ブラック・ブレット Monsters:Rulers of Earth   作:アマナットー
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 年内最後の更新になりますが、今回もゴジラ要素皆無です。それでもよろしければ、どうぞ。


 サブタイトルが決まらないので仕方なくこういう題名にしたそうです。

 

 

 眩しさと、全身を覆う鈍い痛みを覚えて、友幸は意識を浮上させた。

 ゆらりと丸めていた背中を起こして伸びをすると、小枝が折れたような音と共に一瞬だけ身体全体の関節に激痛が走る。そこで友幸は、自分が椅子に腰かけていたことに気が付いた。

 閉めたカーテンの隙間から太陽の光が差し込んでいて、つい先ほどまで頭を乗せていた位置に降り注いでいる。どうやら、自分はこれで目を覚ましたらしい。

 目の前には、業務以外ではめったに使わないパソコンがスリープ状態で排熱用のファンを回し続けていた。

 

 蛭子影胤の宣戦布告から数日。あれから友幸は、自分自身の力でいろいろと調べていた。

 最初に調べたのは蛭子影胤本人の情報。一見ふざけた言動や行動が垣間見られた人物だったが、その実力は機械化されているのもあってか、娘の小比奈ともども、すでに以前の会議室で証明されている。

 それに、当時は民警であったことを示唆するようなことを言っていたので、もしかしたら過去にそれなりの実績を上げていた人物だったのかもしれない。現在使用している名前が偽名である可能性も高かったため、過去の記録からそれらしい人物をいくつかピックアップした。

 もっとも、ある事実に気が付いてこれは早々に切り上げた。彼は自ら新人類創造計画の被験者と名乗っていた。都市伝説と化しているあの計画をいくら調べたって当然、見つかるはずもなく。案の定影胤に関係していそうな資料はすべて存在しない、あるいは閲覧規制がかかっていた。

 友幸は大きく息をついて椅子に背中を預けると、まぶた越しに目をもむ。夜なべして使ったそれは、まるでゴロゴロとした岩のようだった。

 パソコンを再起動させ、いつの間にか届いていたメールに目を通す。

 そして数分後、パソコンの電源を切り、疲れ切った目に目薬を差した友幸は一人うだるようにつぶやいた。

 

「……成果なし、か……」

 

 

 

 

 

 友幸が自室から出てリビングに向かうと、テーブルの上にはすでに朝食が用意され湯気を上げていて、ヒオとマナが席についている。献立はフレンチトーストを主食にした目玉焼きなどの洋食。

 

「おはようさん。いつもより遅かったな」

 

 そこに、エプロンを羽織ったリンダがコーヒーをもってちょうど台所から出てくる。壁に掛けられている当番表では彼女が担当だった。

 いつものように両手を合わせてから、四人はそれぞれ好きな献立を口に運ぶ。

 友幸が最初に食べたフレンチトーストは、濃厚なシナモンの甘い香りに、厚切りにされた食パンのしっとりとしたふわふわな食感と、かみしめるたび皮から染み出る甘い汁の旨味が口全体に広がっていく。酷使した脳の栄養補給には十分だった。

 

「やっぱりリンダさんの作るフレンチトーストは美味しいですね」

「本当ですね。まるでプロみたいです」

「まぁ、最初に自力で作ることができた洋食だからな」

 

 ヒオとマナに褒められ、リンダは得意げに胸を張る。

 芹沢家は父を喪ってから三人で暮らしていたのもあり、家事を日替わりで担当していたが、居候したばかりのリンダはそれができなかったため、友幸はヒオとマナと共に、必要最低限の家事を教え込んだ。

 当然、最初は失敗の連続だった。

 衣服の取り扱い絵表示をあまり理解せず、いっしょくたに洗濯して台無してしまうこともあったし、掃除の最中にうっかり備品を壊して掃除の量を増やしたこともある。料理の際にはうっかり力を開放して具材をまな板ごと斬ってしまう、なんてこともあった。

 とはいえ地道な努力の結果、今ではそれも改善され、作れる料理のレパートリーこそ少ないものの、朝食を作ってくれるということが多くなったのだ。

 大変だったなと過去を思い返し、もう一度フレンチトーストをかじったちょうどその時、リンダが聞いてきた。

 

「なぁゆーこー。モデルスパイダーのガストレアについて、なにか情報は入った?」

「いや、全然だな。目撃情報はまだ入っていないし、今朝届いたメールにも有力な情報はなかったよ」

「メール送ったのは?」

「波川さん」

 

 リンダはそっか、と軽く返事をして再び朝食に手を伸ばした。フリーの民警は知人となった過去の依頼主や複数の情報屋などとやり取りして情報を得ている。友幸が言った波川という人物はその中でも有名な情報通で、本名は波川玲子という妙齢の女性だ。彼女とはある依頼で親しくなり、その情報は非常に正確で外れることがなく、友幸もたびたび世話になっていた。

 その後は何もなく朝食を食べ終わり、ある程度片付けると、制服に身を包んだヒオとマナを玄関先で見送る。事前にこしらえておいた弁当を渡された二人は、行ってきますと言って膝を曲げる独特なお辞儀をし、二人仲良く並んで通っている中学がある方向へと歩いていった。

 二人が見えなくなるまで見送ると、ふっと息をつく。

 探しているガストレアの有力な情報はいまだ入ってこない限り、今日は一日中ヒマだ。このまま家でゴロゴロしているのも、なんかしまらなかった。

 

「なぁリン、どうせこのままボーっとしていてもヒマだし、買い物にでも行くか?」

「お、悪くないね。実はアタシもちょうど欲しいもんがあったんだ」

「んじゃ、行きますか」

「おいーっす」

 

 

 

 

 

 よく利用している近所の大手ショッピングモールの食品販売コーナーで、不足していた食料品をカゴに入れていく。商品を物色しているとき、リンダがこっそりと好きなお菓子を入れようとしていたのを見つけると、軽くデコピンして取り上げた商品を棚に戻した。当然彼女は怒ったが、頬をぷっくりと膨らませたその顔は全く怖くなかった。

 

「けち」

「いいだろ、それが買えたんだし」

 

 そう言ってリンダが片手に持っている少し大きめの袋を指差す。

 到着したと同時に、彼女に手をひかれるがまま最初に赴いた玩具の販売コーナーで、リンダの欲しいものを購入した。彼女が欲しがっていたのは、三頭身にデフォルメされた天誅ガールズのフィギュアセットだった。今朝の折り込みチラシで安売りされていたのをみて、欲しいと思っていたそうだ。人気商品だったらしく、休日というのもあってか、天誅ガールズのコーナーは家族連れで混み合っていたが、ほとんどが母娘だった。そのなかで、数少ない男性の上に長身で右目に眼帯をしていた友幸の存在はそれなりに目だったらしく、レジで数分間並んでいるあいだ好奇の視線にさらされてきつい思いをしたものだ。

 

「むぅ……」

 

 それでもリンダは諦めきれないらしく、棚に戻したお菓子を穴が開きそうなほど見つめている。

 試しに彼女の手を引っ張ってみたが、全く動かず。つぎに彼女を置いて歩いてみたが、数メートル離れても動かない。

 友幸はガシガシと髪をかくと、仕方なくお菓子をつかんでカゴに入れた。

 それを見てにんまりと笑うリンダを見てやれやれ、とため息をつく。お菓子程度で一喜一憂するさまを見ていると、普段は男勝りとはいえ、彼女もやはり、そこらじゅうにいる年相応の、『普通の女の子』なのだ。

 ――『普通の女の子』。

 そう思った友幸の顔にふっと影が差す。

 芹沢友幸のイニシエーターを勤めるリンダ・レイは、『呪われた子供たち』の一人である。

 『呪われた子供たち』は、ガストレアと同じく超人的な治癒力や運動能力など、さまざまな恩恵を受ける。

 だが、ウイルスの宿主となっている彼女らは、緩やかではあるものの常にそれに浸食され続けている。力の開放や治癒を行えば体内浸食率は上昇し、ガストレア化する危険性も持っているのだ。

 日常生活だけを送ってさえいれば通常の人類と変わらぬ寿命で天命を全うできると論じられているものの、十年もたっていない今ではその結果はいまだ不明瞭だ。

 今、自分の隣を上機嫌で歩いている相棒を見て、ちくりと胸が痛む。

 彼女らは常に、いつ自分がガストレアになるのかという恐怖と戦っているのだ。ガストレアウイルスを保菌していることや、人間離れしたその能力から、差別かつ迫害されている現実と共に。

 

「じゃあ、あっちのお菓子も取ってくる!」

「……あ、おい待て!」

 

 あっという間もあったが、唐突に走り出したリンダを見て考えていたことを打ち切る。彼女はすでに角を曲がってしまった。

 あわてて後を追いかけるが、同じく角を曲がったところでその足を止める。

 視線の先に、リンダともう一人、カゴに食料品をいっぱいに入れた少女がいた。服装は革ベルトのスカートに、白いチュニック。顔は端正だが、肉付きは平均と比べて少し細く、頬も微妙にこけている。服の端が微妙にほつれかけているところも見受けられた。

 その身なりからすぐに、外周区に住む、親に捨てられた『呪われた子供たち』だとわかった。

 『呪われた子供たち』を出産した親は、ほぼ百パーセントの確率で、子供を殺す。彼女らを象徴する赤い目に過剰なまでの恐怖心を抱く戦争後遺症、通称ガストレアショックを起こすからだ。

 そのせいで一時期、出産した子供たちを川に浸けてそのまま溺死させるという子殺しが流行ったこともあった。その後、衛生上の問題から全面的に禁止されるが、今度は外周区に子供を捨てる事態が増えてしまった。今、リンダと相対している少女も、外周区で育った子供たちなのだろう。

 彼女が金銭を所持しているはずがないので、盗みを働こうとしているのがわかった。

 リンダは来ていたデニムのコートを脱ぐと、少女にかぶせる。リンダのそれは腰まで覆うほど大きいコートなので、洋服の細かいほつれや汚れなどが隠れて見えなくなってしまった。

 二人とも、なにか話し込んでいる。というより、リンダが一方的に話しかけていて少女が混乱しているように見えた。

 

「おい、リン。その子は知り合いか?」

 

 早足でリンダに近寄り、声をかける。リンダは周りに聞こえるか聞こえないかぐらいの声でしゃべった。

 

「ああ兄さん! この子この前兄さんに話したアカネなんだよ! 今日姉ちゃんの誕生日だから、パーティーの材料買いに一人で来ていたんだってさ!」

 

 ホラ、この人アタシの兄さん、と紹介するリンダの言葉に、少女もぎこちない笑みを浮かべてお辞儀をする。

 一瞬何のことかわからず混乱したが、微妙にわざとらしい笑顔のリンダの、何かを訴えるような目を見てなんとなく察しがついた。

 さっとあたりを見回す。それほど人はいなかったが、別にこの『茶番』に応じてもいいだろう。

 友幸もそれなりに声を張って、かつ自然な声音で話した。

 

「そうなんだ。そりゃめでたい。アカネちゃんも一人で偉い子だね」

「そうなんだけどさ、兄さん、ちょおっと頼みがあるんだけど……」

「ん?」

「実はアカネのやつ、超が付くほど恥ずかしがり屋さんでさ、レジに行けなくて困ってたところなんだよ。だからアタシ、一緒に行ってあげようと思うんだけど、いいかな?」

「別にいいけど、なんなら俺も一緒に行こうか? 君たち二人だと、いろいろ勘違いされるだろう」

 

 わざとらしく小首を傾げるリンダに、そっと言った。

 ――盗みに入った『呪われた子供たち』に。

 かっと青ざめた表情で少女が目を見開くが、「落ち着け」とリンダがとっさに手を握って耳元で囁く。

 

「コイツはあんたの味方だ。演技だよ」

 

 戸惑いの色を浮かべた少女の瞳はうろうろと動いていたが、やがて二人をとらえると、周囲の喧騒に溶け込んでしまうほど小さな声でつぶやいた。

 

「……信じてるから」

 

 その言葉に二人は小さく頷くと、三人そろってレジへと向かった。

 

 

 

 

 

 結果として、彼らの試みは成功した。途中、多少のイレギュラーはあったが。

 

「レジに向かう途中で後ろから二人に話しかけられた時は心臓が止まりかけたよ。今度は前から歩いてきてくれないかい?」

「んなこと言われても返答に困るっての。うまくいったんだからいいじゃねえか」

「だって君、演技下手そうじゃないか。まるで嘘を隠し通せそうには見えなかったんだよ」

「このあいだ会っただけの人物にずいぶん失礼だなおい! 俺だってそれくらいできるわ!」

「なあなあリンダ! 妾の演技、どうだった? うまかったのか?」

「めっちゃすっげえよ延珠! アンタ将来女優になれるんじゃね?」

「そうかそうか、それもいいな。だが妾は蓮太郎の『ふぃあんせ』だからジョユーにはならん! ジョユー業に追われて夫婦の時間を削りたくはないからな」

「……は? フィアンセ?」

「そうだ、『ふぃあんせ』だ!」

「……蓮太郎君?」

「まて、言葉のアヤだ。勘違いすんじゃ、ってその携帯はなんだ!!」

 

 冗談のつもりで携帯を取り出したのだが、それを見てすかさず蓮太郎が友幸の腕をはたく。額に浮かんだ冷や汗とひきつった表情から見て、どうもこの手のやり取りは頻繁に行われているようだ。

 電源を切り、ポケットにしまう。それを見た蓮太郎は大きく息をつく。

 少女を連れてレジに向かう途中の彼らに話しかけたのは、数日前防衛省で会ったばかりの蓮太郎だった。

 蓮太郎は、目の前でリンダ、そして少女と遊んでいる快活なツインテールの少女、イニシエーターの藍原延珠と共にセール用品を買いに来ていたらしく、その最中に三人を見かけ、声をかけたのだ。

 いくら昨日知り合った人物だったとはいえ、周囲にボロが出てはまずいと何とかごまかしてその場を切り抜けようとした。だが、どうやら延珠は少女と顔見知りの間柄だったらしく、楽しそうに会話したのだ。それならばということで、蓮太郎たちも同行することとなったのである。

 レジに入る前から、三人はさも長年の友人であるかのように話し合い、二人はそれを見守っていたので、周りからは完全に買い物に来た親子か兄妹、そしてその友人たちに見えたらしい。

 少女が会計するときは、リンダが着せたコートのポケットから彼女の財布を取りだし、そのお金で会計を済ませた。少女は会計のやり方がよくわからなかったようだが、リンダがそれとなくフォローを入れたため、事なきを得た。

 その後はなるべく怪しまれないように店を出て、五人は現在ショッピングモールから遠く離れた場所に来ていた。

 

「あ……あの……」

 

 ふと目の前に少女が来たので、蓮太郎との会話をやめる。

 彼女はチラチラと友幸と蓮太郎を交互に見つめるだけで何も言わない。当然だ。盗もうとしていた物を、知らない人――一人除く――に買ってもらったのだ。たぶん、心の中はいろいろな感情がごちゃまぜになっているのだろう。

 

「……ありがとう、ございます」

 

 かろうじて出した声は蚊の羽音のように小さかったが、この静かな場所ではよく響く声だった。

 

「どういたしまして」

 

友幸は小さい頭にそっと手を乗せてゆっくりと撫でる。少女は一瞬身体を硬くしたが、抵抗はせずにすぐに力を抜いてそれに応じた。

 それを見て、撫でる手の動きがもっと優しくなった。

 

「……なあ芹沢。あんたはこのあと、どうするつもりなんだ?」

「うん?」

「いや、その……そいつ、たぶん外周区に住んでいる子供だろ? いま外周区へ返しに行くにも、時間が時間だし……」

 

 蓮太郎に言われて、空を見る。なるほど、彼の言うとおり空は夕焼けから夜に入ろうとしている。少女を一人このまま返すにはいささか危険な時間帯だ。かといって、バイクを使うのもためらわれる。基本的に電気の通っていない外周区で走ると事故を起こす可能性も高いからだ。

 一人考え込む友幸だったが、「じゃあさ」とリンダが提案する。

 なんだと疑問に思う視線の中、リンダは少女に歩み寄る。そして先ほど友幸がしたように、同じく少女の頭を撫でた。

 

「あんた、アタシらのウチで泊まったらどうだい?」

「ふぇ?」

「ああそれいいかもね。よしそれでいこう」

「え、ちょっ」

 

 とんとん調子で進んだ話に未だ状況が飲み込めない少女は、手を引かれるままリンダに連れて行かれ、友幸は買ったものが大量に詰まったビニール袋を片手に持つ。

 

「それじゃあ蓮太郎君に延珠ちゃん。そういうことで」

「お、おう……」

「わかったのだ! それではまたな!」

 

 颯爽と去っていく三人に、蓮太郎は呆然と、延珠は笑顔で見送った。






 ~~ふと浮かんだネタ その二~~




【舞台裏】


スコーピオン「暇だな……」

終盤に出演予定の怪獣1「そういってのんびりしているのも今のうちです。これからどんどん真綿で首を“締め付け”ていきますよ」

蛭子影胤「私のハレルゥーーヤァ!! な戦闘はまだないのかね」

蛭子小比奈「斬りたい斬りたい斬りたい斬りたい斬りたい斬りたい(ry」

終盤に出演予定の怪獣2「うるせえ“ドロップキック”かますぞ」

蛭子影胤「あぁ、早く戦いたい! この溢れ出る闘争心が! 私の心を戦場へといざなっていく!! あぁ、なんと素晴らしきことか!!!」

蛭子小比奈「斬りたい斬りたい斬りたい斬り(ry」

ゴジラ「じゃあ俺とバトりまっか? つかバトらせろこの野郎」

蛭子影胤「いや、あの、その……」

蛭子小比奈「斬りたい斬りたい斬(ry」

ゴジラ「どちらにせよ2016年までに向けて準備しとけって言われてるんだよ」

終盤に出演予定の怪獣1「あれゴジラさん。次は2018年では?」

終盤に出演予定の怪獣2「予定早まったんですか?」

ゴジラ「なんだ知らねえのか。オレ2016年に日本で暴れる予定なんだよ」

一同「……ヱ゛?」

ゴジラ「そーゆーわけだからトレーニングかねて終盤暴れまくるから。そこんとこよろしく」

一同「アッハイ」

ゴジラ「つーわけでバトらせろこの変態仮面」

蛭子影胤「いや、ちょっと用事が……」

ゴジラ「たかが人間がこの俺に拒否権など、一切ナシだ」

蛭子影胤「アイエェエェェ……」ドナドナ……

蛭子小比奈「……斬りたい斬りた(ry」

一同「うるせえええ!!!!!!」



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東宝「ゴジラはもう作らないと言ったな?」

アマナットー「そうだ東宝、か、過去作品を見せ……」

東宝「あれは嘘だ」



 うわあああああああああああああ(歓喜)!!!!!!



 ま さ か の 国 産 ゴ ジ ラ 、 復 活 。


 数週間前、新聞を読んでいたらわかった情報でした。
 とんでもねぇ、待ってたんだ。と言いたいですが、正直意外でした。
 ピーター・ジャンクソン監督の「キングコング(2005)」、デルトロ監督の「パシフィック・リム」そして今年のギャレス・エドワーズ監督の「GODZILLA ゴジラ」、ハリウッド版怪獣映画の猛進撃はとどまることを知らないと言っていいでしょう。昭和初期は海外の怪獣映画である「ロスト・ワールド」やオリジナルのキングコングなどがヒットしていたので、原点回帰とも言えますが。

 本題に入ります。

 今回の国産ゴジラ復活は喜んでいますが、その反面この超ハイクオリティの海外映画が続いているなかで、はたして国産ゴジラはついていけるのか、といった不安があります。

 昭和のコミカルなプロレス物のゴジラも好きです。ファイナルウォーズだって何度も見返しましたし。というかゴジラ映画すべてが好きなんです(マグロザウルスは除く)。
 しかし、ゴジラが出現した最大の理由である「核兵器」、この問題は避けて通ることはできないでしょう(といっても、ぶっちゃけ核実験の被害者という立ち位置が大きく強調されたのは初代、対ヘドラ、VSキングギドラくらいで、反核主張がほぼ無い作品もあるのですが)。製作陣も「描かなきゃ意味ない」と思っているでしょうし(描かなかったらネットで叩かれますし)。

 映像はどのように表現するのかはまだ決まっていないそうですが、自分は従来の着ぐるみでもCGでも、両方を採用してもかまいません。ただ一つ言いたいのはゴジラをちゃんとした「核の申し子」とし、かつ「ド」がつくほどのシリアスな内容として撮影してほしいです。
 そして俳優も、超一級の日本人俳優にしてほしいですね。
 シリアスな映画に三流俳優なんかいりません。見かけだけで体は細いし、スタントはやらないわすぐ劣化炎上商法するわ、ロクなことは無いジャニタレやアイドル、口だけは達者な演技経験のないトーシローな芸人タレントなんかは「ただのカカシ(逃げ惑う群衆)」で十分ですな。


結局言いたいことはハリウッド版を超えるだけの大衆が見るに耐える映画を本気で作って欲しい。日本のゴジラはハリウッド版よりもやっぱり凄かった!
となる映画を頑張って作ってほしいですね。
 もしゴーリキーが主演女優にでもなったら、たとえ十万ドルPON☆っとくれたって見に行きませんよ。全くお笑いだ。本多監督や円谷監督もいたら彼らも笑うでしょうね。
 ですが、そう言いながらも結局は見に行くでしょう。だって「ゴジラ」なのですから。2016年が非常に楽しみです。


 そして同時に知った、平成VSシリーズ特技監督の川北紘一監督の訃報。十二月五日に肝不全で亡くなられていたそうです。享年七十二歳。
 ミレニアム世代の自分でも平成シリーズは幼稚園のころテープが擦り切れるほど見ていた(親談)ほど好きなシリーズでした。爆発に次ぐ爆発の中から無傷で現れるゴジラの「強さ」を印象付けられた人も多いでしょう。自分も火薬の臭いが伝わってきそうな火花とケレン味あふれるゴジラの演出に魅せられました。今年は有名な俳優や声優が次々と旅立たれてしまい、いつもより「またなにか“大事なもの”を失った」気分になりました。
 日本の映画界を支えてきた偉人たちに敬意を表し、この場を借りて心よりご冥福をお祈り申し上げます。



 そして、今まで本当にありがとうございました。







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