星野アイの10年 ~目覚めたら1週間しか経ってない~   作:アストラッド

13 / 16
 
 応援してたVが4人一気に卒業、来るものがある。


需要と供給の行き違い

 あの事件

 

 アイ、ルビー、アクアに大型トラックが突っ込

 み間一髪でウツシが弾き返した事件。

 

 前日に車庫での点検などがあったにも関わらず

 ブレーキオイル切れ、右前方タイヤのパンク、

 エンジンタンク内の爆発物などの要因から事件

 性ありと判断され調査された。

 

 特にその事件とは関係は無いが、この1ヶ月後に

 変死体で発見された神木プロダクション取締役の

 ニュースを見て「あー死んじゃったんだー」と、

 ラムネを食べながらと興味なさげに呟いたアイが

 いたりする。

 

 

_________________________________________________

 

 

 side:アイ

 

 「へー、黙って出ようとしてんだ」

 

 「ママにも妹にも黙って?」

 

 「流石に俺以外に黙ってるのはダメだと

  思うんだ、でも恥ずかしい気持ちとか

  分かるよ。

  でも息子の演技をみたいと言う親心も

  ほんのちょっとだけ分かってほしい!」

 

 「ちょい役だから言いたくなかったんだ!

  それに有馬からどうしてもと言われて

  仕方なく……仕方なく出るんだ」

 

 ママは知っています、そんな事を言いながら

 もちょっとワクワクしているアクアであると。

 

 そーんな息子は思春期です、小さい頃はママ

 とかアイとか読んでくれて凄く丁寧な言葉で

 話して、礼儀作法は完璧で……今とほとんど

 変わらないかも、やっぱり天才だねうちの子。

 

 「ならなんで俺の前で言ったんだい?

  なかちゃんと連絡先は交換してるんだろ?

  なら後で返事すれば俺にも隠せただろ?」

 

 「どうせすぐバレるし、父さん情報集めが

  上手いから」

 

 「うーん信頼してるって事かな!?」

 

 「部分的にそう」

 

 「出たアクネーター、お兄ちゃんは誤魔化す

  時はそう言うの多いよね」

 

 アクネーター……スッゴい悪者みたいな名前、

 きっとロボットみたいな完璧なプランを立て

 てるけど、途中でいろんな邪魔が入ってきて

 予定どおりにうまくいかない感じの。

 

 あれ?でも待って……

 

 「ねぇねぇ、アクアはなんてドラマにでるの

  か聞いていい?」

 

 「今日あま」

 

 「お兄ちゃん今日あま出るの!?」

 

 「へー、あの?」

 

 「「あの超名作(クソつまんない)今日あま?」」

 

 「「……え?」」

 

 いやいやいやいや、我が娘ルビー。

 あれが名作?それはない、ストーリーも

 違和感あるし役者が大根だし、なによりも

 遠慮させる撮影はないよ、これは。

 

 「だって今日あまだよ!凄く人気だよ、私も

  お兄ちゃんが買ったやつを読むの楽しみに

  してるんだから!!」

 

 「勝手に部屋に入るな」

 

 「物語事態も意味分かんないし、何がしたい

  のか纏まってないし下手な子しかいないか

  らつまんないよ!!」

 

 「そんなことないよ!ドキドキするような

  青春ラブロマンスなんだから!!」

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

side:No

 

 

 「アクア、2人は同じ物を見てこれなのかい?」

 

 「あー……名前が同じ別物を見てる」

 

 「今日あま?ってそんなにあるの?」

 

 「実写ドラマと原作漫画があるんだよ、ルビー

  は漫画で母さんはドラマの話をしてるんだ。

  お互いに片方しか見てないから」

 

 「そんなに違うのかい?俺はドラマとかはあん

  まり見ないし、やっぱり原作に忠実にやるの

  が普通だと思ってたんだけど」

 

 「いや、まぁそれは……そうなんだろうけど」

 

 アクアは語る、邦画の実写作品の大体は賛否が

 とても別れると。

 

 

 ※ここからは作者の偏見が混じります

 そんなに事ないよ!と言う方もいると思いま

 すがご了承ください。

 

 

 なぜ賛否が別れるのか、そこには様々な要因

 が挙げられる。

 世界観の構築、俳優の演技、脚本などが大き

 いのだが一つにまとめてしまえば……。

 

 これは(原作名)じゃない、これに尽きる。

 

 "今日あま"においてこれが発生した理由は、

 アイが述べた演者が下手だと言う事実。

 大根演技は漫画原作に限らず、ドラマや映画

 において致命的な弱点になりうるのは確実。

 しかしアイも、ただ下手くそならば言わない

 のだ。

 彼女とて女優として作品に出演するし、経験

 の浅い人間は必ずいる……それを現場の人間が

 アドバイスなりで伸ばすのもまた仕事。

 ならばなぜ、アイは下手な子が多い点をつま

 らない理由に挙げたのか。

 

 原作愛、リスペクトの足りなさである。

 

 作品や演技に対する愛や尊敬があれば最低限

 でもそのキャラに見えてくる、そのキャラが

 どんな仕草をするのかやどんな話し方をする

 のか。

 下手なりの一生懸命、評価はされなくとも最

 低ラインを上げる努力とは見てる側には伝わ

 ると言うもの。

 なので平たく言えば、今日あまに出演してい

 る子役達の殆どはアイから見れば……

 "下手の自覚もない、作品へのリスペクトもな

 い、上手い人の足を引っ張る奴ら"である。

 見るだけでそう感じるならば、現場での指摘

 も指導もないのだろうし改善もされない。 

 

 「とは言え、現場も無理だと判断したとか?」

 

 「……それって演者以外も原因あるのかい?

  監督から演技のレベルを抑えるように指示

  されたりとか」

 

 「ない、とは断言できない。

  差がありすぎると作品としてのクオリティ

  を下げる場合もあるし、監督の理想と演者

  の理想が違ったりもするし」

 

 「なるほど、かなちゃんが出てるのにつまら

  ないなんてとは思ってたけど、事情がある

  んだね」

 

 「あとは……演者任せ、とか」

 

 実写映画に欠かせない世界観作り。

 衣装、撮影現場、小道具、これらがなければ

 成立しないと言っても過言ではないが、1番

 の難所とも言えるだろう。

 

 これに関して1番多いのは、衣装の問題がと

 ても大きい。

 大抵がチープなのだ、コスプレ感がとても

 強く綺麗すぎたりするのだ。

 ロケーションから浮いてたりする、いつも

 着てる感も少ない、テッカテカだったりも

 よくある。

 

 「裏方が変な方向へ頑張ったりとかね」

 

 「なるほど……撮影、付いてっていいかな?」

 

 「嫌だよ」

 

 「俺も行きたい!大丈夫さ、自然な話し方と

  声の出し方なら教えられるしトレーニング

  方法だってレクチャーできるよ!!

  俺だって息子が出る作品をより良いものに

  して息子を自慢したいじゃないか!!」

 

 「次で最終回だし時間もないから、父さんは

  普通に仕事しててよ」

 

 「そっか……じゃあ完成品だけ見るよ」

 

 出来れば見られたくない、そう思うアクアだ

 が十中八九見られるので諦めるのだった。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 このあと「え……酷いね、これ」となるルビーと「うわ!漫画面白いね!」となるアイでした。

 いやー精神的にあれで書けなかった、申し訳ない。あとは推しの子っぽくないと思った方、申し訳ない。

 なるべく明るく描きたいんだけどね、今日あま編は漫画原作の実写作品の事だからどうしてもね!力がはいるのよ、拳に。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。