[日常]お前らがエロ過ぎるのが悪いんだろっ!ー艦娘を誘惑してハーレムを作ろう! 作:好墨核
雪原の中、一人の戦士が立ち、3人の敵に徐々に近づく。
一歩近づくたびに、彼女の存在感が増していく。
3人は緊張感を身にまとい、息が詰まる。
雪原の静寂が3人の耳に響き渡り、由良の足音が近づいてくるのがはっきり聞こえた。
一歩ずつ、接近していく。敵は心を落ち着かせ、深呼吸を繰り返す。
「くっ・・・」
「ひぅっ・・・」
「いっぁ・・・」
由良の瞳は鋭く光り、一歩一歩近づき敵を見つめる。
雪原の景色が次第に彼女にとって背景になり、視界は敵の存在だけに絞られていく。
由良の足音がさらに近づき、緊迫感が高まる。敵は神経を鋭敏に研ぎ澄まし、由良の微細な動きを捉える。
周囲にはただならぬ空気が漂い、心臓の鼓動が耳に響く。3人はこの瞬間に全てをかける覚悟を固めた。
由良はますます接近し、距離が縮まる。
3人の身体は緊張によって微妙に震え、瞬間的な力強さを示す。
その緊張感は雪原にも伝わり、雪の結晶が微かに舞い上がるような様子で表現された。
深雪の心臓は鼓動を加速させ、磯波の手は雪玉を握り締める。浦波は戦闘の瞬間を迎えるために身を固めた。
そして。
由良が最後の一歩を踏み出し、自分たちの間合いに入った瞬間、全てが静止する。
その一瞬、世界は凍りつき、時間は停止するかのように感じられる。敵は目の前に迫る由良の姿を鮮明に捉え、全身の力を引き締める。
そして、静寂が破られる。
「そ、そりゃああああああああああああああっ!」
「やああああああああああああああああああああっ!」
「ええええええええええいいっ!」
三方向から雪玉が放たれ、由良に襲いかかる。
その瞬間、彼女は瞳を鋭く見開き、雪玉の軌道を見切る。
身をかわして、3人の頬に雪玉をかすめさせる由良。
「危なっ!?」驚く深雪。
由良は容赦なく反撃に転じ、次々と高速で雪玉を形成して放つ。敵は由良の攻撃に困惑し、雪玉をかわすのが精一杯となる。
次第に由良の動きは速度を増し、敵は彼女の姿を捉えることさえ困難となっていく。
彼女の身体は優雅かつ剛健に動き、雪原を舞台にして繰り広げられる戦闘はまるで芸術作品のようだった。
「ここで終わりよ!」
そして由良は深雪の手を掴み、その勢いを利用して自ら宙に舞い上がる。
突然の由良の動きに面食らった3人。
由良は、空中で身を回転させ、手から離した雪玉を投げつける。
「きゃっ!」
「うおっ!?」
「えっ!?」
3人は反射的に回避行動を取るが、雪玉は見事に直撃した・・・
由良は着地すると、静かに告げた。
「はい。由良の勝ちね。」
「つ、強えぇ・・・これが由良さんの実力かよ・・・」
深雪が驚愕の声を上げる。他の2人も言葉を失っていた。
「さて、約束通り、階段は通してもらうわね?ねっ?」
「ちくしょう・・・」悔しそうな表情を見せる深雪たち。
しかし、由良は満足げな表情を浮かべていた。
(ふぅ・・・久しぶりに運動して楽しかったわね・・・)
様子をモニターから見ていた俺たちは、感嘆の声をあげた。
提督「由良強すぎだろ。何も見えなかったぞ」
綾波「由良さんって艦娘なんですよね?」
若葉「ああ、もはや人外レベルだな・・・」
海風「え?何が起こったんですか?」
時雨「す、すごい・・・!」
長月「さすがだな・・・」
江風「す、すげぇ!あんなに強かったのかよ!」
嵐「さすがだぜ!」涼風「いやー、さすがだねぇ!」
五月雨「すごいです・・・由良先輩!」
雪合戦のフィールドは彼女の勇姿に包まれた。画面の向こうで拍手と称賛の声が響く。
「お疲れ様です!体が冷えたらいけませんから、お茶でも用意しますね!
2階の出口は夜に開きますから、それまでゆっくりしていってください!」
吹雪はそう言ってキッチンに向かい、温かいお茶を用意する。
「ありがとう。吹雪ちゃん。」
由良は笑顔で答えた。「いや~、完敗だよ。」
深雪が頭を掻きながら言う。
「まあ、相手が悪かったというしかないわね。」
叢雲も肩をすくめる。
「それにしても・・・どうしてこんなに強いんだ?」
深雪が不思議そうに尋ねる。
それを聞いて顔をうち赤らめる由良。「そ、それは・・・秘密かな?」
「なんでだよ!教えてくれてもいいじゃねえか!」
「そ、そうですよぉ!」
深雪に続いて磯波も声をあげる。
「そ、そんなこと言われても・・・恥ずかしいし・・・///」
由良はますます赤くなってうつむく。
「な、なんでだよ!別に減るもんじゃないだろ!」
深雪が食い下がる。
「ううっ・・・///」
由良はさらに困り果てる。
「じ、実は・・・その、て、提督さんと、トレーニングを・・・」
「へっ?司令官と?」
「はい。その、提督さんが『由良は華奢でスタイル抜群だから鍛えがいがある』とかなんとか言っていたので・・・その、気になってしまって・・・///」
(((あっ)))
「へえ!そうなのか!どんなトレーニン「み、深雪ちゃん、多分トレーニングって・・・」」
「へ?」
深雪は磯波の耳打ちに耳を傾ける。
すると、深雪の顔が真っ赤になった。
「ええええええ!?」「しっ、深雪ちゃん、声大きい!」「あ、ごめん・・・」
もじもじ由良を見て、深雪は思った。
(だから由良先輩、こんなに色っぽいんだ・・・)
少女たちが大人の階段を一歩登った瞬間であった。
一方、会場では。
「・・・」
「・・・」
「・・・提督、お話があるのですが。」
「許してクレマンソー」
「逃がしませんからね!」
「ひぃぃぃぃっ!?」
その後、俺は神通に捕まり、たっぷり説教された。
ちなみに、俺が神通にこじ開けられたのは、この1回きりである。
「・・・ふぅ」
私はため息をつくと、窓から空を見上げる。
今日は12月24日。クリスマスイブ。
世間では恋人たちが愛を語り合い、家族団らんを楽しむ一日だ。
私にとっても特別な一日。提督さんと過ごした日々を思い出す大切な思い出の日。
「懐かしいなぁ・・・あの時も楽しかったな・・・」
去年のことを思い返すと、自然と笑みがこぼれる。
あれから一年以上経ち、私たちは今もこうして一緒にいる。
「提督さん、今頃何をしているのかな?」
彼のことを考えると、胸がドキドキする。もうすぐ夜になる。彼のもとに戻れる。
その時のことを考えるだけで、心が弾んでしまう。
「早く会いたいな・・・」
私がつぶやくと、窓の外にはまた雪が降ってきた。
「雪・・・」
雪は静かに降り続け、街灯の光を受けて幻想的に輝いていた。
「綺麗・・・」
雪はどんどん積もり始め、街の景色を変えていく。
その様子を見ているうちに、私の中に一つの想いが生まれた。
「提督さんと一緒に見たいな・・・」
私たちの街は雪化粧に染まっていく―――。
「おまたせしました由良先輩!どうぞ!」
吹雪ちゃんからそう言われると同時に、私は部屋を飛び出していた。
「提督さん、喜んでくれるといいな・・・」
そう呟きながら、私は階段を登っていった。
「ここをくぐれば、鎮守府の会場に戻れます。」
吹雪ちゃんはそう言って、目の前の大きな扉を開いた。真っ白な光が幻想的に由良を包む。
「ありがとう。それじゃあね」
由良はそう言って、扉の中に入っていこうとする。「あっ、ちょっと待ってください!」
吹雪は慌てて由良を呼び止める。
「ん?なに?」
由良は不思議そうな顔で振り返る。
「あ、えっとですね・・・その・・・」
吹雪はもじもじしながら言葉を探す。「ええと、その、なんだか由良先輩とお別れするのが寂しくて・・・」
「あら、嬉しいこと言ってくれるわね。」由良は優しく微笑む。
「あ、そうだわ。せっかくだし、吹雪ちゃんにもプレゼントあげるわね。」
由良はそう言うと、どこからか紙袋を取り出した。「これは・・・?」
「開けてみて」
「はい。」中に入っていたのは、赤いマフラーだった。
「これ、由良先輩の手作りですか!?」
「ええ。気に入らなかった?」
「いえ、そんなことないです!すごく素敵です!でも、どうしてこれを私に・・・?」
由良は少し照れた様子で言った。「だって、吹雪ちゃんは私の可愛い後輩だから。これからもよろしくね?」
「由良先輩・・・」
「さ、そろそろ行かないと。じゃあね。」
「はい!由良先輩、本当にありがとうございました!来年も、その先もずっと仲良くしてくださいね!」
吹雪の言葉を聞いて、由良は笑顔で答えた。「もちろんよ。じゃあ、またね」
「はいっ!」
そして、由良の姿は光に包まれていった―――。
◆◆
同じ頃。
「貧乳 is 正義!」
「「貧乳 is 正義!!」」
「「「貧乳 is正義!」」」
「「「「貧乳 is 正義!」」」」
「「「「「「「貧乳を讃えよ!!!!!!!!」」」」」」」
「さあ、答えなさい!」
「うぅ・・・鬼怒は、小さい方がいいです……」
「そうよね!?やっぱり小さい方がいいわよね!?」
T仮面は嬉しそうな声を上げる。
そして彼女はもうすでに平らになった胸からボタンを取り出した。
「これを押すと鎮守府の会場に戻れるわ。練度99、応援してるわね。」
「あ、ありがとうございます!」
「いいえ。頑張ってね。じゃあ、押すわよ。」「はい!」
T仮面がボタンを押すと、目の前の扉が開き、眩しい光が差し込んだ。「さあ、行こう!」
鬼怒は光に向かって歩き出した。
◆◆
また同じ頃。
曙「ポニーテールドライブの舞よ!」ズザッ!
潮「ポニーテールドライブぅ!」ブルン!
朧「ポニーテールドライブ!」プルン!
漣「ポニーテールドライブだお!」シーン!
阿武隈「ポニーテールドライブー!」プルッ!
曙「では次は『バウムクーヘンはカルガモ』の歌を歌いましょう。せぇのっ」
全員「バァームクゥヘェンハカアルガアモモおおお~~~~~♪」
曙「・・・よし!阿武隈、合格よ!」
阿武隈「ホントですかぁ!」
曙「じゃあそろそろクソ提督のところに返してあげるわね!」
阿武隈「やったぁ!」
曙「案内したげるわ。ついてきなさい。」
曙「そこの機械に乗って∞のボタンを押せば、鎮守府にワープできるわ。」
阿武隈「分かりましたぁ!ありがとうございますぅ!」
そう言って、阿武隈は機械に乗り込み、ボタンを押す。
すると、白い光が阿武隈を包み込む。
「「「みなさーん!ありがとうございましたー!!」」」
こうして、彼女たちの競技は終わりを迎えたのであった。
「さあ、会場に戻ってきました、由良さん、鬼怒さん、阿武隈さん!なんと3人同着です!!」
観客たちは拍手喝采で迎える。
「おめでとう!」「おつかれさまー!」「よくがんばったな!」
由良たちも手を振って応える。
「ありがとうございます!」「ありがとー!」「ふええん、怖かったです・・・」
3人は笑いながら退場していく。
こうして、その後も色々とあり、今年の運動会もつつがなく終了した。
鎮守府に戻った俺たちは、疲れを癒すため、風呂に入ったり、飯を食ったりした後、すぐに眠りについた。
ちなみに、去年と同様、俺の部屋には敷波と綾波が来た。もちろん、俺は二人に抱き枕にされた。両側から美少女に抱きつかれたのだ。
興奮しないわけがない。
・・・興奮したのだが手は出さないという二律背反、この世の矛盾に俺は苦しんで寝られなかった。
そして翌朝。
「んん・・・朝か・・・」
窓からは朝日が差している。今日もいい天気になりそうだ。
起き上がって伸びをする。隣を見ると、まだ二人は眠っていた。
(幸せそうな寝顔だな・・・)
二人の頭を撫でると、気持ち良さそうに笑う。
「んん・・・てーとく・・・だいすきぃ・・・」
「んん・・・てーとくになら・・・あたし、なにされても・・・いいよぉ・・・」
「・・・・・・」
ちょっとムラっときた。
しかし、ここで手を出したら昨日のように世界の真理と調和することになるので、我慢する。
「さて、起きるか・・・」
そう言ってベッドから出ようとすると、誰かに服を引っ張られた。見ると、綾波だった。
「どこいくんですかぁ・・・?」
「いや、起きたから着替えようかなって思って・・・」
「だめです・・・ずっといっしょです・・・」
そう言うと、綾波は俺を布団の中に引きずり込んだ。
「おいこら、何やってんだ」
「てーとくのぬくもりを感じますぅ・・・」
「離れろ」
「いやれすぅ~」
綾波を引き剥がそうとするが、なかなか離れてくれない。そして、今度は反対側からも引っ張られる感覚があった。
「むぅ~、あたしだって一緒にいるもん!」
どうやら敷波も目を覚ましてしまったようだ。
こうなるともう手がつけられない。結局、二人が満足するまで、俺はそのままの状態で過ごすことになったのであった・・・