ありふれない狂人は世界最狂   作:寝心地

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今回は再会です、後オリジナル鉱石が一杯あります、よろしくお願いいたします
ではスタート!!


狂人奈落で再会する

空はあれから落ち続け地面が近付いた為着地の姿勢をとり見事着地した

 

 

 

空「さて、どれくらい落ちた?、ハジメとはぐれてしまったのは不味いな、いくら守護天使(ヴァルキリー)と言えど1度に相手できるのは1体だからな」

 

 

 

落下の時ハジメは気を失っており空が咄嗟に近くの川に投げ入れたその為死んではいない筈だと考えた、空は辺りを見渡すが暗すぎて何も見えない

 

 

 

空「暗いな」

 

 

 

空は木の枝を取り出す、するとその木が発光し辺りが明るくなる

 

 

 

陽光樹の枝

 

 

 

太陽に最も近い場所に生える木の枝、その枝は光を取り込み暗闇で発光し松明の代わりとなる、燃料にすると枝1本で普通の大木1本分の燃料となる上より暖かい炎を燃え上がらせる

 

 

 

空は歩きだし上に続く階段を探し始めた、すると目の前に魔物が現れた、一見只の兎の魔物であるがその纏うオーラはベヒモスより強く大きかった、しかし空からすればベヒモスと大差無い

 

 

 

空「ふむ、あのベヒモスとか言う大牛より若干強いか?」

 

 

 

兎が空に気付き一瞬で距離を積め綺麗なハイキックを繰り出すが空にはスローモーションの様に見え余裕を持って避けその足を掴み壁に叩き付けた、兎はキュイッと言う断末魔の鳴き声を上げ絶命した

 

 

 

空「ふむ、やはり少しは強いな、しかしかなりの速度で叩き付けたんだがな」

 

 

 

空は壁を見る、兎が叩き付けられた壁には傷1つ無く血が着いているだけだった

 

 

 

空は超鑑定の技能を使う

 

 

 

タウル鉱石

 

 

 

かなりの靭性と硬度を持つ鉱石、衝撃と熱に強いが冷たさや寒さに弱く低い温度に触れるとボロボロと崩れる

 

 

 

空「ふむ、銃身に使えそうだなハジメと合流した時創ってやれるように少し持っていくか、火薬は、まぁ無かったら他の武器に変えてやろう」

 

 

 

空は無限収納からツルハシを取り出す

 

 

 

星叩き

 

 

 

母なる大地を削る親不孝者、どんな特性の鉱石もこのツルハシで叩けばその効果を一時的に無効化される

 

 

 

それから一時間程鉱石を掘りかなりの量を取り終えた、途中他の鉱石も取れた為鑑定していく

 

 

 

燃焼石

 

 

 

名前の通り燃える石、圧縮し火薬として使える他使い方次第では上位の火炎魔法を凌駕する威力を出すことも出来る

 

 

 

緑光石

 

 

 

淡く光る石、魔力を込めれば光りは強くなり目眩ましとして使える

 

 

 

闇光鉱石

 

 

 

魔力の通りが良い鉱石、魔道具の材料として使えば性能を格段に引き上げる事が出来る

 

 

 

水王鉱石

 

 

 

水の魔法の威力を上げ魔力使用量を押さえることが出来る石、英雄の領域にある魔道具師が本気で使えば水の魔法に使う魔力量を99%カット出来70%の威力上昇出来るが殆どが精々50%程で終わる、それほど扱いが難しい鉱石

 

 

 

空「ふむ、この水王鉱石とやらは中々凄いな、もう少し何かあるか掘ってみるか」

 

 

 

空は数日の間鉱石掘りに精を出していた

 

 

 

空「さて、どれどれ」

 

 

 

炎霊鉱石

 

 

 

加工次第で火炎魔法を完全に無効化出来る鉱石、指輪やイヤリングに加工する者が多いが実は剣に埋め込む様に加工した方が効率が良い

 

 

 

無王鉱石

 

 

 

身体強化の魔法に使う魔力量を押さえ威力を上げる鉱石、英雄の領域にある魔道具が本気で使えば身体強化に使う魔力量を99%カット出来70%の威力上昇が出来るが殆どが精々50%程で終わる、それほど扱いが難しい鉱石

 

 

 

空「ほう、この無王鉱石と言うのは身体強化の威力を上げてくれるのか、そいつは良いな、さて、少々遊びすぎたな、ハジメを探すか」

 

 

 

空は再び歩き出しハジメの捜索に取りかかった

 

 

 

3時間後

 

 

 

空「これは、薬莢か?、ここに俺以外の人間と言えば1人しかあり得んな」

 

 

 

空が周りを見ると薬莢がそこかしこに転がっている

 

 

 

空「ほう、自分で銃を創ったか、中々やるなハジメ」

 

 

 

空は薬莢を追うように歩き始めた、それからさらに3分程で階段を見つけた、しかしそれは上ではなく下に続いていた

 

 

 

空「ハジメの奴下りたのか?、何と無謀な」

 

 

 

空は下りながら笑っていた

 

 

 

それから更に3時間程経ち、空は奈落の底50階層に続く階段前に来ていた、その間も気になるものを採取しまくり片っ端から無限収納に突っ込んで行った

 

 

 

空「ここまで薬莢が続くとは、ハジメの身体能力では無理だと思っていたが、一体俺と別れた後何があった?、クックック」

 

 

 

空は漏れる笑いを必死に押さえ階段を下りた

 

 

 

空「ふむここはこの部屋だけか、ん?」

 

 

 

空が階段を下りるとすぐに扉の前となっていた、その奥から何かが暴れる様な音が聞こえており合間に発砲音の様な物が聞こえる

 

 

 

空「ここにいたか、感動の再会だな」

 

 

 

空は争う音が途切れたのを確認し扉を開く、そこには白髪隻腕の男と裸に動物の毛皮のマントを羽織った少女がいた

 

 

 

ハジメ サイド

 

 

 

ハジメ「はあ~、はぁ~、はぁ~」

 

 

 

???「ハジメ大丈夫?」

 

 

 

ハジメ「ああ、何とかな、ユエは大丈夫だったか?」

 

 

 

ユエ「ん!!」

 

 

 

ユエと呼ばれた少女は笑顔で答えた、その時ハジメが入ってきた扉が開き奥から1人の男が入ってくる、その男にハジメは見覚えがあったがユエは疲弊しているハジメの前に立ち警戒している

 

 

 

空「ちょっと会わない間に随分イメチャンしたな、ハジメ」

 

 

 

ハジメ「お前は変わらないな、こんな地獄でも余裕ってか」

 

 

 

空「まぁ、お前よりはマシだったかな、しかし守護天使(ヴァルキリー)と毒ナイフを持っておいてその有り様とは情けないな」

 

 

 

ハジメ「うっせ!!、こっちは命がけだったんだよ」

 

 

 

空「はっはっは、しかし良い出会いもあったようだな」

 

 

 

ハジメ「ああ、それは間違いない」

 

 

 

ハジメがユエを見るとハジメと話している知らない男を警戒していた、ハジメが慌てて紹介する

 

 

 

ハジメ「ああ、忘れてたユエ、こいつは白崎空、俺の周りの槍を創った奴だ、安心しろこいつは味方だ」

 

 

 

ユエ「そう、分かった、私はユエ、よろしく空」

 

 

 

空「ああ、よろしくユエ、吸血鬼の姫よ」

 

 

 

ユエはその言葉にぎょっとする

 

 

 

ユエ「何故知っている」

 

 

 

ユエは再び警戒する

 

 

 

空「ああ、お前の事を視た、俺の目に視えないものはない」

 

 

 

ユエ「そう、でもそれはマナー違反、ハジメと同じ」

 

 

 

空「ん?」

 

 

 

ユエ「プライバシーの侵害」

 

 

 

空「ふむ、そう言われればそうか、すまなかった」

 

 

 

ユエ「ん」

 

 

 

空が素直に謝りユエが許す

 

 

 

空「しかし随分派手にやられたなハジメ、その姿も、口調まで変えて」

 

 

 

ハジメ「ああ、本当にここまで大変だったぜ、腕まで持ってかれてよ」

 

 

 

空「しかしそれでは不便だな」

 

 

 

空は空間からゴソゴソと何かを取り出す出てきたのはタウル鉱石、空がてを翳すと形を変え腕の様な形になる

 

 

 

空「とりあえずこれで良いか、ハジメ、こっちに来い」

 

 

 

ハジメが近付くと空が後ろに回りサイズと動きを調整しハジメに付ける、それを確認するようにハジメは義手を動かす

 

 

 

ハジメ「ああ、元の腕と大差無い、サンキュー空」

 

 

 

空「別に良い、それよりこれからの事を話し合おう」




と言うことで今回はここまで、また次回もお楽しみ!!

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