しただけだ」
「要石…?」
「そうだ。この火山を見て、おかしいとは思わなかったか?《グリューエン大火山》は明らかに活火山。なのに、今まで一度も噴火した記録がない。それはつまり、地下のマグマ溜まりの噴出をコントロールしている要因があるということ」
「…まさかっ!?」
「そう。マグマ溜まりを鎮めている巨大な要石を破壊した。間もなく、この大迷宮は破壊される。神代魔法を同胞にも授けられないのは痛恨だが……貴様等をここで仕留められるなら惜しくない対価だ。大迷宮もろとも果てるがいい」
それだけ言い、フリードが飛び去っていった。
「ティオ!今すぐに《竜化》して《静因石》を街に届けろ!」
「了解じゃ!」
ジャグラーがそう言うと、ティオが《竜化》して《静因石》を持ち、出口の方へと飛んでいった。そしてティオがいなくなると、《マガマガアークザギ》が光りだした。
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〜蓮〜
「だぁおらぁぁ!!」
なんか意識失ってたけど、まぁええよな。
「…って、なんだこれ!?なんで火山震えてんだよ?!」
気がついたらなんかマグマの水域?上がってね?
「あ、蓮!戻ったのね!」
「雫、説明頼みたいんだけど」
「後で話すから、まずこっちに来て!」
「お、おう…」
雫達がいる黒い建物の方へといった。マジで何があったんだ。
あれだ。《マガマガアークザギ》のベースはアークベリアルで、両肩にマガクリスタル、へその辺りに新しく顔のようなもの、あと、背中以外のクリスタル全てマガクリスタルになり、額にマガクリスタルが出てるって感じ。
あらすじ紹介とかどうする?
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ダークネスファイブが受け継ぐ
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蓮達に任せる