死んだと思っていた生徒が生きて目の前に現れた、愛子は喜びのあまり泣き出してしまった、今度こそ彼らを守ろうと思った、しかしそれも僅かな間だけ、目の前で騎士が死んだからだ、空の手によって、愛子はその光景を間抜けな声を上げて見ていることしか出来なかった、というか見えなかった、騎士が剣を抜いたと思ったら次の瞬間騎士の首が無くなっていた、他の騎士達も一瞬呆けていたが鍛練された人間は冷静で即座に抜剣、構えた、次に生徒達がそれを見て落ち着きを取り戻し各々の武器を構える
愛子「え」
騎士1「貴様!!、何をする」
騎士が叫ぶ、それを見て空は笑いながら言う
空「クハハハハハ!!、何を?、俺はただ剣を向けてきたので対処したまでだ、殺されんためにな」
愛子は空の姿に以前トータスに呼ばれた時の事を思い出す、戦争に参加する事を決める生徒を止めることが出来ず不甲斐なく思っていた自分、そんな中彼は唯一反対し、この世界の人間の罪だと建て前を立て20人以上を惨殺し笑っていた姿を
空「ん?、どうした先生、そんな顔するなよ、俺はただ悪意に対して死と言う返事で返しただけだぞ?」
愛子「ひっ!!」
気が付くと空は自分の目の前にいた、それも誰かに背中を押されればぶつかりそうな距離、周りを見ると空の仲間以外全員顔が青くなっていた、遮れば自分が死ぬと分かっているから、どんなに鍛練を積んでも死ぬのは怖い、それが人間だ
空「クハハまぁ、安心しろ、俺達の邪魔をしなければ殺しはせん、な?ハジメ」
空はハジメに話を振る
ハジメ「ああ、先生これだけは言っとくぞ、俺達に関わらない方が良い、死にたくなければな、話は終わりだ、じゃあな先生」
そう言ってハジメ達は立ち去った
愛子達 サイド
愛子「南雲君、白崎君」
???「先生、ここは騎士の人に任せて一旦帰ろう」
話しかけたのは以前空が気まぐれで助けた園部優香
愛子「そ、そうですね、すみません、少し疲れたのでお任せして良いですか?」
騎士1「ああ、それは構わんが、大丈夫か?、愛子」
騎士が愛子に近付こうとした時それを遮ったのは愛ちゃん親衛隊を名乗る生徒達、相川昇 玉井淳史 宮崎奈々 そして園部優香の4人だ、彼らは1人農地改革に連れていかれる愛子に付けられた騎士達がイケメン揃いなのを見てハニートラップを愛子に仕掛けるつもりだと思い着いてきたが逆に愛子に引かれると言うまさかのハニートラップ返し状態にちょっと困惑していたりする
その夜
愛子(南雲君も白崎君も生きていてくれた、でも南雲君のあの変わり様、一体彼に何が、まぁ、彼には白崎君も着いてますし信頼できる仲間もいるようですし)
???「1人で何百面相してんだ先生」
愛子「え?」
そこにはハジメが立っていた
愛子「な、南雲く…」
ハジメ「し~、大声出すな、他の奴に見つかったら面倒だ」
愛子「どうやってここに?」
ハジメ「俺は錬成師だ土があれば大体なんでも出きる」
愛子「やっぱり私たちと来てくれるんですか?」
ハジメ「いや、あんたにだけは言っておこうと思ってな」
そう言うとハジメは自分が知った神について話し始めた
この世界が戦争と言う遊戯の盤だと言うこと
それをしているのは神エヒトだと言うこと
自分達もそのコマに過ぎないこと
解放者と呼ばれた者達が戦うこと無く敗れてしまったこと
愛子「そんな事が」
ハジメ「後、空についてもだ」
愛子「白崎君ですか?」
ハジメ「ああ、あいつはかつてこことも地球とも違う場所で産まれた狂気を宿した人間だ」
愛子「???」
ハジメの言葉に愛子の頭に疑問符が浮かぶ
ハジメ「えっと、つまり、昔全部奪われた結果悲しみと苦しみの余り怒りに任せて世界を1つ滅ぼした、それがあいつの前世だ」
愛子「え?」
ハジメ「今は魂を鎖に縛られて抑え込んでいるがいつその鎖が解けるか分からない、だから空を刺激しないよう騎士達にも生徒達にも言っといてくれ」
愛子「そ、それは凄いですね、分かりました!!、絶対言っておきます」
ハジメ「ああ、頼んだ俺が言いたかったのはそれだけだ、じゃあな」
ハジメそう言って窓を開け飛び出した
と言うことで今回はここまで!!