東方監視録   作:三次元大介

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三十話来ましたね〜


怨嗟

 

 

 

 

 

この数百年、月の奴らが来た事以外には特に変わった事は無かったな。

次はマジで許さん。誰かに別に監視させるか。奴らは穢れとやらを嫌うから地獄の神がいいか。

亜空間から取り出したリストを見て考えてみる。

今の地球の地獄の神で暇しているのは…ヘカーティア・ラピスラズリ?ヘカーティアってあの「welcome hell」と書かれた妙な服を着た女神か。というより不定詞のtoが抜けているぞ。まさか自作か?…取り敢えず会いに行くか。

 

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地獄…

 

亜空間に穴を開けそこから私が出てくる。

 

「…久しぶりに来たが暑いな、ここは。イザナミのいた黄泉よりはマシだが」

 

本当なら生物が来れば一瞬で蒸発するのだが、億単位で生きてると様々な物に耐性を持ってしまうものだな。イザナミの呪いも効かなかったし。

少し歩くとすぐに城が見えて来た。あそこに住んでいるらしい。

ノックしようとしたら…インターホンがあった。これまだ地球の技術じゃない筈なんだがな。まぁいい

 

  ピンポーン ピンポーン…

 

「ガチャあら?こんなところに人が来るなんてめずらしえぇぇぇええ!?岡様!?」

 

なんか皆私の事を岡様と呼んだりジンと呼んだらするが、ジンの呼び名はアメノにしかされてなかった筈なんだがな。そういやアメノが暇潰しで書いた聖典に私の名前も書いていたな。だからか

 

「やあ、久しぶりだな。覚えてくれているか?」

「も、勿論です!ええっと、今回はどのような用件で…」

「実はな…」

「ヘカーティア〜?何してるんだ?」

 

用件を話そうとしたら玄関の奥の方から金髪ウェーブの満州族の袍服のような物を着た女が現れた。

 

「あ、純狐。今ちょっと取り込み中で…」

「ヘカーティア、コイツは誰だ。何故人間如きが地獄にいる?」

「純狐おぉぉぉぉお!?ちょっと黙っててくれないかしらん!?」

「お、おう…分かった」

「落ち着いたか?」

「はぁ、はぁ…申し訳ありません。お見苦しい所を」

 

随分と元気の良いコンビだ。面白いな

 

「気にするな。急に押しかけた私が悪い」

「ありがとうございます。何なら奥で話を…」

「おお、ではお言葉に甘えて」

 

私は奥に通され、茶を出してもらった。

 

 

「なぁヘカーティア。結局コイ…この人は一体誰なんだ?」

「ん?私は岡迅一郎。神のようなものだと思ってくれるといい」

「それってヘカーティアより偉いのか?」

「当たり前よん!辺境の地獄の神より最高神様の付き人様の方が偉いに決まってるわよん‼︎」

 

あれ、私は付き人扱いになっているのか。まぁ大体要因はあいつ(アメノ)にあるから後で締めておくか

 

「こちらも質問いいか?お前さんは?」

「私は純狐。嫦娥を殺す為にヘカーティアと協力している。」

 

なるほどこりゃ都合が良い。嫦娥はたしか月の仙人だったな

 

「で、頼みたい事なんだがヘカーティア。お前に月の監視を任せたい」

「え!?私がですか?何故私が…」

「もう一々奴らがやる事に手を焼くのは御免だ。それならお前らが適任かと思ってな。」

「嫦娥も殺していいのか!?」

「それは知らん。好きにしろ」

 

やった!と一人で狂ったように喜んでいる純狐をおいておき、話を進める

 

「報告の義務は無い。だが手に負えない場合の時は連絡しろ。力にはなる」

「了解しました。感謝致します。」

「私が楽したいだけだよ。」

 

そんな感じで仕事を押し付けゲフンゲフン任せる事ができた。これで少しはマシになってくれるといいが




ヘカーティアの敬語、違和感しかない

話を見返すと文章があまりに酷い箇所があるので、話に影響がない程度に大修正を行おうと思っていますが、どちらが良いでしょうか?

  • 今のままでいい(修正無し)
  • 直した方がいい(大修正)
  • どちらでも良い

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