お前ウマ娘なら誰でもいいのか   作:もふもふニキ

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書き忘れたのがあったので初投稿です


お前女帝なら良いのか EX

「エアちゃんゲームセンター行かない?」

 

「ゲームセンター…?」

 

ジャスタウェイが放課後で人もまばらになったカフェテリアで休んでいたエアグルーヴに声をかける。唐突すぎる誘いに思わずオウム返ししながら反芻する

 

「しかし。今日はトレーニングが「たわけさんなら今日は来ないよ?」…何だと?」

 

「なんかね、エアちゃんのトレーナーさん。たづなさんにひっ捕らえられてましたよ?なんでも『女帝とか言われてるけど可愛いところもあるんだッ!!!』とかいってエアちゃん布教しようと本作ってそれを売ろうとしていたとかなんとか」

 

「あのたわけめ…!!!」

 

すごい気迫でしたーなんて朗らかに言うジャスタウェイに対してエアグルーヴは心底頭が痛そうにしている。それもそうだろう、いきなりトレーナーが『私の愛馬が!!!』なんて言い出したら『どうした急に』と言わざる負えない。

 

ちなみにだが、たわけとたづなさんの鬼ごっこを見てとあるトレーナーが『閃いた!』とかいってとあるウマ娘のトレーニングに使われたとかなんとか。これまた関係のない話ではあるがたわけさんことエアグルーヴのトレーナーは女性である。ジャスタウェイとも仲がいいため彼女としてはジャスタウェイと契約もしたいらしい。

 

「……だが生徒会の「生徒会の仕事もないよ?」…何故だ」

 

「ルドルフ会長がテイオーちゃんと遊びに出かけちゃったから。なのでエアちゃんは私と遊びに行くしかないというわけです。ユア・コピー?」

 

「はぁ…仕方がない。行くとするか…ところで最後のやつは何だ?」

 

「マヤちゃんから教えてもらった。ブライアンさんがめんどくさいときに私におしつけてくるから」

 

「………」

 

などと言ってるうちにゲームセンターにたどり着く。最近はあまり来れなくなっていたためちょっとウキウキした様子のジャスタウェイにエアグルーヴもため息はつくものの嫌がってはいないようだ、緩めの雰囲気のジャスタウェイと堅苦しい雰囲気のエアグルーヴの空気感はいい感じに混ざり合っている。この二人が何のゲームをやっているかというと……

 

「エアちゃん相変わらず上手だねぇ」

 

「一通りダンスは仕込まれているからな」

 

 

ダンスゲーム「ウマ・ダンス・エボリューション」、略してUDEである。タイミングよく流れてくる音符に合わせて足元にあるパネルを踏むというものだ。これはウマ娘用でヒトミミ用は『ヒューマン・ダンス・エボリューション』である。ウマ娘用と違うところは、此方は長押しメインであり、UDEは瞬発力、HDEはタイミングが重要なゲームとなっている。ちなみにハイスコアランキングで不動の一位を確率いているという噂のウマ娘は激マブなチャンネーらしい。

 

「足も温まってきたし、一緒にやろっか」

 

「いいだろう」

 

UDE、対戦もできるが二人がやってるのはもっぱら協力プレイである。片方が間違えるともう片方に音符が増える仕様であり、コンビネーションが問われるのだが…シングル戦はギロッポンでシースーなチャンネーではあるが。ダブルプレイではこの二人だったりする、次点でジャスタウェイとゴールドシップなのだが、ゴールドシップが途中で飽きるのでどうしても勝てないのが玉に瑕

 

一通り遊び終われば、ぱかプチが入荷されているかを確認するのだが…

 

「ねえねえエアちゃんエアちゃん、エアちゃんのぱかぷちあるよ!!!」

 

「分かった分かった…はぁ…」

 

ハイテンションになってるジャスタウェイに若干振り回されつつも、自分のぱかぷちに反応してくれるのはやぶさかではないのか。ほんの少し尻尾が揺れている。

 

「さあ取るぞ……集中力…ポジションセンス…良バ…ホークアイ…地固め…!!」

 

「なんなんだその呪文は…」

 

ナムナム〜!!と両手をすり合わせつつ、何かを言い始めたジャスタウェイにエアグルーヴが困惑の表情をしつつ見守っている。

 

『中距離……青空……うっ頭が…』

 

『誰かー!!誰か担架運んできてー!!!』

 

とどこかで誰かが倒れたらしいのだが今の二人には聞こえていないようだ。

 

まずは一回目

 

「うっ……」

 

「惜しかったな、あと少しだった」

 

ぐぬぬと唸りながらジャスタウェイがレバーを握りしめつつ、エアグルーヴが慰める。エアグルーヴのぱかぷちと複数のぱかぷちが一緒に取れたのだが最後の最後で落下してしまう

 

「あと二回…えいや…ぐぬぅ」

 

「……ふむ」

 

このクレーンゲーム、1回終わると再配置+速度アップ+商品交換がされる謎の仕様がある。実はこれにエアグルーヴが大苦戦してお財布が空になり最後はジャスタウェイがしっかり獲得したことがある(そのぱかプチはちゃんとエアグルーヴに渡した)

 

「あと一回…これは!」

 

「通常サイズとは違うか…大物だな」

 

たまに混ぜられている大きいぱかプチ、丁度良くエアグルーヴのものであり、最後の賭けと言わんばかりにジャスタウェイは精神統一を図る

 

「私は『エアグルーヴを見守る会:レジェンド会員』とゴールドシップの魂を掛ける」

 

「勝手にゴールドシップの魂を…待て、さっきなんと言った?」

 

「ファイヤー!!!」

 

サラッと流した言葉に聞き捨てならないものを覚えつつもジャスタウェイはそれをスルー、結果はというと

 

「今日の勝利の女神はエアちゃんぱかプチにチュゥをしたね!!」

 

「…おめでとう」

 

嬉しそうに尻尾を振りまくっているジャスタウェイにまんざらでもなさそうな顔でエアグルーヴがほめてやる。大事そうに抱えていると…何処からか誰かが泣いている声が聞こえる。

 

──エアグルーヴside

 

「エアちゃん、あそこあそこ」

 

泣いた声が聞こえた方に行くと、ウマ娘の子供が大声で泣いている。親とはぐれてしまったのだろうか?その子の側に近寄って見れば。周りのことも見えてないぐらいに泣きじゃくってしまっているため。係員も困り顔だ

 

「お嬢ちゃん、どうしたのかな?お母さんとはぐれちゃった?」

 

ジャスタウェイがその子に視線を合わせるように屈んで事情を聞き出す。こういう手合のことはジャスタウェイが得意らしい。私が係員と視線を合わせれば、此処はジャスタウェイに任せたほうが良いと感じてくれたのか、そっとそばを離れる。

 

「ちがう…」

 

その子がようやく泣き止んでボソボソと事情を話してくれた。どうやらクレーンゲームで手に入れたぱかプチを無くしてしまったらしい。詳しく聞くと、トイレに行っている最中に近くの椅子に置いてたら無くなっていた…盗られたのだろうな。ぱかプチはあれで意外と入手が大変だ

 

「そっかそっか、どのぱかプチだった?」

 

「鹿毛のお姉ちゃんの、持ってるのの、小さいの…」

 

「エアグルーヴさんのぱかプチかぁ」

 

私のぱかプチか…子供にとってはぬいぐるみなのだろうが、ウマ娘の子供にとっては憧れも自然と混ざるという。それをなくすのは…少々堪えるだろう。

 

「…じゃあ、このエアグルーヴさんのおっきいぱかプチ。お嬢ちゃんにあげる!」

 

「いいの?…でも、おかあさんが「ひとのものとったらダメだよ」っていってた…」

 

一瞬子供が明るい顔をしたが、また気落ちしてしまう。人から物をもらうのと。盗るのは違うのだが…そんなことを思っていれば、ジャスタウェイが此方を手招きしてくる。

 

「私は大丈夫、ほら。本物のエアグルーヴさんと一緒だから」

 

「ふぇ…えあぐるーうさんだ!」

 

ジャスタウェイが私を指させばやっと子供が笑顔になりつつ、きゃっきゃと嬉しそうに喜んでいる。これで一安心か、と思いつつ再度ジャスタウェイがその子に視線を戻す。

 

「だから、私は大丈夫。このぱかプチ、もらってくれるかな?」

 

「…うん、ありがとうっ!」

 

ジャスタウェイが私のぱかプチをその子に渡せば、そのまま親御さんを探しつつ無事合流させて一件落着…となったのは良いのだが。

 

「良いのか?あれで」

 

「良くないよー、あの子のぱかプチ誰かが盗っちゃったんだしさ」

 

帰り道にジャスタウェイに話をふると、彼女はうーと唸りながら顎に指を当てて考え込む。

 

「それもそうだが…」

 

「あぁ…エアちゃんのぱかぷち?また取ればいいから。あ、そうそう。これはあげる。これは私のぱかプチ、何でかもう作られてるからあげるよ」

 

「…良いのか?」

 

「勿論」

 

自分のぱかプチは要らないからね。などと言いながらだから大丈夫だよーなんて言いつつ軽い足取りで前へと歩くジャスタウェイが振り向くと

 

「エアちゃんのぱかプチがなくても、エアちゃんとお話できれば私は寂しくないから大丈夫〜」

 

そう言いつつジャスタウェイはそのまま帰っていく、そこに残されていたのは。

 

ジャスタウェイのぱかプチを大事そうに抱えているエアグルーヴだけだった。夕日が差し込んでいる為顔が赤く見えるが…はてさて。それが本当に夕日のせいなのかはジャスタウェイのぱかプチしかしらない




(エアグルーヴの追加のお話は後は多分)無いです

試しにサイレンススズカ書いてみたけどクソデカ感情抱えた危険物になったのでお蔵入りですはい




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  • 毎秒投稿あくしろ
  • スズカ爆弾投下しろ

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