東方監視録   作:三次元大介

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多分今日最後です


竹取物語

 

 

 

 

この国も良く発展したなぁ。街が賑わっている

ん?あそこの屋敷、やけにデカいし人が集まってるな

行ってみよう

 

ザワザワ…ザワ…

「これは一体何の騒ぎですかな?」

「何だおま…うおっ!」

 

まぁそうなるだろうな。この国のこの時代での平均身長は161cmだし、私はそれよりも50cmも高いからこの反応は妥当だろう。群衆の中で私だけ飛び抜けている。

 

「い、いやな?あそこに住んでる爺さんの娘さんがえらい別嬪さんだっていうもんで少し見に来たんだよ」

 

すると他の民衆も集まってきて

 

「そうそう、あまりにも美しいもんだから各地の貴族達が求婚に来ているのさ」

「なるほど」

 

女は男を狂わせるというがここまでとは。興味が湧いてきたな

 

「だが娘さんは誰とも結婚してする気が無いんで無理難題を吹っかけてたらしい」

「この世にあるかも分からない物を持ってきた人と結婚してすると言ったらしい」

 

うまいこと躱すな。その娘とやらは

…それよりもあの屋敷から月の民の気配を感じるのは、恐らくその娘が月出身なのだろう。旧人類が新人類に妙な影響を及ばせなければいいが。

 

 

 

 

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夜…

 

 

「今日のお見合いも断ったのかい?輝夜」

「ええ、皆様下心が丸出しなんですもの」

「できれば早く良いお婿さんを見つけて欲しいが、輝夜が嫌なら無理強いはせんが…」

「御免なさい、お爺さま。私は誰とも結婚する気はないのよ」

「そうかい…」

 

お爺さまは少し悲しそうな顔をして部屋から出て行った

その姿を見て申し訳ない気持ちになるが、さっきの言葉は本当だ。譲るつもりはない

 

「はぁ…早く迎えに来てよ永琳…」

「む、今永琳と言ったか?」

「⁉︎」

 

自分以外いないはずの部屋で二つの声が響いた。一つは私、もう一つは知らない声だ。振り向くと縁側に胡座をかいた巨躯を持った男が月明かりに照らされていた。因みに自分との距離は1mにも満たない

 

(少し気を抜いていたとはいえ、ここまで接近されるまで気づかなかった…?一体何者…月の人間ではなさそうだし…)

 

「もし、貴方は一体何処の誰?」

 

出来るだけ平静を装って言う

 

「私か?私は岡迅一郎。唯のおっさんだ」

 

お前のような気配を感じさせない2m越えのおっさんがいてたまるかと言いたくなったが、ここは我慢する。

 

「…それより永琳を知っているようだけど、もしかして貴方は月の人間かしら?」

「ん〜?ハズレ」

 

本格的に分からない。穢れを感じさせないから月の民か玉兎…は無いわね。それどころか神聖な気さえ感じる。いや…ちょっと待って…岡、迅一郎?まさか

 

「恐らく君が思っている答えで合っている」

「!」

 

やはり、その迅一郎だったか。基本的に月読様第一の月の民にとっては、その神すら凌駕する存在を信じたくなかったのだろう。これを知っているのは月の上層部くらいしかいない

参ったわね。迎えが来る前にこんな奴と出くわしてしまうなんて。私は神や運命を嫌いになりそうだ。

 




ちょっと疲れましたね

話を見返すと文章があまりに酷い箇所があるので、話に影響がない程度に大修正を行おうと思っていますが、どちらが良いでしょうか?

  • 今のままでいい(修正無し)
  • 直した方がいい(大修正)
  • どちらでも良い

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