クラス代表決定戦の日がやって来た。
第3アリーナのピットには純と一夏がおり、純は目を閉じ腕を組み、壁に背を預けている。
千冬「織斑・・・お前の機体なんだが、まだ届いていない。だから先に安達とオルコットの試合を行う。」
すると、管制塔にいる千冬が、2人にそう言った。
一夏「え!?そうなのか・・・」
千冬「安達。準備は?」
純「何時でも出れるっすよ。」
千冬「そうか・・・」
その時
山田「織斑君!織斑君!」
山田先生の声が聞こえ
山田「来ました!織斑君の専用IS!」
今専用機が届いたと言った。
千冬「織斑。すぐに準備をしろ。」
純「じゃあ、俺はそれまで時間を稼ぎますよ。」
千冬「頼む。」
山田「安達君。ISを起動させ、カタパルトへ移動して下さい。」
純「うっす。」
そう言い、純は左腕についている自身のISの待機状態の腕輪を起動させた。
すると、瞬く間に光が彼を呑み込んだ。
そして現れたのは、日本純国産のISの打鉄だがどこか違う機体だった。
その色は、本来の銀灰色とは違って黒い打鉄で、本来の打鉄は防御特化のISだがこのISはどこか攻撃的で尚且つ独特な雰囲気を醸し出していた。
純「良いっすよー。」
山田「それでは安達君。ベストを尽くして下さい!」
そして、カタパルトに射出され、純はアリーナへ飛び出した。
アリーナの空中には、既に青い装甲が特徴的なIS、ブルー・ティアーズを纏ったセシリアがライフルを保持しながら待ち構えていた。
セシリア「あら?まず最初はあなたからですのね。」
すると、プライベートチャンネルでセシリアは純にそう言った。
純「織斑のISが今来たんだよ。それで予定変更となって俺が最初ってわけ。」
セシリア「あら、そうですのね。」
純「ったく、用意した連中も時間くれー守ってくんねーとな。」
セシリア「全くですわ。」
そう軽く雑談しながら、セシリアは改めて純の機体を観察した。
セシリア「それがあなたの専用機ですのね・・・。」
純「そうだ。」
セシリア「機体の色といい、雰囲気といい、ただの打鉄では無さそうですわね。」
純「まあな。んじゃあ、始めるとすっか。」
セシリア「ええ。」
そして、純はアサルトライフルの焔備を、セシリアはレーザーライフルのスターライフルを展開し、それぞれ撃ち合いが始まった。
箒(頑張れ!純!泥臭くても良い!ベストを尽くせ!)
その様子を、箒は観客席で見ながら純を応援していた。
連射性で優れているアサルトライフル『焔備』を保持する純は、一定の距離を保ち連射を行い、それを巧みに躱しながらライフルで狙いを付けるセシリアは純と同様連射を繰り返す。
しかし、純のような乱れ撃ちでは無く、相手の予測進路を計算に入れた偏差射撃だ。
純(まあ、んなもんか・・・。俺と彼女じゃ、射撃の腕の差は月とすっぽんだ。このままじゃ、俺の方がシールドエネルギーが尽きる。)
そう思いながら、純はチラッとシールドエネルギーの残量を見ていた。
セシリア「流石ですわ。このブルー・ティアーズを前にして、ここまで耐えたのは初めてですわ。」
純「そうか。それは光栄だな。」
セシリア「ですが、最後まで本気で参りますわ!」
そう言うと、ブルー・ティアーズから4機のBT兵器が一斉に襲いかかった。
それを純は巧みに躱しつつ
純「ふっ!!」
近接ブレードである日本刀『村正』を展開し、1機を斬り落とした。
セシリア「っ!?」
セシリア(何ですの・・・あの剣は・・・!?どこか・・・禍々しさを感じますわ・・・)
その際、セシリアは純の『村正』にどこか寒気を感じた。
純(やっぱり、思った通りだ・・・!コレを操ってる間、コイツ本人はコレの制御に集中しなきゃなんねーからそれ以外の攻撃が出来ねーんだ!)
その時、何か感じた純は残りのBT兵器を片付けた。
セシリア「くっ!流石ですわ!ですが、4機だけではありませんのよ!」
これにセシリアはミサイル2基を展開し、純目掛けて放った。
純「フンッ!『村正』の斬れ味を舐めんじゃねー!」
しかし、純はミサイル全てを斬り捨て
ドンッ!
セシリア「えっ!?」
真正面から一気に距離を詰める、所謂『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』を使った。
セシリア「まだ・・・っ!インターセプター!」
これに、セシリアは咄嗟にショートブレードを展開したが、あっさり弾かれた。
そして、純は村正を上段に構えた。
セシリア「私の負けですわ。さあ、トドメを!」
それを見たセシリアは、覚悟を決めた顔をした。
純「なら、行くぞ!」
セシリア「はいっ!」
すると、純の村正の刀身が緋色に光り
純「『一ノ太刀 絶閃』!!」
打鉄・改の単一仕様能力『一ノ太刀 絶閃』を発動し、縦一閃に振り下ろした。
その鋭い斬撃で、ブルー・ティアーズの残りのシールドエネルギーが一気に枯渇し
山田『セシリア・オルコット、シールドエネルギー残量ゼロを確認。試合終了。勝者安達純。』
山田先生のアナウンスが聞こえ、その後に一気に歓声が沸き上がった。
箒「純・・・!」
これに、観客席で応援していた箒は自分の事のように喜んだのであった。
投稿出来ました。
相変わらず戦闘描写が拙いです・・・(泣)
わかりにくかったらお許し下さい・・・(土下座)
そ、それでは、また。