カゲヒサのハチャメチャな日常   作:黒い幻想

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ヤルミナを元にした話でサトウとスズキ、フィーアが主役です。


塊の恐怖

 

~カレコレ屋~

 

カゲチヨ「あっちぃ~!クーラーつけてヒーちゃ~ん!」

 

ヒサメ「それぐらい自分で着けてよ!」

 

ガチャ

 

サトウ「カレコレ屋!いるか!」

 

ヒサメ「あ、サトウ君!」

 

カゲチヨ「こんな所で何のようだよ?」

 

サトウ「調べて欲しい場所があるんだけどよ!」

 

カゲチヨ・ヒサメ「?」

 

~ペンション~

 

サトウ「カハハッ!ここがカレコレ屋の紹介してくれたペンションか!最高だなぁ~!」

 

スズキ・フィーア「・・・」

 

サトウ「何だお前らノリがわりいぞ?」

 

スズキ「俺達金あんまり持ってねえから、こんなペンションに泊まる羽目になって、どう楽しめって言うんだよ?」

 

フィーア「嫌な雰囲気で不可解ですね・・・」

 

管理人「やあ、部屋は気に入ってもらえたかな?」

 

サトウ「カハハッ!すげー良い感じの部屋だな!」

 

管理人「それは良かった・・・ここはご近所さんもいないから自由に過ごしてもらっても構わないけど、深夜の外出だけは絶対に控えるようにね。」

 

スズキ「あ、ああ・・・」

 

フィーア「分かりました。」

 

管理人「それじゃあ・・・ごゆっくり・・・」

 

スズキ「さっきの管理人、すげー不気味だったな・・・」

 

サトウ「そうか?別に何とも思わないけどな?それより人生ゲームでもして遊ぼうぜ!」

 

スズキ「わざわざ旅行に来てする事がそれかよ!?」

 

フィーア「やるなら早く終わらせて下さい、時間の無駄ですので。」

 

~~

 

サトウ「ヨッシャー!また俺の勝ちだ!」

 

スズキ「うるせぇなぁ・・・」

 

フィーア「それよりもうこんな時間ですか・・・早く睡眠を」

 

サトウ「何いってんだよ!?夜はこれからだろ?肝試しに行こうぜ~!」

 

スズキ「は?管理人の爺さんが深夜に出歩くなって言ってなかったか?」

 

サトウ「何だスズキ?もしかしてビビってんのかぁ?」

 

スズキ「誰がビビるか!良いぜ、行ってやるよ!」

 

というわけで

 

サトウ「カハハッ!真っ暗で雰囲気あるなオイ!」

 

スズキ「本当に大丈夫なのか?」

 

フィーア「もう満足したでしょう?早く帰るのが得策です。」

 

サトウ「まだ始まったばっかだろ?もしかしてフィーア、お化けが怖いのか~?」

 

フィーア「そんなわけないでしょう・・・!あのような実在する根拠が無いものを私が恐れるとでも?」

 

スズキ「グダグダ喋ってねえで終わらすぞ・・・なっ!?」

 

フィーア「!?」

 

サトウ「な、何だありゃ!?化け物が出たぞ!」

 

フィーア「落ち着いて下さいサトウ、ただの人間です。」

 

男「・・・」

 

スズキ「何だよ驚かせやがって・・・」

 

サトウ「それよりこんな所で何してんだよ?俺達と同じで肝試しか?」

 

男「・・・」

 

フィーア「返事がありませんね。」

 

スズキ「肝試しじゃねえって事か。」

 

サトウ「なら道にでも迷ったのか?」

 

男「・・・」

 

フィーア「貴方、聞こえているのなら返事をしたらどうですか?」

 

男「・・・」

 

スズキ「大丈夫なのか?」

 

サトウ「さっきから何なんだよ。無視すんなっての・・・」

 

グニャリ

 

サトウ・スズキ・フィーア「!?」

 

スズキ「な、何なんだコイツ!?腕があり得ねえ方向に曲がりやがった!」

 

サトウ「や、やべえ・・・!逃げるぞフィーア!」

 

フィーア「」チーン

 

サトウ「き、気絶しちまってる・・・」

 

スズキ「言ってる場合か!逃げるぞ!」

 

~ペンション~

 

サトウ「ハァ・・・ハァ・・・何なんだよアイツ!?」

 

スズキ「そういや管理人の爺さんが外に出歩くなって言ってたが、もしかして不審者が出るって事なのかもしれねえな。」

 

フィーア「・・・」ガタガタ

 

サトウ「フィーアはずっとあの調子だし・・・幽霊苦手なら早く言ったらいいのによ。」

 

フィーア「怯えてなどいません・・・あまりにも不可解極まりない状況に混乱しているだけです・・・」ガクガク

 

サトウ「そんな顔で言われてもな・・・カギはちゃんと閉めたし、一安心だけどな!」

 

フィーア「本当にこちらの安全性は保証されましたか?」

 

サトウ「流石に無理やり入ってこれないだろ。あんなグニャグニャな腕でドアを壊すなんて出来ないだろうしな。」

 

スズキ「確かにそうだな・・・」

 

サトウ「ハァ・・・全力で走ったら疲れたぜ。」

 

フィーア「確かに大分時間が経っていますね。」

 

スズキ「やる事もねえし、さっさと寝るぞ。」

 

サトウ「ああ・・・」

 

フィーア「私も賛成です。」

 

ドンッ!

 

サトウ・スズキ・フィーア「!?」

 

スズキ「な、何か聞こえねえか?」

 

サトウ「俺も聞こえるぜ・・・まさかアイツが追いかけてきたのか!?」

 

フィーア「ですが太鼓みたいな音なのが理解できません。」

 

サトウ「窓から覗いてみるか・・・おい、何だあれ!?」

 

フィーア「ひぃっ!?」

 

スズキ「な、何だあの球みてえなやつは!」

 

フィーア「あの塊・・・軽く3mぐらいはありますね。」

 

サトウ「あのサイズ・・・もしかして大玉転がしの玉か!?」

 

スズキ「そんなわけねえだろ!?」

 

フィーア「こんな時に何を言っているんですか。ん?あ、ああ・・・」

 

スズキ「どうした?」

 

フィーア「わ、分かりました・・・あの球の正体が。」

 

スズキ「マジかよ!」

 

サトウ「一体、何なんだよ?」

 

フィーア「あの球の正体は・・・無数の人間の塊。どうやって出来ているのかは全くわかりません。」

 

スズキ「なっ?」

 

サトウ「た、確かに腕とか顔とか生えてるな・・・き、気持ちわりぃ。」

 

フィーア「こ、こっちに向かってきている・・・」ガクブル

 

サトウ「どうすんだよ!?」

 

スズキ「仕方ねえ!管理人に電話するぞ!」

 

プルルルル・・・

 

サトウ「頼む!早く出てくれ・・・」

 

管理人『はい、もしもし。』

 

サトウ「すまねえ!言いつけを破って外に出ちまった!」

 

スズキ「何かでけえ人間の塊がこっちに向かってきてんだよ・・・」

 

フィーア「どうすればいいんでしょう。」

 

管理人「何ということだ・・・引き出しの中に御札が入っています。それを急いで神棚に貼って下さい!」

 

サトウ「分かった!」

 

スズキ「引き出しにこんなもんがあったぞ!」

 

サトウ「御札?これが?」

 

フィーア「私の知っているものと形状が異なりますね。」

 

スズキ「ただの封筒にしか見えねえけど・・・早く取り出して貼るか。」

 

ペラッ・・・

 

スズキ「?」

 

サトウ「どうした?」

 

スズキ「こんな物が入ってたんだけどよ・・・」

 

サトウ「は?」

 

フィーア「どう見ても1万円札にしか見えませんが。」

 

サトウ「おい!どうなってんだ!?」

 

管理人『申し訳ない・・・御札と間違えて私のへそくりを入れてしまっていたみたいです。』

 

サトウ「へそくり!?」

 

スズキ「どうすりゃいいんだよ!」

 

管理人『今からお札を持ってきますので、何とか耐えて下さい!』

 

サトウ「何とかって・・・おい!おい!」

 

スズキ「もう切れちまってる・・・」

 

フィーア「こうなれば私達の戦闘能力で・・・」

 

スズキ「やめろ!得体の知れねえやつに戦いなんか挑んだらどうなるか分からねえぞ!」

 

フィーア「ならどうすれば・・・」

 

サトウ「そうだ、お札がないなら作れば良いんだ!」

 

スズキ「な、何言ってんだ?」

 

フィーア「発言の意味が分かりません。」

 

サトウ「適当な紙にお札に書いてあるような文字や模様をそれぞれで書いて、それを全部貼ればどれか効果があるんじゃねえか!?」

 

スズキ「ぜってー無理だろ!」

 

サトウ「でも何もやらねーよりはマシだ!」

 

そして

 

サトウ「よし書けた!」

 

スズキ「この中じゃフィーアが一番上手いな。」

 

フィーア「前にデータで見たことがありますからね。」

 

サトウ「効果ありそうじゃねえか!スズキのはちょっと雑だな・・・」

 

スズキ「うるせー!お札って大体こういうのだろ!?そういうテメエのは何だよ!?」

 

フィーア「『最強になれますように』ですか。只の願望ですね。」

 

スズキ「短冊じゃねえんだぞ!?」

 

サトウ「お札ってのはこういうのだろ?」

 

フィーア「管理人が来る気配もないので、とにかく貼るしかありません。」

 

スズキ「仕方ねえ・・・ダメ元でやんぞ!」

 

 

サトウ「よし、貼ったぞ・・・」

 

スズキ「頼む、効いてくれ!」

 

 

 

フィーア「?ペンションの前で止まりました・・・こんな奇跡があるものですね。」

 

サトウ「ハァ・・・今度こそ死ぬかと思ったぜ。」

 

スズキ「後は管理人の爺さんがちゃんとしたやつを届けてくれりゃ・・・」

 

ドンッ・・・ドンドンドンドン!

 

サトウ「な、何だ!?」

 

スズキ「まさか・・・あの無数の腕で壁を壊そうと・・・」

 

フィーア「・・・?下にお札らしき物が落ちています。」

 

サトウ「早く貼れ!効くかどうか分からねえけど!」

 

フィーア「分かりました・・・」

 

ペタッ・・・

 

サトウ「これが効かなかったら俺達は終わりだ!」

 

スズキ「頼む、効いてくれ・・・」

 

シーン・・・

 

フィーア「音が止みました。」

 

スズキ「ハァ・・・ハァ・・・」

 

サトウ「カハハッ、九死に一生ってな。」

 

~数日後~

 

スズキ「という事があって、あん時は本当に最悪だった。」

 

カゲチヨ「まさかあんな曰く付きのやつだったなんてな。」

 

ヒサメ「私達も気を付けないとね・・・」

 

カゲチヨ「・・・」

 

ヒサメ「どうしたのカゲ?」

 

カゲチヨ「あそこ、ヨーメイが泊まるとか言ってなかったか!?」

 

ヒサメ「言われてみれば!」

 

~ペンション~

 

ヨーメイ「ちょっと古いけど静かでいいペンションですね!」

 

管理人「気に入ってもらえて良かったです。ごゆっくりお過ごし下さい。ただ1点だけ・・・深夜の外出だけは絶対に控えるようにして下さい。」

 

ヨーメイ「・・・?」

 

 

~終わり~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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