巨人の大地   作:砂入ばけつ

4 / 6
巨神体はあらゆる生物の素となった、五指族はその筆頭だろう親指はドワーフを、人差し指は人間を、中指はエルフを、薬指は魔眼族を、小指は兎人種を生み出した
【巨神録五指族について】


風の塔

ミコはクローバーに連れられ樹海の中を進んでいた。

 

「あと少しで隠れ家です。そこでナナフシ様たちと合流しましょう。合流後、事情を詳しく説明されるはずです」

 

「そのあとは?」

 

「ナナフシ様の塔に行きます...着きました」

 

目の前には今にも崩れそうな小屋があった

 

「これですか?」

 

「ええ...思ったよりボロボロですね」

 

扉を開こうと手をかけた瞬間小屋が崩れる

 

「...外で待ちましょうか」

 

「休めそうにないな...」

 

 

ミコが木の根に腰掛ける

 

「ところでさっき魔法について知りたがってましたね、時間もありますし説明しましょうか?」

 

「お願いします!」

 

「いいでしょう。魔法とは魔力を使う力の総称です。私が壁に穴を開けるのに使ったのは風の魔法です」

 

「俺にも使えますか?」

 

「貴女は龍を素体に作られてますから、時間をかければ私よりも強い魔法が使えるはずです」

 

「俺にも使えるのか...ところで龍ってなんです?」

 

「儂が答えよう!」

 

突然木々の隙間からナナフシとセゼが現れる

 

「ナナフシ様!?いつの間に!」

 

「いまさっきついたところじゃ。さて!龍についてじゃな!龍とは太古の昔にこの世界にいた巨神の骨から産まれた魂を持たぬ怪物のことじゃ。因みに儂ら人間は巨神の人差し指から生まれたんじゃ。おっと、話が逸れたの!本来、龍は龍にしか殺せんがミコ殿は魂を持たぬ龍に魂を入れることによって龍を殺せる存在を作ろうとした結果、産まれた最強の生命体じゃ!龍についてはわかったかの?」

 

「話が長いな」(わかった)

 

「本音が出ちゃってるよミコちゃん」

 

「だって長いんだもん」

 

「まあ理解したようなら良かった、所で...小屋が崩れてるのはどうして?クローバー君?」

 

「申し訳ございませんセゼ様、中に入ろうとしたら突然崩れまして...」

 

「そう怪我がなくて良かったもう少し休んだら出発しよう」

 

「なぁセゼあんたも魔法使えるの?」

 

「呼び捨て!?まぁいいや私は使えないよ」

 

「なんで?」

 

「神様には肉体が無いから魔力が作れないんだ。でも安心して!私は風を司る神!風を自由自在に操る事ができる!」

 

「志那都比古神みたいなもんか」

 

「なにそれ?」

 

「俺のいた世界の風の神様」

 

「へぇーきっと私みたい美人さんなんでしょうね」

 

「自惚れんな」

 

「あんたさっきから態度悪くない!?これでも私神よ?」

 

「まぁまぁ落ち着いてくだされセゼ様、そろそろ出発しましょう」

 

「そうね行きましょうか」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まだつかのねーの?」

 

「あと少しで着くよ、てか5分前にも同じこと言ってたよ」

 

「そっちも同じこと言ってた」

 

「お互い気が合うね」

 

「ねー」

 

(出発してから1時間しか経ってないのに仲良くなってる!?)

 

小屋を立ってから1時間ほど歩くと目の前に洞窟が現れる

 

 

「さてお二方、この洞窟の先が儂の塔じゃ。足元に気をつけてくだされ」

 

 

洞窟の中はまるで迷路のようになっていて迷わないように必死にナナフシとクローバーの後ろをついて行くと、陽の光が差し込んでくる、出口だ!そうミコが叫ぶと出口に向かって走り出す。

洞窟を出た先には巨大な塔が姿を見せる

 

「ここが風の塔儂こと風の賢者ナナフシの居城じや」

 

ミコはナナフシに連れられ塔の最上階に通される

 

「さてここなら誰にも聞かれることは無い、クローバー君ミコ君の護衛ご苦。労下がって良いぞ」

 

クローバーが部屋を出るのを確認するとナナフシが高級そうな椅子に座る

 

「さてセゼ殿、これからの事について3人で話しましょう」

 

「その前に休まない?私疲れた」

 

「もう少し我慢してくだされ。貴方、女神様でしょう...さてミコ君には暫くこの塔で暮らしてもらう」

 

「そのあとは?」

 

「ここを出ていってもらう、実はのミコ君、お主が産まれ時点で儂らの陰謀は殆どの目標は達成出来ておる、じゃがほかの神々特に冥府の神には隠し通さなくてはならん。少しの間はここでも匿う事ができるがすぐにここにも死神共が来る。最良はセゼ殿が冥府神欺きお主を隠し通すことじゃがそれが出来ていれば死神に見つかっておらん」

 

「それは謝ったじゃん!」

 

「謝罪で済んだら憲兵は要らん!まったく...さてここにミコ君を匿えるのは、そうじゃのう……3日ぐらいか。それまでにはこの塔の地下室にて準備を整えここを出るのじゃ。よいかの?」

 

「分かった!」

 

「よろしい。ではセゼ殿はしばらく研究について儂と話しましょうかの。ミコ君はクローバー君が地下室に案内してくれる」

 

部屋を出るとクローバーに部屋まで案内される

 

「地下室に行くのはいつぶりでしょうか。私、地下への扉開けるの好きなんですよ」

 

しばらく階段を降りるとクローバーが壁の前で止まり、壁のレンガの中に隠されていたスイッチを押す、突然なにか揺れる音がすると床の1部が螺旋階段状に下がり始める

 

「これ好き」

 

「分かる」

 

 

「ここがミコ様のお部屋です。明日の朝までここでお休みください。なにかあれば私の部下が対応します。では、おやすみなさい」

 

「おやすみ」

クローバーが部屋を出る

 

「...寝るか」

 

 

 




お気に入り登録ありがとうございます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。