FAIRY TAIL 【ミストガンの親友は元素の滅竜魔導士!?】   作:侍魂

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アースランドのナツたちに対してはそのままの名前で、エドラスの登場人物に対してはエド、エドラスで書いていきます。


三話 もう一つの妖精の尻尾

ナツ達は建物の形が変わった妖精の尻尾に入る。

 

「みんな無事だ。良かった……おーいお前ら……シャルル。何するんだよ!?」

 

「いいから……何か様子が可笑しいわ」

 

「確かにみなさんの様子が可笑しいかも」

 

「何処がだよ」

 

「隠れて様子をうかがいましょう……」

 

「ナツ、オイラもそうした方が良いと思うよ」

 

「分かったよ」

 

 ナツ達は隠れ妖精の尻尾のメンバーたちの様子をうかがうことになる。

 

「嘘ですよね?」

 

「あっが……グレイだよな?」

 

 同じ恋をする女同士仲良くなったウェンディといつも喧嘩しているライバルのナツは……目の前の状況を見て目を点にさせる。

 

「ジュビアちゃーん! 一緒にクエストに行こうよ!」

 

「ジュビア一人でクエストに行くから」

 

「いいじゃん一緒に行こうよ!!」

 

「嫌よ暑苦しい。私を誘いたかったら服を脱いでから来てくれる」

 

グレイloveで知られるジュビアだが、目の前にいるジュビアはそんな様子を見せずに冷たく追い払う。グレイは着すぎというほど上に何着も厚着をする。

 

「あれはジェットとドロイだよね?……エルフマン……絶対嘘だ!!」

 

「はぁー嫌な予感がした訳ね……」

 

 ハッピーはエルフマンに対しては納得がいかない様子でシャルルは溜息を吐く。

 

「エルフマンだらしねえぞ」

 

「面目ないっす」

 

 シャドウギアの二人はオドオドとしているエルフマンを説教する。

 

「なんかいつもと違うくね? ……まあいいか」

 

「ナツさんそこは気にしましょうよ」

 

「みんなが違うのはエドラスの影響なのかな」

 

「違うわ……違うんじゃなくて別人なのよ」

 

「何か分かったの? シャルル」

 

「ええ。この人たちはこの世界に元々いた妖精の尻尾のみんななのよ……パラレルワールド……エドラスにはこの世界独特の文化や歴史があり、元々あった妖精の尻尾。まあ可笑しな話では無いわね」

 

「別人!?」

 

「嘘!?」

 

 シャルルは自身の推測をナツ達に伝える。どうやらナツ達が探す妖精の尻尾のメンバーではないようだ。

 

「どうやらみんなが違う訳じゃないみたいね。あれを見てみなさい」

 

「何時ものミラだよな」

 

「優しいミラさんだね」

 

「それはそれでつまらないね」

 

 ナツ、ウェンディは何時ものミラにほっとし、ハッピーはつまらなそうにする。

 

「決定的なのはあれよ」

 

シャルルの視線の先には青髪の長身で女性らしい身体をした……

 

「私!? でもお胸が……」

 

「そこは重要じゃないわ」

 

「重要だけど!?」

 

 涙目で訴えるウェンディを軽くあしらうシャルル。

 

「ここにいたら面倒ね……行くわよ!!」

 

「シャルル何処に!?」

 

「王都よ! 吸収されたみんなの手がかりは王都にあるはずよ!!」

 

 ウェンディが問いかけるとシャルルは予想を伝える。

 

「そっか。みんなは王都にいるんだな!!」

 

「ちょっと!アンタ王都の行き方分かるの!?」

 

「適当に走ったら何とかなるだろ!!」

 

「ならないわよ!? まずは王都の行き方を調べるのよ」

 

 走り出そうとするナツを止めるシャルル。シャルルの考えでナツたちは王都の行き方を調べる事にした。入口に向かうと……

 

「おいさっきからコソコソ隠れて何してやがる?」

 

「エドラスの……ルーシィ……さん!?」

 

 エドルーシィ率いるエドラスの妖精の尻尾たちに包囲され出入り口を封鎖される。

 

「お前……よく見たらナツじゃねえか!? ……心配かけさせやがって……」

 

「ルーシィ……悪いけど俺はこの世界の」

 

 嬉しそうにするエドルーシィに罪悪感があるのか顔を暗くしてナツが説明しようとするが心配は杞憂に終わる。

 

「処刑だ!!」

 

「うがぁ!」

 

 ルーシィは、ナツの首を絞めながら次々と自身が編み出したオリジナル技を繰り出していく。

 

「ナツさん!? ルーシィさんが怖い」

 

ウェンディはアースランドとは違うエドルーシィの凶暴さに震え上がる。

 

「ナツさんがご無事で良かったですわ!」

 

「ぐす……本当に」

 

 おしとやかなエドカナといまだ泣いているエドエルフマンがエドラスのナツが帰って来たと勘違いして喜ぶ。

 

「やめなよまたナツをいじめて」

 

「へいへい」

 

 銀色の髪の女性がナツを庇うと渋々ルーシィがナツを解放した。

 

「リサーナ!?」

 

「きゃあ!?」

 

「良かった! こっちの世界では生きてて!!」

 

ナツが嬉しそうにリサーナに抱きつく。

 

「てめえ! ナツ!! いつからそんな猛獣になりやがった!?」

 

「だって……こっちの世界……リサーナが生きてて……」

 

「世界? ……訳分かんねえ事言ってんじゃねえよ!!」

 

 不機嫌そうに涙を流すナツの胸ぐらを掴む。リサーナはいつの間にかいなくなっていた。

 

「リサーナさんってミラさんの妹の……でも確か……」

 

「二年前に亡くなったよ……エドラスじゃ生きてたんだ」

 

「ハッピー……」

 

 ハッピーも大切な友達リサーナを見て泣きウェンディが頭を撫でて上げていた。

 

「いいからこっち来て飲もうぜ……友達だろ」

 

「グレイ……服脱げよ」

 

 ルーシィから解放されるとグレイに慰められ、普段ではありえないグレイの行動にナツは戸惑う。

 

「そこの子ウェンディにそっくりじゃないか?」

 

「そう?」

 

「えっと………どうも」

 

「え、ええ」

 

「アンタ私をジーッと見て何かよう?」

 

 ウェンディはエドウェンディの一部をガン見する。

 

「何食べたら大きくなるんですか?」

 

「はあ?」

 

「ごめんなさい!! 何でもありません!!」

 

 ウェンディは顔を赤らめてこの場を離れて行く。

 

 

「エドラスのお兄ちゃんってどんな感じなんですかね?」

 

「マサラの反対は絶対こうだろ!」

 

 エドラスの妖精の尻尾たちから離れた場所で話すナツたちはエドラスのマサラについて話す。

 

※※※妄想

 

膝をつくマサラを王の風格をしたナツが眺めていた。

 

「わはは!俺が勝ったぞ!!」

 

「流石ナツだよ。もう滅竜魔導士の中で一番強いと思うよ。」

 

ナツは模擬戦でマサラに勝ち、高笑いをしていた。その周りでは滅竜魔導士のラクサス、ガジルが白旗を振っている。

 

「それはナツの妄想だよね。オイラはこう思うんだ」

 

※※※妄想

 

空を超スピードで飛ぶマサラとハッピー。

 

「遅いよ!」

 

「流石ですハッピー先輩一生ついて行きます!」

 

 ハッピーとの競争で負けたマサラはハッピーの事を先輩として慕う。

 

「お前の妄想の方がひでぇな!!」

 

「うーん……私はこうだと思います!」

 

 

※※※妄想

 

「がははは! ウェンディ姫は我が大魔王ドラグニルが頂いた!」

 

「誰か助けて!」

 

 魔王の格好をしているナツが桜色のドレスを着ているウェンディをかつぎ攫っていた。

 

「ウェンディ姫!!」

 

「マサラ王子! 助けにきてくれたんですね!」

 

「当たり前です。私は貴方の事を心のそこから慕いしておりますから//」

 

「マサラ王子//」

 

「死ね! 王子! 火竜の咆哮!」

 

「覚悟しろ! 魔王!! 元素の剣!!」

 

「ぎゃぁーー!!」

 

 ドラグニルが吐く炎ごと剣を突き刺してドラグニルを撃破した。

 

「おい! 俺やられてるぞ!?」

 

「ナツどんまい!」

 

「それでですね……」

 

 絶句するナツの肩に手をそっと置くハッピー。ウェンディはなお話を続ける。

 

「ウェンディ姫」

 

「マサラ王子」

 

 徐々に顔が近づくマサラとウェンディ。

 

「最後にキスしてめでたしめでたしです!」

 

「そうきたか!?」

 

 ナツとハッピーは全力でツッコミを入れウェンディはうっとりとしていた。

 

「アンタら真面目にしなさい! 妖精の尻尾を消した敵の総本山なのよ」

 

「えへへ。ごめんね」

 

ウェンディは苦笑いしながら謝る。

 

「僕が王子様って照れるね!」

 

「あはは//そうだよね。お兄ちゃん……お兄ちゃん!?」

 

「うんお待たせウェンディ姫」

 

 いつの間にかナツ達の側にマサラがいた。

 

「っ//いつから聞いてたの!?」

 

「えっとナツがエルザに先輩って妄想を言ってた時ぐらいかな」

 

「初めっから聞いてて// ……きゃあっ!!」

 

「マサラ!! 俺達魔法が使えねえんだよ!」

 

「そうだね。こっちの世界エドラスではアースランドと環境が違うからなのか魔法が全く使えないんだよ……でもね」

 

 マサラは何事も無かったように手に火の魔法を発動させる。

 

「何でお前だけ使えるんだよ!?」

 

「えっ? ウェンディも使えるはずだよ」

 

「そうなのお兄ちゃん?」

 

「うん」

 

マサラに使えると言われたウェンディは試す事にした。すると軽く小さな風を発生させる事が出来た。

 

「本当だ……」

 

「だったら俺も……火竜の鉄拳……何でウェンディとマサラだけ使えるんだ? ありえねえ!?」

 

「お兄ちゃんどういうことなの?」

 

「ウェンディにエクスボールっていう飴玉みたいな薬を飲んでもらったんだ」

 

「そういえばお兄ちゃんに貰って食べたかも」  

 

ウェンディはマサラ達と話してる時の事を思い出す。

 

「だったら俺にそいつをくれよ!!」

 

「ごめんね。僕が持ってるのはあれ一個だけなんだ」

 

「おい嘘だろ!!」

 

「本当だよ。だからねそのうち来るミストガンを待ってて」

 

 どうやら残りのエクスボールはミストガンが持っているようだ。

 

「ナツ達騒がしいわね……マサラ!?」

 

「マサラだと!?」

 

エドラスのウェンディがマサラに気づくと怒りトンファーを持ち振り下ろす。

 

「危ないな。いきなり何するの?」

 

 マサラは振り下ろされたトンファーを右手で受け止める。

 

「何するのですって? ……アンタよく私たちを裏切って平気で戻って来れたわね!?」

 

「マサラ(お兄ちゃん)が裏切り者!?」

 

「アンタら知らないでそいつについてきたの?……マサラは私達妖精の尻尾を裏切って王国についたのよ……」

 

「そっか……こっちの世界の僕はみんなの敵か……関係ないけど」

 

「関係ない? ……」

 

「うん僕はこっちの世界……エドラスの住人じゃないからね……」

 

「こっちの世界? エドラス? 訳分かんない事言ってんじゃないわよ」

 

「俺たち妖精の尻尾最強チームシャドウギアがお前をとっちめてやる!!」

 

 エドラスの妖精の尻尾たちが襲いかかる。

 

「お兄ちゃんの言ってる事は本当です!!」

 

「お前らいい加減にしやがれ!! 喧嘩なら……」 

 

 ウェンディが止めに入るが全く相手にされない。そんな様子をナツが止めようと……

 

「俺も混ぜろ!!」

 

「ナツさん!?」

 

 しなかった。ナツは妖精の尻尾でのいつもの日常通りエドラスの妖精の尻尾と大喧嘩して暴れる。

 

「みんな喧嘩はやめようよ」

 

「うふふ。みなさんお元気ですね」

 

オドオドしているエドエルフマン、優雅に紅茶を飲みながら楽しそうに笑うエドカナ。

 

「アンタ本当に私達の知ってるマサラじゃないのよね?」

 

「うん違うよ。僕はマサラ・エレメント。こことは違う世界.アースランドから来たんだ」

 

 いつの間にか大乱闘から脱出していたマサラに問いかけるエドウェンディ。マサラはアースランドから来たと伝える。

 

「エレメント……エレメンタルじゃない。パラレルワールドってやつね……アンタが違う世界の住人っていう証拠は?」

 

「証拠か……元素竜の小風」

 

 マサラは小さな風を発生させる。

 

「エドラスじゃ体内に魔力を持ってる人はいないよね?」

 

「ラクリマを使わずに魔法を!? そうね……アンタ急に襲いかかって悪かったわね」

 

「うん僕の方こそごめんね」

 

 お互い謝り和解する。

 

 

騒がしいギルドの中ガチャっと小さな扉が開く物音が聞こえ音の先から黒髪の女の子が入ってきた。

 

「おはようお義姉ちゃん……今日は何時も以上にギルド騒がしいね」

 

アースランドのウェンディより小さく恐らく年下の黒髪の女の子。

 

「この子何処かであったような……もしかして……この世界のシェリア?」

 

 

 髪色が違うがマサラがアメフラシ村で友だちになった小さな女の子シェリア・ブレンディに似ている。

 

「シェリア。おはよう。身体はもう大丈夫なの?」

 

「うん大丈夫だよ。ありがとう」

 

「……お兄ちゃん?」

 

「えっとキミは?」

 

「シェリア……そいつは私達の知ってるマサラじゃないわ」

 

「うん何となくお兄ちゃんと違うって分かるよ。それにお兄ちゃんが帰って来ることはないしね」

 

「シェリア……妹のアンタにそんな顔をさせるなんて……あいつ絶対許さない」

 

 寂しそうに笑み浮かべるシェリア。そんなシェリアの顔を見て自身の怒りを燃やすエドウェンディ。

 

「私はシェリア・エレメンタルっていいます!」

 

 黒髪の女の子はシェリア・エレメンタル。この世界のマサラの妹。

 

「シェリア……そっかキミがエドラスのシェリアなんだ」

 

「へっ? この世界?」

 

「うん」

 

 戸惑い気味なエドシェリアにマサラは頷く。

 

「お兄ちゃんこの子の事知ってるの?」

 

「うんアースランドで出会った……嫌な予感がする」

 

 ウェンディに説明しようとするとマサラは嫌な気配を感じ話を止める。

 

「大気が震えてる……?」

 

 

ウェンディが大気の振動を感じ取ると、その直後すさまじい音が鳴り響く。

 

「裏切りの妖精と妖精狩りだ!!」

 

 

外ではエドラスのマサラとエルザが率いる王国軍の軍隊が妖精の尻尾を包囲している。   

 

「何で王国軍が妖精の尻尾を……」

 

「さっきも言ったけど、国王は全てのギルドを廃止した……残ってるギルドは世界でここだけ……私たちは……闇ギルドなのよ」

 

「私達が闇ギルド!?」

 

 ウェンディは衝撃的な真実に動揺し顔色が青ざめる。

 

「レビィ!! 転送にはどれぐらいかかる!?」

 

「もう少し……後数分かかるわ」

 

 ルーシィが聞くとレビィは作業をして焦りながら答える。

 

「遅い!! 妖精狩りたちが来てるんだぞ!?」

 

「分かってるわよそんな事は!!クソルーシィ!!」

 

「誰がクソだ!!」

 

「もう駄目だ!?」

 

言い合うルーシィとレビィ。そんな様子を見て、更に逃げる為の転送には数分の時間がいる事を知り慌てるエドラスの妖精の尻尾たち。

 

「僕が王国軍の足止めをする」

 

「マサラ! 俺も行くぞ!!」

 

「ありがとう。でもナツは魔法が使えないからみんなと逃げて」

 

「ふざけんな!! 例え魔法が使えねえからってお前一人に任せられるかよ!!」 

 

「ナツ……ありがとう……キミの力は必ず必要になる。でもね……今じゃない」

 

ナツは勿論納得するはずもないがマサラも譲るつもりがないようだ。

 

「……だったら私がお兄ちゃんと残るよ!!」

 

「ウェンディ!?」

 

 ウェンディはマサラと一緒に足止めをするという。そんなウェンディの考えにシャルルは驚き絶叫した

 

「うん魔法が使えるのはお兄ちゃんと私だけなんだから」

 

「そんなの関係ないわ! アンタは足を引っ張るだけだからやめときなさい!」

 

「シャルルはまたそんな事を言うの!?」

 

「うるさいわね! いい加減アンタは言う事を聞きなさい!!」

 

「シャルルの分からず屋!!」

 

「この頑固者!!」

 

ウェンディとシャルルは喧嘩をして言い合う。

 

「ウェンディ。それも却下だよ」

 

「どうして? 私も魔法が使えるよ!! やっぱり私じゃお兄ちゃんの力になれないの……」

 

「……違うよウェンディ。僕は……僕とミストガンはキミの事信じてるよ。あの時言った言葉は嘘じゃない」

 

 「だったら何で……?」

 

 俯きながら不安そうにマサラに問いかける。

 

「今エドラスで魔法を使えるのは僕とウェンディだけだから。ウェンディにはナツを、妖精の尻尾とマグノリアの人たちを頼みたいんだ……頼めるかな?」

 

「分かった……お兄ちゃん」

 

 マサラに未来を託されウェンディは真っ直ぐに目を見つめながら頷いた。

 

「うんありがとう! ウェンディにこれを預かっていてほしいんだ」

 

「これって……」

 

「絶対に再会するって約束。また預かっていて欲しいんだ。」

 

「う、うん分かった! 気をつけてねお兄ちゃん」

 

 マサラは被っている自分の命よりも大切なニット帽子をウェンディに被せて預ける。

 

「俺は戦うぞぉぉぉ!!」

 

「ナツごめんね……元素竜の岩石の鎧!!」

 

 マサラは土の魔法でナツを岩で閉じ込める。

 

「マサラ!? こんな岩……くそ!!」

 

普段のナツであれば簡単に壊せる岩も、魔法が使えない今のナツでは破壊出来ない。

 

「ミストガンがエドラスに来たらナツに薬をくれる。ナツとウェンディは僕ら妖精の尻尾の……マグノリアの人たちの希望なんだ。王国の人たちと戦う時を間違わないで」

 

マサラはエドウェンディに話しかける。

 

「王国軍の人たちは僕が足止めするよ〜」

「良いの? アンタには関係ないと思うけど」

 

「関係なくはないよ……例え姿、形が違っても、何処の世界にいてもこの身体に刻んだ紋章と想いは同じ……僕は絶対にみんなを守る!」

 

「ずるい……」

(何でこの子の世界のマサラは……)

 

「えっ?」

 

「何でもないわ。アンタ……気をつけなさいよ」

 

 マサラの想いを聞いたエドウェンディは羨ましそうにウェンディを見つめ呟く。

 

「本当にすまねえ。マサラお前には迷惑ばっかかける」

 

「えっ?」

 

「いいや、こっちの話だ。じゃあ頼んだぜ」

 

エドルーシィは後ろめたい気持ちがあるのか申し訳なさそうに呟くとマサラに足止めを頼む

 

「お兄ちゃん! おまじない……アームズ×アーマー×バーニア エンチャント」

 

 ウェンディは天空魔法でマサラの攻撃力、防御力、早さの能力を強化したり

 

「これなら大丈夫そうだ……ありがとうウェンディ」

 

 マサラは天空魔法で強化されて勝気な笑みを浮かべた。

 

「お兄ちゃんしゃがんで」

 

「えっ?」

 

「いいからお願い!」

 

「うん。分かったよ」

 

 チュ

 

 マサラがしゃがむとウェンディはマサラの頬にそっとキスをする。

 

「ウェンディ……?」

 

「えへへ// あの時と同じように絶対にお兄ちゃんが勝てるように……無事に帰って来れますようにっておまじないだよ//」

 

「ありがとう……絶対に負けれない……ううん。絶対に勝てるよ。妹からの嬉しいおまじないだからね。また後で会おうね」

 

「うん!」

 

 ウェンディは心配する自身の気持ちを押し殺して精一杯の笑顔で戦場に行くマサラを見送る。

 マサラは出口に向かうとエドラスのウェンディが話しかける。

 

「あっちの世界のマサラ。戦場にこっちのあいつがいるわ。あいつは様々属性を操る元素変化(エレメンタルチェンジ)って呼ばれてるから気をつけなさいよ」

 

「大丈夫。僕も元素使いって呼ばれてるから」

 

 助言してくれたウェンディに微笑むと力強く足を踏み込み外に飛び出す。

 

「妖精の尻尾S級魔導士マサラ・エレメント参る!」

 

 マサラは大勢の王国軍たちがいる戦場に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございます。エドラスのマサラとウェンディは婚約者です。なのでエドシェリアからしたら義理の姉になります。まあその前から慕ってましたけど。

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