ありふれない狂人は世界最狂   作:寝心地

9 / 41
今回はベヒモス戦ですよろしくお願いします
それではスタート!!


狂人ベヒモスと遊ぶ

転移の光が収まり皆空達は目を開く、そこには石橋がありその置くに洞窟が続いていた、すると空達の前と後ろで同時に魔方陣が現れその中から魔物が現れる、まえにいるのは四足歩行の大きな牛の様な魔物、後ろからは骸骨の兵士が無数に現れた

 

 

 

メルド「まさか、ベヒモスなのか?」

 

 

 

空「ふむ、見たとこまだ子供だな」

 

 

 

メルド「子供?、いや、奴はあれで成体だ」

 

 

 

空「そうなのか?、図体の割に気配が弱い、しかし侮って良い訳ではない」

 

 

 

メルド「無論だ、ここはかつて最強と吟われた冒険者達が突破できなかった65階層だろう」

 

 

 

空「ふむ、まぁ前は任せろ」

 

 

 

そう言うと空は歩きだしベヒモスの前に立つ、香織がそれを見て思わず前に出ようとするが雫に止められる

 

 

 

香織「空!!」

 

 

 

雫「香織!!、ダメよ!、危ないわ!!」

 

 

 

空「案ずるな姉よ、奴程度何ともない、しかし加減は難しいだろうな」

 

 

 

メルド「加減だと?」

 

 

 

空「下は橋だ、俺が本気を出せば橋ごとまっ逆さまだ、だからと言って下がればお前達を巻き込みかねん」

 

 

 

するとハジメが前に来て空に言う

 

 

 

ハジメ「空!!、僕が時間を稼ぐ、合図したら一度引いてくれ」

 

 

 

空「ふむ、まぁ我にもこれと言って策があるわけでもない、お前に任せよう、だがその前に」

 

 

 

空は一度振り返り骸骨と戦う生徒達を見る、するとちょうど今にもやられそうな生徒がいた、名前を園部と言う、空は小石を拾い投げつけ骸骨を砕く

 

 

 

空「あのバカ勇者は周りが見えとらんらしいから先に説明してやれ、お前の策を使うのはその後だ、それまでは俺があいつと遊んでおこう」

 

 

 

ハジメ「わかった」

 

 

 

そこから数分、空は素手でベヒモスと格闘していた、刀を使っても良かったが下手に血を纏わせ過ぎると切れ味が上がり過ぎ橋ごと斬り倒してしまうため止めておいた、そしてハジメが戻ってきたため作戦を実行する

 

 

 

ハジメ「空!!」

 

 

 

空「ッ!!」

 

 

 

空が大きく後ろに飛び戦線から離脱する、するとハジメがしゃがみこみ魔法を唱えた

 

 

 

ハジメ「錬成!!」

 

 

 

橋がせりあがりベヒモスを拘束する、それを確認し空はハジメに言う

 

 

 

空「良し、離脱するぞ、魔力切れで動けなくなるのが一番不味い」

 

 

 

ハジメ「分かった」

 

 

 

空とハジメが走りだし生徒達の元に戻ろうとする、空だけなら一瞬でたどり着けるがハジメがいるため同じ速度で並走する、抱えた所でハジメの身体は空の超スピードに耐えられない為だ

 

 

 

前を見ると後衛組が魔法詠唱を終え魔法を放っており様々な色の閃光がベヒモスに向かっていた、しかし1つだけ突如進路を変えハジメの元に向かう、それと同時にベヒモスが拘束から抜け出し向かってくる、ハジメの守護天使(ヴァルキリー)はベヒモスをより脅威と判断したようでベヒモスに向かってしまいその間にハジメの前に魔法が落ちてしまい橋が崩れハジメが落ちてしまう

 

 

 

香織「ハジメ君!!」

 

 

 

空「ちっ!!」

 

 

 

空は軌道を変え落ちていったハジメを助けるため橋から飛び降りた

 

 

 

雫「空!!!」

 

 

 

香織「空!!」

 

 

 

しかし空も只では落ちていかない、明らかにハジメを狙った魔法の痕跡を魔眼で見た後自身の守護天使(ヴァルキリー)をその魔法の痕跡に添うように動かす

 

 

 

落ちながらの反撃に驚いた様で絶叫が空にも聞こえたが既に橋の少し下にいたため犯人の顔を見ることは出来なかったが確実に重症だろう、そう思いながら空は奈落へと落ちていく

 

 

 

同級生 サイド

 

 

 

ハジメと空が落ちた、空の方は性格には飛び降りたのだが、香織が取り乱し自分も飛び込もうとした為メルドが香織を気絶させ一度体制を整える為少しその場に留まっているが問題はそこではない、全員の視線は1人の生徒に釘付けになっていたこの事態を招いた張本人、檜山だ、空が落下中に放った守護天使(ヴァルキリー)が檜山の右肩を貫き肩から先が地面に落ちている、止血は済ませているが腕をくっ付けたり再生させたり出来る程の回復魔法の使い手はこの場にいなかった、その為彼は今後、左手1本で生きていかなければならない、すると雫が檜山に近付き問いただす

 

 

 

雫「檜山君、どう言うことか説明して」

 

 

 

檜山は痛みで顔を涙で濡らしながら言う

 

 

 

檜山「な、何がだよ!!、こっちが聞きてぇよ!!いきなりあいつの槍が飛んできて!!、くそっ!!、いてぇ」

 

 

 

雫「そう、惚けるのね、彼の創った槍は持ち主に悪意を持って攻撃したものにしか飛んでこないの、何故貴方に飛んできたのかしら?、貴方が彼らに悪意を持って攻撃したからしかあり得ないでしょ?」

 

 

 

檜山「そ、そんなの知らねぇよ!!、大体そんなのアイツが勝手に言ってるだけだろ!!、本当かどうかわかんねぇだろ!!」

 

 

 

雫「そうね、でも私には分かるの、私と香織にはね、彼にこの槍を創って貰った私達にはね」

 

 

 

そこで光輝が口を挟む

 

 

 

光輝「ま、待ってくれ雫!!、何故檜山がそんなことしなきゃいけない!!、俺達は仲間だろ!!あれは事故だ!!」

 

 

 

雫「じゃあ何故彼の槍が飛んできたのよ、私も使ってるから分かるけどこの槍、本当に悪意に反応して飛んでいくのよ?」

 

 

 

光輝「その槍の不具合の可能性だってあるだろ!!」

 

 

 

雫「こんな時に都合よく不具合何て起こると思う?、それにその理論だと私と香織の使ってる槍もいつ不具合を起こして悪意を持たない人に飛んでいくか分からないんだけれど?」

 

 

 

そこでメルドが現れる

 

 

 

メルド「とりあえず落ち着けお前ら一先ず帰還する、今回の事を王に報告しなければいけないからな、雫、この事も王に報告して判断を仰ぐ、1度戻る事を許してくれ、お前達も俺の兵士も精神的にかなりきている」

 

 

 

雫はしぶしぶ了承した

 

 

 

メルド「ありがとう、良し!!、お前ら帰還するぞ!!」




と言うことで今回はここまで、また次回もお楽しみ!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。