仮面ライダーリバイス Livea devil!   作:てりやき三太郎

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タイトルはテキトー


手と手を繋ぐ思い!リバイスのパワー!

「そういえば名前、まだ言ってなかったね。俺は五十嵐一輝!よろしく!」

 

 

 

 

「高咲侑です」

 

「上原歩夢です」

 

「大二だ」

 

「かわいいかわいいかすみんです!」

 

「もっと可愛いバイスちゃんでぇぇす!」

 

 

「五十嵐さくらだよ」

 

 

「桜坂しずくです」

 

 

「朝香果林よ」

 

 

「宮下! 愛! さん! でーす!」

 

「近江彼方だよ~~……」

 

 

「エマ・ヴェルデだよ!」

 

「天王寺、璃奈」

 

「優木せつ菜です!! よろしくお願いします!!」

 

 

「?」

 

「(確かあの子の名前って…)」

 

 

「(…いや、あまり気にしなくてもいいのか)」

 

 

 

 

 互いに名乗り終わった時に優木せつ菜という少女に違和感を感じた一輝。

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、手分けしてやることやっていきましょう! 皆、自分の仕事でわからないとこある?」

 

 

 

 声を上げ、行動開始を促した。一同は口々に大丈夫、わかってるよと返していく。

 

 

 「…でしたら、せっかくですしここの道案内も兼ねてご紹介しましょう!」

 

 

 

皆の反応を見たせつ菜は、そう立ち上がりながら元気よく皆に言い伝えた。

 

 

 

 

 

 

 そろそろ時間は正午になろうとしている。

 夏休みなので学期中に比べれは人は少ないが、それでも巨大かつ各個の活動に力を入れている虹ヶ咲学園のこと、廊下で度々人とすれ違う。

 

 

「ウッヒョーー!!何ここめちゃくちゃデカいんですけどー!!?」

 

 

「ふっふっふ……! このぐらいで驚いてちゃいけませんよ? ニジガクの凄さはこんなものじゃないですから!」

 

 驚くバイスの前を、せつ菜はまるで秘密基地へと案内する子供の如しのテンションの上げようで先に立つ。

 

 

 

「あ、スクールアイドル同好会! お疲れ~!」

「流しそうめん同好会じゃーん! おっつおっつー!」

 

 

 流しそうめん同好会の部員たちとすれ違った。愛が嬉しそうに挨拶を返す。

 

 

 

「そういえば次夏休みライブでしょ? なんとか出来るの?」

 

 

既に生徒たちの間ではデッドマン襲撃の件について知れ渡っている。現状では平日はおろか、休日や用のない時は登校の禁止を命じられてる。そんなピリピリとした状況の中で、予定されていたライブの様子に関してははっきり言ってもあまり見込みが良くないだろう

 

しかしながらもかすみが間に入ってこんな事を口にする。

 

 

「それについてはノープロブレム!!何故なら…かすみん親衛隊の御三方がいますから!」

 

 

そう胸を張りながら一輝達にフォーカスを合わせる。あの話の後に彼女は自身の気持ちを入れ替えていたらしく、先ほどまでの険悪感はなくなり自分達を守る味方として思っめくれている。しかしながら「かすみん親衛隊」という何度も言い難い扱いにバイスもヌッと現れる

 

 

 

「かすみん親衛隊ぃん…?」

 

 

「…なななななーんて…冗談に決まってるじゃないですかぁ…そんな顔しないで下さいよぉ…?」  

 

 

目を逸らしながらもぶりっ子を演じる。怖がりな彼女はただでさえドスの効いたバイスの反応にビクビクと震え上がった(勿論バイスは脅すつもりはないのだが…)

「やめろバイス」と、一輝はバイスを引っ張り上げた。

 

 

「ま、そういう事だから安心してよ!アタシ達に心強い人達がいるんだからさ!」

 

 

そうにこやかな笑顔で同好会に向けて不安を払拭させた。同学年のみならず、多学年でも信頼や交友を得ている彼女の言葉は、先ほどの不安を掻き消すように消えていった。

 

 

 

「うん、そうみたいだね…!」

 

「それならさ、必ずライブ行くから頑張ってよね!」

 

 

 

「ありがとー! そっちこそそろそろ夏終わるんだし、また流しそうめん大会やるなら誘ってよ~?」

 

 

「もちろん!」

 

 

 スクールアイドル同学年と流しそうめん同好会の部員は、歩きながらそれだけ会話を交わした。仲が良いな、と一輝は流しそうめん同好会の方を見るも自分達もそれほど信頼されているのだと確信した。今さっき出会ったのにも関わらず、自分達の命をこうして預けてくれている。

 

 

 

 

「必ず俺たちが守ってみせる」

 

 

 

奴らの手から必ず阻止しなくてはならない。

 

 

 

 

すれ違っていく部員たちは、皆一様に個性豊かだ。そんな学園の幅広い自由な高風に圧倒される一輝達

 

 

「流しそうめん…」

 

 

「なんか色々すごいね…」

 

 

「俺の学校より随分凄いな…」

 

 

 

 

見渡す限りでは他にも色々な同好会を目にするが、偶々目の前にあったぬいぐるみ同好会に気づく三人。

 

 

「ここは?」

 

 

 

「つい最近出来たばかりだと思います。昨日あたりはなかったので」

 

 

 

「何これめっちゃ可愛いんだけど!!」

 

 

 

「私より劣りますが確かに中々可愛いですねぇ!」

 

 

 

 

 

それぞれが部屋の中に入るとカラフルな色調が目立つ空間でだ沢山のぬいぐるみが重なって置いてある。もはや同好会とはなんなのか疑うレベルだが、それもまたこの学校の強みとも言えるのか… 。

 

 

「(なんでもありなんだな…)」

 

 

呆気に取られながらも一輝は辺りを見渡す。しかし一輝は何か違和感を感じた。

 

 

 

「あれ?もしかしてあの人って…」

 

 

 

 

 

生徒達に紛れて可愛らしい熊のぬいぐるみを愛でていた一人の男…

 

 

 

 

「…誰かと思えば、一輝達か」

 

 

 

 

「えぇ!?ヒロミっちぃ!!?何でここにいんのぉ!?」

 

 

 

 

 

「な、何者…!?」

 

 

 

学園に謎の男もいれば同好会はおろか、一輝達でさえもヒロミの登場に驚きを隠せなかった。気だるげなも思わずそう言い放つと、ヒロミは立ち上がって自身の名を口に出す

 

 

 

 

「フェニックス所属司令官の門田ヒロミだ。まぁ、今先程大二とここの訪問をしに来たのだが…」

 

 

 

 

 

「…あの人ってそういう趣味なの?」

 

少なくとも大の大人、しかも厳正で規律正しい特務機関の男がぬいぐるみを片手に生徒と共にいるのはあまり普通の事ではない。むしろ異常に入るのかもしれない…

 

もヒロミの行動にやや後退りしながら同じフェニックス所属である大二に言う

 

 

「こういう系は確かに好みだとは言ってたけど…」

 

 

人々を守る組織の人間らしく、真面目な人物……なのだが空回りするタイプでもあり、自分の行いのせいで状況が悪化してしまう等、間が悪いのか不憫な体質の持ち主。司令官だった頃の癖が抜けないのか、時折り指図するような口調になる。

 

しかしその正義感は本物であり、降格されながらも任務を遂行したり、同僚や部下とのコミュニケーションを絶やさず、また一般市民を囮にした作戦に苦言を呈する常識的な人物でもある。

 

しかしながら、今の状況のように可愛い物を好む性格でもある。特務機関で幾多の激務をこなしていれば精神的疲労も半端ではないだろう。その為さくらの悪魔であるラブコフに対しても深い介護欲を刺激された過去がある。

 

彼の説明はここまでにして、大二が現れた事で自身の目的を思い出し「俺はここで失礼する」と同好会の生徒たちに告げると、同じ同志として接したからか物寂しそうにする彼女達

 

 

「ヒロミさん、もういなくなるんですか?」

 

 

 

「ああ、知人が来てな。ありがとう、楽しかったよ」

 

 

 

「(仲良くなってる…!?)」

 

会って数秒かもしれないが、ここまで親密度が深くなっている事に目を見開く

 

 

 

 

「あ、ちなみにヒロミっちも俺っち達と同じ仮面ライダーだぜ!」 

 

 

「本当ですか!?」

   

 

ガバっ!とまたもやヒーロー好きが表に出た事でせつ菜はヒロミの元へと駆け寄ると、手を掴んでこう言った

 

 

 

「是非、よろしくお願いします!!街のカッコいいヒーローとして!!!」

 

 

 

 

「ひ、ヒーロー…!」

 

 

ヒロミは大義を重んじて日本の悪事から国民を死守してきた。デモンズドライバーと呼ぶ禁断の武器と共に戦うその姿は誰が見てもヒーローと言われる物だろう。自身が最も求めていた言葉を間近に聞いたからこそ、唐突に目頭がガッと熱くなったのだ。

 

 

 

 

「(泣いてる…?)」

 

 

 

とはいえ、彼の事情をしらない彼女達からすれば大の大人が突然女子高生を前に泣き顔を見せれば困惑するのも無理はない。

 

 

「(ヒロミさん、あういう純粋な子に弱いからなぁ…)」

 

 

そんな場面を見ている一輝も、彼女の子供のような純粋無垢な言葉がヒロミに効くのも周知の上。

そろそろ皆の目線がキツくなった頃で、ヒロミは気を取り直して本題に入ろうとしたが…

 

 

 

 

 

「…ッ、んっんん!まぁ、仮面ライダーとしては当然だ。よし、早速だが、皆の知恵を借りて作戦を作るとしよう!」

 

 

「早速会議だ!」

 

 

「あ、もうそれ終わりました」

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後四時、今朝の事件が大々的に報道されてネットや世間の声が虹ヶ咲へと向けられており双方の意味で注目の的となっている。デッドマンズによる被害はとどまる事なく各区域で起こりつつある中、仮面ライダーの他に大勢の機動隊が被害拡大を防ぐ為に学園のみならず、様々な重要施設に厳重な警備体制を施している。新生デッドマンズとフェニックスの未だかつてない緊迫なせせり合いが続く頃に五十嵐一輝はフェニックスの研究施設ラボに訪れていた。

 

 

 

 

 

 

「お、来たみたいだねぇ」

 

 

 

 

「ハロー、一輝」

 

 

 

 

そこには、何日も居座ってであろう大量のエナジードリンクが山積みになって置かれている。そんな長期間に渡って研究を続けているその男の名は、ジョージ狩崎。

 

軽薄かつオタク臭さに満ちた言動ながら、学者としては紛うことなき超一流の人間。堅苦しい「学者」のイメージとは真逆の人当たりの良さを持ち、人見知りも無く時にグイグイと迫る行動力を見せる。 
リバイスとして成果を上げている一輝に対しては特に協力的で、積極的にサポートしている。

 

 

 

「こんにちは」

 

 

 

「すみません、早速なんですが…用件ってなんですか?」

 

 

 

一輝は先程ヒロミから「狩崎がお前に用があるそうだ」と告げられていた。要件は狩崎にしか聞く事が出来なかった為、時間の余裕がないのも含めて一輝はせかすように本題に突入していた。しかしながらそれは狩崎も同様だった

 

 

 

「そうだね、こちらもあんまり時間がないから早急に説明するとしよう」

 

 

 

 

 

 

狩崎とそう取り出したのは一輝が既に持っていたバリッドレックスバイスタンプだった。仮面ライダーリバイスの第一強化形態の変身アイテムなのだが、その複製品と思わしき物に一輝は疑問を浮かべる

 

 

「それって…」

 

 

「勿論ただのコピー品なんかじゃないよ?あの時はただの悪戯だったけど、このバリッドレックスはバージョンアップさせた強化品だ」

 

 

バリッドレックスは氷の特性を兼ね備え、同時に十種のバイスタンプの力をゲノムリミックスできる代物である。しかしバイスに方では元のレックスゲノムそのままで特に変化が無かった。「やろうと思えば」バイスの強化も可能だったらしいのだが、以前ジャッカルゲノムのデザインを酷評された事を未だに根に持っていたジョージがバイスに対して「御預け」を喰らわせた

 

一応真面目な理由を挙げるのであれば、本来は悪魔に頼らないリバイ単独でのシステム運用を想定して作られたため、バイスの強化をそもそもコンセプトの時点で視野に入れていなかったせいでもあったのだ

 

 

今回はバイスの強化プロセスを組み込んだのだと狩崎はそう述べた

 

 

 

「だから、一応…ね?」

 

 

「分かりました…ありがとうございます!」

 

 

 

 

すると帰り際で何か思い出した狩崎は一輝に声を呼びかけた

 

 

 

「あ!そうだ…もう一つ言い忘れてた!」

 

 

 

「最近のデッドマンについてなんだが…少し分かった事がある」

 

 

「で、デッドマン…?」

 

 

 

「フェニックスが採取してくれたデッドマンのデータを元に分析していたのだが…これはギフから出た通常のデッドマンの亜種かもしれない」

 

 

 

 

カタカタ、とフォルダを漁りながらも狩崎はそう説明した。

 

 

 

「今のリバイスでは、人と悪魔を分離する事は出来ないだろう。」

 

 

 

「…場合によっては非情な決断を下すしかないという事を、一応頭に入れて置いてくれ」

 

 

 

狩崎の一層強まった言葉に心臓が強く打たれる一輝。彼の言うように人間と新たなデッドマンが合わさった場合の救済措置はないという状況に、一輝自身もまたより力を入れる事を決心するのだった。

 

 

 

 

 

____________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございます!!!」

 

 せつ菜の声に、朝からテンションが高すぎると一輝は笑ってしまった。

 強力な協力者を得た次の朝、一輝をはじめとする仮面ライダー御一行様は身支度を整えて再び部室に集合していた。一輝は着替えも兼ねて昨日のうちに揃えた半袖シャツにハーフパンツ姿で夏の装いだが、一方で大二はフェニックスの装備服でさくらに関しては現役高校生である為制服の姿で来ている

 

動きやすさと冷え対策でサマーニットを中心にするこれまた夏の装いにした一輝が、大二達をちらっと見て気まずいな、とばかりに苦笑いした。

 

 

 

「それじゃあ皆さん、今日も色々準備なんで……よろしくお願いします!」

 

 

 侑は場を取り仕切り、一同に声をかける。

 

「俺達の仕事の割り当ては?」

 

 

 大二が端的にそう問う。

 

 

 

「まあ、こんな感じで」

 

 

 侑はノートを出し、ページを広げる。そこには一輝達から聞いた今後の行動の予定を基に、同好会とライダー一行である程度均等になるように仕事が割り当てられていた。

 

 

 

「ふむふむ…なるほどねー、全然わかんなぁい!」

 

 

 

近隣の商店、飲食店にお願いして今回のライブのパンフレットやステージに広告を出し、その代わり広告費を出してもらい予算を集める。その他には衣装の縫製、衣装のデザイン、ダンスのフォーメーションの詰めなど…

その大半は完了済みで後は仕上げのみだがそれでも本番前にやる事は山のようにある。

 

とはいえ警備の他に作業の補助までやってもらうのは流石に手をが負えないだろうと思い、今回は警備のみに専念もらう事になった。

 

 

「俺が担当するのが…」

 

 

 

「かすみん達ですね!」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

 

「お願いします〜」

 

 

 

 

「さっちゃんはアタシ達だね!」

 

 

「さ、さっちゃんって…私の事?」

 

 

「そーそー!可愛いじゃん?」

 

 

「ふふ。大体は同じ年代だからタメでいきましょう?」

 

 

 

「ねーねー!俺っち達はぁ!?」

 

 

 

「お二人は私達三人です!」

 

 

 

「五十嵐さん、バイスさん。よろしくお願いします!」

 

 

「…お、お願いします!」

 

 

 

「…ただそうなると、侑ちゃんが残っちゃうね」

 

 

 

 

「あー…まぁ、でも別に」

 

 

 

 

「問題はない」

 

 

彼女の言葉を被せるように口告げる男はの後ろにいた。

突然の登場で同好会一行はその男の方へと目線を移して驚いた。ぬいぐるみ同好会で立ち会った門田ヒロミである

 

 

「あ、貴方は…」

 

 

 

「ヒロミっちいつの間にいたのお!?」

 

 

「さっきから聞いていたぞ…俺もフェニックス所属だからな…」

 

 

「君の身柄については、俺が責任を持って…いや、命を懸けて保障しよう」

 

 

「い、命って…そんな大層な事では…」

 

「いや、大層な事だ」

 

の言葉を遮るようにヒロミは今の現状を皆に伝えた。今や既に被害者は膨れ上がっている事、ネオデッドマンズの脅威について、そして…その親玉の謎について。

 

「状況は我々が思う以上に深刻だ」

 

 

 

「だが…心配する事はない、何故なら!」

 

 

 

 

「何故なら?」

 

 

一輝がその言葉を繰り返す

 

 

 

 

 

「俺というスーパーヒーローがいるからだ!!!」

 

 

カッ、と目を見開いてヒロミはそう豪語した。数秒の沈黙と共にやや気まずい雰囲気が漂う。流石の大二も自身の上司の妙なテンションについていけなかったと共に少し呆れを浮かべている模様…

 

 

「もしかして…私、余計な事言っちゃいました?」

 

せつ菜は一輝にこう疑問は投げかける。

 

 

 

「…まぁあの人、結構純情な人だから」

 

 

 

彼女からヒロミへと視線を戻した後、またせつ菜に向けてフォロー気味な返答をする…何はともあれ、ヒロミはかなり頼りになる存在だ。少々行き過ぎることはあるが、誰よりも人を思う気持ちは人一倍ある。それだけで心構えは大分違うだろう。

 

おっほん、と咳払いをしたかすみは空気を切り替えて早速行動に移そうと呼びかける

 

 

 

「で、では!頼もしい人も来て下さいましたので、早速準備に取りかかりましょう!」

 

 

 

「そうね、時間はあまりないし…」

 

 

 

「善は急げと言いますものね」

 

 

ぽつぽつと、各々がライブに向けた準備を始める声が上がる。それにつれて彼女の声も大きくなった。何故あそこまで気合いの入りが違うかと言うと、何を隠そう彼女こそこの同好会の部長に当たるからだ。正確にいえば「自称」の方が強いが、否定する理由(したところで泣きそうな事が想像つくので)もないという事で事実上はそういう風にしているのだが…

 

 

 

「そのとーり!と、いう訳でかすみん率いるこの同好会の成功を願って!皆さんで手を合わせましょう!」

 

 

 

そう振り返った先にはいつのまにか皆の姿はなく、よく見るともう部室の抜けてそれぞれの場へと移動しているのが分かる。決して差別している訳ではないがまたもやガン無視されたとかすみは落胆する

 

 

「なんでいなんですかぁ…!?」

 

 

 

 

自分のリーダーシップさを発揮したかったがその願いは叶わず。と、思いきや肩を落とす彼女の他に実はもう一人だけ残っていたのだが…

 

 

 

「安心しな、俺っちがついてるぜぇ…」

 

 

 

「…」

 

 

「…」

 

 

 

 

 

 

 

「…ぬわぁんで貴方みたいな人だけが乗り気なんですかぁー!!二人きりなんて絶対イヤですぅー!!」

 

 

 

「あーッ!?超絶ナイスガイのバイスちゃんに今嫌って言ったなー!?」

 

 

「ぎぃぃ!こっち来ないでぇ!」

 


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