転スラRTA再走中   作:K*485

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なんやかんやで工事完了

唐突に始まったイフリート戦からRTAやっていきます唯我です。何でこうなったんだ―!?

嘆けど喚けど状況は変わらず、シズさんの身体への負荷を下げるため全速力でイフリートを分離・消滅させなければいけません。一分一秒が惜しいので工事開始です。

 

やることは簡単です、イフリートの分離とシズさんの治療の二つだけです。但しバカみたいなスピードで行う必要があるのと、同時並行であるということ、これが問題です。

風魔法で自分を加速、弾丸のようにシズさんに向けて突っ込みます。このあたりで自分の感覚がゾーンと呼ばれる領域に達するので、それが切れるまでに片を付けるだけの話、簡単だな!(白目)

 

分析を行ってシズさんの魂とイフリートの融合状態を確認して―――だいぶ融合が進んでますね、分離は困難かつ一方的にイフリートを消滅させるとシズさんの方にも危険が及ぶ、非常にまずい状態です。

 

仕方がない、シズさんの魂を固定→イフリートの成分を薄める→強引に残滓を分離→魂の補修、という流れで行きましょう。

 

魂縛術式発動!続けてオペ中の肉体の損壊を防ぐために自己再生強化魔法を・・南無三、老化が激しくて効き目が薄い!?

 

仕方無ェ、オリチャー発動!

さらばNEⅡ!君の犠牲は無駄にはしないよ!自壊システム作動、及び転送魔法で主要パーツを奪還。目的は高濃度の魔素にさらされて変質した回路部分の木材です。本来はエンジン部分を抜き取って別の機体に組み込むための機能ですが、使えるものは何でも使えってばっちゃんが言ってたので使います。

 

これをイフリートの炎で燃やして、強力な霊媒灰を作り、これに()()()()()()()()()()()()()

 

それが終わったらイフリート君は用済みです、雑に精神体反転消去術式(スピリチュアル・デリート)で消し飛ばしました。(ました工法)

 

残滓の分離工程はスキップ、イフリートが抜けた分開いた魂の空隙に、そこから流出する魂のエネルギーを再注入。破損した星幽体(アストラルボディー)に追加でエネルギーを・・ヤバい、エネルギー総量が絶対的に足りない。

 

RTA! 応速与奪発動! 応速与奪の神髄は、「世界の流れ」「因果律」「時間=空間エネルギー」などからエネルギーを抽出できることです。まぁ、逆にエネルギーを奪われることもあるのは仕方がないことです。これまでにショトカできた分のボーナスを全部つぎ込みます。ついでに自分の魂のエネルギーもつぎ込みます。倍プッシュだ!曲がりなりにも時空を超えた魂なので、シズさんの仮面のように膨大なパワーが宿っている・・・はずです。

 

魂ヨシ、星幽体ヨシ、肉体(霊灰)ヨシ。あれ?何か忘れているような・・・?

 

あ、精神体(スピリチュアル・ボディー)!?不味い不味い不味いぞ!アカン損壊が激しい、いや、生きる意志を失いかけているのか!?

 

シズさぁぁぁああん!

生きてください!

まだあなたにはやるべきことがある!

まだやってもらいたいことが残ってるんです!

(でも、私はもう十分すぎるくらい生きたよ。そうだ、見ず知らずの私を助けようとしてくれる優しい君に―――)

 

言わせねぇよ!?仮面の継承イベは俺が対象だとダメなんだよ!

 

生きてください!俺がシズさんに(イベントの都合上)生きててほしいんです。

ついでに言うと見ず知らずではないんです!(前世で)お世話になったんです!だから、だから!生きてくださいシズさぁぁあああん!

 

もう死ぬこと(リセット)は嫌なんですううう!(魂の叫び)

 

(でも、どうやって生きるの?私の身体も、魂も、もうボロボロだよ?無理だよ。)

 

身体ならイフリートの魔力で魔木を燃やした霊灰がある、魂は俺が責任をもって治した!あとは生きる意志だけなんだよ!

(・・・わかった、じゃぁ、もうちょっとだけ、キミのために生きてみるかな。)

 

 

 

 

 

――――はい。若干予定とは違いますが、シズさんは救出できました。種族が半精神生命体「灰幽霊(アッシュゴースト)」に変わっていますが、まあ些細な問題です。・・・些細かこれ?まぁいいや。

 

で、今何をしているのかといいますと、樹妖精(ドライアド)のトレイニーさんに灰でできた半透明の身体のシズさんがペコペコ頭を下げているのを横目に、3人組に状況を説明しているところです。

 

「ちょっとぉ、どういうことなのぉ?」

「そうでやす、何者でやすか?そしてシズさんに何が起こったんで?」

「俺も気になるがまずはジャイアントアントから助けてくれたことに礼を言うってのが筋ってもんよ。・・・あー、リーダーの俺が代表して感謝を。で、お前は何なんだ?」

 

かいつまんで説明しましょう。1.大森林の木材で飛行機を作った、2.異様な魔力反応を検知して急行、3.おまいら発見、4.反応元の安全化をしただけ。

 

因みにトレイニーさんはイフリートへの対処に来ただけです、若干の余波で起きた火災を消火するのもやってくれました。

 

「シズさん・・なんで言ってくれなかったんですか!」

「ごめんね、迷惑かけたくなかったから。」

 

エレンとシズさんがてぇてぇしてる。(*´ω`*)おほ~

いいゾ―これ。

抱き合いたいけど身体が灰と魔力で構成されているシズさんに強く触れないから手を重ねて言葉を交わす姿・・・いい。実にいい。

 

さーて、今のうちに野営の準備とエンジン以外の邪見夜域魔障NEⅡの修理をやっておきます。修理ついでに輸送機仕様への改修もやっちゃいましょう。

 

仮想砲身式魔導砲は取り外して、降着装置を強化、胴体を少し拡張して容積を確保、エンジンはシズさんが使っていた剣から魔鋼を取り出してそれを使用した高出力のモノに換装、ついでに推力偏向装置を付けてSTOL性能も持たせました。

 

後はこれに全員押し込めて魔物の村までひとっとび、「仮面の継承」イベントを起させて地位向上編は完了です。次回、森の騒乱編でお会いしましょう。

 

終わり!閉廷!

 


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