英雄伝説〜八幡のレクイエム〜   作:慢次郎

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第2章初めての実習編13話です。


第2章ー初めての実習編ー26ー13話ーそれぞれの放課後。②

ーー1204・4・18・夕方・17:10・本校舎→ギムナジウム

 

 

リーゼは、みんなと分かれてギムナジウムへ向かう。すでに太陽が西に傾き黄昏色に染まり出しているが、部活動はどこもやっていた。

 

ギムナジウムの中へ入ると急いで女子更衣室に入る。

 

彼女のロッカーは、壁側の3番目だった。ロッカーの扉を開けると自分の水着等を入れた袋がある。袋からスクール水着を出した。

 

リーゼは、制服の上着を脱ぎ、ロッカーのハンガーにかける。ブラウスとスカートを脱ぎ、ハンガーにかける。今の彼女は下着姿である。

 

白のシルクに話の柄が入ったブラと同じ色のシルクの花柄が入ったパンツ。パンツはマキアスや他のクラスの男子生徒がガン見していたヤツである。

 

「早く着替えて行かないと、水泳部の活動が終わってしまいますわ」

 

彼女はそう言うと、急いで水着に着替えるのだった。そして着替えた終えてプールサイドへと急いだ。

 

 

プールサイドには、クライン部長とマイン副部長がなにやら話している。リーゼは2人に

 

「すいません、遅れましたわ」

 

「生徒会のお仕事、お疲れ様」

 

「話は、サラ教官とマインから聞いている。お疲れ様、リーゼ君」

 

リーゼは申し訳なさそうに自分の活動時間はあるのか聞いてみた。

 

「ありがとうございます。それでわたくしが活動できる時間は、ありますでしょうか?」

 

「あるとも。時間の延長は、生徒会から認められてるから。リーゼ君が活動できる時間はちゃんとあるからね」

 

「私達は、もう水泳部の仲間なんだから、遠慮なしにいきましょう!」

 

「はい、マイン先輩!」

 

リーゼは、準備運動をやってから、プールに飛び込みそのまま泳ぐ。

 

彼女は泳ぐのは得意なのだ。オリビエと旅をしていた頃、よく川や湖などで泳いでいたのだ。それでよくミュラーを心配させていたのだが。

 

その泳ぐ姿を見て、クラインとマインは、目を驚かせていた。クラインは、自分の目に間違いはなかったと。マインは、自分の後継者が見つかったという目をしていた。ラウラも驚いて

 

「リーゼ、そなた…できるな。ライバルがいてこそ…腕は伸ばせるというもの」

 

すぐにいいライバルが見つかったと誇らしげに見ていた。同じ新入部員のパスカルもユフィに見とれていた。

 

見とれているものの、水中のなにかもも元気になっていた。

 

それはたまたま、パスカルが目を上に向けた時、リーゼがプールから上がっていた。そのときに彼女の食い込み水着を見て、そうなってしまった。

 

その後、彼は無心で泳ぎまくったという。

 

 

ーーリィンSide

 

ーー1204・4・18・夕方・17:15・旧校舎→学院長室→学生会館・生徒会室。

 

リーゼ達と別れたリィンは、生徒会室に来ていた。なんとなく訪れしまったリィンは、トワ生徒会長に先程の報告も兼ねてやっていた。

 

「あっ、リィン君、お疲れ様。今日は生徒会の仕事を手伝ってくれてありがとうね」

 

「いえ、少しでもトワ生徒会長のお力添えできたのなら俺としては光栄です」

 

「えへへ、本当に助かっちゃったよ」

 

「いえ、俺だけではなく、リーゼもやってくれましたし」

 

「リーゼさんにもありがとうって伝えておいてね」

 

「わかりました。本人に伝えておきます」

 

「ジョルジュ君だってとっても感謝してたみたいだし。まさかあの旧校舎の調査まで、成し遂げちゃうなんてね。本当にお疲れ様」

 

「はは…また何かあったらいつでも言って下さい。また来月も力にならせて頂きますよ」

 

「あははありがとう。今日は早めに帰ってゆっくり休んでね」

 

リィンとの話の合間に忙しそうに仕事をしているトワ生徒会長。まだ忙しいくらいに仕事があるのかと考えてたリィン。ここまで来たなら最後まで付き合うことにしたリィンは、トワ生徒会長に

 

達也「トワ生徒会長、もしかしてまだ仕事が残っているんじゃないでしょうか?ついですし最後まで付き合わせてもらいますよ」

 

「えっと…いいのかなぁ?リィン君も疲れてるでしょう?」

 

「いえ大丈夫です。それにトワ生徒会長の笑顔を見れば疲れなんか吹き飛びますよ」

 

「ふふっありがとう。リィン君は優しいんだね。それじゃ、あとちょっとだけ手伝ってもらっちゃおうかなぁ」

 

その後リィンは、トワ生徒会長の事務仕事をできる範囲で引き受け、一通り仕事を終わらせたあと、お茶をご馳走されることになった。ただ予想をしてたよりも、ハードで忙しいことが分かった。こんな大変な事を毎日続けてるなんて、本当に頭があがらないなと思ったリィンであった。

 

「はぁ……ようやく一息ついたね」

 

「はは…トワ生徒会長お疲れ様でした。しかし生徒会っていうのも本当に忙しそうですね」

 

「あはは…まぁねいっつも仕事は持ち帰りだし。でも本当にいいの、リィン君?」

 

「えっと、来月も生徒会の手伝いをするって話しでしょうか?」

 

「教官に言われたからって絶対やらなきゃダメだってことはないと思うけど──」

 

「トワ生徒会長……これは自分で決めたことですから。(わざわざ家を出てこの士官学院まで来たんだ。それにサラ教官に言われた自分の立ち位置を、自分が何者なのか、それを必ず見いだすためにも!)」

 

 

「あのねリィン君。身も蓋もないことをいうかもしれないかもしれないけど、そんなに無茶してがんばらなくてもいいんじゃないかなぁ」

 

「え?」

 

「その、頑張ること自体はわるいことじゃないよ。でも時々は羽を休めることも大切なことだと思うんだ。じゃないと本当に頑張りたいときに頑張れなくなっちゃうから」

 

「………トワ生徒会長のそのお言葉、肝に銘じときます」

 

「はわわっ…ごめんね!リィン君の事情もよく知らないで!で、でもねやっぱり無理をして体をこわしたりしたらよく無いと思うんだ。リィン君もこの学院の大切な生徒の1人なんだから」

 

「トワ生徒会長…ありがとうございます。なんだか肩が軽くなった気がしますよ」

 

「えへへ…そっか。その疲れたらいつでも生徒会を訪ねてきていいからね。こうしてお茶を出してあげるくらいならわたしにもできるからね」

 

「はは…ありがとうございます。(トワ生徒会長、この人といるとなんだかほっとさせてくれるな。リーゼやアリサとは違う何か安心できる、うまく説明出来ない何か、コホン…次からも無理はせずに精一杯がんばるとするか)」

 

しばらくリィンは、トワ生徒会長と雑談をしてから、まだ簡単な仕事が残ってると言うトワ生徒会長に挨拶をして、生徒会室を後にした。

 

ちなみにオリジナル騎神だった場合、この中の騎神ではどれが良いですか?

  • 1ー翡翠の騎神 エメロード。
  • 2ー右の騎神 フィアンマ。
  • 3ー雷槌の騎神 ヴォルト。
  • 4ー焔の騎神 インフェルーノ。

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