悪魔の子と、勉強人と五等分の花嫁達 作:雨を呼ぶてるてる坊主
エレン「な、何とか・・・。」
五月「本当に大丈夫ですか?」
エレン「まだちょっと、心に来てる。」
五月「そ、そうですか。」
まぁ、今回は五月ちゃんの墓参りに同行するんでしょ!!テンション上げて!!
エレン「ふぇぇぇ~い。」
第49話始まります。
エレン(今日、俺は暇だった。久しぶりの非番の日。風太郎には悪いが、家庭教師を休んで、家でゆっくりしようと思っていたが・・・。)
五月「イェーガー君。お母さんの御墓は、こっちですよ。」
エレン「あぁ・・・。(中野母の墓参りに行く事になってしまった(´・ω・))」
━━━━━━━━━━━━━━━━
エレン「ここが・・・。」
五月「はい。私達の母の墓です。荷物持ってくれて、有り難う御座います。」
エレン「良いって。線香とか入ってるんだろ?それにしても今日が、母親の命日なのか?」
五月「いえ・・・、そういう訳では無くて・・・。」
エレン「・・・月命日か。」
五月「はい。それに私は母の様に・・・。」
???「お、先客なんて珍しいな。って、エレンか?」
エレン「あれ?下田さん?」
五月「イェーガー君?お知り合いですか?」
下田「うげっ・・・。先生・・・?」
━━━━━━━━━━━━━━━━
下田「わっはっは!悪ぃ悪ぃ!お嬢ちゃんがあまりに先生にクリソツだったから、間違えちまった。よく考えたら、とっくの昔に先生は死んでたわ!」
エレン「ちょっ。言い方。」
下田「悪ぃ、悪ぃ。にしても久しぶりだな!エレン!!1年ぶりか!?」
エレン「いえ、1年と3ヶ月13日ぶりです。」
下田「よくもまぁ、そんな正確に覚えてんなwww」
五月「あの・・・、お二人はどういった知り合いで・・・?」
エレン「俺が蘇った時に、高校に通う為の学力をつける為に通ってた塾講師の先生。つまり、俺の秘密も知っている。」
下田「私も、1000歳越えの爺さんに教える事になるとは思わんかったがな!!ワハハ!!」
エレン「五月蠅いっすね。これでも心は少年ですから。ていうか、声がでかいです。」
下田「すまんすまん。」
エレン「五月、大丈夫か?さっきから固まってるが・・・。」
五月「な、なんとか・・・。」
下田「ここで会ったのも何かの縁だ!!先生の恩返しで、好きなだけケーキを奢ってやるよ!!」
五月「す・・・好きなだけ・・・。」
下田「遠慮すんな!此処のケーキ屋はうめぇぞ!店長は、ちょっと感じ悪いがな!!」
エレン「因みに俺は?」
下田「自腹に決まってんだろう!!ワッハッハ!!」
エレン「ですよねー。」
下田「なんなら、勉強の基盤を教えてやった礼として、奢ってくれても良いんだぜ!!私より稼いでるんだろ?」
エレン「自分の分は自分で払います。調子に乗って、すみませんでした。」
五月「あの・・・、下田さんはお母さんの・・・。」
下田「元教え子だな!お母ちゃんには、何度ゲンコツを貰ったか覚えてないね!!」
エレン「自慢げに言う事ですか・・・。┐(´д`)┌ヤレヤレ」
下田「おー?生意気言う口はこの口か~!!」
エレン「いででで!!年長者に何すんですか!!」
五月「そ、それです!!お母さんがどんな人だったのか、教えて頂けませんか?」
下田「覚えてないのか?五年前だから・・・、結構大きかったろ?」
五月「ええ・・・そうですが、私は家庭でのお母さんしか知りません。お母さんが、先生としてどんな仕事をしていたのか知りたいのです。」
下田「ふーん。まぁ、聞きてぇなら幾らでも話してやれるが。
五月「はは・・・。さぞ、生徒さんには怖がられていたのでしょうね。」
下田「いーや・・・。それが違うんだよなぁ。どんなに恐ろしくても。鉄仮面でも許されてしまう。愛されてしまう。慕われてしまう。先生はそれほどまでに・・・。」
エレン「それほどまでに?」
五月「・・・!めちゃ美人・・・!」
エレン「・・・マジ?」
下田「マジもマジの、大マジよ。ただでさえ新卒の年の近い女教師、しかも美人。それだけで、同学年のみならず学校全ての男子はメロメロよ。」
五月「メ・・・メロメロですか・・・。」
エレン「セレクトワードが昭和臭いっすね。」←(偏見)
下田「
五月「わっ、私なんてそんな・・・!」
下田「ファンクラブもあったくらいだ。とにかく、女の私でさえ惚れちまう美しさだった。あの無表情から繰り出される鉄拳に、私ら不良は恐れ戦いたもんだ。
五月「・・・下田さんの話を聞けて踏ん切りがつきました。学校で、進路希望調査が配られたのです。下田さんの様にお母さんみたいに成れるのなら・・・。やはり私にはこれしかありません!!」
下田「ちょいと待ちな。」
五月「え?」
下田「母親に憧れるのは結構。憧れの人に成ろうとするのも、決して悪い事じゃ無い。私だってそうだしな。だが、お嬢ちゃんはお母さんに成りたいだけなんじゃないのか?」
五月「・・・!」
下田「成りたいだけなら、他にも手はあるさ。とはいえ、人の夢に口出す権利は誰にもねぇ。生徒に勉強を教えるのも、やりがいがあって良い仕事だよ。目指すといいさ。「先生」に成りたい理由があるならな。」
エレン「下田さんの言う通りだ。人生は長いんだ。そして、これはお前の人生であり、お前が始める物語だ。ゆっくり考えた方が良いぞ。後悔しないようにな。」
下田「深い事言うじゃねぇか。まぁ、1000年以上爆睡してたら悟りも開けるわなw。」
エレン「年齢で弄ってきやがりましたね。エイジハラスメント。略してエイハラですよ。」
下田「おいおい、訴えてくれるなよ。」
五月「私は・・・。」
下田「おっと、こんな時まで説教だなんて、先生の悪い所が出ちまった。連絡先交換しようぜ。(めっちゃ食ってる・・・。)」
下田「お母ちゃんの話がまた聞きたくなったら、また会おうな。エレンも、勉強サボんなよ。」
エレン「へーい。」
悪魔の子、彼女(?)の母親の墓参りに行く。
現在公開可能な情報
下田さん
エレンが、地頭は転生時のオプションで良くなったとはいえ、内容を学ぶ為に通ってた塾の講師。
何気に、エレンが1000歳越えであることを知っている数少ない人物の一人。エレンとは冗談を飛ばし合う飲み友。