決戦当日
八坂神奈子が数人の部下を引き連れ、国へやって来た
相手は準備万端だな
「大丈夫か、怖気付いたか?」
「まさか、滾ってきたよ…!」
こっちもだったな
取り敢えず安心だ
「さぁ行ってこい」
「うん、行ってきます」
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「国を明け渡す準備は終わったかい?」
「その口を閉じさせてやる」
二人共凄い気迫だねぇ、流石地母神と戦神といったところか
「それでは、合図を出すまで動くなよ?……………始めッッ‼︎」
その瞬間二人の姿が掻き消える
ガキィッッ! ドゴォォン!
音がする度に空間が揺れる
……強めに結界張っといて良かった…いつもの適当なやつじゃ、木っ端微塵になっていただろう
「はあぁぁぁあ!」
「せりゃあぁぁあ‼︎」
諏訪子が生成した武器はすぐさま神奈子の能力により使い物にならなくなっているが、それを囮又は使い捨てにする等して相手を翻弄していた。今のところ五分五分といったところだろう。
こんな時に何を考えているのか、私も対等な相手と死闘を投じてみたい。今のところ私と同等なのはアメノしかいない。能力無しの格闘戦ならば、
アメノはそう簡単に神域を離れられんからなぁ。私は執行官だから割と自由に行動できるが
と言ってる間にもう決着がつきそうだ
「くっ!」
「はぁっ!」
諏訪子が少し押され気味だな。
「次でハァ、決めるぞ…」
「ハァハァ、望む、ところ…!」
「これで、終わりだあぁ!」
「やあぁぁぁぁあ!」
互いに拳を振るい、大きな音と光が結界を満たした
立っていたのは神奈子だった。諏訪子も起き上がる気配が無い。
「そこまでッッ!勝者、八坂神奈子ッッ!」
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うぅ…ここは…私の家……?
「うぅ……あれ私…」
「む、起きたか」
「そっか…わたし負けたんだ……」
「お前はよくやったよ」
「う、うわあぁぁぁぁぁん!!」
戦いの記憶が蘇る
「あれだけ特訓にっ、付き合ってくれたのに、ヒグッごめんなさい…勝ちたかったよ…」
「何も謝る必要は無い。今考えるべき事はこれからの国のことだ。お前はその小さな体を張って国の為に戦った。負けたとしても恥ずることでは無い。」
「ゔん…」
「さぁ、事後処理といこうか」
いつまでも泣いてちゃいけない。国の為に出来る事をしよう
部屋に入ると神奈子がいた ジンがこえを掛ける
「待たせたな」
「!いえ、滅相も御座いません。それ程待っておりません」
「そうか、なら早速会議を始めよう」
会議の結果、諏訪の国は大和に下り八坂神奈子を祭神とする事が決まった。しかし突然神が変わって崇めろと言っても民は納得しないだろう。
そこで諏訪子と神奈子の二柱を祭神とし、表向きは神奈子が裏方では諏訪子が治めることにより、民の反感を抑える。
「では、私はそろそろ行くとする。」
「…別にここで暮らしても良いんだよ?態々旅なんてしなくても」
「私にはこの星を旅し、監視する義務がある。ずっと此処にいる事は出来ん。」
「そっか…。でももう会えない訳じゃないんでしょ?」
「あぁ、また機会があれば会おう。諏訪子、神奈子、体には気をつけろよ」
「む〜〜、また子供扱いして〜」
「岡様もお元気で。ていうかお前言葉遣いには気を付けろ!相手を誰だと思っている!」
「私は良いの〜」
「おまえ…ピクピク」
「…その様子だと大丈夫そうだな」
さて次は何処へ行こうか
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プルルルルルル
お?アメノからだ。因みにこれは私が開発した通信器具だ。持ち運びが便利だから『携帯』と読んでいる。これを渡しているのはアメノだけだ
「どうした」
『あ、ジン〜?ちょ〜〜〜〜〜〜〜っと問題が起きてねー?』
「…ハァお前のちょっとは全然ちょっとじゃないからな、何だ?」
『えっとね?出来れば怒らないで聞いて欲しいんだけど…』
「話の内容による」
『それ絶対怒るやつじゃん⁉︎ 』
「いいから用件をさっさと言え」
『うん…えっとね?私の眷属神の一柱がね?
人間とデキちゃった。テヘッ☆』
「……………はあぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
いつもより少し長く(?)なりました
話を見返すと文章があまりに酷い箇所があるので、話に影響がない程度に大修正を行おうと思っていますが、どちらが良いでしょうか?
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今のままでいい(修正無し)
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直した方がいい(大修正)
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どちらでも良い