人魔転生〜異世界行ったら魔物を狩りまくる〜   作:奈鱈

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第五話「迷宮 中編」

 

俺は近くで身を潜めあっていたトカゲ3体を回収して、迷宮脱出の冒険に出た。

 

俺達が落ちた所から、しばらく進んで、分かったことがある、それはこの迷宮が大迷宮と言われる程、広いことだ。

 

どれだけ広いのかと言われれば、数日間歩いていても、上に上がる階段が見当たらない程ある。

 

正直言って、この迷宮に階段が有るのかは分からないが、確実にこのままの状態だった場合、俺達は全滅するだろう。  

 

原因は何かというと、食糧問題だ、水はルーデウスの水魔術で何とかなるが、他のものは、今持っている数日分の干し肉しか無い。

 

魔物を食べようにも、ここの魔物は全てが食えたものではない程硬かったり、毒があったりするものばかりなのだ。

 

なので、何としても数日以内にこの迷宮から出ないといけない。

 

そして、そんな俺の願いに応えたのかは分からないが、一本道を歩いていると、扉が見えてきた。

 

俺達はその扉に罠が無いことを確認して、恐る恐る開けた。

 

その扉の先で待っていたのは、電光石火の勢いで広い部屋を駆け巡る、羽がない鳥だった。      

 

その姿はあまりにも速い、そんな速度で走っている為、己の体を物理的に燃やしながら、残像を作っている。

 

そして、その奥には日がさしている階段があった。

 

「ヒャッハー!魔物だ!守護者《ガーディアン》だ!」 

 

俺は初めて見た守護者《ガーディアン》に興奮して、魔物変身魔術を使い、腕をデス・グラッチゴーレム。

 

頭をこの迷宮に腐る程いた、騎士の甲冑みたいな頭をしているダンゴムシの魔物、ナイトヘルバックにし。

 

胴体をこれまた迷宮に腐る程いた、岩を纏っていたモグラのモンスター、ロックモルに。

 

最期に足を以下同文の水で構成されていた像のモンスター、ウォーターエレファンㇳにして突っ込んだ。

 

食糧問題で若干おかしくなっていたテンションで、守護者《ガーディアン》に突撃し、俺流両剣術、連撃『狙い付き』を使って、攻撃したが、急に加速し、守護者《ガーディアン》は、俺の『狙い付き』を回避した。

 

俺が突っ込んだ後から、エリスが飛び込んで来て、守護者《ガーディアン》の眼の前に立ちはだかるが、器用にエリスを避けて、エリスを弾き飛ばした。

 

少し燃えながら、弾き飛んいるエリスをルーデウスが『水壁』を使い、エリスを受け止める。

 

守護者《ガーディアン》がこちらに向かって、足止めの為にブレスを吐き。

 

部屋の壁まで突進する。

 

「『泥沼』!」

 

ルーデウスが部屋の壁に突進している守護者《ガーディアン》の先に、そう簡単には避けられないほどの泥沼を作った。

 

そこに見事に守護者《ガーディアン》がハマった。

 

俺とエリスはそのチャンスを見逃すものかと、守護者《ガーディアン》に近づくと、守護者《ガーディアン》は力尽くで、沼から出た。 

 

そして、壁に見事にぶつかった。

よ俺とエリスは怯んでいる、守護者《ガーディアン》に再び向かった。

 

守護者《ガーディアン》は俺とエリスを無視し、また他の壁にぶつかりに行く。

 

その行為を俺達は邪魔しようとしたが何十回度も繰り返させてしまい、俺は一旦冷静になって考える。

 

そう言えばだが、なぜわざわざ、自ら壁にぶつかりにいこうるんだ?もしかして、壁にぶつかることにより、何かギミックでも発動するのか?

 

そう思い、守護者《ガーディアン》に目線をやりつつ、部屋になにか無いかと探すと、天井になんの魔術の魔法陣か分からないが、とんでもなく、大きく緻密な魔法陣を見つけた。 

 

そして、床には守護者《ガーディアン》が残した跡を見る。

 

……まさか!これは!

 

「ルーデウス!エリス!危ないから下がれ!」

 

俺がそう言うと、急いでエリスとルーデウスが下がった。

  

エリスとルーデウスが下がったと同時に、守護者《ガーディアン》が残した跡に大量の魔力を流し始めた。

   

 


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