それではスタート!!
数日後 オルクス大迷宮前
メルド「よし、お前ら、しっかりついて来いよ!!、ここは優秀な冒険者すら簡単に命を落とすような場所だ」
先頭でメルドが迷宮について説明し終え次々中に入っていく
空「ふむ、まぁ見たまんま洞窟だな」
ハジメ「そりゃ迷宮って言う位だから、ところで空、神刀どうしたの?」
空「あれなら置いてきた、奴は洞窟内では大きすぎる、壁や天井に引っ掛かってまともに振れん、今日は守護天使(ヴァルキリー)とこいつだ」
取り出したのは1本の刀、しかし太刀や打刀より刀身が短い、いわゆる小太刀と言うものだ
空「銘は神牙(しんが)、血を纏う度切れ味と鋭さが上がる魔法を付与した」
ハジメ「へぇ~、格好いいね」
空「お前では使いきれんかもな、本当は銃を創れるならお前に渡せるのだがな」
ハジメ「え!?銃創れるの!?」
空「銃事態を創ることは出来る、しかし玉に使う火薬がこの世界にはない、似た鉱石があるかもしれんがまだ見つけられてないからな」
ハジメ「そうだね~、まぁ銃を創れるなら僕も創ってみるよ」
空「そうすると言い」
周りではでかいネズミが守護天使(ヴァルキリー)により切り裂かれている
メルド「便利だな、あれは」
そこに光輝が口を挟む
光輝「ですが、あいつはその力を皆の為に使おうとしません、俺達を助ける気が無い」
メルド「まぁ、そう言う奴も居るだろうな、光輝、覚えておけ、確かにお前の優しさは素晴らしいが戦場で生き残るのは空の様に冷徹な判断が出来る奴だ」
光輝「それでも俺は」
メルド「分かってる、言った筈だお前の優しさも大切な物だ」
そこから更に何階か進み戦闘を続ける
メルド「お~い!!、擬態してるぞ気を付けろ!!」
空「あそこだな」
ハジメ「分かるの!?」
空「俺の魔眼は魔力と意思を使い発動する、見えないものを見たいと思えば見えるようになり、見たものを壊したいと願えば壊せる、他にも浮かしたり重力を増したりな」
ハジメ「凄いチートだ」
空「ふん、この程度まだ力の一部に過ぎん」
空「さて、ふん!!」
空は石を1つ拾い上げると壁に思い切り投げつけた石は壁に当たり土煙を上げた、煙が晴れると現れたのは右腕の無い岩で出来た人形だった
空「少し加減し過ぎたな」
ハジメ「いやいや、ただの石ころで右腕を壊すって」
そうこうしてるうちに人形は残った左腕で岩を投げつけていた、それは空達を越え香織のいる後衛が密集している場所に向かう
メルド「おい!!、そいつも擬態してるぞ!!」
メルドが言うと飛んでいる岩が動き効率よく潰すためか所謂ルパンダイブをするような体制になっている、その気持ち悪さから何人かの女子生徒は悲鳴を上げている
するといつの間にか空が間に立っていた
香織「空!!」
空「案ずるな」
空は右手を構え詠唱する
空『汝は物なり、その形を正しき形に直そう』
すると人形が崩れ、岩の山となる
メルド「大丈夫か!?」
メルドが駆け寄ってくる
空「ああ、もう一匹は?」
メルド「そいつは光輝達が相手している、本来なら俺も行くところだが幸い手負いだ、彼らだけでも大丈夫だろ」
すると突然地震のような揺れが起こる
メルド「な、何だ!?」
空「大方あのバカが大技でもぶっぱなしたんだろう」
空とメルドが向かうとそこでは光輝が雫に怒られていた
雫「バカ!!、こんなところでなんて技使ってんの!!、崩落したらどうすんのよ!?」
光輝「す、すまん」
メルド「全くだ、俺がその場にいたら拳骨を食らわせてる所だ、とりあえず兵士何人かで下を確認させる」
兵士が戻ってくるのを待っていると香織が何かを見つける
香織「あれ、凄くキラキラしてる」
メルド「ほぉ~、グランツ鉱石か、大きさも中々の物だ、珍しい物だが宝石としての価値以外は余りないな」
それを聞いて香織と雫が見とれていた、それを見て良いところでも見せようと思ったのかバカの1人が回収しようとする
檜山「だったら俺らで回収しようぜ!!」
メルド「おい!!、勝手なことするな!!安全確認もまだなんだぞ!!」メルドが止めようとするがもう遅い檜山が触れたとたん部屋全体に魔方陣が広がる
空「ふむ、この世界に来た時に似ているな、と言うことは転移の魔法か」
ハジメ「いや、冷静に解析してる場合じゃなくない!?、絶対ヤバイってこれ!!!」
こうしてその部屋にいた全員が姿を消した
と言うことで今回はここまで次回もお楽しみに!!