平和の象徴の過ち   作:モノアイの駄戦士

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ああ……なんでたかが一つの作品に打ち込む事ができないんだ………
そんな自虐と共に参上!ども、少佐です(←違うだろ!)

マジで思い付くとそっちに行っちゃうから継続がムズイ。
何かに例えるのなら自分はレベルファイブの日○社長何でしょうかね?
まあ、どのみち不定期になるので殺されるけども……(震え声)

ともかく、続きをどぞ!



12 ロボットバトル

実技試験。

ロボットを倒すだけの試験。

けど、点だけを見るならそれはヒーローとは言えないだろう。

故に、きっと普段の心構えも試される筈なのだ。

 

「はい、スタート」

 

そんなそっけないスタート宣言にも呆けず、私は加速する。

加速して専用のプロテクターを着けた足で1Pロボットを蹴り壊す。

お母さんが作ってくれたプロテクター。

本当に頼りになる頑丈さだ。

 

「よし、行ける!」

 

後ろから私に続くように走る受験生達。

けど、彼らに負けるわけにはいかない!

 

「ヘァァァ!!」

 

2P、1Pを同時に、破壊。

これで4P。

 

「フンッ!」

 

合気道のパンチ。

1Pの頭部が破損する。

脆い、それが私にとってのこの試験の第一印象。

一般人では破壊は難しそうなロボット。

けれども、個性を使えばこうも簡単に破壊できる。

その力を使いこなす事に快感と愉悦感を感じて、思わず笑みが浮かぶが頬を叩いて気を引き締める。

 

「力に溺れたら駄目、私はヒーロー。そんな誘惑くらい、はねのけないと!」

 

私は駆ける。

私の夢に突き進む為に!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「へぇ……今年の受験生は豊作じゃない?」

 

大画面モニターと複数のモニターを眺めるのはトップ10に入りはしないが、しかし有名なヒーロー達。

 

「爆豪勝己、個性は爆破か……性格は難ありだが、ここで学べばそれも解決できるだろうな………」

 

「それにヴィランロボを破壊するだけで既に高ポイント入手……凄まじいな」

 

各々の手には受験生のプロフィールがあった。

そして既に合格者の仮選出をしている辺り、ヒーローを名乗るだけの観察眼があるのだろう。

 

「この子なんて可愛いのに凄まじい強さよね?すっごくモフりたい……!」

 

「駄目ですよ、馬の尻尾ってデリケートなんですよ?」

 

「いや、話し合う所が違わないか………?」

 

とまあ、そんなグダり具合も見せながらだが。

しかし、彼ら彼女らの話し合いに参加していない二人の男性。

一人は己の後継者に定めた少年にヒヤヒヤし、一人は己の隣に立つと宣言した少女の画面を一点に見ていた。

 

「………お前もまた、ガンダムに至れる力を持っているということか……」

 

己の隣に立つ日は、そう遠くはないかもしれない。

そう彼は見つめるヒーローの卵にそう感想を抱くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「フッ……!」

 

ゴシャッ!という音と共に頭部が弾け飛ぶ3pのヴィランロボ。

馬の馬力をそのまま人に移したような蹴りは、まさにスーパーマンだろう。

まあ、私は女子なのでスーパーウーマンか。

そんな事はともかく、試験も終盤、そろそろお邪魔虫と特殊ポイント持ちのヴィランロボが現れる筈だが………

 

「…!」

 

そう思っていた矢先、馬の聴覚で聞こえた大きな何かが踏みしめるような地響きと音。

そして、明らかに動きがそこらのヴィランロボとは全く違うロボがいる。

 

「まずはお邪魔虫ですね……!」

 

説明で聞いた限りではお邪魔虫はとにかく大きいという事らしいので、地響きのする方向へ行けば良いのだろう。

案の定、お邪魔の0pヴィランロボが姿を現していた。

しかし、出現した時の余波か崩壊したビルの瓦礫が一人の少年の足を挟んでいるようだ。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「ッ!アンタはスタートの時の…!」

 

寝不足気味な切れ目、藍色に近いモジャッとした髪。

結構インパクトある顔だが、それはともかく彼を助けないと。

すぐさま瓦礫をどかして私は彼を助け出す。

そんな私に不思議そうに問いかけてきた。

 

「なんで……俺を助けたんだ?」

 

至極簡単。

私にとってそれは………

 

「困っている人を見付けたら助けるのは当たり前。私はそれを心掛けていますし、そもそもヒーローを目指すなら誰でも助けるのは当たり前では?」

 

後に彼はこの時の私は微笑を浮かべていたと語ってくれた。

とてつもなく、綺麗な微笑であったと。

 

 

 

 

 

さて、そんな会話も続かずお邪魔ロボの踏みつけが私たちに襲いかかる。

直ぐ様そこから離れるも、彼は悔しそうな顔をしている。

そして瓦礫から抜け出せなかった辺りを吟味して、確率的には半分の推察を彼に問う。

 

「えっと、貴方はもしかして攻撃手段を持たない個性なんですか?」

 

彼は一瞬驚くもすぐに答えてくれた。

 

「ああ、俺の個性は初見殺し特化の個性だからな……しかも無機物には効かないしな………あ、後俺は心操という」

 

「なるほど……あ、私は篠ノ之箒です」

 

端から見れば暢気に見えるでしょうが、一先ず言い方は悪いですが彼が戦力外なのは解りました。

となると、私がアレを倒さなければならない。

しかし、一人ではやはり今の私では少し無理がある。

 

「心操さん……非常に心苦しいのですが、囮になってくださいませんか?」

 

「何…?アレを倒すのか?」

 

今度は隠しもしない驚愕の顔を此方に向ける心操さん。

 

「どのみちアレを倒さないとポイント稼ぎに邪魔ですし、特殊ロボも既に近いです。早急に片付けたいのです」

 

少し悩む素振りを見せた心操さん。

しかし、すぐに覚悟を決めた顔で私に告げる。

 

「解った、やってやる!だがしくじるなよ!」

 

「百も承知!」

 

こうして即席のタッグができました。

なんかこう……熱くなりますね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第一印象は花も恥じらうようなクール系の美少女。

しかし、中身はまさに俺の憧れたヒーローの志を持つ同年代の女子だった。

俺、心操人使は己に与えられた個性は洗脳という個性と共に生きてきた。

だから、俺は自分の個性を隠したい傾向にある。

能力的にも、という理由もあるがしかし何も偏見も持たず詮索もしてこなかった彼女、篠ノ之箒には好印象を覚えた。

まあ、俺の個性を知った後に彼女の顔が嫌そうな顔になりそうではあるが。

その俺を囮にする、と言われた時コイツも同類か、軽い辟易とした感情と共に思ったがよく考えると別にそういうわけでもないことが理解できた。

むしろ、短時間で躊躇もなく(いや、申し訳なさそうにはしていたが)判断できた彼女には驚きしかない。

しかし、どのみち試験に落ちるならしっかり良いところは見せておきたい。

そんな思いもあったから、彼女の頼みを引き受けた。

ただ同じ受験生を洗脳で助けるだけしかしてなかった俺にとっては最高の最後だろう。

 

「さて、行くか……!」

 

覚悟を決めて、俺はお邪魔ロボの目の前を走り回り、煽った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、そこから少し離れた場所には。

ツインアイの瞳を持った人型のロボが、果敢に立ち向かった受験生を叩き伏せて気絶させる。

蒼いカラーリングは誰にも印象に残るだろう姿と共に、試験終了まで暴れ続ける。

それはまさに、蒼い死神とも言える様だった………

 

 

 





…日に日に、超常的な力の代わりにかつての覚悟と自己を失いかけている気がする。
やはり、脳への変な刺激でおかしくなっているのだろう………束には興奮を抑える鎮静剤を処方してもらっているが、それも限界に来ているだろう……
俺が俺でいる内に、やり残すことがないようにしなければ。
それが、滅び行く者の責務であるはずだから。

ー夕騎の日記より



いつから箒はヒロインになると言った?
心操、お前がヒロインになるんだよぉぉ!!
とまあ、それはさておき待たせて誠に申し訳ない。
知り合いに、とある鬱病じゃね?と言われて調べたら幾つか当てはまってるし、どのみちモチベが上がりにくいのもあってですね……(必死の言い訳)


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