陰陽大戦記 天ノ川の怪談   作:黒忍

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プロローグ

 

 

 

千年前、陰陽五行思想を元に組織された陰陽道の陰陽師。

 

しかし、陰陽師よりも戦闘に特化の陰陽師の組織が存在した。

 

その名は【闘神士】

 

闘神士は闘神機(とうじんき)神操機(ドライブ)っという道具を使い、式神界っという世界から季節を司る式神と契約交わすことで、現実世界に実体化させることができる。

 

闘神士達は鬼門の封印を担う【天流】と鬼門から漏れ出した妖怪を討伐を担う【地流】に分かれていた人々を妖怪から守っていた。

 

この物語は一人の地流闘神士が妖怪との戦いに敗れ、その先の世に転生する物語。

 

 

 


 

 

 

【とある山の中】

 

 

寛仁10××年、平安時代。

 

 

ある日、とある山里の者から山に妖怪が出没した為、妖怪討伐の依頼を受けた地流は、実力のある地流の闘神士を現地に向かわせた。

 

しかし妖怪の数が予想よりも多くて強かった為、地流闘神士と式神は劣勢になっていた。

 

 

地流闘神士「【兌】【理】【震】【兌】!」

 

???「必殺!」

 

 

地流闘神士1が闘神機で印を切ると、クワガタに似た機械人的な外見を持つ式神が左腕を振り上げ、気を纏め上げていき……。

 

 

???「浄化陸壁波(じょうかりくへきは)!!」

 

 

左手を妖怪の群れに向けて気功弾を放ち、数百体の妖怪を消滅させた。

 

しかしそれでも妖怪の数が減らず、一向に減る気配がなかった。

 

しかし、此処で諦める訳にはいかない地流闘神士は闘神機を構え……。

 

 

地流闘神士「【兌】【離】【震……!?」

 

 

印を切ろうとしたが、背後から現れた蠍型の妖怪の尻尾に背後から腹部を貫かれてしまった。

 

 

式神「○○○○!?」

 

 

式神は悲鳴に近い声で地流闘神士の名を叫び、地流闘神士は妖怪に闘神符を投げると、妖怪は闘神符の【爆】の文字と共に消滅した。

 

しかし、貫かれた地流闘神士の腹部から大量の血が噴き出し、足下に血溜まりが出来ていた。

 

 

地流闘神士「……ここまでか……ふっ」

 

 

地流闘神士は自身の死期を悟ると、式神の方を向いた。

 

式神は、契約が果たされると式神界に戻る事が出来る。

 

しかし、契約中に闘神機が壊れたり、闘神士が死んだ場合、式神は名落宮(ナラク)っと呼ばれる式神達の地獄に落され、二度と式神界に戻る事が出来なくなってしまう。

 

それを知る地流闘神士は、痛みに耐えながら、笑顔を作って闘神機を式神の方に向け……。

 

 

地流闘神士「……黒鉄のフジ、契約を……満了する」

 

式神→フジ「ま、待て!待ってくれ!?○○……」

 

 

フジは地流闘神士に手を伸ばすが、式神界と繋がる窓が開いた瞬間、フジの体が消滅して名だけになり、フジの名が窓を通って式神界に送られた。

 

 

地流闘神士「今までありがとう、フジ……」

 

 

掠れる声で地流闘神士がそう言った瞬間、妖怪達が地流闘神士に群がった。

 

そして、何日か後に来た地流闘神士達が来ると、地流闘神士がいた場所には、地流闘神士が使っていた壊れた闘神機だけが落ちていた。

 

 

 


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