東方監視録   作:三次元大介

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十九話だ…!


スキマ妖怪

 

 

 

 

暫く地上では問題も起こらず、私も自由気ままに旅を続けた。

しかし次の町に着く前に暗くなってきたので、近くの山で野宿をする事にした。

 

 パチパチッ

 

焚き火が弾けた。先程川で獲った川魚も焼けた頃合いだろう。

どれどれ…あっづ!! 少し火傷したが、問題ない

 

「やはり外で食う飯は格別だな」

 

 

 

ふぅ…旨かった。食わなくても生きれるとはいえ、食事をすれば生きている実感を感じれる。

さてと、ではそろそろ…

 

「今から三秒以内に出て来なければ、隠れてる空間ごと首を刎ねてやる。」

 

仕込み杖は諏訪子に折られてしまったので、魚をぶっ刺していた串を一見何も無い空間に向ける。妖怪如きこれで事足りる。

 

「三……」

 

「ニ………」

 

「いti「わ、分かった!分かったからやめてぇ‼︎」やっとか」

 

すると空間が裂け気色の悪い空間から一匹の女妖怪が出て来た

 

「で、妖怪なんかが私に何の用だ?」

「え、えっと………」

「さっさとしろ。私はジロジロ見られるのが嫌いなんだ。今非常に機嫌が悪い」

「や、やめてってばぁ!?…ハァ…ハァ…コホン、一つ質問したいのだけれど妖怪と人間の共存はできると思「無理だな」食い気味!?」

「妖怪と人間は相容れない。一時的に出来たと仮定しても、どちらかが必ず戦争を起こすだろう。どちらかが全滅しなければ終わらない戦争をな」

「それにいずれ人間が進化する事により、妖怪といった類の存在は希薄になるだろう。これが時代の流れだ」

 

時代に対応出来なければ生きていけないのは人間も妖怪も同じだな

 

「…でも私はそれを否定するわ」

「ほう?」

「私は人間と妖怪の共存が実現する理想郷を創りたいの。忘れ去られた幻想が行き着く場所、仮に『幻想郷』とでも呼びましょうか」

「貴方からは強大な力を感じるわ。協力してもらえないかしら」

 

口調こそ頼んでいるようだが、そこらの妖怪なら萎縮する圧を発しながら喋っている。……愚かな 私を人間と侮ったな

 

「気に入らない…」

「っ!?」

 

真の強者は相手を見ただけで力量差を理解する。それが勝つ為の前提条件だ。コイツにはそれが欠如していたようだ。

それに

 

「貴様からは相手の弱みを探ろうとしているのが見え見えだ。それが余計に腹立たしい」

「(神力⁉︎…唯の人間じゃないとは思っていたけど、まさか神だったなんて…見誤ったわ…!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「冗談だ」

「へっ?」

 

それにしても幻想郷か…人類の進化に影響が無ければ問題ないが、一応神議会では取り上げておくか

 

「いまこの場での返答は保留させてもらう。答えが出たらまた来てやる」

「…分かったわ」

 

 

期待はしないで貰いたいがな

 




八雲紫ファンの皆さんすみません

話を見返すと文章があまりに酷い箇所があるので、話に影響がない程度に大修正を行おうと思っていますが、どちらが良いでしょうか?

  • 今のままでいい(修正無し)
  • 直した方がいい(大修正)
  • どちらでも良い

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