東方監視録   作:三次元大介

24 / 98
二十三話


鬼の四天王

 

 

 

 

 

「まずは小手調べからだ!」

 

勇儀はそう言うと接近して来て私の右頬を狙ってその拳を振るった

 

「!おっと」

 

何が小手調べだ 今の普通の人間だったら頭消し飛んでたぞ

そう愚痴りながらも体を軸に回転させ、直撃を免れる。その回転の勢いを利用し、奴の頭に肘を叩き込む。所謂バックスピンエルボーだ

 

「ぐっ!?…今のは流石に舐めすぎたね。本当に唯の人間じゃ無いんだね?」

「そりゃあ、唯の人間が鬼に攻撃できる訳がないだろう?やっても肘がぶっ壊される」

「それも…そうだねっ‼︎」

 

すると奴の筋肉が膨張し、気配も先程とは比べ物にならない程になった。

 

「こんな強い奴に小手調べなんて失礼だったね。これからは本気でいくよ…?」

「!」

 

すると奴の姿が掻き消えた。それと同時に体に凄まじい衝撃が走った。

そのまま私は10m程吹き飛ばされたが、途中で一回転して着地した。今のは大陸に寄った際にある武術家から教わった技だ。極限まで脱力する事により、衝撃を逃す。まさか本当に実現出来るとは…。あの老師には感謝だな。ていうかあの老師、普通の人間の筈だが軽く百年以上生きていたな。本当に人間だったのか…?

 

とまぁ今は目の前に集中だ

 

「へへっ。漸く一発入れてやった…。でもあんまり手応えが無かったね。何をしたんだい?」

「それを教えてやる道理は無い」

 

ふむ、なら下界で初めて覚醒してみるか

…20%覚醒

 

「!?何か隠してるとは思っていたけどここまでとはね…」

「全力の私はこんなものじゃ無い。さあもっと楽しませてみろ。」

「言ってくれるねぇっ!!」

 

先程よりも速く、そして重い拳が飛んで来る。

だが遅い。身体能力と動体視力、反射神経を強化した私には最早止まって見える。

 

「はあっ!」

「なにっ!」

 

人外をも超える身体能力と50億年近くの経験を積んだ今の私は、鬼程度には負けん。

 

全力の自分の攻撃を見切られた焦りか、はたまた怒りか。動きが正直になってくる

 

「右、右、左、右、左…」

 

その為その場から動かずとも、軽く体を捻るだけで避けれる

 

すると勇儀は突然後ろに飛んだ

 

「まさかここまでとはね…今のあんたなら私の全てをぶつけれそうだ!」

 

これは大技の予感

 

「『三歩必殺』!!」

 

ドゴオォォオン‼︎ ドゴオォォオン‼︎ドゴオォォオン!!

 

一歩進む度に地割れが起き、そこから無数の光球が発生し飛んでくる

ならばこちらもだ

 

「開心流 遊撃掌‼︎」

 

 パアァァアン!!

 

開心流は剣術だけにあらず。格闘術も勿論修めている。私は残像と言うのが生温く感じる程の速さで掌底を繰り出し、手で空気を叩く。その衝撃波で無数にあった光球を消し去る。広範囲かつ攻守に長けた技だ。その余韻で勇儀は思い切り吹き飛ばされる

 

「ぐっっ!!ははっ、これも防がれるか。参った…よ…」

 

そのまま立ち上がる事は無かった

 

「私の勝ちだ」

 

ふぅ、それにしても少々鈍ったか?




大陸にいた老師、刃牙好きな人は分かりましたか?
時代は合いませんがどうしても出したかったんです。すみません

話を見返すと文章があまりに酷い箇所があるので、話に影響がない程度に大修正を行おうと思っていますが、どちらが良いでしょうか?

  • 今のままでいい(修正無し)
  • 直した方がいい(大修正)
  • どちらでも良い

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。