「たきな、仕事には慣れたか?」
テーブル拭きながらたきなに問いかける。約一名呑んだくれているが
それは無視だ。千束は頼んでおいた買い物へ出かけている
「はい。大体は...それより...どうして木刀を腰に?」
「ん?あぁ、落ち着くんだよ。一応コスプレ扱いでこの店でも通ってるし、店の外出る時は外してっからな」
「そういえばあの日の夜、木刀使ってましたよね...どうして...」
「んなもん、真剣使ったら殺すからに決まってるだろ?」
左腰にある木刀に手をかける。今の自分がある理由が木刀ってのもなんだかな
「アタシの前で自慢話かぁ!!?」
「うっさい呑んだくれ。はよ男見つけな」
「たっだいま〜!」
千束が帰ってきた。家に送る分のも頼んでるから荷物運んでもらった分、俺も手伝わないと
「千束〜、刃がたきなを裏に連れてって何かしようとしてたぞ?」
「おいコラ、私にすら手ぇ出さないクセに新人にセクハラか?んん?」
「しとらんがな...あと人の木刀取るな...たきな、止めてやってくれ」
「...お2人はどういう関係なんですか?」
「「へ?」」
どういう関係...?と言われても...
「逃亡者とその追っ手?」
「そこは嘘でも駆け落ちしたって言え!バカぁ!」
「その2人は同棲してるからなっ!...甘ったるい...」
「強固な信頼関係があってあの連携だったんですね」
おうおう、同棲を信頼関係と捉えるのはどうかと思うが悪い方向に捉えられなくてなにより。
そしてあがる時間になったあとはそれぞれ着替えて帰路に着く
「たきなに木刀の事聞かれたわ」
「そうなの?あ!なんて答えたか当ててあげる!ずばり、人を傷つけたくないから「ちげーよ」ちぇ...なんて答えたの?」
「真剣使ったら殺すからってな。あと木刀に慣れて落ち着く」
「あんまり変わんないじゃん!」
この子供は...今度激辛麻婆豆腐でも作ってやろうか
「よし!お風呂入ってくるからご飯用意しといてね!」
忙しいやつなのは変わらない。さて、何作るか...冷蔵庫に買ってきてもらった食材しまう
「今日のご飯なに!?」
「はよ風呂行け。あとドライヤー忘れんなよ」
天ぷらでも作るか。エビもあるし、卵よし、野菜もナスにしいたけ。ちくわ...油もこの前のが残ってるし
「んじゃ準備しますか」
お米は炊くだけでいい。あとは菜箸で作ってくだけだ
「♩」
作ってるとドタドタと足音が聞こえる。まだ出てくるには早い。なら音聞いて出てきたな?
「揚げ物!やっぱエビフライ!?」
「体拭いてから出てこい。タオル巻いてるのはいいが床が濡れるだろ」
しばらくして千束はしっかり髪を拭き、乾かしてから出てきた
「あれ?床濡れてると思ってたんだけど...」
「拭いといた。万が一の事を考えてな」
「さすが!お嫁さんに欲しいくらい!」
「じゃあ俺は花婿になるからその野望は潰えるな」
皿に移し終え、エプロンを取ってテーブルの上に並べる
「嘘でも結婚してやんよとか...言ってもいいじゃん...」
「絶対言わねぇ...痛っ...」
すね蹴られた
ちさたきやいば「リコリコラジオ〜」
刃「1つ飛んだな。このコーナー」
千束「忘れちゃってた(・ω<) テヘペロ」
たきな「それより木刀の話、大分先になると思ってましたが、案外早かったですね」
刃「木刀である理由に意味なんてないからな。必要なのは剣技だけだろ」
千束「にひひ...」
刃「それよか千束、さっきから気持ち悪い笑いしてどうした?」
たきな「恐らく刃さんとのシーンが出てて、緩んでるだけかと」
刃「たきなともこういう関係なはずなんだがなぁ...」
千束「たきな〜、発砲許可出すから刃撃っていいよ」
刃「シャレにならんからやめろって...たきなもその気になるな!!?」
ちさたき「次回、ハッカー登場!」