空は未だに高笑いを続けていた
空「クハハハハハ!!、ん?」
しかし突如感情の起伏が嘘の様に収まり冷静さを取り戻す
空「ふむ、今回は一時的な物だったか」
空の様子が落ち着いたのをみてハジメが声をかけてくる
ハジメ「空、大丈夫か?」
空「ハジメ、ああ、どうやら運が良かった様だ、いや、悪かったと言うべきか?」
ハジメ「どう言うことだ?」
空「狂戦士の力を使うと代償の他に一定確率で俺の魂を縛る鎖が解けるらしい、そしてその鎖が解ける度俺は元の人格と力を取り戻すが、どうやら一定確率で鎖は元に戻るようだ」
ハジメ「そうか、とりあえず良かった、空改めて言うぞその力を使うのはよせ、今度は戻れなくなる、八重樫や香織の側に居られなくなるぞ」
すると空は今度は素直に答える
空「ふむ、それは困るな、俺は姉と雫、そしてお前との生活は気に入っている、それが無くなると言うのは実に困るな」
ハジメ「だったら」
空「だがなハジメ、それでもこの力は必要だ」
ハジメ「おい!!」
空「まぁ、落ち着け分かっている、何も無闇に使うわけではない本当にどうしようもない時、これしか手がない時にしか使わん、それだけは約束してやる、それが俺に出来る最大限の譲渡だ」
ハジメ「くそ!!、分かったよ!!だがそれだけは絶対守れよ!!」
空「感謝するぞ、ハジメ」
ハジメ「それじゃあ行くぞ多分ここを出れば最下層だ」
空「ああ」
ユエ「ん!!」
3人はヒュドラが守っていた扉をくぐり先に進む
ハジメ「なんじゃこりゃあ」
ユエ「きれい」
空「これは見事な、地下とは思えんな」
そこに広がるのは花畑や畑そして1つの建物だった
3人は建物に入り中を調べる、すると1つの部屋に入ると中には骸骨と何かの魔方陣があった
空「あれはオスカーオルクスか」
ハジメ「あれが?」
空「ああ、まあ良く考えれば生きているわけ無いと思っていたがこうなっていたか、ベッドじゃないだけマシだな」
ユエ「ん、ベタベタじゃない」
ハジメ「お前ら、もう少し言うことあるだろ、オスカーが哀れだろ、丁寧に埋葬してやろう」
ハジメがオスカーの遺体に近付くため魔方陣を踏むすると突如謎の人物の姿が現れる
???「やぁ踏破者君、私の名はオスカー・オルクス、君には反逆者と言った方が伝わるかな?、ああ、これは映像だから質問は勘弁してくれたまえ」
そこからオスカーは自分の出自や反逆者と呼ばれるようになった訳を話し始め、最後に生成魔法をハジメに渡し消えた、空とユエも同じ手順を踏み、無事生成魔法を手に入れた
空「しかし、神が腐っているとはこの世界は終わったな」
ハジメ「ああ、しかし元の世界に帰るにしても準備がいる、空、ユエ、少しここに留まらないか?」
空「ああ、それには俺も賛成だ、どのみち他にも欲しい物を作れる施設が欲しかったところだ」
ユエ「ハジメと一緒ならどこでも良い」
そうして一時的にオスカーの住みかに留まる事になり三人は地球への帰還に向けて準備していた
空「ふむ、着心地は良いな、後はこれで、よし!」
空は装備を造り魔法付与を実行、そして超鑑定を使用する
黒鬼の外套
地獄の鬼、黒鬼の革を使った外套、一流の鉄鎧を超える強度を持つ外套で敵に恐怖のデバフを放ち一時的に行動不能にする、さらに魔力を流すと身代能力を大きく上昇させる
ヘラクレスの丸盾
アームガードと一体化した盾、アームガードの左右両方にトリガーが付いており右のトリガーを引くことで盾が展開され左のトリガーを引くと射出し不意を打つことが出来る、射出前に右のトリガーを再び引くと収納され、魔力を流すと盾の大きさを変えられる
岩石蜥蜴の靴
岩石を纏った蜥蜴の革を使った靴、砂漠、森、屋内等全ての環境で足を取られずに進むことが出来疲れを大幅に軽減してくれる
ハジメ「相変わらずくそチートだな」
空「何を言うお前のドンナーやらシュラークやらもこの世界では十分チートだろう、それに造ったのはこれだけではない、もっと良いものもある」
ハジメ「はぁ~、まぁ、良いもうお前の言うこともやることも驚き疲れた」
ユエ「ハジメ、良い子、良い子」
空「ユエは本当にそれで良いのか?、俺がもっと良いものを造ってやれるぞ?」
ユエ「これが良い、ハジメが造ってくれたから」
空「ふむ、ならばその方が良いな」
ユエ「ん!!」
空「さてハジメ、そろそろ良いんじゃないか?」
ハジメ「ああ、俺もちょうどそう思ってたとこだ、明日ここを出るぞ」
と言うことで今回はここまで!!、次回もよろしくお願いします!!