東方禁忌魔族   作:百鬼 愛

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しばらくバトルが続きます。


時間無制限バーリトゥード

レジスタンスメンバーVS幻想郷チームのバーリトゥードが宣言され、皆闘技場でスタンバイする。幻想郷チームで最初に戦うのは、

 

美鈴「私が最初に戦います!」

 

紅 美鈴がトップバッターで出場する。すると、

 

『幻想郷チーム 先鋒 紅 美鈴』

 

モニターに名前が刻まれた、今回は幻想郷チームが先に宣言した為、次の試合はレジスタンスが先に宣言しなければならない。

 

紗椰「私が相手するわ。一度戦っているから確実に勝てるわよ。」

 

紗椰は紅魔館に来て一度対峙している為、戦闘スタイルを理解している。だが、

 

誠太「紗椰、悪いけどおいらを先に出させてもらえないかな?」

 

誠太が先鋒を勤めたいと紗椰に頼む。

 

紗椰「誠太が自分からお願いするの珍しいね、何か策でもあるの?」

 

誠太「おいらの能力が幻想郷の皆に知られていない、手の内を証すより心理を試す方がより効果なんだね~。」

 

戦いの定石で、手の内を相手に教えない。紗椰の言霊は美鈴達に知られている事を考えると能力を見せていない楓花、誠太、リリカ、亮治が好ましい。

 

亮治「誠太、先陣を頼む。くれぐれも本気で戦え。」

 

レジスタンスチームも先鋒が決まり、モニターに名前が刻まれる。

 

『レジスタンス 先鋒 風間 誠太』

 

オペレーター「両者、闘技場に入ってください。」

 

残ったチームメンバーは、二人の戦いを超高画質モニターで観戦し、応援の体制に入る。闘技場では、

 

美鈴「相手はてっきり紗椰さんと思っていましたけど、レジスタンスの皆さん危険な気を感じますね。」

 

誠太「おいら魔神者の一人だけど、久しぶりに本気だすよ。」

 

二人が戦闘態勢に入った瞬間、

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ............

 

闘技場にギミックが追加された、

 

亮治「この闘技場は色んな仕掛けが追加されている。今回はフィールドにさまざまな武器が投下されるから好きに使ってもいいぞ。」

 

西と東の壁に数多くの種類の武器が用意されているが、誠太にはあまり関係が無い事だ。何故なら、

 

パァン!!

 

誠太「武装 海竜太刀 水鏡!」

 

誠太は手を叩き、海竜太刀 水鏡を瞬時に装備する。だが次の瞬間、

 

ガギイイイイイインンンン!!

 

誠太「......そんな殺気だってると当たらないよ。」

 

美鈴「どうやら、戦闘スタイルは同じ見たいですね......」

 

美鈴が先手必勝で殴り掛かったが、誠太は刀の鞘で防いでいた......

 

誠太「やるね、ヒュゥゥゥゥゥゥ......」

 

美鈴「!?」

 

謎の呼吸音に美鈴は下がる。そして、

 

誠太「水ノ型 第一式 津波斬り!!」

 

ザシュッ!!

 

美鈴「......皮一枚で助かった......」

 

以前太一が妖夢で戦った技を美鈴に浴びせる!この光景に、

 

霊夢「あの技、太一が妖夢に使ってた技よ!なんで同じ技が使えるのよ!?」

 

レミリア「太一って妖夢とも戦っていたのね、でも良く見ると瞬時に技を出すのは太一でも難しいと思うわ。」

 

レミリアの推測は当たっていた、だが美鈴も一方的に攻撃を受けている訳ではない。誠太の攻撃を見切り、

 

美鈴「彩光蓮華掌!!」

 

バコオオオオオオンン!!

 

誠太「ガバッ!?」

 

強烈な一撃を脇腹に叩き込む!

 

咲夜「上手い!僅かな隙を狙ってカウンターが入りました!」

 

パチュリー「美鈴!このまま攻めて!」

 

幻想郷チームも応援に熱が入る!だが、

 

ドガッ!!

 

誠太「地ノ型 第一式 金剛!」

 

咄嗟に美鈴の連続攻撃を防ぐ!

 

美鈴「やりますね!まるで霊夢さん並みの反射神経ですね!」

 

誠太「小技じゃ通用しない見たいだね。おいらそろそろ魔神解放させてもらうよ!」

 

パァンンン!!!!

 

誠太が手を叩いた瞬間、もう一本の刀も出現する!しかもその刀は炎を纏っている。二刀流になった瞬間、両刀を回転させ、

 

誠太「天下無双!!汝の名は宮本武蔵!!」

 

火炎と水流の渦を巻き起こし魔神解放する!!

 

ブォオオオオオオ............

 

美鈴「これが......魔神......」

 

誠太「さぁ、おいらを楽しませてみろよ!」

 

誠太の魔神は史上最強の剣豪宮本武蔵、だが美鈴は気の力を直ぐ様に感知する事が可能。すると、

 

誠太「招来!五輪刀!!」

 

それぞれ水、火、風、地、雷と刻まれた刀が誠太の元に出現する!

五輪刀は、宮本武蔵の五輪の書を元に作られた神器。更に、

 

パァンンン!!

 

フィールドに多種多様の武器が更に追加された!

 

誠太「今の状態じゃ一瞬で殺られるよ。好きな武器選んでいいよ。」

 

美鈴「私に塩を贈っているんですか?そんな誘い乗りませんよ!」

 

美鈴は誠太の誘いに乗らない、だがこればかりはレミリアと咲夜が、

 

レミリア「美鈴!素手で戦っても勝てないわ!あえて相手の誘い乗りなさい!」

 

咲夜「お嬢様の言う通りです!ここは素直に乗りましょう!」

 

これ以上危険と見抜き、美鈴に警告を送る。少し考え、

 

美鈴「この武器を使わせてもらいますよ!」

 

棍棒と青竜刀を装備し、再び構える。すると、

 

カキィン!!

 

刃同時がぶつかり合い、接近戦が激しくなる!すると、

 

ドカッ!

 

美鈴の攻撃が徐々にヒットした!

 

美鈴「まだまだ!破山砲!」

 

ドゴォォォォンンンン!!

 

レミリア「美鈴が勝利する運命が見えてきたわ!」

 

霊夢「ルール無用が仇になったわね、次の試合誰が出るか考え無いとね。」

 

誰もが美鈴が勝利したように見えるが、レジスタンスメンバーは、

 

半蔵「霊夢達は美鈴が勝利したように見えるかもしれないが、誠太の魔神が本領発揮するのはここからなんだよ。」

 

楓花「最初から本気で戦わないのは気にくわないけど、同じ土俵で確実に勝つ事が出来るからそこは評価するわ。」

 

誠太がこの試合に確実に勝利すると信じていた、すると、

 

誠太「あぁ~、楽しいな~。さっきの技滅茶苦茶痛いけど、おいらの魔神スロースターターだから、思う存分暴れていくよ!」

 

吹っ切れた表情で美鈴に襲い掛かる!

 

誠太「火水ノ型 焔渦 嵐舞い!!」

 

激流と灼熱渦の斬撃波で、美鈴を確実に倒しに行く!

 

美鈴「熱い!?炎と水の同時攻撃なんてパチュリー様でも出来ませんよ!」

 

誠太「驚くのはまだ早いよ!」

 

パァンン!!

 

誠太「風雷ノ型 紫電烈風陣!!」

 

ゴロゴロ......ドコォォンンンンンン!!!!

 

美鈴「はぁ......はぁ、まだ諦めません!」

 

誠太「その根性力、太一並みに強いね!」

 

武器を装備している美鈴も、誠太の千変万化の技に何とか食らいつくのに精一杯だ。おまけに手を叩く度武器をチェンジする事が出来る為、

 

パァンン!!

 

誠太「地炎ノ型 岩剛噴火!」

 

美鈴「華符 崩山彩極砲!!」

 

誠太の技に、美鈴はスペルカードで対抗する!

 

ドコォォォンンンン!!

 

誠太「おいらの技を受けてまだ立ってられるなんて凄いね~。」

 

美鈴「紅魔館の門番は誰よりも頑丈なんですよ!そろそろ決着つけましょう!」

 

お互い一歩も引けない状況、おそらく次の一撃で勝負が決まる。

 

太一「僕も近接戦闘は誠太に勝てた事が無い、だけど美鈴はここまで良く頑張ったよ。」

 

リリカ「レジスタンスメンバーでも、太一以上の根性力は初めて見るわ。」

 

亮治「美鈴の根性力、我々も教えてもらったな......」

 

リーダーも美鈴の根性力を高く評価し、根性力を逆に教えてもらい感謝する。幻想郷チームも、

 

咲夜「美鈴がやる気に満ち溢れた表情、初めて見ます。」

 

魔理沙「あんな戦い見せられたら、私も黙っていられないぜ!」

 

レミリア「美鈴!最後まで諦めないで!」

 

誠太と互角に戦う美鈴が格好良く、応援に熱が入る。

 

誠太「ヒュゥゥゥゥゥゥ............」

 

美鈴「ハァァァァァァァ............」

 

お互い深呼吸で気持ちを整理し、構える。次の一撃で、全てが決まる。

 

美鈴「気符! 地龍天龍脚!!」

 

誠太「二天一流奥義 五輪絶刀!!」

 

ガギィィィィィィンンンンンン!!!!!!

 

お互いの最強技がぶつかり合う!そして、

 

誠太「もらったああああああああ!!!!」

 

ドコォォォォォンンンン!!!!

 

最強技のぶつかり合いを制したのは、風間 誠太。美鈴は力尽きたのか、その場で倒れてしまう。

 

美鈴「......すいませんお嬢様、負けてしまいました。」

 

誠太「おいら久しぶりに本気出せたよ。ありがとう美鈴。オペレーター、勝負が着いたよ。」

 

オペレーター「風間 誠太が紅 美鈴をKOしたので、第一試合を終了します。両者、退場して下さい。」

 

戦いが終わった後、美鈴と誠太は握手し、チームの所に戻る。

 

 

紅 美鈴VS風間 誠太

 

 

勝者 風間 誠太......

 

 

幻想郷チームでは......

 

 

美鈴「すいません、勝てませんでした。」

 

咲夜「美鈴、今回はしょうがないわよ。お嬢様もこればかりは予想出来ませんでしたからね。」

 

レミリア「負けたのは悔しいけど、次の試合で勝てば大丈夫よ。美鈴、しばらく休んでなさい。」

 

美鈴「お嬢様......お言葉に甘えて休ませてもらいます。」

 

激しい戦いだった為、美鈴はしばらく医療室で休み事になった。

 

パチュリー「次の試合は何とか勝ちたいわね、でも良い事に私達は後攻よ。」

 

霊夢「そうね、相手がわかるなら有利よね。」

 

フラン「フラン、早くお兄様と戦いたいな~。」

 

魔理沙「太一に勝てるのフランと霊夢だからな。とりあえず出る準備しないと。」

 

レジスタンスチームでは......

 

 

誠太「とりあえず勝つ事出来たけど、しばらく休ませてもらうよ......」

 

美鈴との激闘で立っているのもやっとで、足がふらついている。

 

楓花「誠太をここまで追い詰めるなんて、私も想像しなかったわ。」

 

亮治「誠太、しばらく医療室で休め。後は我々が勝利するから安心しろ。」

 

誠太「ありがとう~。しばらく寝てくる~。」

 

誠太も疲労が蓄積している為、医療室で休む事にした。

 

太一「ところで、次の試合は僕達が先攻だよ。誰にする?」

 

リリカ「私はまだ戦える準備が出来ないわ。準備が出来たら自らいくよ。」

 

半蔵「難しい所だな、太一だけ相手の能力わかっているが、相手チームで厄介な能力を持っているのは誰だ?」

 

太一「咲夜には要注意した方が良い、時を操る能力はメンバーにもいるけど、」

 

皆が迷っている中、

 

紗椰「私が出るわ。仮に時を止められたとしても、言霊は止める事は出来ないからね。」

 

紗椰が自ら第二試合に出ると宣言する。能力が知られていても、言霊は目に見えない攻撃なので、咲夜でも苦戦すると紗椰は考えている。

 

亮治「わかった、紗椰、任せるぞ。」

 

紗椰「それじゃ、いってきます。」

 

『レジスタンスチーム 次鋒 五條 紗椰』

 

紗椰の名前がモニターに刻まれると、

 

魔理沙「紗椰が相手かよ......言霊は厄介なんだぜ......」

 

魔理沙が嫌な表情でうつむいている。

 

咲夜「お嬢様、美鈴の敗北は私が取り返します!」

 

レミリア「わかったわ、咲夜に任せるわ!」

 

『幻想郷チーム 次峰 十六夜 咲夜』

 

オペレーター「両者、闘技場に入って下さい。」

 

 

第二試合、十六夜 咲夜VS五條 紗椰

 

 

この戦いに勝つのはどちらだろうか......

 

 

次回に続く......

 

 

 




キャラメモ

史上最強の剣豪 宮本 武蔵

魔神の一体、風間 誠太が使用する禁忌の魔神。武蔵で有名なのが、巌流島の戦い、九鬼一門との戦い、五輪の書で有名な武蔵だが、今まで魔神の試練に挑んだ者は誰も武蔵に勝てなかった。だが唯一誠太が武蔵に勝利し、無事魔神と契約する事に成功した。

能力 五輪の書を元にした五輪刀

五輪の書では、水ノ巻、火ノ巻、風ノ巻、地ノ巻、空ノ巻があり、それぞれの巻物を刀に変形する。ただし空ノ巻は属性が無い事から、雷属性を追加させる為に空ノ巻に雷を落とし、今は雷ノ巻にしている。なお、太一も剣術を使用する事が出来るが、誠太のように合わせ技を使用する事が不可能。

剣術の型

水ノ型 火ノ型 風ノ型 地ノ型 雷ノ型

太一は誠太から剣術を教えてもらったが、今の所基礎技しか使えない。基礎技は、それぞれの型の第一式から第十式まで。

次回予告

第一試合は風間 誠太の勝利に終わり、レジスタンスチームが一歩リードした。第二試合は十六夜 咲夜VS五條 紗椰の対決になり、この場にいる全員が注目している。言霊を操る紗椰、時を操る咲夜、果たしてこの戦いに勝利するのはどちらだろうか......


次回 東方禁忌魔族 仏法者VS時のメイド長

記憶の為に、私は戦う......

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