ありふれない狂人は世界最狂   作:寝心地

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絶望との会合

湖の毒性植物を倒した後ハジメ達は車を走らせグリューエン大火山に向かいっていたが壁の様な砂嵐に阻まれていた

 

 

 

ハジメ「まぁ、車には関係無いか」

 

 

 

空「念のため攻略し終わった後で点検した方が良さそうだな」

 

 

 

ハジメ達は車を走らせ巨大砂嵐に突撃した

 

 

 

空「そこは右を通れ、次は左に行った後3秒バックだ」

 

 

 

ハジメ「はいよ」

 

 

 

雫「ねぇ2人とも何してるの?、真っ直ぐ進めば大火山何でしょ?早く行きましょうよ」

 

 

 

空「それはそうだが下はワームの巣だ、一歩間違えれば下からバクリ!だ、だから奴に気付かれ無いように俺が魔眼を使ってルート案内している」

 

 

 

雫「な、なるほど」

 

 

 

そうこうしているうちに砂嵐を抜け目の前に岩山が姿を表した、大迷宮の入り口は頂上にあるとの事だったので進んでいくが途中で厳しくなり仕方なく徒歩で登ることになったが

 

 

 

シア「あ、暑いですぅ~」

 

 

 

雫「これは応えるわね」

 

 

 

ユエ「ん~」

 

 

 

ハジメ「ずっと涼しい車内に居たからな~」

 

 

 

ティオ「ふむ、妾には適温なのじゃが」

 

 

 

外に出たとたん襲い来る熱気と熱波にティオと空以外がぐったりと暑い暑いと文句を言いながら登り始めた、その時ティオが空を見てあることに気付いた

 

 

 

ティオ「そう言えば空殿、外套がいつもと違うようじゃが?」

 

 

 

空「ああ」

 

 

 

それを聞いたユエ達が不思議そうに空を見ると確かにいつもの黒鬼の外套ではない薄い青色の外套を纏っていた、ユエとハジメは鑑定の眼鏡をかけその外套を見る

 

 

 

メメンスの革外套

 

 

 

メメンスという獣の革で出来た外套、どんなに酷い環境下でも適温快適な状態を保つ、夏は涼しく冬は暖かい、メメンスは卵を暖める際自身の脱皮した皮を使い卵を温める、その為どんな環境下でも孵化する確率はほぼ100%、その為天敵が居ないようなとても酷い環境下に巣を作る事が殆ど、因みにメメンス自身はとても不味いが卵は珍味として人気

 

 

 

色々突っ込みたいハジメ達だったが今はそれよりも

 

 

 

ハジメ「てめえ!!!、何自分だけ快適に登山してやがる!!!」

 

 

 

ユエ「ん!!!、ずるい!!」

 

 

 

シア「そうですよ~!!、私達にも下さい!!」

 

 

 

雫「空、お願い、じゃないと私暑すぎて死んじゃうわ」

 

 

 

空「…………そうだな、それと雫も、奴と会った時その刀では力不足だ、これを使え」

 

 

 

空はそう言うと無限収納からメメンスの革外套を4枚と一振りの刀を取り出し各々に渡す、4人は各々外套を着込むと一気に熱気と熱波が消え逆にどこからか涼しい風が吹いてくる

 

 

 

ハジメ「ふぅ~、凄いなこの外套、売れば旅人に人気が出そうだ」

 

 

 

空「だが身体強化の恩恵は付いてない、それを着ても強くなるわけではない」

 

 

 

ユエ「それでも環境に影響されないのはとても魅力的」

 

 

 

雫「空、何この刀、なんか」

 

 

 

空「そいつの名は龍血刀」

 

 

 

ハジメ達は再び眼鏡をかける

 

 

 

龍血刀

 

 

 

全ての龍の血が凝縮された刀、金属は一切使われておらず刀身から持ち手まで全てが龍の血のみで構成されている、この刀で切れない物は存在しない、また、数えきれない程の魔術付与が施されている

 

 

 

雫「……………………もう何も言わないわ、貴方が渡すって事は必要な事何でしょうし」

 

 

 

空「ああ、そいつがあれば奴にも対抗出来るだろう、まぁ、お前が戦う事は無いだろうがな、さて、そろそろ行くぞ」

 

 

 

環境を気にしなくて良くなった一行はペースを上げあっという間に頂上にたどり着き空の魔眼を使って入り口を見つけ中に入った

 

 

 

そこは宙を溶岩が流れる変わった光景、そして極度な高温と環境に重きを置いた物だったが空達には関係無かった、時々静因石を見つけ採取したりして最下層まで降りていった、そして

 

 

 

空「あれが最後の試練、さしずめガーディアンだな」

 

 

 

ハジメ「ああ、まさか魔物までマグマだとわな」

 

 

 

そこにはマグマで構成された蛇が襲い掛かってきていた、ハジメはドンナーで頭を消し飛ばすがすぐに再生した

 

 

 

空「……………………なるほど、あの壁の光が奴が再生する回数だ、その数残り99」

 

 

 

ハジメ「つまり奴を100回殺せば言い訳だな?、上等だ!!!」

 

 

 

するとマグマの中から更に20匹程の蛇が姿を表した

 

 

 

空「ハジメよ、競争と行くか?」

 

 

 

ハジメ「へっ!!、良いぜ、負けた方が今日の飯奢りな!!!」

 

 

 

空とハジメは次々に蛇を殺していき凄まじい勢いで壁の光が消えていき全ての光が消えるまで10分と掛からなかった

 

 

 

空「70、俺の勝ちだな」

 

 

 

ハジメ「ちっ、ああ、分かったよ……!!!!!!」

 

 

 

パチパチパチパチ

 

 

 

???「素晴らしい、流石は狂気の君、お久しぶりですわね?」

 

 

 

その姿を目にした時、空以外の全員が圧倒的なプレッシャーを感じた

 

 

 

空「お前こそ、こんな所に居るとは以外だな、九死神(ログナーノ)序列9位、タラネティ」

 

 

 

宙に浮かぶ眼鏡をかけた白衣を着た女、背丈はハジメと変わらない程で髪は腰まで伸ばした所謂大人の女と言う言葉が似合う様な姿の何かがいた

 

 

 

タラネティ「ふふふ、貴方こそ、少し様変わりしたようですわね、その姿も良くお似合いですわよ?」

 

 

 

空「そいつは嬉しいな、お前は少し太ったか?」

 

 

 

タラネティ「まぁ、レディに対する態度がなってないのは変わってないのです……ね!!」

 

 

 

ドカン!!!

 

 

 

ハジメ「……………………は?」

 

 

 

突如目の前の女の姿が消えたかと思うと後方で破壊音が聞こえた、ハジメは最悪の予想が頭をよぎりゆっくりと音の方へ目を向けた

 

 

 

空「…………ガハッ!!!」

 

 

 

そこには破壊された壁、そして破壊跡の中心に空がいたが問題はそこではない

 

 

 

ハジメ「……………………おい、空、何やってんだ、笑えねぇよ、ハハハ、なぁおいお前、右腕と左足どこやったんだ?」

 

 

 

雫「きゃあああああああ!!!、空!!!、空~!!!!!」

 

 

 

雫が空にかけよりハジメの問いに答えたのは間接的ではあるがタラネティだった

 

 

 

タラネティ「あら?、狂気の君、弱くなられましたね?、ちょっと小突いただけなのに」

 

 

 

その声にハジメが振り替えるとそこには空の右腕と左足を持ったタラネティがいた

 

 

 

タラネティ「ふふふ、さぁ貴方の全てを頂きますわ、狂気の君」

 

 

 

 


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