真実×嘘〜光を灯せ〜 作:わむ
第3話です。
暴言(だと思う)が多いので、苦手な人はご注意下さい。
零花とニーゴのみんなは仲良くなれるのか!?
ではどうぞ!
「はぁ…」
セカイから帰ってきた後、私は勉強机で課題に取り組んでいた。
久しぶりに叫んだからか、疲れてしまった。
何故ミクはあんな事をしたのだろう。
今のままで充分だ、少なくとも私には。
課題が終わり、先程のラフ画を下書きしようとパソコンに向き合った時だった。
「零花…」
スマホからミクのホログラムが出てきた。
「…ミク。どうしたの?」
「…もう一度、セカイに来て。それであの子達の話を聞いて欲しい。私も…あの子達も待ってる」
そう言う形、ミクは消えてしまった。
今更何を話す必要が有るのか。
でもいつまでもセカイで待たれていたら困る。
はぁ、とまたため息を吐き、しようがなく私はuntitledを再生した。
「良かった。来てくれた。」
ホッとミクは顔を緩める。
ミクがガッカリしない様に嫌々来た事は言わないでおこう。
「…それで話って何?」
「零花さん、あなたの事は簡単にミクから聞きました。そこで一つ提案があるんです」
銀髪の女の子が丁寧に話す。
「…私達は『25時、ナイトコードで。』、ニーゴとして音楽活動をしています。あなたも『無』として音楽活動をしていますよね。曲調も似ている方ですし、共同制作してみませんか?」
「するつもりは無い。話はそれだけ?もう帰っていいかな」
「待って下さい!私はあなたも救いたい!だから…」
「救いたいってなんなの!?私の事ちょっと聞いただけで偉そうにしないでよ!?アンタに何が分かるの!?」
私は…私は…!!
「あ………。…私は苦しんでるまふゆを救える曲を作りたい。その手助けをあなたに協力して欲しい。あなたの事をちょっとずつ知ってあなたも救いたい」
「救いなんて要らない…!私には必要ない!私の事はほっといて!!」
「……でも…!!」
「自分の事でさえ悩んでるクセに!!」
「え…」
さっきまで止まる事の無かった会話が私の言葉でばたりと止まった。
誰も口を開かないからそのまま私は言葉を吐く。
「見たら分かるよ。ニーゴの皆さんはみんなそれぞれ悩みを抱えてる。どうせお互いでも気付いてた事でしょ」
何をそんなに驚く事があるの、と落とす様に付け足す。
彼女は口を開かない。
「自分の事をどうにも出来ないのに、人には『救う』とか馬ッ鹿じゃ無いの?……もう話は無いなら私は帰るね」
そう言って後ろに振り返って歩き出した時だった。
誰かが私の腕を掴んだ。
驚いて振り返ると…まふゆが私の腕を掴んでいた。
「「「…!!」」」
「まふゆ、どうしたの?」
さっきまで後ろで黙っていたまふゆが急に行動を起こした事を不思議に思った。
「25時にナイトコードに来て」
「だから共同制作はしないって…」
「その時間にナイトコードに居るだけでいい」
「……」
私はまふゆから手を離そうと、力を入れるがビクともしない。
私が頷くまで離さないつもりらしい。
「…分かった。25時、ナイトコードね」
「「「「………!!」」」」
「じゃあ、また」
私はuntitledを止めた。
25時になった。
私はナイトコードというアプリを入れて無かったからダウンロードして、この時間まで曲を作っていた。
まふゆから教えてもらったパスワードを打ち、出てきた入室のボタンを押す。
「こんばんは」
「わっ!ホントに来た!」
折角来たのにその反応はおかしいと思う。
誘って来たのはそっちじゃない。
「こんばんは、零花さん。詳しい自己紹介はまだでしたね。私は宵崎奏。ここでは『K』と呼んでください。作曲を担当しています」
奏さんは優しく言う。声からしてあの銀髪の子だろう。
「こんばんは〜零花!僕は暁山瑞希!ここでは『Amia』って読んでね〜!僕はMVを作ってるよ!」
元気な声が聞こえる。ピンク髪の子か。
「…私は東雲絵名。ここでは『えななん』って呼んで。私はイラストを描いてる」
少しイラついた声が聞こえた。後ろでずっとムスッてしてた子だろう。
「分かると思うけど一応。朝比奈まふゆ。ここでは『雪』。作詞を担当してる」
まふゆの無機質な声が聞こえる。
「…よろしく。私は歌枕零花。ここでは『無』」
「改めてよろしく〜!あ、呼び捨てでいいからボク達も呼び捨て・敬語無しで行くね〜!零花の趣味は何〜?好きな物は嫌いな物は?それから〜」
「私はナイトコードに居るだけでいいって言われたから来たの。だから無駄な干渉をするつもりは無い」
良く言えば賑やかな人、悪く言えば五月蝿い人。
一気に聞かれて答えられないし、答えるつもりも無い。
「Amia、ほっとけば!?こんな奴!Kの事を馬鹿呼ばわりして!ムカつくんだから!」
「えななん、落ち着いて。私は気にして無いし、それに私も悪かったから」
「Kは何も悪くないよ!コイツだって人の事言えないくらい偉そーにしてたんだから!大体ねぇ〜!」
「あの、えななん?白熱してるところ悪いんだけどさぁ〜」
「何、Amia!?まさかアイツの肩を持つつもり!?」
「違うよ〜、どうどう。よく見て、ミュート切れてるでしょ!いくら喋っても聞こえてないよ〜」
「はぁ!?なんなのよ、アイツ〜!!」
こうして零花はニーゴのみんなと25時に集まること(?)になったのでした。
どうでしたか?
零花、態度酷すぎる…!
推しへの暴言は辛い…!(自分が書いたけど)
ではまた〜!