悪魔の子と、勉強人と五等分の花嫁達   作:雨を呼ぶてるてる坊主

49 / 64
エレン、メンタルの方大丈夫?
エレン「な、何とか・・・。」
五月「本当に大丈夫ですか?」
エレン「まだちょっと、心に来てる。」
五月「そ、そうですか。」
まぁ、今回は五月ちゃんの墓参りに同行するんでしょ!!テンション上げて!!
エレン「ふぇぇぇ~い。」
第49話始まります。


何故夢を、目指すのか。

エレン(今日、俺は暇だった。久しぶりの非番の日。風太郎には悪いが、家庭教師を休んで、家でゆっくりしようと思っていたが・・・。)

 

 

五月「イェーガー君。お母さんの御墓は、こっちですよ。」

 

 

エレン「あぁ・・・。(中野母の墓参りに行く事になってしまった(´・ω・))」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

エレン「ここが・・・。」

 

 

五月「はい。私達の母の墓です。荷物持ってくれて、有り難う御座います。」

 

 

エレン「良いって。線香とか入ってるんだろ?それにしても今日が、母親の命日なのか?」

 

 

五月「いえ・・・、そういう訳では無くて・・・。」

 

 

エレン「・・・月命日か。」

 

 

五月「はい。それに私は母の様に・・・。」

 

 

???「お、先客なんて珍しいな。って、エレンか?」

 

 

エレン「あれ?下田さん?」

 

 

五月「イェーガー君?お知り合いですか?」

 

 

下田「うげっ・・・。先生・・・?」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

下田「わっはっは!悪ぃ悪ぃ!お嬢ちゃんがあまりに先生にクリソツだったから、間違えちまった。よく考えたら、とっくの昔に先生は死んでたわ!」

 

 

エレン「ちょっ。言い方。」

 

 

下田「悪ぃ、悪ぃ。にしても久しぶりだな!エレン!!1年ぶりか!?」

 

 

エレン「いえ、1年と3ヶ月13日ぶりです。」

 

 

下田「よくもまぁ、そんな正確に覚えてんなwww」

 

 

五月「あの・・・、お二人はどういった知り合いで・・・?」

 

 

エレン「俺が蘇った時に、高校に通う為の学力をつける為に通ってた塾講師の先生。つまり、俺の秘密も知っている。」

 

 

下田「私も、1000歳越えの爺さんに教える事になるとは思わんかったがな!!ワハハ!!」

 

 

エレン「五月蠅いっすね。これでも心は少年ですから。ていうか、声がでかいです。」

 

 

下田「すまんすまん。」

 

 

エレン「五月、大丈夫か?さっきから固まってるが・・・。」

 

 

五月「な、なんとか・・・。」

 

 

下田「ここで会ったのも何かの縁だ!!先生の恩返しで、好きなだけケーキを奢ってやるよ!!」

 

 

五月「す・・・好きなだけ・・・。」

 

 

下田「遠慮すんな!此処のケーキ屋はうめぇぞ!店長は、ちょっと感じ悪いがな!!」

 

 

エレン「因みに俺は?」

 

 

下田「自腹に決まってんだろう!!ワッハッハ!!」

 

 

エレン「ですよねー。」

 

 

下田「なんなら、勉強の基盤を教えてやった礼として、奢ってくれても良いんだぜ!!私より稼いでるんだろ?」

 

 

エレン「自分の分は自分で払います。調子に乗って、すみませんでした。」

 

 

五月「あの・・・、下田さんはお母さんの・・・。」

 

 

下田「元教え子だな!お母ちゃんには、何度ゲンコツを貰ったか覚えてないね!!」

 

 

エレン「自慢げに言う事ですか・・・。┐(´д`)┌ヤレヤレ」

 

 

下田「おー?生意気言う口はこの口か~!!」

 

 

エレン「いででで!!年長者に何すんですか!!」

 

 

五月「そ、それです!!お母さんがどんな人だったのか、教えて頂けませんか?」

 

 

下田「覚えてないのか?五年前だから・・・、結構大きかったろ?」

 

 

五月「ええ・・・そうですが、私は家庭でのお母さんしか知りません。お母さんが、先生としてどんな仕事をしていたのか知りたいのです。」

 

 

下田「ふーん。まぁ、聞きてぇなら幾らでも話してやれるが。何分(なにぶん)先生とは、高二の一年間だけの思い出しかねぇ。私が少々・・・お転婆だったからかもしんねぇが、とにかく(こえ)ー先生だったな。愛想も悪く、生徒にも媚びない。学校で、あの人が笑ったところを一度も見たことがねぇ。」

 

 

五月「はは・・・。さぞ、生徒さんには怖がられていたのでしょうね。」

 

 

下田「いーや・・・。それが違うんだよなぁ。どんなに恐ろしくても。鉄仮面でも許されてしまう。愛されてしまう。慕われてしまう。先生はそれほどまでに・・・。」

 

 

エレン「それほどまでに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下田「めちゃ美人だった」

 

 

五月「・・・!めちゃ美人・・・!」

 

 

エレン「・・・マジ?」

 

 

下田「マジもマジの、大マジよ。ただでさえ新卒の年の近い女教師、しかも美人。それだけで、同学年のみならず学校全ての男子はメロメロよ。」

 

 

五月「メ・・・メロメロですか・・・。」

 

 

エレン「セレクトワードが昭和臭いっすね。」←(偏見)

 

 

下田「御年(おんとし)1183歳のお前に言われたくねぇよ。ま、そんな事は言わずもがなか、お嬢ちゃんも先生似だしいけるんじゃねーか?」

 

 

五月「わっ、私なんてそんな・・・!」

 

 

下田「ファンクラブもあったくらいだ。とにかく、女の私でさえ惚れちまう美しさだった。あの無表情から繰り出される鉄拳に、私ら不良は恐れ戦いたもんだ。(まさ)に鬼教師。だが、その中にも先生の信念みたいなもんを感じて、いつしか見た目以上に惚れちまってた。結局、一年間怒られた記憶しかねぇ。ただ、あの一年が無ければ・・・、教師に憧れて、塾講師に何てなってねーだろうな。」

 

 

五月「・・・下田さんの話を聞けて踏ん切りがつきました。学校で、進路希望調査が配られたのです。下田さんの様にお母さんみたいに成れるのなら・・・。やはり私にはこれしかありません!!」

 

 

下田「ちょいと待ちな。」

 

 

五月「え?」

 

 

下田「母親に憧れるのは結構。憧れの人に成ろうとするのも、決して悪い事じゃ無い。私だってそうだしな。だが、お嬢ちゃんはお母さんに成りたいだけなんじゃないのか?」

 

 

五月「・・・!」

 

 

下田「成りたいだけなら、他にも手はあるさ。とはいえ、人の夢に口出す権利は誰にもねぇ。生徒に勉強を教えるのも、やりがいがあって良い仕事だよ。目指すといいさ。「先生」に成りたい理由があるならな。」

 

 

エレン「下田さんの言う通りだ。人生は長いんだ。そして、これはお前の人生であり、お前が始める物語だ。ゆっくり考えた方が良いぞ。後悔しないようにな。」

 

 

下田「深い事言うじゃねぇか。まぁ、1000年以上爆睡してたら悟りも開けるわなw。」

 

 

エレン「年齢で弄ってきやがりましたね。エイジハラスメント。略してエイハラですよ。」

 

 

下田「おいおい、訴えてくれるなよ。」

 

 

五月「私は・・・。」

 

 

下田「おっと、こんな時まで説教だなんて、先生の悪い所が出ちまった。連絡先交換しようぜ。(めっちゃ食ってる・・・。)」

 

 

下田「お母ちゃんの話がまた聞きたくなったら、また会おうな。エレンも、勉強サボんなよ。」

 

 

エレン「へーい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪魔の子、彼女(?)の母親の墓参りに行く。




現在公開可能な情報
下田さん
エレンが、地頭は転生時のオプションで良くなったとはいえ、内容を学ぶ為に通ってた塾の講師。
何気に、エレンが1000歳越えであることを知っている数少ない人物の一人。エレンとは冗談を飛ばし合う飲み友。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。