真実×嘘〜光を灯せ〜 作:わむ
この度プロセカの二次創作を投稿させて頂きます!
至らぬところばかりですが、読んでもらえると嬉しいです。
ではどうぞ!
今日も学校の1日が終わる。
まぁこの後すぐに予備校に行くので家に帰れる訳では無いが。
私は準備を終えると、同じ予備校に通っている『朝比奈まふゆ』に声をかけた。
「ねぇ、まふゆ!そのまま予備校に行くよね?一緒に行こう!」
「うん。ちょっと待ってね。よし、それじゃあ行こうか」
まふゆは準備を終わらせると私と並んで歩き出した。
まふゆとは小学生の頃からの幼馴染だ。
普通じゃない私に普通に接してくれた唯一の子だ。
まぁ高校に入ってからはみんなと仲良くしているから、小学校のように話す相手がまふゆだけ、なんて事は今は無いけど。
こうやっていつも通り学校に行って、まふゆと一緒に予備校に行って、家に帰る。
家には年の離れたお兄ちゃんの奥さんがいる。
私から見たら義姉にあたる人だ。
兄夫婦と一緒に暮らし始めたのは一昨年の夏からだ。
私はそれまで…
孤児院で生活していた。
小学4年生の時だった。両親が車の事故に遭って亡くなってしまった。
私は留守番をしていて、当時高3だった、お兄ちゃんは友達と遊びに行っていたから、私たち兄弟は無事だったけど。
行きたい大学に受かったお兄ちゃんは、私を置いて一人暮らしを始めてしまった。
私は『本当に』独りになってしまった。
それからは孤児だからといじめられて、孤児院では中途半端な年齢だったから、自分が任された家事の上に先輩達の仕事も押し付けられた。
出来なかったら大人の見ていないところで殴られる、蹴られる。
痣が出来た時もあった。
でも大人達は私の痣になど全く気付かなかった。
…もう、いいや。
他人に頼るのは辞めよう。
誰も信じない、もう二度と。
何事も疑って。
予備校から帰って来た私は、自室に行く。
休憩代わりにあそこに行くことにした。
私は慣れた手つきで『untitled』を再生する。
目の前を光が包んだ。
目を開けると、見慣れた真っ黒な世界が広がっている。
「零花、いらっしゃい」
「?…ミク」
ミクの声が聞こえて私は振り向く。
この世界には人の想いの数だけ、セカイというものが存在する。
そして、そのセカイに存在する1人、ミク。
セカイの想いによってミク達の姿形は変わる。
私のセカイのミクは、簡単に言えば黒だ。
ツインテールと服が真っ黒。
ミクの方を向いた時、見えた背景に違和感があった。
「ミク、あの差し込んでる光は何?昨日来た時は無かった。もし消せるなら消して欲しい」
邪魔だから、とその後小声で言う。
「あれは……消せない」
「…なんで?」
「あれは零花にとって大事な物。あの子達と零花を繋ぐもの」
「よく分からないけど…ミクが言うなら。ねぇミク、今日はラフ画を持って来たから見…」
て、と言う言葉は眩しすぎる光で言えなかった。
急に何だろう?今までこんな事無かったのに。
かろうじて目をうっすら開けると、さっきまで光が差し込んでいた穴が大きくなって、人影が見えた。
どうでしたか?
次のイベントえななんバナーですよね。
凄いニーゴ早いんですが、、、
イラスト凄い良かったですけどね。
えななんと幼稚園児が一緒に絵を描いてるの。
なんだかほんわかします…!
ではまた!