狩人がダンジョンに潜るのは間違っているのか   作:ヤーナム産の明太子のなにか

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ベートとの戦いと狩人のステータス開示です


特大爆弾

バンっ!

銃の音とともに周りの時間が止まった。あれほどうるさかった野次は一言も言葉を発しない、ロキは目を見開いて驚愕している、ロキファミリアの冒険者達は驚いているもの、感激しているものそれが半分半分と言った様子だった。 

だがそれも当然。今狩人が披露したのは相手の動き、自身に当たるタイミング、相手の重心、相手の癖すべて読み切り完璧なタイミングで銃を当てることで相手の意識関係なく致命的な隙を晒させる「銃パリィ」と言われる超高等テクニックだったためだ。

「この獣風情が、死ね」

狩人を知る者ならこの先に行われる吐き気を催すような通称モツ抜きがおこることに気がつくだろう。だがこの場には不幸にも狩人について知る者はおらずモツ抜きの為狩人が右手の力を溜め終わった数瞬に動けたものはいなかった。

だが

「駄目です!!」

横から投げられてきた疾風の如き木刀によって体勢をすこしずらされることにより致命の手刀はベートの脇腹を多少エグるだけに収まった。だがその後は手刀という歪な形で削られたため少なくない出血をしており明らかに喧嘩の怪我でないのは誰がみても明らかであった

「なっ?!ベート!大丈夫か?早くポーションを‼︎」

ロキファミリアの団長らしき小人族がベートに治療をほどこす。後ろから(団長に治療してもらえるなんて羨ましい)とどっかのバカゾネスの声が聞こえてきそうだが仲間がやられかけたのだ、ロキファミリアの視線は明らかに狩人に向いておりほとんどが敵意を含んだものであった

「なぜこんなことをっ!」

「いくらなんでも酷いだろっ!」

そんな声がロキファミリアの団員から聞こえる。だか

「なら、貴様らはどうして新人の冒険者にミノタウロスという絶望をぶつけておりながら宴を行い反省もせずに挙句の果てには笑い話にしている?なぜこんなことを?いくらなんでも酷いだろ?お前らにそのまま返してやるよ。」

そう狩人がいうとつい先程まであった敵意の視線や批判が弱くなりどことなく申し訳なさや自身がしたことの重大さを理解していっているようだった。

「私は基本的に怒らない、怒って行動すればそれはさほど獣と変わらないからだ。だがまだ強くなれる余地を残している者の可能性を否定しそれを嘲笑する獣どもに怒らぬほど善人ではない」

「ッ!!」

「さて勝った方が命令できるんだったな?ならばあの少年に謝れ、公然でしっかり面と向かって謝るんだ。そしてできる限りの相手の要求を飲め。ああ大丈夫だ安心しろお前らファミリアの信頼なんてこの件でほぼ地に落ちている。これ以上下がることなどありえぬよ」

狩人がロキファミリアを嘲るような言葉を発するがこの場には反論できるものなどいない。

「さて、そこの金髪の少女とあの獣風情を落ち着かせようとしていた魔法使い。貴女たちにはあまり私は怒っていません。なので今回の件の落とし前に関わる事を禁止させていただきます。なにもしていない人間に手伝わすほど私は落ちぶれていないので」

「あ、あの」

「うん?」

「アイズ、わたしの名前はアイズです。」

「は、はぁ.......ッ!!!」

(なんだこの少女は?血の遺志が人のものではない?どちらかというと忌まわしき上位者どもに近いがそれよりももっと綺麗なものだ、だがその綺麗さを黒い炎が焦がしている。この炎は見たことがある、、、、復讐心だ)

「えっと、あの」

「あ、ああどうかされましたか?」

「わ わたしを鍛えてください!!」

「「「ファっ!?」」」

あまりにも場違いなことを言ったせいで周りが一様に同じ反応をする。まぁなかには「ああ、なんでまたこんなことが、、、」と頭を抱える副団長や「アイズさんにさそわれるなんて、、、妬ましい」と言うアイズ狂信者がいるが気にすることではない

「えっと、、まぁ私でよければ」

「「「受けるのかよっ!?」」」

オラリアに来て一日目、なんとも奇妙な師弟の完成した瞬間だった

 

「やりすぎだよっ!」

店に戻った瞬間ゲンコツが落とされる。実はこの狩人、かなり脆いのだ。それこそ子供に全力で殴られればある程度痛みを感じるほどに、普段はそれをカイン装備によってカバーしているのだが、今は兜を脱いでおりレベル6であるミアのゲンコツはかなり効いていた

「いっったぁぁー」

「罰だよっ!」

「ええ、やりすぎです。貴女は私が木刀を投げなければ人を殺していたのかもしれないんですよ?」

更に追い討ちで緑髪のエルフ、リューによって説教される。面と向かって怒られたことはあれど正論で怒られたことのない狩人は

「す、すいませんでした」

かなり凹んでいた

 

 

「でもあんた、ベートを倒すなんてやるねぇ。レベル幾つなんだい?」

ミアがあらかた説教がすんだ後に聞いてきた

 

「うん?レベルですか?544です」

 

豊穣の女主人に水爆を超えるほどの超特大爆弾を落とされた瞬間だった

 




血族の狩人
カレル 大いなる湖 右回りの変態プラス15% 左回りの変態プラス20%
契約カレル 穢れ
使用武器 ノコギリ鉈 回転ノコギリ 獣肉断ち 落葉 千景
     短銃 エヴェリン 大砲 ガトリング銃
特技 銃パリィ
ステータス オール99

個人的趣向でレヴィスとかハーレムに入れていい?

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