sideキリト
キリト『せっりゃあ!!』
『がっ!?』
俺は、バーチカルで敵を倒してすぐに縄で縛る。
『ヒャッハーーーー!!』
そう奇声を上げながら、攻撃してくる敵を受け止める。そして、
キリト『おらっ!!』
気合いと共に、体術スキル幻月で相手の顎を蹴りあげる。
『ぐはっ!?』
それより相手がよろめき、その隙を狙ってホリゾンタル・アークをぶつける。
キリト『せりゃあーーー!!』
『ぐはっ!?』
それにより戦闘不能になった。そして、素早く縄で縛ったあと、俺は周りの状況を確認する。
キリト(急な襲撃に対応が遅れたけど、みんな立て直せてる。これならいけるか………そういえば、チサト達は)
そう思い、チサト達を探そうとした時、
??『キエェーーーーー!!』
そのような奇声が後ろから聞こえ、俺は咄嗟にホリゾンタルを発動して、振り向きながら敵の攻撃を防ぐ。
キリト『くっ!?』
なんとか防ぎ、敵を確認する。
モルテ『いやー、いまのを防ぐとはぁ。さすがキリトさんですねえー』
俺に攻撃してきたのは、モルテだった。
キリト『モルテ………』
モルテ『いやー、お久しぶりですねえ、キリトさん。こうして向かい合って戦うのは、いつぶりでしょー』
と呑気に言ってくる。一見、油断しまくってるように見えるが、構えには一つの隙もない。武器を見ると、どうやら、最初から片手剣で戦うつもりみたいだ。俺は、モルテの挙動一つ一つに注意しながら答える。
キリト『さあな、忘れちまったよ。ただ、わかるのは………これで、最後だ……っていうことだ』
そう俺が言うと、
モルテ『あははは、いいですね。なら、時間もないことですし、早速………』
そう言って、モルテは武器を構えソードスキルを発動させる。それを見て、俺もソードスキルを発動させる。
そして、
キリトモルテ『!!』
俺達は同時に動き、ソニックリープを発動させる。
キリト『はぁーーーーーー!!』
モルテ『シェーーーーー!!』
そして、俺達は剣をぶつけ合う。そして、すぐに離れ、
モルテ『しっ!!ふっ!!はっ!!』
モルテが通常攻撃してくる。それら全てを防ぎ、
キリト『おらっ!!』
俺はバーチカル・スクエアで攻撃する。
モルテ『シェーーーーー!!』
すると、モルテはホリゾンタル・スクエアを発動して防ぐ。そして、硬直がとけると同時に俺は連続攻撃をするが、モルテの盾によって防がれる。俺達は離れると、
モルテ『いやー、相変わらず強いですねえ。さっきからヒヤヒヤしてますよ』
そうモルテが言った。
キリト『俺には、全然そのようには見えないけどな』
モルテ『いえいえ、そんなことないですよー。今なんて、汗で服がびっしょりですからー』
そうモルテが答える。俺はそれを聞きながら思う。
キリト(やっぱ、三層でも思ったけど、こいつは強い。当たり前だけど、以前戦ったときより何倍も強い)
そう俺は思った。だが、
キリト(けど、それはあいつだけじゃない。俺も同じだ!!だからこそ、負けるわけにはいかない)
そう思いながら、レイジング・スパークを発動して、
キリト『はぁーーーーーー!!』
モルテに向かって突っ込む。
モルテ『ふっ!!』
モルテはバーチカルで防ぐ。俺はつばぜり合いになりながら、モルテにいう。
キリト『あんときつかなかった決着!!今ここでつけてやる!!』
そう俺が言うと、
モルテ『はははは、いいですよ。それでは本当の決着をつけましょう』
そうモルテが答え、俺達は三層でつかなかったデュエルの決着を、いまここでつける。
side out
sideミト
ミト『ふっ!!』
『がはっ!?』
私は、鎌についてある鎖で複数のプレイヤーを倒す。
アスナ『はぁーーーーーー!!』
『うわっ!?』
そして、アスナが私の後ろから来た敵をリニアーで吹き飛ばす。
ミト『ナイス!!アスナ!!』
そう私が言うと、アスナは笑顔で返す。
ミト『周りも段々対応し始めた。けど………』
周りを見ると、何人かのプレイヤーがいなくなっていた。その意味が表すのは………
ミト『…っ』
私は小さく歯噛みをする。すると、
アスナ『ミト……いまの私達にできるのは、一刻も早く倒して、これ以上の被害を増やさないことよ』
そうアスナが言った。
ミト『アスナ………うん、そうだね』
そう私は答えた。アスナがここまで成長したことが私は何より嬉しく感じた。だからこそ、アスナは何があっても私が守るし、そして、信頼している。
ミト『来るわよ!!アスナ!!』
アスナ『うん!!』
私達に向かってきた敵の武器を、私は跳ね上げる。
ミト『スイッチ!!』
アスナ『はぁーーーーーー!!』
そして、すかさずアスナがカドラプル・ペインで吹き飛ばす。そして、すかさず縄で縛り上げる。そして、次の標的を相手にしようとした時、
??『ヒャッハーーーー!!』
??『ふっ………!!』
ミトアス『!?』
こちらに向かって、奇声を上げながら攻撃してく来たので、咄嗟に私達は防御姿勢を取って防ぐ。
ジョニー『こりゃいい、閃光に死神じゃねえか。大物発見だぜ』
私達に攻撃してきたのは、ジョニー・ブラックとザザだった。
ミト『幹部様のお見えってことね』
そう私が言うと、
ザザ『お前ら、俺達が、殺す』
と、途切れ途切れザザが言った。
アスナ『やれるものならやってみなさい。あなた達は、私達がここで倒すわ』
そうアスナが言った。
ジョニー『その余裕がどこまで続くか楽しみだぜ』
ミト『そっちこそ、その余裕すぐに潰してあげるわよ』
そう言って、私達は武器を構える。そして、
ミトアス『!!』
ザザジョニー『!!』
私達は同時に走りだし、私はジョニー・ブラック、アスナはザザ目掛けて攻撃した。
ミト『ふっ!!』
私はジョニーに攻撃するが、ジョニーは避ける。
ジョニー『しっ!!』
そして、反撃として毒ナイフで攻撃してくるが、ポールで受け止める。そして、
ミト『あんたには、散々攻略を引っ掻き回してくれたからね………ちょっとばっか、痛い目見てもらうわよ!!』
そう私が言うと、
ジョニー『はっ!!やってみろ……よ!!』
そう答えると同時に、ソードスキル『ファッド・エッジ』をぶつけようとしてくるので、
ミト『言われなくても、そのつもり………よ!!』
そう答えながら、ソードスキル『レヴェレーション』をぶつけて相殺する。
ジョニー『ハハハ。やっぱ、死神と言う二つ名がつけられることがあるわな』
そうジョニーが言ってきた。
ミト『そりゃどうも。あんたこそ、幹部だけはあるわね』
そう私は答えた。そして、私は思った。
ミト(二十五層のようなことを起こさせないためにも、今ここで、こいつを倒す!!)
そう思いながら、再びジョニーへと向かう。
side out
sideチサト
チサト『しっ!!はっ!!おらっ!!』
私が連続の攻撃をマジマは全て防ぐ。
タキナ『はぁーーーーーー!!』
だが、さらなるタキナの追撃は、マジマは避けるしかなかった。
チサト(二対一だから、マジマは隙のできるソードスキルを使えないはず………なら!!)
私は一つの作戦を思いつく。タキナを見ると、私と同じことを考えたのだろう。私を見るなりうなずく。
チサト『はぁーーーーーー!!』
私はホリゾンタルを発動して、攻撃する。
マジマ『ちっ!!』
マジマは舌打ちをしながら、後ろへと飛んで避ける。だが、それが私達の狙いだ。
タキナ『はぁーーーーーー!!』
後ろにいたタキナが、私の背中を飛び越えて、フラッシング・ペネトレイターを発動して、マジマに突っ込む。
マジマ『なっ!?くっ!?』
さすがのマジマも避けることができず、剣で防ぐしかなかった。だが、威力を相殺できずバランスを崩す。そして、さらにその隙を狙って、私はソニックリープを発動させて突っ込む。さすがのマジマも避けられるような態勢ではなかったため、ソードスキル『バーチカル』で防ごうとする。
チサト『せりゃあーーー!!』
マジマ『ちっ!!はぁーーーーーー!!』
そう気合いを込めながら、私とマジマはソードスキルをぶつけ合う。そして、一瞬の硬直でできた隙をタキナがリニアーを発動して、狙おうとする。
チサト(もらった!!)
マジマは今、この攻撃を防ぐことができない。当たると心でそう思った瞬間、
マジマ『(ニヤッ)おらっ!!』
マジマが笑ったと思ったら、なんと、体術スキル水月を使って、私に回し蹴りをくらわしてきた。
チサト『なっ!?がっ!?』
タキナ『えっ!?ぐっ!?』
私は突然のことに対応できず、もろに食らってしまい、飛ばされた先のタキナにぶつかってしまった。それにより、タキナのソードスキルも不発となる。
マジマ『おらっ!!』
そして、その隙をマジマがソードスキルで攻撃してきた。私達は直ぐに態勢を立て直したことにより、なんとか避けることができた。そして、息を整えて、真島に聞く。
チサト『あんた、そのスキルいつの間に取ったの?』
マジマ『お前がこのスキルを使ってたからなあ。俺も気になって、色んなところで聞き耳をたててたら、このスキルを取得できるクエストをしったのさ』
そうマジマが答えた。
タキナ『やっかいなこと、このうえないですね』
マジマ『誉め言葉として受け取ってやるよ。さあ、続きといこうぜ』
そう言って、再び武器を構える。
チサト『ちっ!!』
舌打ちをしながら、私達も構える。
マジマ『おらっ!!』
先に動き出したのは、マジマだった。ソードスキル『ソニックリープ』をぶつけて来た。
チサト『ふっ!!』
それに対して、私はホリゾンタルで受ける。体術スキルがある以上、先ほどのようなことはできない。
タキナ『しっ!!』
タキナが、リニアーをぶつけようとするが、
マジマ『おっと』
そういいながら、体術スキル弦月を使って避ける。
チサト(今まで、体術スキルを使ってくるプレイヤーがいなかったぶん、思うように戦えない)
そう思っていると、
マジマ『おいおい。まさか、この程度じゃねえよな』
そうマジマが言ってきたので、
チサト『当たり前だろ。この程度で終わってたまるかっての』
そう言うが、内心ではどうするか考えていた。
チサト(連携で戦っても、あいつには体術スキルの連携がある以上、硬直を狙った攻撃は意味がない……どうする………)
そう考えていると、一つの案が思い付いた。
チサト(そうだ!!いくら体術スキルでも、弦月を除けば態勢に無理があれば使えない。なら、弦月以外の体術スキルを誘導させれば、あの技で態勢を崩させれる)
そう思い、タキナに伝えようとする。だが、口で言えば、あの地獄耳やろうに聞こえるから、
チサト『タキナ』
そう私はタキナの名前を呼び、リコリスないで使われるハンドサインでメッセージを送る。すると、タキナは驚くが、私を信じてくれてうなずく。
マジマ『作戦会議は終わったか?』
チサト『ああ。それじゃあ………いくよ!!』
そう言って、私はマジマに迫る。
チサト『しっ!!ふっ!!はっ!!』
私は通常攻撃と体術で連続で攻撃する。それら全てマジマは防ぐ。
マジマ『おいおい、どうした。何も思い付かなくなって、やけくそになったか?』
そうマジマが言ってくるが、無視をして続ける。そして、私はバーチカル・アークを発動させる。
チサト『せりゃあーーー!!』
すると、マジマはホリゾンタル・アークを発動させて、
マジマ『はぁーーーーーー!!』
そして、相殺させた。
マジマ『なんだ?さっきみたいに、硬直を狙ってくるのかと思ったら、俺の後ろにいるお前の相方はこねえみたいだな』
チサト『だれが、さっきと同じにするって言った。あんたにそんなこと通じるわけないで……しょ!!』
そう言うと同時に、私は体術スキル弦月を発動させる。
チサト『おらっ!!』
私は、マジマの顎目掛けて蹴り上げるが、
マジマ『おっと、あぶねえ』
そう言って、後ろに飛んで避ける。その瞬間、マジマの後ろにいた、タキナが
タキナ『はぁーーーーーー!!』
シューティング・スターを発動して突っ込む。
マジマ『はっ!!後ろに飛んだときの隙に攻撃しようってか?だが、無駄だ!!』
そう言って、空中で体術スキル水月を発動できるように、片足を上げて、片足で着地をしようとした。その瞬間、
チサト『それを待ってたよ!!』
そう私は言って、弦月で一回転してるときに、剣を持ち変えて、地面に突き立てる。
チサト『崩れろ!!』
そういいながら、私はソードスキル『ライニング・フォール』を発動させる。それにより、全体にスパークがおきる。
マジマ『なっ!?』
それにより、片足で着地をしようとしていたマジマはバランスを崩す。あいつのバランス感覚は異次元じみているが、システムによる衝撃波にはほんの一瞬バランスを崩す。そして、その一瞬があれば十分だ。
タキナ『はぁーーーーーー!!』
マジマ『がっ!?』
タキナのシューティング・スターが、マジマにぶつかる。そして、こちらに吹き飛んできたマジマを
チサト『うおぉーーーーーーーーーーーー!!』
構えていたヴォーパルストライクで突き飛ばす。
マジマ『ぐはっ!?』
そして、吹き飛ばされたマジマは動かなくなった。それを見たタキナが、こちらに来た。
タキナ『うまくいきましたね、チサト』
チサト『なんとかね。ありがとね、タキナ。私を信じてくれて』
タキナ『当然じゃないですか』
そうタキナが答え、拳を出してきたので打ち合わせる。
私がたてた作戦は、体術スキル弦月を使って、真島を後ろに飛ばし、タキナが後ろから攻撃をする。
それにより、マジマは体術スキル水月を使って、尚且つ直ぐ発動できるように空中で姿勢を取るだろうと思い、ライニング・フォールを使って、着地を狙ってスパークを起こしてバランス崩させるというものだった。
チサト『取りあえずあいつ縛って、残りのやつらを捕まえにいこう』
タキナ『はい』
そう言って、マジマに近づこうとしたとき、
マジマ『ハハハハハハハハハハハハ』
そう笑い声を上げながらマジマが起きてきたので、私達は戦闘態勢にはいる。
マジマ『ハァー……まさか、ライニング・フォールを使って、バランスを崩させるとはな。やられちまったぜ』
チサト『あのさ、私達も他のところにいきたいんだけど。おとなしく捕まってくんない』
そう私が言うと、
マジマ『ハハハハハ。まさか!!こんな楽しい勝負、終わらせるかよ』
そう言ってきた。
タキナ『これ以上やるなら、容赦しませんよ』
マジマ『いいね………でも、俺もそろそろ本気でやらせてもらうぜ』
タキナがそう言うと、マジマはそういった。
チサト『まるで、今まで本気じゃなかったみたいな言い方だな』
マジマ『いや、今までも本気だったぜ。ただ、こいつを使わないで………だがな』
タキナ『こいつ?』
マジマの言っていることがわからず、顔をしかめる。
マジマ『さすがお前らだな。やっぱ、こいつを使わないと勝てねえな』
そう言うものだから、不穏に感じ
チサト『なにするか知らないけど。これで終わりだ!!』
そう言って、私とタキナはヴォーパルストライクとフラッシング・ペネトレイターを発動させる。だが、マジマは笑ったまま避けようとしない。そして、
チサタキ『はぁーーーーーーーーーーー!!』
私達は同時に飛び出し、マジマにソードスキルをぶつけようとする。それでも、マジマは動こうとしなかった。
チサト(避ける気がない?さっきの言葉はハッタリ?)
そう思いなが、マジマに近づく。そして、ソードスキルがもう少しでぶつかる距離になり、
チサト(どちらにしろ、これで終わり!!)
そう思った瞬間!!
マジマ『おらっ!!』
マジマが武器を構えたかと思うと、見たことないソードスキルで私達を斬りつける。
チサタキ『ぐっ!?』
私達は、反応ができずにもろに喰らってしまった。
タキナ『今のは………片手剣の………ソード………スキル?』
そうタキナが言うが、私は首を振って否定する。
チサト『違う………あんなソードスキル見たことない』
そう私が言うと、
マジマ『そりゃそうだろうな。これは俺専用のスキル……ヒースクリフとか言う奴と同じものさ』
チサタキ『!?』
その言葉を聞き、私達は戦慄する。それが意味する言葉は、
チサト『ユニーク………スキル』
そう私が言うと、
マジマ『正解。暗黒剣って言うんだけどな、さっきのソードスキルもその一つ、ダークスラッシュって技さ』
そうマジマが言った。先ほどのソードスキルだけで、ソードスキルの中でも最高峰の技を放った私達を一瞬で吹き飛ばした。その事実に私達は固唾を飲む。すると、
マジマ『言っとくけどな。ただ、ソードスキルが強いだけがこのスキルの特徴じゃねえ。本当の力を今からお前らに見せてやる』
そうマジマが言った。確かに、ヒースクリフさんの神聖剣は防御が異常なほど高く、HPバーがイエローゾーンに入らないほどだ。なら、暗黒剣はどのようなものなのかは未知数だ。
マジマ『さあ、第二ラウンドだ』
チサタキ『くっ!!』
その言葉に私達は、歯噛みをした。暗黒剣の恐ろしさを私達はこれから体験する。
次回『暗黒剣の力、絶望の淵………希望の光』