暁闇になろうとする時間帯、ベル・クラネルが【アポロン・ファミリア】との戦争遊戯まで宿泊している『豊穣の女主人』のベルの部屋……。
「気持ち良さそうに寝やがって……」
昨夜、シルにリュー、ルノアにクロエにアーニャたちにより可愛がられ、甘やかされ、性的な快楽も与えられて蕩かされたベルは寝台の上で目覚めれば隣にシルが居て抱き締められていた。
凄く気持ち良さそうに眠っているシルに苦笑を浮かべながら、彼女を起こさないようにゆっくりと巧妙に抜け出し、一人での鍛錬のために着替えて長剣も持つ。
「お付き合いします、クラネルさん」
部屋を出て広い中庭へと行けば既に愛用の木刀を手にしたリュー・リオンが居た。
彼女は個人的に元冒険者であった習慣から早朝より早い時間帯から自主鍛錬をしている事もあって、こうした時間に起きていて、ベルが来るようなら鍛錬に付き合おうとしていたのだ。
「流石にこんな早くから鍛錬に付き合ってもらうつもりじゃなかったんだが……好意に甘えさせてもらうよ」
「ええ、それと昨日は大変可愛らしかったですよ」
「……それ、言う必要あるか?」
微笑みながら言ってくるリューに恥ずかしさから顔を赤に染めつつ、言う。
ともかく、二人はある程度の距離を取って長剣に木刀を構え合い……。
「しっ!!」
「ふっ!!」
お互い『敏捷』に優れた能力を活かした超速で周囲を縦横無尽に動き回りながら、剣閃乱舞の応酬を朝日が昇るまで繰り広げた。
そして……。
「ぅ、あ、ちょ、ちょっと待ってくれ……うあぁっ」
「しっかりと綺麗にしてあげますよ、ベルさん」
「もっと私達に甘えてください、クラネルさん」
鍛錬を止めると離れたところで見ていたシルの提案により、彼女とリューによってベルは浴室で体を洗われつつもマッサージされたり、性的な快楽も与えられてまたも蕩かされたのであった。
「(嬉しいし、気持ち良いんだが……なんで、大体会う女性たちは同じような事をしてくるんだ)」
積極的に可愛がられ、甘やかされて蕩かしていく女性たちが多い事にベルは戸惑い……。
「ぅ、く、も、もう良い、あ……」
「遠慮しないでください、ベルさん。お姉さんたちがしっかりと世話してあげますから……ああ、でもお姉ちゃんって呼んで欲しいなぁ」
「そうですね、そうしてもらいましょうか」
「な、そ、それは……く、お、んんくううっ!!」
姉呼びを迫られつつ、二人にもどかし気な気持ち良さを与えられる。
「……も、もう良いよ。シル……お姉ちゃん。リュー……お姉ちゃん……こ、これで良いだろ」
「今回は良しとしてあげましょう」
「クラネルさんは素直で良いヒューマンです」
「うああああっ!!」
そうして、シルとリューは奉仕によってベルを蕩かせ、骨抜きにしたのであった……。
二
ベルは『豊穣の女主人』においては白い長髪のウィグと女性ものの制服によって女装させられている。なのでリンという別人として振る舞っており……今日も早朝から多くの客足を見越した買い出しを行なった後、カフェとして開店した店にて……。
「皆さん、今日もご来店ありがとうございまーすっ!!」
『ウオオオオ、リンちゃーん!!』
あざとく可愛らしい振る舞いで接客するリンに客たちは夢中となっていく。
そんな中で……。
「女装したベル……すっごく可愛い……」
「ベル様、あんな演技力を……なにより可愛いです」
「うん、ベル君滅茶苦茶可愛いよ」
「もっと色んな女装してもらいたいですねぇ……」
「ベル君の新しい魅力が……」
「元々、女顔とは思ってたけど……良いわね」
ベルから『豊穣の女主人』で住み込み、働きながら鍛錬できるかを交渉しに行く事を聞いていたナァーザにリリ、ヘスティア。
リンの噂が気になってこの店に駆け寄ったヘイズにローリエ、ローズらも店を訪れ、色々と考えに耽りながら、リンとして振る舞うベルの姿を楽しむ。
そうして、今回も又カフェとして営業する分の店の在庫が切れるという成果をベルは出したのだ。
すると……。
「本当はここまで、やるつもりはなかったが……予想以上に働いてくれからねぇ、借りは返してやるよ」
現在は半脱退の身だがかつては【フレイヤ・ファミリア】の団長であり、LV.6という強豪であったミアがベルとリュー達の鍛錬に現役時代の相棒であり、巨大な斧と見紛う程の鋼鉄のスコップを持って加わる。
「坊主、ここまでサービスするんだ絶対、勝つんだよ。それとこれからも時間があれば店を手伝ってもらおうか。どうだい?」
「それで実力者に鍛錬付き合ってもらえるなら、安いもんだ」
「ふ、そう言ってくれると思ったよ。それじゃ、あんた達……坊主の力になるよう、追い込み続けて鍛え上げるよぉぉぉっ!!」
『はい、ミア母さん!!』
そうして、LV.6であり凄まじい剛力とタフネス有するミアを中心にリューにルノアにクロエにアーニャがベルへと攻めかかる。
団長、それに女将としてしっかりしたミアの指示により、的確に動くリュー達の連携もあってベルは【ケラウノス・エナジー】によって自分を強化しながらも常に追い込まれていく。
「流石にLV.6を相手にするとキツイな、やっぱり」
「どうした、この程度かい?」
「まさか、ここからが本番だ」
意志の炎を燃やしてベルは力を絞り上げつつ、死闘の如き鍛錬に挑む。
「やっぱり、綺麗ですベルさん」
離れた場所でベルの勇姿を見ながら、シルは呟いていた。
そうして……酒場としての営業も終わり、鍛錬も終わった後で……。
「今日もお疲れさまでした、ベルさん」
「う、ん、あ、ふあぁ……」
「今日も沢山の客の人気者になってましたね」
「は、ん、く……ふ、うう」
「まさか、ミア母さんまで鍛錬に付き合いたいと思わせるなんてさ、やるじゃん」
「ん、くぅ……」
「流石はミャーの見込んだ少年ニャ」
「ちょ、あ、お、お尻ぃ……」
「白髪頭は大した奴ニャ」
「うああっ!!」
今夜も又、シルにリュー、ルノアにクロエにアーニャらによって愛情と快楽を与えられ、蕩けながら蕩かされていくのだった……。