仮面ライダーディケイド -another journey-   作:通りすがりのにわかさん

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-これまでの仮面ライダーディケイドは
「ほう...、ディケイドの力を持つ者が現れたのか。」

『グロンギが東の門に出現!!一般市民の皆さんはすみやかに安全区域に避難してください!!』

「わお!?ビックリ!?私以外にも仮面ライダーがいたんだ!?」
「話は後!とにかく今は、目の前の敵を倒すよ!!」

「私は一花って言うんだ。あと私が変身した仮面ライダーはこの国では仮面ライダークウガって呼ばれてるよ。えっと...ソラ君と三玖ちゃんだよね?二人共よろしくね!」

「ところで三玖「一花だよ(^o^)」」
「(勘弁してよ~!!)」



3. 一花の願い

-ソラside-

「ところで、一花はどうして仮面「あーっ!ちょっと待って!」ほえ?」

 

質問をしようとした瞬間、一花がそれをさえぎってしまいソラは思わず変な声が出てしまった。

それを聞いた一花と三玖はプッと少し笑い一花が話し始めた。

 

「そういう話はさ、こんな場所じゃなくて私の部屋で話さない?ちょうどこの国の真ん中にあるんだ。」

「わかった。じゃあ、僕と三玖はマシンディケイダで向かうからまた後で「その必要はないよ」はい?」

 

またしても一花が話をさえぎってきた。同じくソラも変な声が出てしまった。

 

「まあまあ、もう少しで馬車が来るから一緒に待っててよ。」

 

一花にそう言われソラと三玖は仕方なく一緒に待つことにした。

その数分後、一花が言ったように馬車がやって来た。それも周りにこの国の騎士たちがつきながらである。

そして、一人の騎士が馬から降りると一花の方に近づき跪いた。

 

「お待たせ致しました。一花第一王女。どうぞこちらへ。」

「いつもありがとう。カイゼルさん。」

 

一花とその騎士の会話を見ていたソラは一花の方を見ると一花はニッコリ笑っていた。

 

「あのぉ~、一花さん?これはどういうことですかね?」

「あれ?言ってなかったっけ?私、一応この国の第一王女だよ( ¯꒳¯ )b✧。」

 

背中から大量の汗が流れている事をソラは感じた。そして、心の底からこう思った。

 

「(来る場所...間違えたかな...。)」

 

 

 

 

 

-クレイside-

「オズマ?そろそろ答えて欲しいね。」

「はて?何のことやら。」

 

背後にいるオズマに貧乏ゆすりをしながら質問するクレイに対しオズマはとぼけるような素振りを見せながら答えた。

 

とぼけるな!!わかっているんだろ!?ソラの居場所が!!」

 

怒鳴り声を上げるクレイにオズマはため息をつきながら口を開いた。

 

「ソラさんはアクトレス王国にいます。そして、その国を守る仮面ライダークウガとも接触したようです。」

「そうか...。」

 

オズマの答えにクレイはその一言だけ返すと振り返りオズマに近づいた。

 

「ならば、すぐに準備を始めるぞ。」

「何をなさるおつもりで?」

 

オズマの質問にクレイは懐から黒い何かを取り出した。

 

「これは...ブランクウォッチ。なぜあなたが?」

「前にとある貴族から受け取った物だ。なんでも、ライダーの力を奪えるとか言ってたな。」

 

クレイの言葉にもしやと思ったオズマは急いで部屋を出ようとした。

 

「待て。オズマ。アクトレス王国にソラがいるのなら誰か腕利きの奴をそこに向かわせろ。」

 

そう言って、クレイはブランクウォッチをオズマに渡した。

オズマはブランクウォッチを受け取ると何も言わずただ、お辞儀だけをして部屋を後にした。

 

「できる事ならソラの能力を奪ってくれれば助かるのだがな。」

 

クレイは椅子に座りながらボソッと呟いた。

 

 

 

 

 

-ソラside-

アクトレス王城

一花の部屋

「ごめんね。部屋ちょっと汚いけど楽にしてていいよ。」

「あのー、これのどこがちょっとなのですかね...。」

 

ソラが言うのには理由があった。それは

 

「足入れれそうな場所が無いんですけれども!?」

 

部屋が服やゴミで散らかっているのだ!簡単に言えばゴミ屋敷だ。踏み場が無い。脱ぎ捨てた服が雑に置かれている。下着が...。ソラからすれば色々と目のやり場に困っていた。

 

「良かったらあげようか?」

「何を?」

 

ニヤニヤ笑う一花にソラは少し困惑しつつ聞いた。正直嫌な予感しかしなかった。

すると、一花は笑顔で左手で床にあったナニカを拾った。

 

「下着( ^ω^)/。」

「ボンッ!!!!・:*:・(*/////∇/////*)・:*:・」

 

ソラの脳内で何かが爆発し顔を真っ赤にしながらその場に倒れた。

 

「ソラ!?」

「あらま!?」

 

三玖と一花は倒れたソラの元に駆け寄った。

 

「(まさかここまで免疫がなかったとは...。)」

 

一花は少し頭を掻きながらやってしまった。と少し反省をしながら三玖と一緒にソラを一花のベッドへと運んだ。

 

 

 

 

 

-オズマside-

バールクス王国

城下町裏路地にて

「君にはアクトレス王国に向かってある者の力を奪い取ってほしい。」

「まさか...オズマさんから直々に依頼が来るとは。」

 

オズマの言葉に黒いローブを羽織った男は喜ぶように跪いていた。それを見たオズマはニヤッと笑うと男にブランクウォッチを渡した。

 

「では、こちらを差し上げます。使い方は簡単です。力を奪いたい者にこのウォッチを翳せば全ての力を奪う事ができます。」

「この時計だけで...ですかい?」

 

怪しげにブランクウォッチを眺める男に対しオズマはニッコリと笑いながら

 

「疑うのであればアクトレス王国に行ってから試してみるといいですよ。それに、それは自分に力を引き継がせる力もありますので。」

 

とオズマは言うと指をパチンと鳴らした。すると、路地裏の前に馬車が現れオズマは駆け寄り馬車の戸を開けた。

 

「さぁ!行きなさい!!私の右腕候補として役に立って見せなさい!!」

 

オズマの言葉に男は立ち上がり

 

「オズマさんの為にもやる仕事はキッチリやりますか。」

 

と言って馬車に乗り込んだ。

男が乗り込んだ馬車が動き始めるとオズマはそれを見送るようにお辞儀をした。

 

「さてと、精々役に立ってください。ライア君。」

 

お辞儀をし終えたオズマはそう言うと闇の中へと消えていった。

 

 

 

 

 

-ソラside-

「(あれ?いつの間に寝てたんだろう?)」

 

目を覚まし、起き上がると部屋の汚さから一花のベッドで寝ていることがすぐに分かった。

窓を見るともうすっかり夜になっていた。月明かりがこちらを照らし、一花の部屋の汚さがより

一層分かってしまう。

 

「はぁ~。」

 

と深くため息をつきながらまた、窓の方を見ると人の影があった。

ソラはベッドから降りると窓にある人影の方に向かって歩いた。近づいてわかった事なのだが、窓の外はバルコニーになっているらしくカーテンの隙間から椅子とテーブルがあることが分かった。

外に出てみるとそこには一人の少女が椅子に座りながら、外の景色を眺めていた。

近づくと少女はこちらに顔を向け笑顔で手を振った。

 

「あ!ソラ君起きたんだ!さっきはごめんね。いたずらしちゃって。」

 

一花だった。彼女はそう言うと手を前の方に合わせ、軽くごめんね!という顔をした。

 

「大丈夫ですよ。それより三玖が何処にいるか分かりますか?」

「あぁ、三玖ちゃんなら来客用の部屋に案内してるから...多分もう寝てると思うよ。」

 

一花の言葉を聞いてソラは少し安心すると空いていた椅子に腰を掛けた。

それを見て一花は笑うと城下町の景色をまた眺め始め、口を開いた。

 

「何だか今日は不思議なことばかりだよ。私とは違う仮面ライダーに会っちゃうし、似た顔の人とは会っちゃうしで今日は何だか飽きなかったな。」

「ごめんなさい。僕たちの方もちょっとした用事があって偶々休憩がてらで寄った場所がここでしたので。」

「そうだったんだ。それで?この国にた来た時の感想は~?(^▽^)/」

「一花と三玖!どっちがどっちかわからない!!」

 

そんな何気ない会話が続く中、一花はある事を話し始めた。

それはこの国の事、グロンギがどういうものなのか、どうして自分が仮面ライダーに選ばれたのか、そして一花の母親である女王の死。

ソラは一花の話を聞く中で一つだけどうしても聞きたいことがあった。初めて出会った時からずっと思っていた事。

それは、

 

「一花はどうして笑う時、作り笑いをしているんだい?」

 

そう。一花は初めて会った時からずっと何かを隠すように笑っていた。それを、ソラはずっと気にしており、いつ聞こうか迷っていたのだ。

 

「まさか...、バレちゃってたなんてね。すごいよ。ソラ君。」

「また作り笑いしてるよ。」

 

ソラの言葉に一花は少し黙ってしまい、僅かではあるが沈黙の時間が流れた。

 

「私の願いはね、この国の人々に笑顔で暮らしてもらうことなの。」

 

一花は再び口を開き、そう話し始めた。

 

「その為にはね、誰か一人でも犠牲になって戦わなくちゃいけないの。それが多分私なんだよね。だから、今まで泣きたい時も怒りたい時もたくさんあった。だけど、人々を笑顔にする為には自分が笑顔でいなくちゃいけない。そう思ってて気が付いた時にはもう本当の笑い方を忘れていたんだよ。」

 

一花の話を聞いたソラはすぐに口を開いた。

 

「一花。人々を守る事は確かに大変だし、泣きたい時もある。でも、感情を押し殺しちゃダメだよ。仮面ライダーになったからと言って人の心まで変わるわけじゃないんだ。それに、一花は一人じゃない。この国の騎士たちも一花をサポートしてくれているから、もっと周りを頼ってもいいと思うよ。」

 

ソラの言葉に一花は少しポカンとしていた。

 

「ごめん。気に障る事言っちゃったかな?」

 

一花の顔を少し伺いながら聞くソラに一花はすぐに笑顔で首を横に振って

 

「ううん。ただ、ソラ君には何もかもお見通しなんだな~。って思ってね。でも、ありがとう。少し気が楽になったよ。」

「それなら良かった。」

 

一花の反応を確認したソラは安心してそう言うと席を立とうとした。

 

「ねえ、ソラ君?」

「どうしたの?」

 

一花に呼び止められ後ろを振り向くと、一花が近くまで来ていた。そして笑顔で

 

「私の願いは話したから今度はソラ君の願いを聞かせて。」

 

ソラはその言葉に黙ってしまった。

話せる訳がなかった。自分の18年の空白、すべてのライダーを救う事。どれも一花の願い、努力に比べたらちっぽけな願いでしかないと思っていたからだ。

 

「じゃあさ、ソラ君の願う事って私にはできそうな事なのかな?」

「え?」

 

一花のその言葉に、ソラの瞳から一滴の涙が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ソラの旅が終わる日まで残り

313日

 

 

 

 

To Be Continued




-次回仮面ライダーディケイド
「アクトレス王国の終わりはもう近い。」

「いよいよだ。クウガが消えるその日は。」

「噓!どうして!?」

「一花!目を覚ませ!!」



全てを繋ぎ全てを救え-

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