真実×嘘〜光を灯せ〜   作:わむ

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こんニーゴ!

第二話です!
僕はニーゴ箱推しなんですけど中でも奏ちゃんを1番推してます!
(凄く急に言い出した事なのでスルーして下さい…!)

ガチャで推しってなかなか当たらないですよね…

ではどうぞ!


−100 最悪な出逢い

私はいつも通り作業をしていた。

時計を見ると25時3分前だ。

ほんの少し早いが私はナイトコードに入る。

 

「みんないる?」

 

「いるよー!」

 

「うん、いるよ」

 

「いる」

 

私が聞くとAmia、えななん、雪の順番で返事が聞こえた。

ただ一ついつもと違う事があるとすれば、、、

 

「みんな」

 

…ミクの声が聞こえた事だ。

 

「えっ?ミク?」

 

「…ミク」

 

「びっくりしたー!!」

 

「やっほー。ミクー!」

 

「急にどうしたの?」

 

「セカイに来て。今すぐ」

 

私達は一斉にuntitledに手を伸ばした。

眩しい光が視界を包む。

目を開けるといつも通りの灰色のセカイが広がっていた。

いや、いつも通りじゃない。

 

「ねぇ、みんな!セカイにあんな光の穴あったっけ?」

 

Amiaの言葉に全員が首を横に振る。

この前ここに来た時は無かった。

この世界はまふゆの想いで出来ている。

まさかまふゆに何かーーー

 

「みんな来てくれた」

 

「ミク、あの穴まふゆの想いに何か…」

 

「あれはまふゆの想いで出来たものじゃない」

 

「「「えっ?」」」

 

ミクの言葉でまふゆ以外のみんなが驚く。

そういえばまふゆは…?

私はあたりを見渡す。

 

「ここはまふゆの想いで出来たセカイじゃないの!?なのにまふゆの想いじゃないってどういう事!?」

 

「落ち着いてよ、絵名。驚く事なのは分か……」

 

「まふゆっ!」

 

「奏どうしたのって……!!」

 

あの光の穴の方にまふゆが手を伸ばすのが見えた。

私達はまふゆの方へ急いで向かう。

何かよく分からないのに、大変なことが起こったら、まずい。

止めようとしたけど、間に合わなかった。

 

まふゆは穴に吸い込まれてしまった。

私もそれに続く。

 

「あっ、か、奏!?」

 

絵名の驚く声が聞こえて来たが、まふゆ1人を危ない目に遭わせる訳にはいかない。

必ず救うと約束した。

だったらこんなところで怖気付くなんて有り得ない。

私はまふゆを追いかけて穴の中を進んで行った。

 

走っていると(まふゆにとっては早歩き)あっという間に光の穴をくぐり抜けた。

目の前には真っ黒なセカイが広がっていた。

 

「誰?」

 

誰かが私とまふゆに声を掛けてきた。

声のした方へ振り向くと、女の子とミクがいた。

『誰もいないセカイ』のミクとは違い、全身真っ黒だったが。

 

「…!!零花」

 

珍しくまふゆが驚いた声を上げる。

 

「まふゆ?なんでここにいるの?」

 

彼女は笑顔で言う。

でも怒っているように見えた。

 

「あー!いたいた!」

 

「もー!急に2人共行っちゃうからびっくりしたよーってその子誰?」

 

「それはこっちのセリフだよ。勝手に入って来たのに」

 

やはり怒っている。

まるで最初のまふゆをもう一度見ているようだ。

 

「えっ、と、まふゆとあなたは知り合いなの?」

 

「そうだよ、まふゆとは同じ高校で幼馴染…」

 

「あー!!」

 

「ちょっと絵名〜!急に叫ばないでよー」

 

「叫ばずにいられないわよ!アンタが持ってるそのスケッチブックの絵!『無』の絵柄とそっくり!」

 

「『無』ってあの?」

 

「作詞・作曲・イラスト・動画全て1人でやってる人の事だよね」

 

この前みんなで話していた時に出てきた人物だ。

絵名がニーゴと似た雰囲気の曲を見つけた、と話したのが始まりだった。

全て1人で曲を作るアーティスト。

その為ニーゴよりも投稿速度は遅いが、再生回数はニーゴを余裕で越えている。

絵名はその人のイラストを見てバチバチと対抗心を燃やしていた。

 

「ねぇ、もうちょっとそれ良く見せて!」

 

私も同じ作曲家として話を聞きたい。

それにまふゆの幼馴染の彼女の話を聞けば、まふゆを救う曲の手掛かりになるかも…!

 

「やだ」

 

だが帰ってきた言葉はとても冷たかった。

シ…ンと周りの空気が固まる。

誰も口を開かなかったからか、彼女はそのまま言葉を続けた。

 

「なんで初対面のあなたに見せないといけないの?っていうかどこから来たの?帰ってもらえる?邪魔だから」

 

「零花、落ち着いて」

 

「ミク!!さっさと追い出してよ!」

 

「この子達は私が呼んだ」

 

「なんでそんな事したの!?私は1人でいいの!ずっと!このセカイに余計な事をしないで!」

 

「零花…!」

 

声を荒げた彼女にミクは困ってしまっていた。

私達もどうすればいいのか分からない。

 

「私もう帰る!!」

 

そう言って彼女はuntitledを止めた。

 

 

 

 

 

 

 

「零花がごめんね」

 

しばらくしてミクが口を開いた。

 

「え〜と、取り敢えず簡単に説明してくれるかな?」

 

「なんなのよ、あの子!偉そーに!」

 

ミクに問いかける瑞希を横に絵名は愚痴る。

 

「ま、まぁまぁ。きっと何か事情があったのかもしれないし…」

 

私はそう言って絵名を宥める。

 

「あの子は歌枕零花(うたまくら れいか)。そしてここはあの子の想いで出来た『嘘と真実のセカイ』」

 

「嘘と真実…」

 

「あの子は人生のいろんな事が積み重なって人を信じる事が出来なくなった」

 

「だからさっきもあんな感じで…」

 

「外ではいつもうまく仮面を被ってたんだけど…セカイだったから知らない人が急に来てパニックになっちゃったのかも…」

 

申し訳なさそうにミクは言う。

私はミクの言った言葉が引っかかった。

『仮面を被る』まふゆと似ている。

 

「それであなた達にお願いがあって。

 

     あの子が人を信じるきっかけになって欲しいの。

 

          あの子を救って。」

 

私は強く思った。

あの子も救えるような曲を作ろうと。

 

 

 




どうでしたか?

零花行っちゃった…!
まふゆちゃん後半全く出てきてない気が…!

零花は綺麗な黒髪の持ち主です。長さは肩のちょっと下。
周りには明るい性格と思われています。

ではまた〜!

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