星野アイの10年 ~目覚めたら1週間しか経ってない~   作:アストラッド

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 前社長が失踪した理由ですが、カミキヒカルを嗅ぎ回る為に失踪しました。(書く予定は)ないです。

 感想ですが、返信はしてませんが読んでます。
 とてもありがとう、そして頑張る。
 でもそろそろ亀更新になるかもだから、それは許して欲しいとおもってます
  




受け取り ~上司のワガママを請け負う為の資格です~

 

 「おっきいねぇ」

 

 「「……っ」」

 

 2人とも無言だ、凄くびっくりしてる。

 いやー、予想以上に豪邸だね……こんなに

 立派なの何か裏がありそう、絶対にある

 って考えないとおかしいよね。

 

 「お待ちしておりました、星野様」

 

 「あれ?白ドレスじゃないんだ」

 

 「あの方は来ておりません、今回は私が

  対応させていただきます。

  有馬三徒(ありまみと)でございます、これから星野様

  をサポートしていきます」

 

 「神様とか悪魔にも上下関係あるんだね」

 

 「神悪魔ではありませんが、力による上下は

  存在しますね……これ、私の名刺です」

 

 意外と大変なんだ、やっぱり嫌いなのかな。

 私も嫌いなんだよねー、助けられたのは事実

 なんだけどそれと同じくらいの苦労がね。

 

 「ルビー、アクア、ジンジャーと家の中を

  見ておいで。

  ママはこの人とお話するからね」

 

 「いやだー!ママと一緒にいる!!」

 

 「得体のしれない奴と一緒にするのは、俺も

  したくない」

 

 うちの子は天才、いつの間にそんな難しい

 言葉を覚えたの?

 

 「得体のしれない……ですか、確かにアクア様

  とルビー様から見た私は危険視されても

  不思議ではありません。

  ですが、」

 

 

 アクアの顔をじっと見てどうしたんだろ?

 うちの子は可愛いから仕方ないけど、でも

 白ドレスよりマトモそうだなぁ。

 

 「貴方達の生まれ変わりもかなり珍しい

 

 「……なぜ、それを」

 

 今のなに?なんか凄く気持ち悪い音が。

 

 「何も知りませんよ?何もありません、私は

  ただ仕事をするだけです。

  貴方達の家族をサポートする、それが上から

  の命令ですから」

 

 「はっ……」

 

 「ご安心ください、私はアイさんを好ましく

  思っています。

  彼女には勇者の素質がある、いえ素質が

  あったのです……これからは後日談なのです

  からゆっくりと、幸せを噛み締めねば」

 

 「……」

 

 「こちら間取り図になります、しかし星野様の

  お子さんはとても頭が良い。

  うちの部下よりも良いかもしれませんね」

 

 「でしょう?最近は自覚したけど、私の頭は

  あまり良くないからそこは似なくて良かった

  と思うよ」

 

 我が子を誉められるのは悪くないね、なんたって

 自慢の双子ですから。

 

 「いくぞルビー」

 

 「いやだー!!お兄ちゃんはなんで引き下がるの

  あの女絶対に怪しいって私はママの側にいるの

  ヤダヤダヤダヤダー!!」

 

 ルビーは相変わらず甘えんぼさんだなー。

 そんなルビーもいつかお嫁に……うぅ。

 

 「では、念のためですが説明致しますね」

 

 「はーい」

 

 

 

 

 

 

__________権利、税金、その他説明中____________

 

 お家の素材紹介

 ・ユクモの重木

 ・火の国産の火山灰セメント

 ・ほか現代の素材

 

 

 

 

 

 「となります、何か質問はありますか?」

 

 「分からないから良いかな」

 

 「その為に私がいますから、その都度でも

  構いませんよ(どうせ全部やるので)」

 

 優しいなぁ、お仕事とはいえこんなにも沢山

 書類を処理してくれるんだから。

 

 やっぱり私も出来る様になった方がいいの?

 

 「それには及びませんよ、ずっと私が相談に

  乗りますから」

 

 「えー、心読めるの?」

 

 「いいえ、顔に出ていましたよ。

  もっとも、私くらいじゃないと分からない

  くらいですが」

 

 やっぱりこの人も人間じゃないんだ、あれと

 同類なんだね。

 それとも私のポーカーフェイスがあんまり?

 教官から教えてもらったけど、教官ほどは

 上手くなかったし。

 

 「自信なくすなー」

 

 「並みの魑魅魍魎なら騙せますよ、それでは

  あちらに残された素材の売却額の説明を

  致します」

 

 「こっちに持ってこれないの?」

 

 「流石に許可致しかねます、武具の類ならば

  地下室に展示しました。

  トロフィーの様な物と思ってください、

  あまりあちらの物を多く持ち込むと問題と

  なりますので、こちらの通貨に換算して

  星野様の口座へ振り込み致します」

 

 「しばらく生活できればいいけど」

 

 「ふふっ、ご安心下さい。

  あのお方(馬鹿火力上司)からの報酬も含まれております

  し、こちらの価値に合わせれば……」

 

 「ふーん……え"」

 

 こ、これ桁が。

 えー、嘘これちょっ、えー?なん桁あるの

 凄いこれ……うそぉ。

 

 まってまってちょっとまって、これ大丈夫

 なの?違う理由でまた狙われるんじゃ?

 (金銭トラブルの色々を教官から教わった)

 

 「後日になると思いますが、ボディガード

  が付きますからご安心ください」

 

 「何から何まで!?」

 

 「勿論、ですが少し手続きに手間取ってる

  様でして。

  終わり次第ご連絡し派遣致します」

 

 「安心……安心?しました」

 

 「それはなにより、これで説明を終了いたし

  ますが本日はお泊まりになりますか?」

 

 「うーん……」

 

 今日はもう帰って最低限だけど荷物まとめて、

 あとは引っ越し屋さんに頼んじゃおうかな。

 

 予想外のお金だし無駄遣いは駄目だけど、

 また狙われた時に2人が巻き込まれたら嫌だし

 監視カメラもあるし。

 

 いや、私だけ帰って最低限の物を持ってきて

 泊まる?

 

 「どうすれば良いかな?」

 

 「オススメはこのまま泊まる、ですね。

  恐らくですがまだ狙われています」

 

 「やっぱり?うーん……教官ほどトレースが

  出来ないから理由わかんないなー」

 

 「では、私は上司に報告に戻りますのですぐ

  必要な物は名刺のアドレスへメールを。

  お届けしますので」

 

 「あ、ありがとうございます」

 

 ……やっぱりいい人だね、アフターケアも

 完璧ってやつなのかな?

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

____________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 溶けた鉄の臭いがする

 

 紅雷が地面をえぐり、焔が全てを溶かす

 

 「まいったな……祖龍討伐の英雄はそんな

  攻撃してきたなんて、言ってなかったのに」

 

 その龍の翼から放たれる風圧をいなしながら、

 彼は老体に鞭を打ち動き続ける。

 

 「はぁぁぁぁぁ……あぁぁぁっ!!」

 

 その技の冴え、衰えを知らず。

 

 振るわれる一太刀、その全てが剣術の極みと

 すら思えるほどの美しさ。

 だがそれは目の前の龍にとって、僅かばかり

 の傷にしかならず。

 

 ー あれが来る! ー

 

 男は直感した、あの焔がくる事と躱すには

 数瞬足りないことも。

 翔虫の連続使用は出来ない、だがあの焔を

 防ぐ手段がもうない。

 

 ないはずなのだ、だが男は太刀を上段に構え

 龍を見据える……まっすぐ、まっすぐに。

 

 

"キーーーン"

 

 

 

 肌を襲う一瞬の灼熱、いつの間にか下ろされ

 ているその刃は音を発しながら……

 

 焔を断ち斬った

 

 

 しかし代償も大きかった、大地を溶かし煉獄

 を再現せし焔を斬ったのだ。

 その刃は急速に熱せられたせいか、空気に触

 れ砕け散った……まるで雪の様な輝きとなって。

 

 「っ!?」

 

 振り上げた前腕が見えた、龍がその強固な鱗

 に包まれた腕で強敵を潰そうとしている。

 男は即座に回避を選び、右へ翔虫を飛ばそう

 として

 

 

 足から力が抜ける、踏ん張れない

 

 

 不覚、その一瞬の遅れが致命的になった。

 男は理解した、してしまった……防御も回避も

 出来ない、勿論だがカウンターや攻撃も。

 

 得物に刃がない

 

 ー ダメか ー

 

 諦め、男の思考はそれに染まった。

 こうして1人の英雄の物語は幕を閉じる、誰に

 知られることもなく……ひっそりと、静かに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 "私を愛してくれてありがとう、教官"

 

 思い出せ!自分は何者だ?教官だろ!

 カムラの里の猛き炎と北極星に師匠として

 教えを説いた男だろ!!

 ここで諦めたら2人に顔向けできるのか?

 出来て良い訳ないだろう!!お前は何を

 教えてきた?生き残る事だ、最後の最後の

 そのほんの一瞬まで生き残る事を考えろと

 教えた筈だ。

 

 今俺は諦めた、2人の英雄の師匠が諦めた。

 カムラの里を思い出せ!あの里の皆は、

 諦めたか?いいや、立ち向かったんだ!!

 一度滅びてもそこから立ち上がり、悲しみ

 を忘れず生きる喜びも噛み締め……他者を

 愛していた。

 

 さぁ、寝ぼけた頭を起こすんだ。

 体が痛む?力が入らない?得物がない?

 大事なアイ弟子が教えてくれた事も覚えて

 ないのか?そうだ、あの言葉だ彼女が俺に

 最初に教えてくれた事ださぁやれ!今すぐ

 にやるんだカムラの里の教官ウツシぃぃ!

 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 「気炎……万丈ぉぉぉぉぉぉ!!

 

 

 得物がないならあると思い込め!

 

 力が入らないなら入ってると思い込め!

 

 体が痛いなら動けると思い込め!!

 

 嘘は、愛だっっっっっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつの間にか男は刃無き太刀を振るった、

 祖龍さえも気付かぬほどの速さ。

 刃さえあれば神をも殺す一太刀となったで

 あろう。

 

 ー ズルリッ、ブシャァァァ ー

 

 いや、神をも殺す一太刀となった。

 袈裟斬りされたように崩れ落ちた祖龍の

 半身は、もう半身から溢れ出るその鮮血で

 赤く染まる。

 

 それとは別に、不思議な事に祖龍を挟んで

 男の対角線上には地面に力無く落ち、ほん

 の少しだけ震える大翔虫の姿があった。

 

 一方男は……ただそこにいた。

 動くことはないだろう、やがて骨になり

 自然に還る。

 ただ、男はその命を燃やし人の可能性を

 もって神をも殺して見せた。

 

 

 

 

 ー パチパチパチ ー

 

 「予想外、全くもって予想外よ!」

 

 静寂を破る白い/血に染まったドレスの少女

 は、恍惚とした笑みと共に拍手をしながら

 男の亡骸まで歩いていく。

 

 「これがあの子の言ってた天然の英雄ね。

  こればかり見てたら確かに、私とは趣味

  が合わない筈よ」

 

 その頬へ触れ、シワを撫でる。

 その顔は歳を聞けばそれよりも若く見える

 だろうが、しっかりと老いを感じさせる。

 

 「貴方は試練を越えた、端末とはいえ神を

  越えた。

  試練は、越えた先の報酬をもって終わら

  なきゃいけないの……例えそれが命尽きた

  屍であろうとね。

  でも、これは理を覆して余りあるわね。

  良いわ、貴方への報酬は_______」

 

 

  

 

 

 

 

 




 
 古龍最強さん

 白ドレスの部下ではあるがスタンスがかなり違う。
 「勇者候補を選び、試練を与える」のが白ドレスならば、「勇者候補を見つけ、苦難を見守る」のが古竜最強さんのスタンス。
 ただ観察したいのであって実験したいわけではない、なので上司の事を「なんやこいつ」と常々思ってる。

 そして、今回の端末はやり過ぎなので「白い端末は炎ブレス使えなかっただろうが!!」と全属性使える癖にキレてます。

 

例のあやつ、お仕置きシーンは要る?いらない?

  • 要る(キャラ崩壊が起こるかも)
  • いらない(アイ×ウツがいいんごねぇ)
  • 王国騎士と旦那
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